ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
イッセー「ワカメ」
ドライグ『おいドラゴン!俺とワカメどっちが『ワカメ』…………最後まで言わせてくれよ!』
更新、遅れてすみませんでした。
ずっとバトライドウォーやってました
よう皆、イッセーだ。
今日から俺は冥界に暫くお泊まりだよ!
今はグレモリー家の所有する列車に乗ってる所だ。
つか家が列車持ちって…………改めて部長の家は凄いなぁ。
『ワカメに……ワカメに負けた…………ort』
『いい加減に泣き止んだらどうだ…ウザイ』
まだ泣いてんのかよ…………つか冒頭の質問は何の意味があったのかね…。
「イッセーさん、見てください!空が紫色ですよ!」
そういやアーシアは冥界に行くの初めてだったな。
まぁ俺も初めて来た時は驚いたもんさ。
『ワカメなんて、ただ食えるだけじゃねーか…………俺の方が、断然格好いいのに……!』
『食えるか否か、だろう。貴様は食べれないからな。恐らくこの小説を読んでる読者の大半はワカメに投票するだろうよ』
『何だと!?そんな訳あるか!この小説を読んでる読者の大半はドライグファンなんだよ!』
『貴様のファンを数えるより、米粒を数えた方がまだ有意義だ!!』
『貴様ァ……謝れ!全国のドライグファンに!!』
『俺は寧ろそんなに堕落した様を謝るべきだと思うが?』
『……や、この堕落ぶりは俺のファンに対するファンサービスの一環で』
ハァ…………癒されたい。
ってな訳で俺は到着する間ずっとアーシア達と雑談に興じた。
決してこの二人がめんどくさくなった訳じゃない、良いね?
けどその道中、ずっと小猫ちゃんは上の空だった。
隣のギャスパーも、声を掛けづらそうにしていた。
どうしたんだろ、小猫ちゃん……?
『間もなく、グレモリー本邸前に到着します。皆様、ご乗車有り難う御座いました』
おっ、終点か。
『『ギャースギャース!!』』
おいお前ら、いい加減喧嘩は止めろ!
部長の家に着いたから!
そうこうしてる内に列車は静かに停止し、ドアが開いた。
「ん?アザゼル先生は降りないんですか?」
そう、一緒に乗っていたアザゼル先生はそのまま座席に腰かけていた。
「あぁ、俺はこれから魔王領に向かわなくちゃならねーんだ。サーゼクス達との会談でな」
「あ、そうなんすか」
「まぁ終わったら俺もそっちに戻るから、挨拶済ませてこいよ」
ヒラヒラと手を振る先生。
うーむ、やはり大変なんだなぁ。
「お兄さまに宜しくね、アザゼル」
「おう」
列車が発車したのを見届けた俺達オカ研メンバーは駅のホームに降りるとーーーー
『リアスお嬢様、お帰りなさいませっ!!』
そんな怒号の様な声の後、銃声が空に鳴り響き一斉に音楽が流れる!
更に空には変な動物?に跨がった兵士さんが旗を振っていた!
『オイオイ、随分仰々しいな』
何か、場違いな感じがする……。
木場達が驚いてない所を見ると、多分毎年恒例か…………そういや山で修行してた時、すげぇ音が聞こえてたっけ?
アレの正体はこれかよ!
「ヒィィィ……ひ、人が一杯ですぅ…………!」
そう言ってギャスパーは俺の背中に隠れる。
あー、引きこもりの人見知りにはちと辛いなコリャ。
『兵士だけでなくメイドや執事も多いな』
確かにドラゴンの言うとおり、ビシッと服を着こなしたメイドさんや執事の人達が一斉に並び、一斉に頭を下げている。
「有り難う、皆」
部長も満面の笑みで手を振ると、従者さん達も笑みを浮かべる。
「お嬢様、お帰りなさいませ。お早いお着きでしたね」
お、グレイフィアさん!
相変わらず綺麗だなー。
『出たな。今の所相棒の正妻候補ナンバーワンのメイド』
『俺達だけでなく、読者の皆もそう思ってるのだろうな』
……何の話だ?
『『お前は知らなくて良いことだ』』
どうせ聞いても教えてくんないんだろ、分かってるよ!
「さぁ、眷属の皆様も馬車へお乗りください。本邸までこれで移動するので」
すげぇ、馬車だ…………俺馬車に乗るの初めてだ。
冥界の馬って人間世界のと若干違うのか?何か体躯も大きいし、目もギラギラしてるし。
『例えるなら黒王号だな』
限られた奴しか乗れねーじゃねーか!
何?世紀末覇者専用馬車なの?コレ。
『相棒、近付くなよ。お前は蹴られちまうからな』
蹴られたらひでぶっ!じゃ済まなさそうなんですけどそれは……。
『ってかお前にはバイクあるだろ』
やだいやだい!馬車乗るんだい!
『『駄々っ子か』』
「私は下僕達と行くわ。イッセーとアーシアが不安そうだから」
「分かりました。何台かご用意しましたので、ご自由にお乗りください」
って言うか部長の領内でバイクで走る度胸ねーよ……と思いつつ俺は先頭の馬車に乗り込んだ。
「ふわぁ……私、馬車に乗るの初めてです!」
「実は俺もなんだ。乗り心地良いな」
「はい!」
うん、やっぱり女の子には笑顔が一番だ!
『おい相棒前見ろ』
ん……………………はぅあ!!
「ぶ、部長…あれ…………!」
お、俺の目の前には“城"と見間違う程の立派な豪邸が佇んでいたのだ!
「あぁ、私のお家の一つで本邸なのよ」
「あ、そうっすか…………」
今“一つ"って言ったよな…何?まだ家あるの?
『デカいな……』
『あぁ……』
なんて俺の中のドラゴン達は惚けてるけど……お前らの方がデカイだろ!
なんて呟きつつも馬車を降りると、俺は改めて部長の実家の凄さを認識する。
「大きいです~……」
「凄いね…こんな大きな建物、初めて見たよ」
すげぇな、ホントに……。
周りにもズラリと部長の家のメイドさんや執事さんが並んで頭を下げてる。
俺、こんなに頭を下げてる人見るの初めてだよ…………と、そんな大勢の人だかりから小さい人影が部長に抱きついた!
「リアスお姉さま、お帰りなさい!」
お、お姉さま?弟かな?
見たとこ男の子っぽいけど……。
「ミリキャス!大きくなったわね!」
部長も部長でその子を愛しそうに抱き締める。
『あの紅髪からするに恐らくはグレモリー家の者だろうな』
『何処と無く魔王に似てるな』
……言われてみれば、確かにサーゼクス様に似てる気がする。
「皆、この子はミリキャス・グレモリー。お兄様…サーゼクス・ルシファー様の子供で、私の甥なの」
……超サラブレッドじゃん!
って、でもルシファー性じゃないのな。
『ルシファーではないのは、魔王の名は襲名した者のみにしか名乗れないからだろ。だからこの子はサーゼクス・ルシファーの元の性のグレモリーなんだろうよ』
……成る程。
『貴様にしては分かりやすい説明だな』
『どや?』
『ムカつく』
『テメェ最近ストレートに罵るなオイ』
あー喧嘩すんなもう。
「ミリキャス、挨拶しなさい」
「はい、お姉さま!僕はミリキャス・グレモリーと申します!よろしくお願いします!」
お、おいどうすりゃ良いんだ!?
俺は敬語使わなきゃだよな!?
『まーサラブレッド坊っちゃんに比べりゃ、お前はTHE・平民だからな』
平民舐めんなよ!?
「え、えーと……俺、や、私は、リアス様の兵士の兵藤一誠です!よ、よろしゅくお願いします!」
か、噛んだ……っ!
『しゅくって…………ククッ』
『緊張しすぎだろ…………ブフッ』
わ、笑うなよ!!
何か居たたまれないわ!!
『アッハハハハハ(*´∀`)!!!!』
「ふざけるなテメェら!!」
「…へ?」
あ………………しまった!
ミリキャス様の前で叫んじまった!
「あー、えっと、すみません!!」
「…ハハッ!一誠様って、お父様やグレイフィアが言うように面白い方ですね!」
え、そんな事言われてたの?
俺がグレイフィアさんを振り替えると、グレイフィアさんは申し訳なさそうに苦笑いを浮かべていた。
まぁ、好意的に見られるから良いかな?
「あら、リアス。帰ってきたのね」
ん?誰だと思い声のした方を見ると、ドレスを着こなしためっちゃ可愛い女の子がやって来ていた。
部長のお姉さん……でも、部長に姉がいるなんて聞いたことないし………………
「ただいま帰りましたわ。お母様」
あ、部長のお母様か!成る程………………………………
「って、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
う、嘘だろ!?
「ぶ、部長のお母様ですか?!何処をどう見ても女の子じゃないですか!!」
これは一番の驚き!
だって普通に女子校とか大学にいても違和感ないぞ!
「あら、女の子だなんて嬉しいこと仰いますのね。兵藤一誠君」
うわー、頬に手を当てて喜んでらっしゃる!
すげぇ、もろ美少女だよ!二児の母とは思えん!!
『人妻か…………ゴクリ』
ほら、ドライグが生唾飲むほどだもん!
『オイ兵藤一誠。コイツ何で生唾飲んだんだ』
ドライグは人妻か未亡人が好みなんだよ……。
『これが伝説の二天龍の片割れとはな…………』
世も末ってか?
『そういや悪魔は歳を取れば自由に見た目を変えれるんだっけか?リアス・グレモリー』
「えぇ。お母様は何時も私ぐらいの年格好で過ごしてるの」
へぇ~、すげぇな。
「って言うか、俺…私の事を御存じなのですか?」
俺がガキの頃にも会ってない筈だけど……
「えぇ。娘の婚約パーティに顔ぐらい覗かせますわ。母親ですもの」
…………いたって事は、あの時の恥ずかしい決め台詞も、覚えてらっしゃるって事ですよね?
「あ、あの時は本当に申し訳ありませんでした!」
「いえいえ。それにしても……チョリーッス、でしたっけ?中々ユニークな眷属ねと思いましたわ」
止めてください、俺の古傷抉らないで!!
「初めまして、私はヴェネラナ・グレモリー。リアスの母ですわ。改めて宜しくね、兵藤一誠君」
『おい相棒。俺に人格変われないのか?』
変わったとしてどうする気だお前!?
『それは……なぁ?』
『この女が危ない。警察呼べ』
よし、言質録ったり!
『ちょ、おまwww』
~~~~~~~~~~~~
で、何やかんやあって今俺達はダイニングルーム(当然家より広い)で、これから絶対見ないであろう豪華な料理が凄まじい量で盛られていた!
今は夕食時ーーーー何でも、冥界にも夜とか昼間とかの概念はあるらしい。
月も浮かんでるけど、人間界のと違って魔力で再現してるんだとか。
『相棒が乱入した時は昼間だったって事か』
そうなるのかね?
「眷属の諸君、遠慮なく楽しんでくれたまえ」
と、部長のお父様がニッコリと笑いながら発した一言でこの会食は始まったのだ。
どデカイ横長のテーブル、天井には豪華なシャンデリア、座ってる椅子もすげぇ豪華そうな装飾が施されている。
…………何か、シャンデリアばっか見てる気がするなぁ。
普通の蛍光灯が恋しくなってきた…………。
『やっぱお前はTHE・平民なんだねぇ』
慣れてたまるかよ!?
天蓋付きのベッドもだけどさ、宛がわれた部屋も大きすぎるんだよ!!
改築された俺の部屋よりデカイわ!
『おまけに風呂、冷蔵庫、トイレ、キッチンetc…一通りの生活必需品は揃ってるからな』
ビックリだよ……部屋にトイレとか。
俺、あっこで一年過ごせる自身あるもん。
そんな広さからか、アーシアとゼノヴィアが俺の部屋に引っ越してきたんだ。
まぁ、部屋も有り余ってるから良いかな?と思い、グレイフィアさんに言って二人は俺の部屋で過ごすことになった。
……っと、今は夕御飯だった。
とは言うが、俺作法とか全然知らねーからなぁ。
後ろのメイドさんとかに訊いても良いのかもしれんが、他の皆は訊いてないからなぁ。
『相棒、さっさと食えよ』
『モタモタしてると冷めるぞ』
俺だって腹は減ってるよそりゃ!
けど、何時も通りに食べたら部長の面目丸潰れになるし…………木場と朱乃さんは優雅に食べてるなぁ。
アーシアとゼノヴィアは……苦戦してるけど、それなりに様になってる。
ミリキャス様は上手に食べてる。やっぱ教育が違うからなぁ。
ギャスパーは…縮こまって食べてるけど、ちゃんと様になってる。
小猫ちゃんはーーーーって、食べてない?
何時もならいの一番に食べるほど大食漢な小猫ちゃんが…………どうしたんだろ?
あ、視線反らされた。
って!こんなに愚図っても仕方ない!食べないと!
と思い、俺はナイフとフォークを目の前の皿に盛られた肉に添える。
な、何とか木場とかの食べ方を真似すれば良いのかな…?
「イッセー君、そんなに緊張しなくても……」
「な、何言ってんだよ木場。お、俺が緊張してる訳、な、ないじゃん」
『相棒。どう頑張ってもナイフじゃフォークを切れんぞ』
え…………はぐっ!
肉を切ってたつもりなのに、フォークを切ろうとしてた!!
は、恥ずかしい…。穴があったら入りたい……。
『穴…………ゴクリ』
『貴様今何考えた』
ドライグ、下ネタだったらブッ飛ばすぞ。
「ハッハッハ。兵藤一誠君、そう恥ずかしがらなくて良いのだよ。グレイフィア、彼を手伝ってあげなさい」
「畏まりました」
へ、手伝う?
「ではイッセー様、後ろから失礼致します……」
と、グレイフィアさんは俺が座っている椅子の背後に回り、俺の両手に手を添えた!
「イッセー様、気を落ち着かせて……肩の力は抜いても大丈夫です」
「は、はい…………///」
こ、これは…………違う意味で恥ずかしいぞ!
介護されてるみたいに俺は何とか肉を切り分けるけど…………その間女の子(小猫ちゃん除く)の視線が凄まじかったよ!
だって仕方ないじゃん!俺食べ方知らないんだから!
にしてもグレイフィアさん良い匂いだなぁ…アロマな香りと言うか……ずっと嗅いでたい気持ちだ。
「時に兵藤一誠君」
「は、はい!」
な、何を聞かれるんだ?
「今日から、私の事をお義父さんと呼んでくれて構わない」
お、お父さん?なして?
『ニュアンスが違った気がするんだが』
……良くわかんね。
「貴方、性急ですわ。先ずは順序があるでしょう?」
部長のお母様が嗜める。
「う、うむ。しかしだな、紅と赤なのだ、目出度いではないか」
「受かれるのはまだ早い、という事ですわ」
「…そうだな。どうも私は急ぎすぎるきらいがあるようだ」
……話が見えないけど、部長が恥ずかしそうにしてるのは分かった。
「兵藤一誠君。いえ、一誠君と呼んで宜しいかしら?」
「は、はい!勿論です!」
まぁ、問題もないしな。
「暫くは此方に滞在するのでしょう?」
「はい。リアス様が此方にいる間はいますが……それが何か?」
「そう、丁度良いわ。貴方には紳士的な振る舞いを身につけてもらわないといけませんから、少し此方でマナーのお勉強をしてもらいます」
えー、勉強っすか?
俺勉強苦手なんだけどな…………。でも、何でマナー?
すると、大きな物音が聞こえた。
見れば、部長がその場で立ち上がっていた。
「お父様!お母様!先程から黙って聞いていれば、私を置いて話を進めるなんてどういう事でしょうか!?」
その言葉を聞いた部長のお母様は目を細める。
そこには、俺達を歓迎してくれた笑顔はなかった。
「お黙りなさい、リアス。貴女は一度ライザーとの婚約を解消してるのよ?それを私達が許しただけでも破格の待遇とお思いなさい。お父様とサーゼクスがどれだけ他の上級悪魔の片方へ根回ししたと思ってるの?一部の貴族には『我が儘娘が伝説のドラゴンを使って婚約を解消した』と言われているのですよ?幾ら魔王の妹とはいえ、限度があります」
『我が儘娘が伝説のドラゴンを使った』か…………あの時、俺がした行動は正しかったのかな?
部長もライザーと結婚したくないと言ってた……でも、あの時の行動は、今思うと本当に正しかったのか?
『相棒。人の行動に、正解も不正解もない。大事なのは、その芯だ。お前は理不尽な大人の都合からリアス・グレモリーを守った。それは確かな、一つの正義だ。自分の行動に疑問持ったら終わりだぜ?』
…………そっか、そうだよな。
「私とお兄様はーーーー」
「サーゼクスが関係ないとでも?確かに表向きはそうなってます。けれど、誰だって貴女を魔王の妹として見るわ。三大勢力が協力体制になった今、貴女の立場は他の勢力の元まで知られた事でしょう。以前の様に勝手な振る舞いは出来ないのです。そして何よりも今後の貴女を誰もが注目するでしょう。リアス、貴女はそう言う立場に立っているのです。2度目の我が儘は許されません。良いですね?」
うわ、すげぇマシンガントークだ……。部長、ぐうの音も出ずに座ったし。
『まぁ、兄と関係ない発言は我が儘ではあるな。否応にもリアス・グレモリーはサーゼクスの妹だからな』
まぁ、これからの部長の行動一つでサーゼクス様の立場も揺れるって考えると、我が儘も抑えろってことだろうな。
「コホン……。リアスの眷属の方達にはお見苦しい所をお見せしてしまいましたわね。話は戻しますが、ここへ滞在中、一誠君には特別な訓練をしてもらいます。少しでも上流階級、貴族の世界には触れて貰わないといけませんから」
ちょちょちょっ!俺の都合は無視ですか!?
まぁ、特訓以外すること無いけどさ!
「あの……何で俺なんですか」
すると、部長のお母様は途端に真剣な表情を見せた。
「貴方はーーーー次期当主たる娘の最後の我が儘ですもの。親としては最後まで責任を持ちますわ」
…………………………マジかよ。
尺の都合により風呂でのスキンシップは次回になりそうです。すみません…………