ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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ちょこちょこオリジナルにしてます


MAGIC165『救出開始』

 

その場にいた生徒達に怪我がない事を確認した俺は直ぐに生徒会の人達が来るから大人しくしておくようにと連絡をすると、校舎の外へと駆け出す。

 

『ピィー!』

 

すると、俺が丁度出てきたタイミングでガルーダが飛んできた。

 

「ガルーダ!……どうやって動いたんだ?」

 

俺、確か魔力流した覚えないけど……そう思っていると、ドライグが声を発した。

 

『俺が仕込んでおいた力を共鳴させて動かしてんだ。僅かな時間しか動けんが、機動力は普段の倍だ』

「何時仕込んだんだよ」

『なぁーに、擬人化した時にちょちょいと。奴等の行動目的を聞いた瞬間に、家に置いてあった指輪を起動させたって訳』

 

…けど、このタイミングなら大助かりだ。

ガルーダは目の前で体が分解され、指輪に戻った……俺は自分の魔力を流し込み、ガルーダが見た景色を頭に浮かべる。

 

俺の使い魔が見たものは、使用者の俺が魔力を指輪に込める事で分解される直前までの光景を脳内に投射する事が出来る……今回のように、偵察に行かせ、魔力切れで途中で分解されても、問題なく情報が得られるって訳だ。

 

「これがあるのをもうちょい早くに知ってたらなぁ」

『言っても仕方ないだろう。……で、連中は何処に?』

「……地下のホームだな、これ」

 

正確に言えば、最寄り駅の地下に設けられている冥界へのルート線のある場所――――夏休みに冥界に行った際に使った列車が走ってる空間だ。

 

「けどおかしいよな。この場所は本来であれば悪魔が使う空間なのに、何で此奴らが入り浸ってるんだ?」

『若しくは一時的に潜伏していた可能性もある』

 

潜伏……地下から侵入したってのか?

 

『そこまでは分からん。恐らく列車を調べれば何かしらの痕跡が見つかるだろうが……今は奴等を追うのを優先すべきだろう』

「そうだな」

《コネクト・プリーズ》

 

俺は魔方陣からバイクを取り出し、すぐさま最寄り駅へ向けてバイクを走らせる。

 

「あ、そうだ」

 

走ってる途中で交通違反だけど、俺は携帯でソーナ会長に連絡を取る。

 

「会長、兵藤です!」

『兵藤君!?生徒達が外に向かっていったと言っていましたが……今はどちらに!?』

「奴等の潜伏先が分かったので向かってるところです」

『!?』

 

電話口から会長の驚いた声が聞こえるが、すぐさま冷静になって俺の話に対応してくれた。

 

『成程……分かりました、スタッフの方に調査してもらうように連絡をしておきます』

「頼みます。それと、いざと言う事も考えて…」

『えぇ。シトリーとグレモリー眷属、紫藤さんも向かいます』

 

流石会長、話が早い!

 

『有事の際にはリアスからもそのように任されております。即興ですが、彼女たちの力を利用した戦術を考案します。準備に越した事はありませんから』

「そうっすね」

『兵藤君の方は、グレイフィア様と?』

「はい、さっき連絡をしました」

 

ガルーダ、連勤になってゴメンな!

 

『分かりました、準備が出来次第私達も向かいます。兵藤君、今の貴方は『王』です。くれぐれも深追いは禁物ですよ』

「…了解っす」

『多分無理じゃねーか?』

 

だまらっしゃい!!

 

 

 

ーーーー

 

 

暫くして到着した地下のホームは、静かすぎるくらい無音が支配していた。

 

広い空間を抜けて進んでいく俺の背後から、白い手が伸びてきた。

 

「…イッセー様、単独行動はお控えください」

「……いきなりでちょっとビビったァ」

 

肩に手を置いたのはグレイフィアだ。それに――――

 

「随分静かだが……成程、不穏な気配もいくつか感じるな」

『『グゥゥ……』』

 

龍王紅一点ことティアと、ペットのフェンリルブラザーズ…もとい、ハティとスコルもいた。

 

「何でティア達も?」

「イッセー様はまだ私一人しか眷属がおりませんので、お声がけした次第でございます」

「そう言う事だ」

『『ワウッ』』

 

確かにそうだけど……ちょっと過剰戦力な気もするなぁ。

…いや、相手は直接攻めてきて日常をぶっ壊したんだ。

 

手加減なんていらない、徹底的に叩く。

 

「……と言う訳だ。邪魔させてもらうぜ、はぐれさん達」

 

俺達は前方にいる魔法使い共を見据える。

 

パッと見……百はいるな。しかも召喚した魔物の類も含めると結構な数だ。

 

「これだけの侵入を許してしまったのですか……」

 

グレイフィアもそう嘆息する通り、これは後々の交渉で引っ掛かりそうだ……っと、今はそんな事を言ってる場合じゃない。

 

「おいおい、いきなり赤龍帝が到着とは。ついさっきあんたんとこに招待状を届けたんだが……無駄骨だったか?」

「安心しろよ、俺達だけだ……今はな」

 

元よりここに招くつもりだったと……会長の懸念は大正解だったって訳だ。

 

「お前らの目的は何だ?俺達か、レイヴェルか?」

「どっちもだ。ま、フェニックスのお嬢さんは大切に扱ってるぜ?そうしろとリーダーの命令があったんで」

 

リーダー……首魁がいるのか。

 

「フェニックスの件はクリアしたも同然なんで、次はあんたと他のお仲間さん達だ。――――気になって仕方ないんすよ。メフィストのクソ理事とクソ協会が評価したって言うアンタ達の実力がね」

「学園に攻めてきた三人も似たような事言ってたな。……そんな事の為に態々白昼堂々襲撃か、よっぽど暇なんだな、お前ら」

「何…?」

「そんなんだから協会から爪弾きに合って、しかもはぐれ魔法使いなんて呼ばれるんだろ?そりゃ正規の魔法使いじゃなきゃただの穀潰し集団にもなってテロリストと結託もするわな」

「さっきから黙って聞いてれば、言いたい放題だな。第一に言わせてもらおう……俺達は全員、正規の魔法を馬鹿にしたような魔法を扱うアンタが大っ嫌いなんだよ」

 

随分嫌われてんなぁ、俺。

まぁテロリストに好かれたいなんて思わないけど。

 

「で?だからテロ集団になってまで俺を消したいと…その時間を正規の魔法使いになるための努力に向けるって発想がないのかねぇ」

「うるせぇ!…ただ力を好き放題に振るっていただけで、はぐれなんて呼ばれ方をされる俺達の気持ちが、分かってたまるか!!」

「分かる訳ねぇだろ。理解だってしたくない」

『!?』

 

俺は逆ギレ発言を一蹴する……俺達だけに喧嘩を売るならまだしも、普通の日常を謳歌してる生徒達まで巻き込んでまで強さの確認?

 

見ず知らずの他人を絶望の淵に蹴落としてまで確認したい強さなんて――――

 

 

「ロクなもんじゃねーんだよ、そんなのはな」

「先程から聞いていましたが、貴方達の主義主張には何一つ賛同できませんし、その目的だって理解したくもありません。……貴方達のような考えの持ち主は、次なる災いを呼ぶ火種となる」

「ならば今の内に摘み取っておかねばな」

『『グルゥ…ッ!ワオ―――ン!!』』

 

 

交渉の余地なんて、一ミリもない。

 

俺達が戦闘態勢に入るのを見て、魔法使いの連中も攻撃態勢に移った。

 

「だったら見せてもらおうじゃねェかァ!!もっとも、この数に対してその人数で発揮できるのかどうかだけどな!!」

『『馬鹿野郎俺は勝つぞお前』』

 

 

最後の最後で台無しッ!!!

 

 




次回、大乱闘デビルマジシャンズに、ご期待ください
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