ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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もう幾つ寝ると、お正月~





MAGIC35『激闘の果てに』

旧魔王こと白龍皇のヴァーリが、後からやって来た美猴……もといカカロットと共に去ってからは大変だった。

 

主に半壊した校舎(無論原因は俺)や折れたり半減した木々(これも俺、一部ヴァーリ)の修復や、負傷者の回復…………うーん、困ったことしてくれたよ。アイツ等も。

 

『一部お前のせいだろ』

『と言うか半分以上はお前のせいだろ』

 

……返す言葉も御座いません。

 

んで、現在はアーシアの神器に癒してもらってる。

あぁ、疲れが取れるぜ…………。

 

 

「大丈夫ですか?イッセーさん」

「うん。大分楽になったよ」

「しかし凄いオーラだったぞ、イッセー。改めて惚れ直したよ」

「んなっ!」

 

コイツ、よく臆面もなくそんな恥ずかしい事を……!

 

「…ゼノヴィアのこの積極性も見習わなきゃね」

「……そうですわね」

 

な、なんか対抗心燃やしてるよお姉様方!

……っと、何やらサーゼクス様達が話し合ってるな。

 

「さて、私は一度天界に戻ります。和平の事や、『禍の団』についての対抗を講じねばなりませんしね」

「すまなかったミカエル。会談の場を設けた我々としては不甲斐ないばかりだ……」

「そう責任を感じないで下さいよ、サーゼクス。私としては三大勢力が平和の道を歩めるのが何より嬉しいのですから」

「ま、納得できねぇ配下も多いだろうがな」

 

うわ、皮肉。

だがミカエルさんはそれでも笑顔で応えた。

 

「それは仕方ありません。長年憎み合って来たのですから……ですが、これからは少しずつでも変わっていくでしょう。では私はこれにてーーーー」

「あ、あの!」

 

俺は立ち上がってミカエルさんを止める。

 

「何でしょう、兵藤一誠君」

「一つだけお願いがあるんですけど……」

「時間がありませんが、一つだけ聞きましょう」

 

これだけはどうしても聞いて欲しいんだ。

 

「アーシアとゼノヴィアが祈りでダメージを食らうのは『システム』って奴のせいなんですよね?」

「えぇ。……それが何か?」

「……アーシアとゼノヴィアのダメージを無くすこと、出来ませんか?」

 

コレが俺の願い。

苦笑いしながら見てたけどさ、やっぱりお祈りぐらいさせてやりたい。

 

悪魔だけど、信じるものは自由でも良いだろうし。

 

「ーーーーっ」

 

ミカエルさんは目をパチクリさせて驚いていた。

が、直ぐに小さく笑うと、うんうん頷いていた。

 

「…分かりました。二人分位ならば、何とかなるかもしれません。二人は既に悪魔ですし、教会本部に近付く事もないでしょうからね。アーシア、ゼノヴィア、貴女達に問います。神は不在です。それでも祈りを捧げますか?」

 

ミカエルさんの問いーーーーだが二人は迷うことなく頷いた。

 

「はい。主がおられなくとも、私はお祈りを捧げたいです」

「同じく。主への感謝ーーーーそして、ミカエル様への感謝を込めて」

 

二人の答えに、ミカエルさんは微笑んだ。

 

「分かりました。本部に戻ったら、早速そうします。ふふふ、祈りを捧げてダメージを受けない悪魔が二人いても大丈夫でしょうからね」

 

よっしゃ!

 

『よく言ったな相棒!』

『フン、本当にお人好しだな。貴様は』

 

お人好しで結構…おっと!

 

「イッセーさん!」

 

アーシアは涙を溢しながら抱きついてきた。

 

「へへっ、これでお祈りし放題だぜ!…神様いないけどね」

「……イッセー、ありがとう」

「気にすんな、これからバンバン祈れよ~」

 

ゼノヴィアの頭を撫でてやると、俯いて顔を震わせた……アレ?怒らせちゃった?

 

「…………もう、我慢の限界だ!イッセーッ!」

「は…………んッ!?」

「……っん」

 

 

 

あ、ありのままに起こった事を話すぜ!

ゼノヴィアが顔を震わせたと思うと、顔面にゼノヴィアが度アップで映ってた!

そして唇に何やら柔らかい感触が…………って!!

 

 

 

 

き、キスされてるぅーーーー!!

 

 

 

 

周りの人達が固まる中、ゼノヴィアは名残惜しそうに離れた。

そして唇を撫でて、恥ずかしげに呟く。

 

「ふふっ、私のファーストキスだ。少し恥ずかしいな///」

「な、ななななななッ!///」

 

ふ、ファーストキスかよ!!

 

「もう!イッセーッ!」

「いや部長俺は全然悪くないですってーーーー!!」

 

怒り心頭の部長から素早く距離を取るッ!

……でも、ゼノヴィアの唇も、柔らかかったなぁ。

 

 

 

 

「俺は和平を結ぶ。堕天使は今後一切天使、悪魔と争わない!不服な奴は去って構わない。だが!次に会うときは遠慮なく殺す!着いてきたい奴だけ、俺に着いてこいッ!!」

『我等が命!滅びの時までアザゼル総督の為にッ!!!』

 

おぉ、アザゼルスゲェカリスマ性誇ってんなぁ。

 

 

 

 

 

んで、現在はごく少数の人数だけになった。

 

「じゃーな、兵藤一誠。お前さんとそこの僧侶も今度鍛えてやんよ」

 

ゑ?何を仰ったの、あの総督…………

 

 

 

「白は力、赤は希望ーーーーどっちも分かりやすい程に、純粋で単純だな」

 

それだけ言うと、アザゼルは今度こそ去っていった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

『三大勢力が和平を…………』

 

月が差し込む華奢な寝台。

そこにいるのは、ファントム達の長、ワイズマン。

 

『ぬぅっ………………』

 

ワイズマンの胸のコアが輝くと、眼前には黄色い魔宝石が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『結局お前達は、神に縛られた俗物と言うわけだ …………』

 

そう呟くと、ワイズマンの背中からはーーーー灰色の翼が生えた。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

さて、白龍皇ヴァーリとの激闘から早数日後ーーーー

 

「ってな訳で、今日からこのオカルト研究部の顧問になったアザゼル先生だ。ま、総督呼びでも構わんぜ?」

 

何故かオカ研の部室には、スーツを着崩したアザゼルがいた。

 

「……何故貴方がここに?」

 

ため息を吐きながら尋ねる部長。

 

「んあ?セラフォルーの妹に頼んだらこの役職だったって訳だ」

「……そういや、その片腕どしたんすか」

 

そう、アザゼル……先生の腕は自分で切り落とした筈だ。

…………まさか、生えてきたのか!?

 

「生えてねーよ!義手だよ義手!ロケットパンチも出来るし、小型ミサイルも付いてるぜ!」

 

おぉ!無駄にロマン溢れてる!

 

『とんだロマンチストだな!』

 

何!?

 

「オイオイ、ZEXALごっこは家でやれ~。兵藤一誠、白龍皇の籠手は機能するのか?」

「…あぁ、それなんすけどーーーー」

 

 

カッーーーー!

 

俺の言葉が続くより速く、俺の右手には白い籠手が発現した。

 

「何か、時たまこうやって現れるんすよ。オーラは抑えてるんすけど……」

「ま、元々は違う性質だからな。力は使えるのか?」

「…………多分?」

 

でもあれから使ってないし。

 

「ふーむ、そこは要修行次第って事か…………」

「で、でも、それはイッセーの寿命を削るんじゃ……」

 

部長が心配そうに言うが、アザゼル先生は否定した。

 

「大丈夫だろ。常に力が解放されてる訳じゃないからな。それにキャパシティ外の半減をしなけりゃ体力の消費だけで済むだろうからな」

 

ふーん…………って、抑えなきゃな。

俺は右手から溢れる魔力をドライグの魔力で覆い、元の腕に戻す。

 

「オーラの使い方も中々達者だな。こりゃ鍛え甲斐がありそうだぜ!」

 

嬉しそうだな~。

 

「それに、赤龍帝の籠手の禁手も未知の領域に目覚めかけてるからな……今度の夏休みでそれを目覚めさせる!」

 

 

未知の領域、か………………面白そうだな!

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー第4章:エピローグ

 

 

さてさて、時系列は夏休み直前の1日。

 

「こんにちは」

「今日からお邪魔するよ、イッセー」

 

俺んちに朱乃さんとゼノヴィアが大荷物を持ってやって来た。

朱乃さんは俺を確認すると、

 

「イッセー君!」

 

直ぐ様抱きついてきた!い、いきなりっすか!?

突然の事でカチコチになる俺に対し、朱乃さんは、

 

「朱乃、只今貴方の元に到着しました、イッセー君……」

 

潤んだ瞳で見詰めてそう言ってくるのだ!

き、きゅんってしちゃうよ…………!

 

『ハートのキュンキュン、止まらないだな!』

『寧ろドキがムネムネじゃないか?』

 

大体合ってる!

 

「……あ、朱乃とゼノヴィアも同居する事になったの。お、お兄様の提案でね。後日、小猫も呼ぶそうよ……」

 

何やら遺憾そうだが……一番遺憾なのは俺だと思う。

でも女の子一杯なのは嬉しいけどね!

 

『『全然遺憾に感じてないだろお前』』

 

ハモって突っ込むなよ!

 

『『ってハモるな!!』』

 

ハハッ、仲良しだな。

 

『『仲良くない…………ってだからハモるな!!』』

 

まぁ、ほっといても大丈夫だな。

おっちゃん?余裕で快諾したよ。

 

で、朱乃さんは俺にべったり抱きついて離れないんだ!

くぅ~、おっぱいの感触とか最高だぜ!

 

でも、部長とアーシア、ゼノヴィアの視線が痛いです……。

 

「イッセー君、イッセー君♪私と今夜、一緒に寝ましょう?うふふ、一度ベッドの中でイッセー君と一夜を共にしたかったの♪」

「や、ヤったぜぇぇぇぇ……イテテテテテ!!アイタッ!?」

 

喜びで吠えると、部長とアーシアにほっぺたを引っ張られ、ゼノヴィアからは鼻っ柱にデコピン食らった…………痛い、痛いよ皆。

 

「でも、そろそろこのお家も狭くなってきそうね……決めたわ」

 

え?何をです?

 

「夏休み中に改築するわ。お兄様にも連絡を取ってみるわ」

 

ええっ、改築ぅ( ; ゜Д゜)!?

ちょっ、そんな勝手に………………まぁ、良いか。

 

『『オイ……って、だから被るな!!』』

 

 

とまぁ、そんなこんなで一学期は幕を下ろしたのであったーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~ん、この街に帰ってくるのも久々だなぁ!アイツ、元気にしてっかな?まぁ、とにもかくにも、先ずは宿探しだな!」

『ピィーッ!』

「おぉ、サンキューグリフォンちゃん!」

 

 

 

 

そして、夏休みに俺はある男と再会する事を、この時は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、D×Dウィザード

 

 

イッセー「な、何じゃこりゃぁぁぁッ!?」

 

茂「イヤー、ビックリだな~。気付いたらイッセーの家と合体してるなんて」

 

???「おはようございます、ーーーー様」

 

 

 

ハイスクールD×D wizard 新章 冥界合宿のヘルキャット

 

MAGIC37『家、増築ゥ!?』

 

イッセー「今年も残すとこ後僅か!」

ドライグ『作者は休みを利用して出来る限り投稿するぜ!』

ドラゴン『まぁ、期待せずに待っててくれ』

 

 

 

『さぁ、次回もショータイムだ!!』

 

 

 

 




っと、やっと終わりましたね。

で、イッセーへのキスは、何とゼノヴィアになりました。
これは自分もビックリです(笑)


さて、次章ですが……中々冥界には行きません!
と言うのも、その前にビーストやランドドラゴンを出したいからです!

D×Dパートが大分遅れるのを予想していますが、気長に待ってくれれば幸甚です!


後、今章の番外編ですが、以下の話をしたいかなと思ってます

フレイムドラゴン誕生編

グレイフィアorセラフォルーorティアとのデート?

オーフィスとの邂逅

この三つが最有力です!

もしかしたら全部は年内には無理かもしれませんが……こちらも同じように気長に待っててくださいな!


では!



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