ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
あ、それとガンバライジングでドライブLRSPを当てました。二回しか使ってませんが、タイプフルーツとフォーミュラーに変わりました。
演出もカッコ良かったです!
プールでのドタバタ騒ぎとイッセーが青の魔宝石を手に入れた翌日。
「御免なさいね、イッセー。買い物に付き合わせちゃって」
「大丈夫っすよ!どうせ暇だったんで」
この日、イッセーはリアスと一緒に買い物に繰り出していた。
昨夜、魔宝石を茂に預けたイッセーはその後でリアスに誘われたのだ。
因みにアーシアはゼノヴィアと桐生と一緒にお出掛けしており、今はいない。
『な、何かこれって……で、デートじゃね?!』
『それは幻想だ』
『ダニィ!?』
イッセーがドライグと漫才を繰り広げてる間にもリアスは楽しそうに歩を進めていく。
「イッセー、早く♪」
「あ、待ってくださいよー!」
リアスを追い掛けようとしたイッセーだったが、
「ば、化け物だーーーーッ!!!」
怯えながら何かから逃げるようにして走る男性の姿を見て顔色を変えた。
無論それはリアスも同じであった。
「化け物……まさかファントム!?」
「行きましょう、イッセー!」
「はい!」
買い物そっちのけで二人は男性を追いかける事に。
~~~~~~~~~~~~
「はぁ、はぁ………ッ!」
『漸く追い付いたぞ………ぐぅ!』
近くの廃校に逃げ込んだ男性にジリジリとにじり寄る化け物――――ファントムの幹部、メデューサ。
だがメデューサの背後から濃密な魔力の塊がぶつけられ、メデューサはたじろぐ。
『何者だ………!』
「それ以上の蛮行は許さないわ、ファントム!」
「白昼堂々人を襲う何ざ良い度胸だな、変身!」
《ハリケーン・プリーズ!フー、フー、フーフーフーフー!》
《コネクト・プリーズ》
イッセーはウィザードHSに変身して、コネクトでウィザーソードガンを取り寄せると、メデューサに斬りかかった。
『ウィザードに悪魔風情が……邪魔をするな!』
「そうはいかないんだよ、ねっ!」
「はっ!!」
『ちぃ!』
ウィザードHSが空中に飛び上がりその間にリアスが滅びの魔力を放つ。
メデューサはそれをアロガントで往なすも、ウィザードHSはその間にハリケーンドラゴンにスタイルチェンジ。
《ハリケーン!ドラゴン!ビュー!ビュー!ビュービュー、ビュービュー!》
「さぁ、ショータイムだ!」
《コピー・プリーズ》
コピーでウィザーソードガンを増やすと、二刀流でメデューサを攻め立てる。
「おらおらおらおらおらぁ!!!」
『くっ……調子に乗るな!』
メデューサの瞳が妖しく輝くと、ウィザードHDは金縛りにあったかのように動けなくなった。
「な、んだ…………これ!?」
「イッセーッ!!」
『次はこうは行かんぞ………!』
「っ、待ちなさい!」
リアスが引きとめようとするも、メデューサは霧を発生させ姿を消した。
「って、イッセー!大丈夫!?」
「えぇ、何とか………大丈夫ですか?」
「っ!…………あ、あぁ」
変身を解いたイッセーは男性に声を掛けると、男性はイッセーの顔を見て驚いていた。
まるでイッセーの事を知っているかのように。
「………えっと、どっかで会ってます?」
「…や、人違いじゃないか?」
男性は首を傾げながらそう言うと、尻を払って立ち去ろうとするが、イッセーは彼の肩を掴んで引き止めた。
「このままサヨナラって訳にも行かないんですよ。貴方の事、守らせてくれませんか?」
「…………………じゃあ、頼むよ」
渋々と言った感じで男性はそれを承諾した。
『……………コイツ、何処かで』
一方、ドライグは目の前の男性を懐疑的に見詰めていた。
~~~~~~~~~~~~
イッセーとリアスは男性を引き連れて面影堂へとやって来た。
すると中には、叔父の茂の他に一人の女性がいた。
「おぉ、イッセー……其方の方は」
「ゲートの人だよ、さっき襲われててさ…………って、その人は?」
「……さとっち!?」
「や、やぁ」
すると女性は驚きながら男性に詰め寄り、男性はぎこちなく返事をする。
「やぁじゃないわよ!バカ!……皆がどれだけ心配したか分かってるの!?」
「ご、ごめん……」
急に泣き出した女性を慰める男性の絵を見てイッセーとリアスは、
「えと……おっちゃん、彼女はいったい誰?」
「見た所知り合いのようだけど…」
「あぁ、えっとなぁ」
曰く、彼女の名前は千鶴と言い、昔に自主映画に出演した事があるらしく、店に飾られた映写機を偶然見かけ、懐かしさから訪れたとの事。
だがその映画の監督は突如失踪、行方知れずとなり未完成のままなんだとか。
「へぇ~……って事は、あの人が」
「確か名前が、石井悟史君だったかな?」
「さとっちどうしたの?卒業してから音沙汰なかったけど……」
「あ~、ふぁ、ファントム!ファントムから逃げてたんだ!」
悟史がそう言うも、千鶴は当然分かる筈もなく、
「何それ……?もしかして、借金取りに追われてたの!?」
凄く斜め上の解釈を披露し、イッセーはずっこける。
「や、ファントムってのは化け物なんですよ。簡単に言うと、命狙われてるんです!悟史さん」
「…………へ?」
「そ、そう」
この後、イッセーが簡易的に魔法を披露してどうにか彼女に信じさせる事ができた。
「ホントに魔法使いなんだ!一誠君って」
「そう、そう」
「じゃあさとっちが命を狙われてるのも……」
「ホント、ホント」
そっか、と呟くと千鶴は悟史の方へと顔を向け、
「じゃあ、映画の完成どころじゃないよね……」
「…え?」
そう残念そうに言うと、悟史はポカンとなる。
「ホラ、あの映画だよ!未完成のままなんでしょ?」
「……そ、そうなんだよ!編集が残っててさ!」
思い出したかのようにそう言う悟史は、ドーナツを食べていたイッセーに詰め寄った。
「一誠君。俺、やっぱりこんな所でじっとしている場合じゃないんだ。一刻も早く映画を完成させなきゃ!じゃ、じゃあ!」
「お、おい!アンタ命狙われてんだぞ!?」
「そうよ!今はここで大人しくしてなきゃ……」
イッセーとリアスが引き止めるが悟史は、
「映画は俺の命だ!」
そう力強く言うと、面影堂を出て行ってしまう。
「だ~もう!俺も行くよ、ちょっと待てって!」
仕方なく、イッセー達も同行する事に。
~~~~~~~~~~~~
「へぇ~ここが……」
現在イッセー達は悟史と千鶴の母校である大学の映画研究会の部室に来ていた。
「俺こんなの初めて見たなぁ~」
『………』
テレビでよく見るマイクを持ちながら興味深々と言ったイッセーだったが、ドライグがあまりにも沈黙していたので声を掛けてみる事に。
『どうしたんだよドライグ?やけに静かじゃんか』
『……いや。あの悟史とか言う男、一度会ってる気がするんだよ』
『まっさかぁ。俺は初対面だぜ?考えすぎだよ』
『………そうだと良いがな』
ドライグとの会話を一先ず打ち切ると、イッセーは壁に掛けられた写真を見つける。
「これ、千鶴さんですか?真ん中の」
「え?あ~、懐かしいなぁ。これ、自主映画のクランクアップで撮った写真なんだよね~!」
等と千鶴が懐かしんでいると、
「もう出てってくれよ!集中したいんだよ!」
「きゃっ!?」
「うぉっ!?」
「さ、さとっち!?」
悟史が突然そう言うと、全員を力ずくで追い出してしまう。
「じゃあ、向こうでお話しましょうか?」
「そう、ですね」
悟史を集中させる為にイッセー達は中庭で千鶴の昔話を聞く事に。
「へぇ~、千鶴さんって女優なんですか?」
「凄いですね!」
イッセーとリアスが感心したかのように言うと、千鶴は恥ずかしそうに頬を掻く。
「まだ卵だけどね。あの自主映画が切欠で目指したんだ………。学校歩いてたらさとっちに捕まって、「俺の映画の主演女優になってくれよ!」って。初対面で、行き成りよ!」
「でも、引き受けたんですよね?」
「暇だったからね」
そう懐かしそうに千鶴は自主映画の撮影の事を語りだす。
「あの時はたったの一週間だったけど、なんだか毎日が凄く濃くて………でも、あの頃は凄く楽しかったなぁ」
「………今は、楽しくないんですか?」
「え?」
「あの頃は、って言ったから……」
イッセーがそう尋ねると、千鶴は自嘲気に呟いた。
「そうね……正直、さとっちに持ち上げられてその気になっちゃったけど、レッスンじゃ怒られまくって、オーディションも落ちまくりで。もう、やめちゃおうかな~なんて………」
「千鶴さん……」
掛ける言葉が見つからない為に、少しだけ雰囲気が暗くなってしまう。
「って、ごめんなさい!暗いこと言っちゃって………さっとち、どうなったか見に行きましょ!」
千鶴がそんな雰囲気を変えるべく部室へと様子を見に行くと、
「………さとっち!?」
部室はもぬけの殻だった。
「どうして!?」
「まさか……手分けして探そう!!」
ファントムに襲われた事を考えたイッセー達は、手分けして悟史を探す事に。
~~~~~~~~~~~~
一方の悟史は、自らの意思で部室から逃亡したのだった。
「はぁ、はぁ……漸く抜け出せたぜ」
そう安堵の息をつく悟史に、女性が近づいていた。
「良かったわね、ゲートの記憶が役に立って」
「!?」
その声にビクついた悟史だったが、声は逆方向からも掛けられた。
「俺達が逃がすとでも思ったか?」
逆方向からは髭を生やした粗暴な男が。
「なぁ?」
「ねぇ?」
『『リザードマン』』
男――――ユウゴは赤いファントム、フェニックスに、女――――ミサは紫のファントム、メデューサに姿を変えて、悟史にそう問いかけた。
すると、悟史もその体を緑の異形――――リザードマンへと姿を変える。
リザードマンは直ぐに二人に向けて臨戦態勢をとる。
『勝手に人間を襲い、ゲートを減らした貴様の罪は重いぞ………』
『だ、だから何だってんだよ!?』
『まぁまぁ焦るなよ。テメェにチャンスをやるよ』
『ちゃ、チャンス?』
リザードマンがそう言うと、メデューサは彼の耳元で囁いた。
『指輪の魔法使いを消せ。奴はお前をゲートだと思い込んでいる、この状況を利用するのね』
『へっ、精々頑張れよ~』
それだけ告げると、二人はその場を後にした。
『ふっ………面白そうなゲームじゃねぇか!』
~~~~~~~~~~~~
「ったく、どこに行ったんだよ……?」
イッセーは悟史を探し奔走していた。
すると、イッセーの後ろから悟史の声が。
「おーい、一誠君!」
「ん?………悟史さん!何処行ってたんですか」
「イヤーごめんごめん。ちょっと作業に煮詰まっちゃって」
「……とにかく戻りましょうよ。千鶴さん心配してましたよ」
「………あぁ、そうだな」
悟史はイッセーに気取られぬよう、ニヤリとほくそ笑んだ。
帰り道、悟史が「ここが近道なんだ」と言い連れて来られたのは自動車のスクラップ工場。
「すげぇ…」
車をスクラップにする光景に目を奪われていたイッセーの隙を突き、悟史はリザードマンになり、リフトを使い車をイッセーの頭上に移動し、車を落下させた。
『相棒!!』
「ん?うぉぉっ!?」
寸での所でドライグが気付いた為に、イッセーは何とか助かった。
「大丈夫か?」
「……何とか。でも巻き込まれなくて良かったです。さっさと行きましょう」
そう言ってイッセーは再び歩き出す。
『ちっ、こうなったら………』
悟史は直接始末しようとリザードマンの姿をとる。
が、車のミラーに変身する場面が映ってしまい、それを見たイッセーは直に振り返った。
「アンタ……ファントムだったのか!?」
『へっ、そうだよ!石井悟史なんて人間は、もう死んでるんだよ!!あの時の儀式でなぁ!』
「儀式………ッ!」
ここでイッセーは思い出した。
目の前のファントムが嘗て自身のみ生き延びたサバトにて襲い掛かってきたファントムだと言う事を。
「思い出した………お前、あの時の!」
『思い出してくれたか?まぁ今更どうでも良いけどな……今日の死体役、お前に決定!』
「ソイツは真っ平御免だ!変身!」
《フレイム・プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!》
イッセーはウィザードFSに変身すると、取り出したウィザーソードガンでリザードマンと戦闘を開始する。
『さっさとくたばれぇ!』
「くたばるのはっ、テメェだ!」
『があああ!!』
リザードマンの剣を受け止め、腹に蹴りを入れ、そのまま追い討ちで切り裂いた。
『くそがぁ!』
リザードマンは蜥蜴宜しく壁を這いずると、頭から無数の針を飛ばして応戦する。
「くっ!」
《ディフェンド・プリーズ》
ウィザードFSはそれを炎の壁で防ぐ。
『しゃあぁぁぁ!!』
リザードマンは壁を蹴り、ウィザードFSに斬りかかる。
『しっかし気色悪いもんだよなぁ!ファントム宿した悪魔なんてよぉ!!』
「るっせぇよこの蜥蜴野郎が!テメェの方がよっぽど気色悪い見た目してるくせによっ!」
「……………」
その戦いを影から見下ろすのは、メデューサ。
すると、その場に千鶴がやって来てしまった。
「あの女………」
「さとっち?」
「!千鶴さん、来ちゃ駄目だ!!」
「まさか……一誠君!?」
『隙有りぃ!』
「っ!ぐぁっ!!」
千鶴に気を取られてしまい、ウィザードFSはリザードマンに切り裂かれ、千鶴を人質に取られてしまう。
『おっと動くなよ!動いたら喉を掻っ切るぜ!』
「テメェ……!」
だが千鶴を人質に取られてしまった以上、ウィザードFSは迂闊に動けない。
だが、
『ぐぁっ!?』
「きゃっ!」
メデューサの攻撃がリザードマンに襲い掛かり、リザードマンは千鶴を手放してしまう。
『何すんだメデューサ!魔法使いを消せば良いんじゃねぇのか!?』
『それより、その女を殺されたら困るのよ』
意味深な事を言うメデューサを前に、ウィザードFSはその意味を理解した。
「まさか、彼女が…………!」
『はぁ!』
ウィザードFSが駆け出した瞬間、メデューサの頭の蛇が千鶴に襲い掛かった――――!
次回、D×Dウィザード
千鶴「どうしてさとっち一人にして私を助けたのよ!」
リアス「イッセーは貴方の為に――――」
ウィザードWS「悪い夢は、終わりにしよう」
MAGIC29 『悪夢・後編』
《ジャバジャババシャーン、ザブンザブーン!》
何か久しぶりに予告入れましたね