ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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漸く第4章突入です!


第四章:停止教室のヴァンパイア
MAGIC26 『総督、襲来』


「くらえぇぇ!夢剣、ドリームソード!!」

「なんの!シャドーカオスは終わらんよ!!」

「げっ!ダークインビシ!?」

 

よー皆!イッセーだ……何してんのかって?悪魔家業だよ。

 

悪魔は契約者の呼びかけに応じて色んな要望に応えるからな~、んで最近はこのダンディーなおじさんによく呼ばれるのさ。

 

まぁ主な内容はゲームの対戦したり酒飲みに付き合ったり猥談したりetc…………しかもこのおじさん、それに見合わないぐらいの対価の物――――例えば宝石だったり有名な絵画だったり色んな物をくれるんだ。

 

 

 

 

「これでフィナーレだ!ダークワイドォォォ!!!」

「ぐあああああああ!!!」

 

よっしゃ!昨日のリベンジは果たしたぜ!!

 

「イヤー、今日は俺の負けだ。つえーな、悪魔君」

「そんな事ないっすよ~、結構ギリギリでしたし」

 

どっこらしょっと、と言っておじさんは立ち上がった。

 

「ちょっと待ってな。今飲みもん用意するから」

「あ、お構いなく」

「遠慮するなって………………赤龍帝」

「じゃあ、お言葉に甘えますわ……………堕天使さん」

 

俺がそう言うと、おじさんは12枚の黒い翼をバサッと拡げた。

 

「ほう、気づいていたか。なら改めて自己紹介を………俺はアザゼル。堕天使の総督だ」

「………総督なのに、独身なんすか?」

 

俺が茶化すように言うと、おじさん――――アザゼルは、

 

「喧しい!寧ろ独り身の方が色々出来るから良いんだよ!!」

 

顔を赤くして怒鳴ってきた……ってホントに独身かよ!?

 

『な?俺の言った通りだろ』

 

流石はドライグ……だな。

 

「てめぇ言ってはならん事を言ってくれたなぁ!今日は帰さねぇからな!!」

 

アザゼルはそう言うと今度はジュースの代わりにプレイマットとデッキを持ってきた。

 

「デッキ持ってきてんだろ赤龍帝!?」

 

俺は返事の代わりに自分の専用デッキを取り出した。

 

「今日も焼き尽くして差し上げますよ………!」

「ふっ……俺を昨日までの俺と思うなよ!」

 

 

お互いにカードを中央のサークルに置き、

 

 

 

 

 

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

 

 

5分後……………

 

 

 

 

「これでフィナーレだ!ドラゴニック・オーバーロードTHE ACEでアタック!!」

「ぐああああああ!!!!!俺のクラレットソードォォォォォ!!!!!!」

 

 

焼き尽くしてやりましたとも、ええ。

 

 

「ぐっ……何故勝てんのだ!?」

「イヤー、かげろう強いわー」

「………次こそは!」

「朝まで付き合いますよ、総督さん?」

「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!今度はリンクジョーカーで勝負!!」

 

 

その日は結局、朝までヴァンガードファイトした。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「冗談じゃないわ」

 

翌日、夜の部室にて部長はご立腹だった。

 

「堕天使の総督とは言え悪魔と接触するなんて!協定に思いきり抵触してるじゃない!それにイッセー、貴方もよ!!相手が何をしてくるか分からないのに………少しは警戒して!そして気づいていたなら直ぐ報告すること!!」

「………はい」

 

部長の正論にぐうの音も出ない………確かに軽率だったな。

 

『まぁまぁリアス・グレモリー落ち着けって。相棒も無事なんだ、し………』

「………は?」

『マジすんませんっした』

 

おい、二天龍!弱すぎる!!

 

『仕方ねぇだろ!怖いんだもん!!』

 

もんって言うなし!

 

 

他の部員も苦笑いだったりアワアワしたり…………はぁ。

 

 

 

 

 

 

 

「アザゼルは昔からそう言う男だよ、リアス」

 

……すると聞いたことがあるような声が聞こえた。

 

俺達はその声が聞こえたほうを見ると、そこには今までいなかったはずの長い紅の髪をしたイケメンさんがいた。

 

 

ま、魔王サーゼクス様だ!!

 

「お、お兄様!?」

 

部長はその顔をみて目を見開いて驚いて、祐斗、朱乃さん、小猫ちゃんはその場に跪く。

ただアーシアは何が起きているのか理解できておらず、新米のゼノヴィアに至ってはきょとんとしている。

 

仕方がないとはいえ、取りあえず教えよう。

 

「二人とも、あの方は魔王様だ」

「え、そうだったのですか!?」

「……まさか、リアス部長の兄が魔王だとは」

 

まぁ、そりゃビックリだよな。

 

 

 

「いやいや、頭を上げたまえ。私は今日はプライベートで来ているのだよ。そんな畏まる必要はない。くつろいでくれて構わないさ」

 

……するとサーゼクス様は気さくにそう言ってくれたので、三人は頭をあげた。

 

 

「こんにちは、イッセー様」

「お久しぶりです。グレイフィアさん」

 

と、後ろにいた『女王』のグレイフィアさんに挨拶されたので挨拶を返す。

すると、部長とアーシアは面白くなさそうに顔を顰め、グレイフィアさんは顔を綻ばせる………なんか、可愛いな。

 

「リアスお嬢様から倒れたと聞いたときは驚きましたが………ご無事そうで何よりです」

「あ~、すいません。心配かけちゃって」

「ハハハ、イッセー君。彼女ったら、君を心配するあまり仕事にも身が入らなかった――――」

 

 

 

 

スパンッ!

 

と、最後まで言う事無くサーゼクス様はグレイフィアさんのハリセン突込みで沈黙した。

 

「サーゼクス様、あまり御ふざけが過ぎるなら奥様にお伝えしますよ?」

「さ、気を取り直して――――」

 

……まさかサーゼクス様って、恐妻家?

 

「やあ、我が妹よ。そしてまた会えたね?赤龍帝、兵藤一誠君にリアスの眷属達……会うのはライザ―君の一件以来かな?」

 

サーゼクス様は柔らかい笑顔でそう言うと、俺達の緊張が少し緩む。

あの笑顔に何人もの女性悪魔が射抜かれたんだろうな………。

 

「それにしても殺風景な空間だ。リアス、君はまだ若いんだからもっと可愛らしいものでもおいたらどうだ?流石にこの空間に魔法陣とはいささか……」

「……それよりもどうしてここに?」

 

するとサーゼクス様は一枚のプリントを出してきた……あれは確か、

 

 

「何を言っているんだ? もうすぐ授業参観だろう。これは兄として来なければならない理由だよ」

「ぐ、グレイフィアね!お兄様に言ったのは!!」

 

するとグレイフィアさんは当然の様に頷いた。

 

 

「サーゼクス様がこの学園の理事をしています故、私にも当然学園の情報は入ってきます。そして私はサーゼクス様の『女王』ですから、聞き耳を立てるのは当然かと」

「そうだ、リアス。たとえ魔王の仕事が激務であろうと、我が妹の頑張る姿は私的にも見たいものでね? 仕事を光の速さで済ましてきたよ」

 

それどういう比喩ですか!?光の速さって…………んでこの人シスコンだな。

 

 

そういやおっちゃんも行くって言ってたな……主にアーシアを見るために。

…………俺、休んでもいんじゃね?

 

 

「ちなみに後から父上も来るらしいよ?」

「なっ!?」

 

おぉ、部長が赤くなって驚いてるよ……こんな恥ずかしがっている部長を見るの初めてだなぁ。でも可愛いっす!!

 

あれかな?思春期だから、親にあんまりそういうのに来てほしくないってやつかな?

ま、俺は去年の授業参観サボったから分かんないけどね。

 

『叔父不幸が』

 

うるせぇよ、おっちゃんも忙しいから良かったろ!!

 

 

「しかしお兄様は魔王ですよ!?一悪魔を特別視するのは……」

「いや、これも仕事のうちなんだ。何故なら、近いうちに三すくみの会談はこの駒王学園で取り行われるからね」

 

ま、マジか………まぁ、先日の事だろうな。

 

「何しろここには今代赤龍帝であるイッセー君に、聖魔剣へと至ったらしい木場祐斗君、聖剣デュランダル使いに魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹がいる。更にそこにファントムとなったコカビエル、そして……白龍皇が襲撃してきたからね」

 

……白龍皇、ねぇ。

 

「だが私は思う。ここまで様々な力が入り混じって強者が来たのは、君が理由と思っているよ…赤龍帝・兵藤一誠君」

 

確かにそうかも。赤龍帝は、特にドラゴンは強者を引き寄せる性質を持っているらしいからな。

 

 

今回のコカビエルが良い例だよ………俺に平穏はないのかねぇ。

 

 

その時、俺の近くにいたゼノヴィアが静かに立ち上がってサーゼクス様の方に向かって歩んだ。

 

 

「あなたが魔王か。私は聖剣デュランダルの所有者、ゼノヴィアというものだ」

「君のことは既に聞いているよ……よもや伝説の聖剣であるデュランダルの担い手がリアスの眷族になるとは、聞いた時は耳を疑ったよ」

「……先に言っておこう。私が悪魔になったのは、絶望していた私を救ってくれた赤龍帝・兵藤一誠がいたからだ。破れかぶれとはいえ、今までの敵側についたんだ……私は何より、イッセーや仲間のために力を振ろうと思う」

 

恐れ知らずか、コイツ………!

 

「ハハハ。リアスの眷属は面白いな。ならばそれでいい……リアスのために、君の思うがままに力を振るってくれ」

「無論そのつもりだ」

 

だけどサーゼクス様は気にすることなく微笑みをみせてそう言った。

寛大だなぁ………流石魔王様だ!

 

「さて、小難しいのはこれで終わりにして世間話でもしようじゃないか。とはいえ、今はもう時間が遅くなりつつあるね。今から宿泊施設は空いているだろうか?」

 

………時間はもう9時を回ってるし、探せばあるだろうけど…あ!

 

 

「でしたら―――――」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「イヤー、まさかリアスさんのお兄様がいらっしゃるとは。ささ、どんどん食べてください」

「では遠慮なく頂きます」

 

そう、俺の出した案はサーゼクス様を俺の家に泊める事だ。

最初はキョトンとしたサーゼクス様だったけど、直ぐに了承した。

 

 

んで、序でって言っちゃあアレだけどおっちゃんも呼ぶ事に。

今サーゼクス様はおっちゃんの作った料理を美味しそうに食べている。

 

俺?俺はと言うと………

 

 

「……そうです、そんな感じです」

「成程、コツは掴みました」

 

グレイフィアさん達に俺が先日アザゼルと遊んでたゲームのやり方をレクチャーしてた。

何でも、やってみたくなったからだとか。

 

「ウイルスさん可愛いです~」

 

はは、アーシア。どんどんHP減ってるよ~。

 

「これで何者も怖くないわ!」

 

……部長はグレイガ相手にリフレクメットだけのフォルダで挑んでる。グレイガはホント気の毒なボスだよなぁ。

 

「やりましたよ、イッセー様」

 

どれどれ………ブッ!

 

『コスモマン相手にほぼノーダメかよ……………すげぇ』

 

俺は何回も死んだのに…………すっげぇ。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

「イッセー……」

「イッセーさん……」

 

部長とアーシアは目をウルウルさせて此方を見るけど…なぁ。

なぜこうなってるのかと言うと、俺の横にいるサーゼクス様が俺と一緒に話をしたいからだそうな。

 

それで普段、俺の部屋で寝ている部長とアーシアは今日は俺の部屋で眠れないと言うことでこうなっている。

 

因みにおっちゃんは酔い潰れて父さんの部屋で寝てる。

 

「二人とも、行きましょう。私も同じ気持ちですから……」

 

ぐ、グレイフィアさん?!貴女と一緒だと俺ねれねぇ(緊張的な意味で)!

 

「グレイフィア………そうね、分かったわ」

「で、ではイッセーさん。お休みなさい」

「お、おう………」

 

3人は其々の部屋に戻っていった。

 

 

 

「本当に私がベッドで構わないのかい?」

「はい!全然構わないです!!」

 

魔王様を地べたに寝かすとか出来ねぇよ!!

と言う訳で俺は雑魚寝だ。

 

「コカビエルの件はご苦労だったね」

「……いえ、大丈夫っすよ」

「でも報告を聞いて驚いたよ。あの記録に載るほどの堕天使でありしかも戦争時より強くなったコカビエルを、君は圧倒したそうじゃないか」

「……一応は、そうですね」

 

まぁ、白い魔法使いからもらった指輪がなかったら、恐らく俺達では勝てなかったろうな。

 

「……そう言えば、あの場にもう一人の魔法使いが現れたとリアスから聞いたが、君はその魔法使いから」

「…はい。ソイツから、俺は魔法使いの力をもらいました」

「……彼の正体は?」

「………わかんないです。ただ、人間ではない事は」

 

アイツが一体何者なのかは、全く分からない。

でもドライグ曰く、人間ではないらしい。

 

「………空気が重くなってしまったね、話を変えようか。君はリアス達をどう思っているんだい?」

 

サーゼクス様は俺の面持ちを見て空気を換えようとそんな話題を振ってくださった。

 

「それって……異性として、って事ですか?」

「うん。特に――――我が妹、リアスの事をどう思ってるのか、ね」

 

どう、か……………………。

 

「良い仲間……ですかね?」

「……それは飽くまで」

「仲間としてです。……俺に、誰かを愛する資格なんてないですから。――――ファントムを宿してる俺なんて」

 

俺は自分の本心を、少しだけサーゼクス様に打ち明けた。

この人には、嘘なんて通じそうにないからな。

 

「では君は………日蝕の日に行われた」

 

やっぱり、サーゼクス様は知ってたのか……。

 

「やっぱ知ってるんですね…」

「いや、私も詳しくは知らない。ただ、この地上で大規模な魔力の流動が発生していたとの報告があってね」

「………お願いがあります。これから話す事、まだ部長達には黙っててくれますか?」

「…約束しよう」

 

 

 

そこから俺はサーゼクス様に全てを打ち明けた。

あの日の――――サバトの出来事を。

 

 

 

 

イッセーside out

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

……とある森の奥。

豪華なベッドが安置されたその場所にて、ワイズマンが蠢いていた。

 

 

 

 

 

 

『さて………お前の誘う先は絶望か?兵藤一誠…』

 

 

 

 

 

ワイズマンの手には、海のように青い魔法石があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は、どうしようかな…
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