ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
ヴァーリ「何を寝惚けた事を……あの破天荒な吉法師姿こそ、織田信長が織田信長たる所以だろう!」
曹操「揃いも揃って屑ばかりで頭が痛むよ……良いか!第六天魔王・織田信長!!それ即ち魔王こそが、信長なのだ!!」
ドラゴン『何してんだアイツら』
ドライグ『どの魔王信長の姿が良いかで揉めてる』
ドラゴン『信勝か』
景虎さんに騎乗位で搾り取られたい人生だった
あくる日の放課後、俺達オカ研メンバーは全員部室に集まっていた。
全員参加――――ロスヴァイセさんは職員会議があるから遅れたけど――――しているのを確認すると、リアスから説明が入った。
「今日皆に集まってもらったのは他でもないの。――――今日から例の『魔法使い』との契約期間に入っていくわ」
契約、か。
魔法使いと悪魔って言うのは、かなり関係が濃い。
それも昔から。
……魔法使いって言う人種は、基本的に自分の魔法研究を生涯に渡って磨き続ける、いわば魔の探究者の事を指すんだ。
間違っても指輪とベルトを使って魔法を操る俺や吼介、白い魔法使いとは違うので、悪しからずご了承願いたい。
この世界に散見している様々な魔法を――――魔法使いと呼ばれる人間は自分に合致、あるいは自分なりにテーマを決めて、一生を捧げる。
研究にて新たに発見した事実を公表したり、あるいは自分だけの秘匿とするか、それもまた千差万別なんだとか。
「魔法使いが悪魔と契約する理由は大きく分けて三つ。一つは用心棒として。いざという時にバックボーンに強力な悪魔がいれば、いざこざに巻き込まれた時に相手との折り合いが付けられるからよ」
「ヤクザみてぇ」
「まぁ、そういう認識でとりあえずはOKよ」
リアスは苦笑いを見せると、改めて説明を続けた。
「二つ目は、悪魔の技術、知識が得難いものだから。もっと言えば冥界の技術形態ね。魔法使いが研究に使う為に、それらが効力を発揮するの」
『それだけなら、直に冥界に行けば良いのではないのか?』
「まぁ、普通はそう考えるわ。でもね、冥界に行くって言うのはリスクが高いのよ。直接手に入れるにしても、冥界に行くためのリスクというのは限られているから。……イッセーはドライグの力で何度か足を運んではいるけれど」
『ドヤァ』
ドヤ顔すんな……俺が今こうして手軽に冥界に行けているのは、俺が「上級悪魔グレモリー」の眷属だからだもんな。
ヴァーリは…強すぎるからで片が付く。
「他の陣営経由で得ようにも、仲介料が発生するから、その分値段が契約で手に入れるより高いのよ。もの次第では下手をすれば生涯の研究で得た富を全て投げ売っても足りないぐらいね」
『…成程。で、最後の一つは?』
「簡単よ――――己のステータスにするため。強力な悪魔と契約する、それだけで大きな財産になるわ。私のお父様やお母様も、魔法使いと契約しているのよ?相談事を受けるために召喚に応じるって訳。上級悪魔及び、その眷属ならばそれが義務の一つなの」
『だとさ相棒』
…そうか。俺も上級悪魔だから、今後はそう言う事も考えていかなきゃならないんだったな。
頭を悩ます俺の近くに座っていたゼノヴィアは、複雑そうに首を傾げる。
「まさか、私が魔法使いに呼び出される側になるとはね。人生とは本当に面白いものだ」
「俺なんて魔法使いなのに呼び出されるんだぜ?向こう絶対びっくりするって」
「悪魔にも魔法に携わる者も少なからず存在しているから、そう珍しい事ではないのよ?ゼノヴィアの言いたい事も分かるわ。異能に携わる人間なら、普通は呼び出す側だもの。呼ばれる側と言うのは、悪魔や魔物だからね。――――だからこそ、皆には契約を大切にしてもらいたいの。一度交わした契約はそう簡単には反故に出来ないから、きちんとお仕事するの。でも、程度の低そうな相手と契約したら、こちらの品位が疑われてしまうわ。最高の取引相手を選びなさい。魔法使いにとっては異能研究の延長線上でしょうけれど、私達悪魔にとってはビジネスだから。普通の人間との契約、魔法使いとの契約、両立してこそ悪魔よ」
『はい!!』
と、威勢よく返事したは良いけど、どういう奴選んだら良いんだろ……。
『まぁ気楽に行こうぜ。それにお前には優秀な正妻メイドにマネージャーが付いてるんだ。怖いもの知らずだろ』
…そうだな。俺一人でやる訳じゃないし、ここはドーンと俺にふさわしい人材を頑張って選ぼう!
……エッチな対価とかアリなのかな。
『お前の嫁連中が許すと思うか?』
無理だな、うん。
そんなやり取りをしているうちに、リアスは部室の時計を確認していた。
「…そろそろ時間ね。皆、魔法使いの協会のトップが魔方陣で連絡を下さるの。きちんとしていてね」
そう言われてきちっとしたところで、部室の床に大きな魔方陣が出現する。
あの紋様は確か……
『メフィスト・フェレスの紋様か。確かに魔法使いの協会トップと言えば妥当っちゃ妥当だな』
メフィスト・フェレス……確か、番外の悪魔に属する悪魔で、ゲオルク博士が契約した悪魔……で合ってる?
『あぁ……来たぞ』
部室に現れた魔方陣は、一人の男性の立体映像を映し出す。
椅子に優雅に腰掛ける中年男性……だけどその紙は赤と青が入り乱れていて、切れ長の両眼は右が赤で左が青のオッドアイという、悪魔らしい風体の、ちょっと恐々とした顔だった。
そんな強面っぽい顔が、リアスを見てにっこりと破顔した。
『これはリアスちゃん、久しいねぇ』
……思ったより軽い声音だな。
いや、実力は映像越しでも分かるぐらい高そうなのは伝わるけど、何と言うか、一気に緊張が解けちった。
「お久しぶりです。メフィスト・フェレス様」
『いやー、お母さんに似て美しくなるねぇ。君のお祖母様もひいお祖母様もそれはそれは美しい方ばかりだったよ』
「有難う御座います」
リアスは改めて頭を下げると、俺達にその方を紹介してくれる。
「皆、こちらの方が番外の悪魔にして、魔法使いの協会の理事でもあらせられるメフィスト・フェレス様よ」
『やぁどうも。メフィスト・フェレスです。詳しくは関連書物でご確認くださいな。僕を取り扱った本は世界中に溢れているしねぇ』
メタ過ぎんだろ、確かにメフィスト関連の書物はそれこそたくさんあるだろうけどさ!
内心で突っ込む俺に、脇に控えていたレイヴェルがこっそり耳打ちしてくれた。
「…初代ゲオルク・ファウストと契約した後、初代が亡くなられてからも人間界に留まり、そのまま協会のトップに位置したそうですわ」
成程、人間界が気に入ったのかな…?
『悪魔メフィストと言えば最古参の悪魔だと聞いている。家ではなく、個人だけでそれ程の地位を築き上げた傑物だともな』
『いやー、ヴェールズの伝説のドラゴンに褒められるなんて、この歳まで生きないと聞けない言葉だねぇ』
良く知ってるなドライグ。
『歴代の中に、悪魔関連の調べ物に没頭していた奴がいてな。そいつの受け売りだ』
『僕の事ですね!』
ドライグの説明が終わると、例の空間からちょっとがり勉っぽそうな風体の少年が現れた。
へぇ、しかし何でまた悪魔の事調べてたんだろうか。
『好奇心です!』
自分の欲望に従ったんですね有難う御座いました!!
『…ん?ドライグの声が聞こえたと言う事はもしかして、そこの少年君が良く聞く噂の魔法使い君かな?』
「は、はいそうです。私の眷属の、兵藤一誠です」
え、いきなり俺に興味を!?
「は、初めまして!兵藤一誠です!!」
『初めまして、一度君とはお話をしてみたかったんだよ』
え、話を?……もしかして、俺の魔法についてとやかく言われたりするのかな……怖いんすけど。
『君の魔法は決められたアイテムに石を加工した指輪を翳すんだって?非常に興味深い!恐らくは僕が生まれる以前に使われていたシステムなんて、あんまり直に見れないからねぇ!いやぁ、君が悪魔になってくれて本当に良かった!……実はね、君が人間だった時からコンタクトを取ろうと狙っていたのさ』
「そうなんすか!?」
俺、魔法使いになってつい最近ですよ!?
そんな時にこの大物に目を掛けられてたんすか!?
『こうしてリアスちゃんの眷属になって僕と会話が出来るなんて、いやぁ付いてるなぁ!今度是非君と、君の叔父上にご挨拶に伺っても良いかな?』
「あ、はぁ……構いませんが」
『そうか!よぉし、僕も立場上は中々赴く事は出来ないけど、機会を見つけたら透かさず駆け込ませてもらうよ』
マジか……俺んちにあのメフィスト・フェレスが来るのか。
おっちゃんも流石に……いや、驚きそうにねぇな。
『だな』
『寧ろあれが本当に腰を抜かす存在がいるのか知りたい』
それは俺も思った。
それからアザゼル先生も合流し、何やかんやとありながらも俺達と契約したいと言っている魔法使いの詳細データが送られてきた。
因みに契約書が多かったのは――――上から順にリアス、ロスヴァイセさん、アーシア、俺、木場、朱乃さん、ゼノヴィア、小猫ちゃん、ギャスパー……という結果だった。
後半だいぶカットしてるけど、許して