ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
最近のジオウどうした、先週と言い先々週と言い神回の連発じゃないか
それとRider Time龍騎……見ごたえ沢山でした。龍騎ファンとしては何とも言えない思いになりましたね。
アドベントカードも沢山使っていたので、そちらに関しても満足です
「…ふぁ~あ」
アサヒが眩しいあくる日の朝、皆様ご機嫌如何でしょうか?
皆さんのヒーロー、イッセーです
『何だその挨拶は』
偶にはいいだろ……って、ドラゴンか。ドライグはどうしたんだ?
『まだ寝ている』
そっか……ドラゴン、ちゃんといるんだな。
『…お前、寝惚けてるのか?』
……いや、夢じゃないんだな、って思ってさ。
『残念な事にな』
「残念なんて言うなよ。やっぱお前がいないと調子狂うし」
『…殊勝な事だ』
よし、起きますか……っと。
「……って、俺床で寝てたのか!?」
今気づいたけどよ、何で俺床にいるんだよ!?
ベッドの方を振り向くと、足を突き出したゼノヴィアの姿が……。
お前かゼノヴィア!部屋の主を蹴り落とすなよ!
「イッセー様、皆様。お食事の準備が整いました……何故床におられるのですか?」
「蹴っ飛ばされた」
俺は起こしにに来てくれたグレイフィアにそう簡潔に説明した。
「おっすお前ら、全員揃っているか?」
朝飯も食べて鍛錬も終えた午後、俺達はリビングでアザゼル先生に集められた。
「先生、年下にお金借りるってプライドないんすか?」
「年下に借りるほど困ってねーよ!!……先日の昇格試験の結果が先程発表されたからな。忙しいサーゼクスの代わりに俺が代理で告げる」
マジか!?事前連絡もないって、スゲェ緊張するな!
「まずは、木場。――――合格だ、おめでとう。今日から中級悪魔になる。正式な授与式は後日だけどな」
おぉ、合格か!
「やったな、木場!」
「ありがとう」
そう礼を言いながら木場は書類を受け取った。
先生は次に朱乃さんの名を呼んだ。
「次に朱乃。合格!おまえも中級悪魔だ。一足早くバラキエルに話したが、伝えた瞬間男泣きしてたぞ」
「…もう、父様ったら」
照れながら書類を受け取る朱乃さん……バラキエルさんの男泣きがすっげぇイメージしやすいな。
「んで…イッセー」
「はい!!」
「誠に残念だが……」
え、いきなりそれ!?
俺、もしかして不合格ですか!?
『やっぱ落ちたか』
『根性童貞だしな、落ちても文句言えんだろう』
黙ってくれるかお前ら!?
後根性が童貞なのと試験結果は関係ないだろ!!
「………なんてな!お前も無事に合格だ!」
「!――――やったぜぇ!!!」
思わず飛び上がってガッツポーズする!
「おめでとうございます、イッセー様」
グレイフィアは微笑みながら俺の合格を祝福してくれる。
他の皆も変わりばんこで俺に祝ってくれる。
『やったじゃないか、相棒。まさか上級悪魔の赤龍帝が誕生するとはな』
『ま、当然の結果だな……おめでとう』
お前らもありがとな!
「数日後には上級悪魔昇格の儀式を行う。それに関してはグレモリー家がバックアップをしてくれるだろうから、心配すんな」
「ぎ、儀式っすか?それって悪魔と融合する……」
「デビルマン方式じゃねーよ。まぁそんな難しいもんでもないから大丈夫だ……っと、サーゼクスからか?」
アザゼル先生の通信端末に、どうやらサーゼクス様から連絡が入ったらしい。
「わりぃ、急用らしいから俺は戻る。あ、イッセー!茂殿にも伝えとくんだぞ!」
そう言ってアザゼル先生はリビングを後にした。
ーーーー
「ハーデスが……!?」
俺、アザゼルはサーゼクスからの通信により知らされたとある一報を知らされ、驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
『本当だ――――冥府が襲撃を受け、しかも冥府神・ハーデスが重傷を負った』
画面の向こうにいるサーゼクスは真剣な面持ちで、首を横に振る。
…どうやらマジらしい。
イッセーの魔力が復活した直ぐ後に、冥界にいるサーゼクスに冥府の死神からの通信が入ったらしい。――――冥府が襲撃された、と。
サーゼクスも初めは半信半疑だったらしいが、冥府の監視映像と、実際に床に伏せるハーデスの元に赴いたとの事で、それが真実なのだと悟った。
『冥府は現在ハーデスの代わりに残った死神とハーデスの側近であるタナトス殿が中心になって運営しているが……この影響は、大きい』
「だろうな」
だが……裏を返してみるなら、これからはハーデスによる横槍はないと言う事でもある。
まぁ不謹慎ではあるから口には出さんが――――ぶっちゃけあの骸骨ジジイは嫌いなので、これを機に大人しくしてもらえるとありがたいもんだ。
「……で、肝心の襲撃者については分かっているのか?」
『あぁ。――――この男だ』
サーゼクスはそう言うと、目の前に冥府の監視映像を俺に見せた。
その映像の中には、金色の槍を刺され蹲るハーデスと…………それを見下ろす、白いローブの魔法使いみたいな奴がいた。
「って、白い魔法使いが襲撃したってのか!?」
『…この映像を念のため、アジュカに解析してもらったが……改竄されたものではない』
……つまり、本当に白い魔法使いが襲撃したってのか。
だが何故だ?此奴にとってハーデスの野郎が不利益を働いた以外に考えられんが……!
俺は一つの可能性に至った。
「……イッセーか?」
『…アザゼルも、そう考えるか』
やはりサーゼクスも同じ考えだったらしく、神妙な顔で頷いた。
確かにイッセーの奴は今回の魔獣騒動で生死が分からない状態になっちまったし、騒動の裏にはハーデス達が一枚噛んでいた……奴にとってそれが気に食わなかったから襲ったって事か?
『私は彼の師ではない。ただ魔法使いになるのかと導いただけだ。そして彼は私の手を取った……それだけの関係だ。力を与えているのも、私の個人的な事情に過ぎない』
「個人的な事情……か」
俺は腕を組んで、あの時の白い魔法使いの言葉を思い出していた。
ヤツの言う個人的な事情、というのがあるのは間違いない……だがそれだけではこいつの正体を掴む事は出来ない。
何かこの映像の中にその断片でも良いから何かないものかねぇ……そう思いつつ映像を睨み付ける俺の視界の端に、何かが映り込んだ。
「ん?」
『どうした、アザゼル』
「…サーゼクス。悪いがこの映像の――――白い魔法使いの足元の部分をズームしてくれるか?」
『分かった』
サーゼクスがズームしてくれた白い魔法使いの足元を注視していると……そこにある物が映った。
――――それは、灰色の羽根だった。
「ッ!!」
俺は愕然と、しかしもう一度その部分を見るが、羽根は綺麗さっぱり消えていた。
だがあれは、確かに……。
『…アザゼル、何か見つけたのか?』
「……」
『アザゼル?』
サーゼクスの問いかけに、俺は暫く言葉を返せずにいた。
『お前達では私には勝てんよ――――アザゼル、ミカエル』
あの羽根は…見間違う筈がない。
アイツが……アイツが白い魔法使いだってのか?!
あの男が生きていたって事になる…………だったら、白い魔法使いの目的ってのは、まさか…!?
「…すまん、サーゼクス。今日はこれで通信を終えたい」
『どうしたんだ?』
「……今は答えられん。まだ確証が持てないからな。……確証が持てたら、連絡する」
俺はサーゼクスとの通信を終えると、別の通信回線を入れる――――相手は、ミカエルだ。
『どうしましたアザゼル。あなたから連絡とは珍しいですね』
「ミカエル……もしかしたら、奴が生きているかもしれない」
『ッ!?』
ミカエルは奴、という言葉だけで顔を強張らせる。
『本当、なのですか……?』
「まだ確証は持てないが……」
『…分かりました。私の方でも、調べてみます』
「…頼む」
ミカエルは頬の傷を指でなぞりながら、真剣な面持ちで続ける。
『……彼は――――天界が生み出した大罪ですからね。生きているのであれば、絶対に見つけ出さねばなりません』
「…あぁ」
平成最後の投稿になりましたー、令和になっても地道に投稿していきますので、のんびりとお待ちください