ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
白い魔法使い「私の事か」
イッセー「間違ってないけども!」
今回はイッセー視点です
イッセーside
俺は朦朧とした意識の中、突如空中に現れた何者かを見ていた。
ソイツは全身が白い鎧で覆われ、背中には青く光る翼………………そしてその鎧は何処と無くドラゴンを思わせる。
…………何か、既視感があるな。と言うより、何時も見てる、そう…………赤龍帝の鎧に、似ていた。
「っ、ヴァーリ…………何故お前が!?」
「何、アザゼルにお前を連れ戻す様に言われてね。お前の目論みは全て筒抜けだ」
「ぐ……おのれぇ!」
「黙れ」
白い鎧野郎の容赦ない攻撃により、コカビエルは血を噴き出した!
「がぁっ!?」
「堕天使としての誇りを捨て、別の異形に乗り換えたお前に、最早自由はない。ーーーーコキュートス行きは確定している」
「あ、アザゼルーーっ!!」
その言葉を最後に、コカビエルは俺達の前から姿を消したーーーー。
鎧野郎はそれを見届けると、今度はグラウンドを見渡した。
「……はぐれ神父は逃げたか。まぁ良い」
…何かを呟いたソイツは、俺達ーーーー正確には俺を一瞥した。
「……それにしても、俺のライバルは随分奇妙な魔法を使うんだね。だが、魔法を使わずとも…………君は強い。そう俺の本能が告げるんだ」
「へっ、そうかい…………」
此方はもうヘロヘロなんだけどな…………。
「だが、万全でない状態で勝っても嬉しくないからね。またの機会に取っておこう…………君との闘いは」
「………………」
コイツ……多分俺より強い。
まだ拳を交わして無いけど、そう感じる。
『オイオイ、久々のライバルに挨拶も無しか?ーーーー白いの』
すると、左手に赤龍帝の籠手が展開され、周りにドライグの声が響いた。
『起きていたかーーーー赤いの』
今度は、凛とした高いーーーー女性の様な声が響き渡る。
ん?白いの?赤いの?…………まさかアイツが、
「これは、一体…………?」
「……二天龍同士の、対話」
部長の疑問に答えたのは、俺ではなくゼノヴィアだった。
『随分変わった宿主だな、ドライグ』
『お前の方も戦闘凶っぽいけどな、アルビオン』
『しかしーーーー一番変わったのは我等かもしれん。だが』
『へっ、運命の激突は近いーーーーってか?』
『あぁ、その通りだ』
……珍しいな、ドライグがこんなに喋るなんて。
「また何れ会おうーーーー俺のライバル君」
そう言うと、ソイツーーーー白龍皇はその場から飛び去った。
……もう限界だっ。
俺は眠る様にして、意識を手放した。
部長や遠くからの匙達の呼び掛ける声と、何かが壊れる音が、最後に聞こえたけど、今の俺にはどうでも良かった。
~~~~~~~~~~~~
イッセーが意識を手放した瞬間を、白い魔法使いは魔方陣から見ていた。
そして、スペシャルラッシュリングが砕け散るのも。
「…………やはり所詮は試作品か」
白い魔法使いは然程残念な様子も見せず、一人呟いた。
「だが、私の眼に狂いはなかった………………兵藤一誠」
白い魔法使いはそう言うと、懐から何かを取り出した。
それは、手甲の部分に龍の模型が着いた、タイマーの様な物だった。
~~~~~~~~~~~~
そして、コカビエルとの死闘の翌日の駒王学園。
「という訳で、私も悪魔になった」
バッ!、と悪魔の翼を展開させドヤ顔を晒す、ゼノヴィアが俺の目の前にいた。
「……なして?」
「支えるべき主がいないからね、破れかぶれで転生したんだ!」
「お、おう……」
そんなもんで転生すんのか?
『お前も大分似たような物だろ』
……返す言葉も御座いません。
「……と、言うわけでゼノヴィアは、私の眷属になったから」
「『騎士』のゼノヴィアだ。改めて宜しく頼む」
ゼノヴィアはそう言うとアーシアの前に行くと、突然頭を下げた。
「えっ、ゼノヴィア、さん……?」
「すまなかった。君の事を魔女と呼んで…………許してくれなくても良い。だがーーーー謝らせてくれ!」
心からの謝罪に、アーシアは一瞬驚いた顔をするも、直ぐに微笑んでゼノヴィアの手を取った。
「私はもう気にしていませんよ。だから、顔を上げてください」
「っ…………アーシア・アルジェント、いや、アーシアと呼ばせてくれ!」
「?…はい!」
うんうん、仲良きことは美しきかな!
「イッセー君」
なんて微笑ましげに見詰めてると、木場が側に寄って来た。
「ん?」
「今回の件、本当にありがとう」
「……気にすんなよ。俺のお節介だからさ」
「いや、それでも言うさ」
「何だそりゃ…ハハ」
……ま、コイツも過去を乗り切ったし、めでたしめでたしかな?
俺も…………何時かは乗り越えなきゃな。
『そういや相棒』
「うん?」
『あの指輪……壊れたぞ』
「えっ!?……何で!?」
『さぁな』
さてと、これにて第3章は御仕舞いです。
次回はお馴染み番外編ですね。
皆様の番外編へのご要望があればそれらを書いていきますので、遠慮なくメッセージや感想欄のリクエストに書き込んで下さい!
さて次回の番外編は……!
ドライグ『ま、気長に鍛えようや』
???『お前の力……そんな程度ではあるまい?』
イッセー「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」
《Welsh Dragon Balance Breaker!!》
『何故彼は禁手に目覚めたのか』
イッセー「タイトルがドライブ風だな」
ドライグ『流行に乗った結果だな』