ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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こないだのARC-Vで新規の銀河眼登場したよハルトォォォォォォ!!!


<関係ない所で叫ぶ兄さんは嫌いだ……


ドライグ『どーせFAやダークマターの下敷きにされるのがオチだろ』
ドラゴン『それはどうかな?』
イッセー「ひょ?」

デデデデン!(破滅のフォトンストリーム)

サーゼクス「アザゼル、ゴッドゼクス型のロボットはまだかな?」
アザゼル「それだったら俺ぁガイ・アスラ型のロボット作りてーよ」




MAGIC45『若手集結と再会』

 

木場side

 

 

やぁ、皆。僕視点は本当に久し振りだね。

僕達グレモリー眷属はこの一週間修行で強さを磨いていた。

恐らく、皆見違える様に強くなってる……と思うよ。

 

「やぁ木場」

「…ゼノヴィア?」

 

そこには何の奇怪か、ぐるぐる包帯が巻かれた何かが喋っていた……何と言う未知との遭遇ッ!

 

 

…………まぁ、ゼノヴィアだけどね。

と言うかさっき言っちゃったし!

 

「随分鍛えたみたいだね」

「まぁね。そう言う君もね」

「当然!」

 

とは言うけど、ミイラ姿じゃ説得力ないよね…。

ま、まぁ、体のオーラも強さを増してるけどね?

 

 

「ぜ、ゼノヴィアさん?!」

 

……と、ここで我らがグレモリー眷属の癒し担当、アーシアさんの登場だ。

彼女も以前よりオーラの流れが良くなってるね。

 

「その声はアーシアか!久し振りだな」

「お、お怪我をなされたんですか?!」

「アーシアさん、多分大丈夫だと思うよ」

 

恐らくは手当てした事ないから適当に巻いたとかだろうからね…………まぁ、そんな大事な怪我ではないだろう。きっと。

 

「祐斗さんもお久し振りです!」

「うん。アーシアさんも元気そうで何よりだよ」

 

あぁ、イッセー君が日頃癒されると言うのが分かるね…………。

 

「皆さーん!」

 

ん?この声は…………

 

 

 

「ぶへっ!?」

「ギャー君、慌てすぎ…………」

 

ギャスパー君に小猫ちゃん!

二人の姿を見るのも久し振りだね。

 

「小猫ちゃん、怪我は大丈夫ですか?」

「はい。アーシア先輩、有り難う御座いました……」

「祐斗先輩、少し肉付きが良くなりましたか?」

「うーん、どうだろう。僕はあんまり肉が付かないからね…………って!」

 

僕は衝撃に駆られた!

何故かって?それは…………!

 

 

 

「ギャスパー君が、どもってない…………!?」

 

そう、極度の対人恐怖症を抱えていたギャスパー君が、僕とどもらずに喋っていたんだ!

これにはアーシアさんとゼノヴィアもビックリだ。

 

「は、はい!身内の人達や一度会った方達なら驚くことも無くなりましたぁ!」

「凄いです、ギャスパー君!」

 

アーシアさんに褒められ、「えへへ……」と照れた様に笑うギャスパー君。

 

「久し振りね、皆」

 

この声は………………

 

 

 

「「「「「部長(さん)!!」」」」」

 

我らが御主人様、リアス部長だ!

 

「あらあら、部長ったら人気者ですわね」

 

その背後から朱乃さんもひょっこり顔を出す。

お二人とも以前より格段に強さを増してる様な印象を受けるよ……!

 

「へっ。ちょっと見ない間にマシな面構えになったな」

 

後ろからアザゼル先生がやって来てそう僕らに言った。

もう今なら普通に先生の気配も察する事が出来るからいきなり現れても驚かないね……。

 

「さて、全員集まったし、魔王領に行くか。確か、恒例なんだろ?若手悪魔の集まりってのは」

「若手挨拶、ですか?」

「あぁ。将来有望な悪魔を集めて抱負を語ったりするんだよ」

 

アザゼル先生の言う通り…………だけど。

 

「全員?アザゼル、イッセーがいないわよ?」

 

そう、グレモリー眷属唯一の『兵士(ポーン)』たるイッセー君がいないのだ。

一応今日の集まりがあるのは知ってる筈だけど……?

 

「あー、それについては気にすんな。アイツなら今は……」

 

 

 

その時、僕らのいる場所から少し離れた山から轟音が轟いた!

 

「最終日って事で熱入ってやがるから、遅れるそうだ。ま、タンニーンが挨拶までには間に合わすと言ってある」

「……仕方がないわね」

 

呆れた様に言うけど、部長は笑顔だ。

 

「それなら、皆行きましょ。後でまた個人の修行結果報告が楽しみだわ」

 

嬉しそうに言う部長に続くように、僕らもその場を動いた。

 

 

 

 

山崩れの様な音を背にしながら。

 

 

 

イッセー君、ホントに大丈夫かな………………?

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「皆、もう一度だけ確認するわ。何が起こっても平常心でいること。何を言われても手を出さないこと。ーーーー上にいるのは、将来の私達のライバル達よ。無様な姿は見せてはいけないわ」

 

部長は念を押すように大きい扉の前で僕達に言い聞かせる。

僕達はそれに頷くと、扉を開き、広いホールに出た。

 

「ようこそ、グレモリー様。此方へどうぞ」

 

使用人達の後に続いて通路を進むと、そこの一角に複数の人影があった。

部長はその中の長身の男性に駆け寄る。

 

「サイラオーグ!」

「…む?リアスか」

 

向こうも部長を確認すると此方へと近付いてくる。

 

「部長。この方は……?」

 

そう言えば、アーシアさんは見るのは初めてだったね。

 

「そうね。アーシアやゼノヴィアは初めてだったわね。彼はサイラオーグ。私の母方の従兄弟なの」

「では、改めて自己紹介させてもらう。俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ」

 

筋骨隆々のサイラオーグさんは気さくに挨拶する。

初めて会うアーシアさんとゼノヴィアは丁寧に会釈する。

 

「それで、こんな所でどうしたの?」

「下らないから出てきただけだ」

 

……どう言うことだろう?

心底嫌そうな顔でホールを向くと、

 

 

 

 

ドォォォォォォォンッ!!

 

 

巨大な破砕音が耳に響いた!

い、今のは……!?

 

「ハァ……全く。だから開始前の会合などいらないと進言したんだ」

 

サイラオーグさんと部長は躊躇わずにそちらの方へと向かった。

僕らもその後を追うと、そこでは両陣営に分かれた悪魔達が睨み合っていた!

 

どちらも強い殺気を放っている……ッ!

 

「ゼファードル。こんな所で戦いを始めても仕方なくてはなくて?死ぬの?死にたいの?」

 

……確か此方の女性はシークヴァイラ・アガレス。

大公アガレス家の次期当主の女性悪魔だ。

 

体から放たれる殺気やオーラはとても冷たく、クールビューティーと言う言葉が相応しい才女…と聞くね。

 

「ハッ、言ってろよクソアマッ!俺が折角そこの個室で一発仕込んでやるっていってんのによ!アガレスのお姉さんはガードが固いねぇ!」

 

…で、品性の欠片もないこの不良然としたルックスの男はグラシャラボラス家の凶児と名高いゼファードル。

 

…………まぁ、特に言うことはないかな?

強いて言うなら先日御家騒動があって以前の次期当主と交代になったと聞くけど…。

 

「……血の気が多い連中を集めるからこうなるんだ。ーーーー無駄な事に関わる気は無かったが、仕方ないか」

 

そう短く嘆息すると、サイラオーグさんは睨み合う両陣営に向かう。

恐らくは仲裁するのだろう。

 

 

と、その時だったーーーー。

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォンッ!!!!!

 

 

先程よりも大きい轟音が会場の外から響いた!

そしてーーーーこの場を濃密なドラゴンのオーラが包み込んだッ!!

 

 

その場にいた全員、凍り付いたかの様に動けなかった…………。

それ程までに、このオーラは……力強いッ!!

 

 

そのオーラの持ち主はーーーー、その場に似つかわしくない呑気な声を放ちこの場に現れた。

 

 

 

 

「すいませーん部長!遅れました!」

 

………………って、この声はッ!?

グレモリー眷属全員、そちらを振り向くと、

 

 

「…………って、アレ?何か御取り込み中でした?」

 

我らがグレモリー眷属の希望と名高い赤龍帝、兵藤一誠君の帰還だ。

 

 

 

……けど、何て格好だ!

 

 

上半身は何も纏ってなくて、下半身には辛うじて大事な所にジャージの切れ端が引っ掛かっていると言う惨状だ!

しかも髪の毛は何やら焦げ臭い…………。

 

 

 

 

 

でもーーーーその身に纏うオーラは、以前とは別人の様だった。

 

 

 

 

木場side out

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

イッセーside

 

 

やっと俺の視線だぜ!

……とは言うけどなぁ、これ、どういう状況だ?

 

急いで来たから格好はそのままだったけど……まぁ、後で魔法使えばどうとでもなるから良いとして、喧嘩でもあったのか?

 

「……以前とは比べ物にならないオーラだな」

 

と、呆けてた俺にあの時修行中に会った野性的なイケメン悪魔さんが声を掛けてきた!

 

「あ、アンタあの時の…………これ、どういう状況なんです?」

 

何か皆固まってるけど…………。

 

「若手同士のいざこざだ。兵藤一誠」

「それよりもイッセー…………先ずは格好をどうにかしなさい?」

 

と、笑いながらも赤いオーラをたぎらせる部長が眼前に迫っていた!

 

「サー・イエッサー!!」

『ローディング』

『ネクロムじゃねぇから』

《ドレスアップ・プリーズ》

 

取り合えず他の皆制服だったから俺も制服に新調する。

イヤー、ドレスアップは便利だなぁ。

 

「……何だよ?そのクソガキは」

 

あん?誰だ、この不良兄ちゃんは?

まぁ、自己紹介ぐらいはしないとな。

 

「兵藤一誠。グレモリー眷属の『兵士(ポーン)』だ」

「そして、冥界で有名な赤龍帝であり、魔法龍帝(ウィザード)だ」

 

……この人、マジで何者だ?

 

「く、クククッ、ヒャッハハハハハハ!こ、こんなガキンチョが赤龍帝かよ!?笑い話にしちゃ出来すぎてるぜ!」

 

…何かムカつくなぁ。

 

「何が可笑しいんだよ?」

 

俺が一睨みすると、その兄ちゃんは萎縮した様に動かなくなった。

ん?どしたんだ?

 

『多分、お前のオーラに怖じ気付いてるな』

 

へー、マジかよ。

この兄ちゃんも強そうだけどなぁ。

 

「まぁ、兎に角だ。このまま暴れるのなら俺も拳を抜かねばならない。これは最後通告だ」

「ハァ?何言ってんだよ!?バアル家の無能がーーーー」

 

 

 

 

それは、余りにも一瞬の出来事だった。

 

 

 

 

俺の隣にいたイケメン悪魔さんが放った拳が、奴の顔面を捉え、ブッ飛ばしたのは。

 

 

 

 

 

ーーーー速いッ!!

 

 

 

眼を凝らさなければ見逃す程のスピード。

 

正確に中心線を抉る丁寧さ。

 

 

 

 

そしてーーーー圧倒的な破壊力。

 

 

それら全てがあの一つの拳に詰まっていた。

 

 

 

 

 

 

「改めて……俺はサイラオーグ・バアルだ」

「兵藤一誠。リアス・グレモリーの眷属です」

 

 

 

…………………………とまぁ、何やかんやで挨拶を終えた後は、御偉方が集まる部屋にて抱負を語る事に。

 

 

あ、後シャワーを浴びる事に。

まぁ、臭いもんね。来る前にタンニーンのおっちゃんのブレスマトモに浴びたし。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

そして、会合が終わり豪華な食事会を前に俺達は一息吐いた。

 

「シトリー眷属との対戦か」

 

そう、今日から三日後、ソーナ会長達とレーティングゲームを執り行う事になったんだ。

にしてもだ…………

 

「あのジジイ共、ムカつくぜ…………!!」

 

あの偉そうな悪魔のジジイ共、ソーナ会長の夢を笑いやがったんだ!

レーティングゲームの学校を建てる…………だけど、それは身分とか何も関係なく誰もが平等に学べる学舎を作ること。

 

そんな素晴らしい夢を…………あの糞ジジイ共はッ!

 

『怒るな相棒。年寄りってのは得てして頭が固い奴等が多いもんさ』

 

でも……!

 

『…恐らくは、ソーナ・シトリーは笑われる事を覚悟で述べた筈だ。そこには感嘆すべきだと俺は思う』

 

ドラゴン、お前…………。

 

『って!俺は一体何を……!?』

『ヘヘッ、お前も少しは情が理解出来るんじゃねーか』

『俺に質問するな!』

 

まぁコイツらは放っておいてだ…………何か俺スゲー睨まれてる?

ドレスを着た金髪の女の子だ。

 

「お、お久し振りですわね。赤龍帝」

「君は……………………誰?」

 

俺がそう聞くと、その子はズルッと転けそうになった。

だ、大丈夫か?

 

「レイヴェル・フェニックスですわ!リアス様の婚約の件で争ったフェニックス家の者ですわ!!」

 

フェニックス………………あぁ!

 

「焼き鳥野郎の妹ちゃんか!」

「全く……これだから下級悪魔は嫌になりますわ」

「イヤー、ゴメン!全く覚えてなかったよ~!」

 

そう言うと、レイヴェルは凄く落ち込んでしまった。

 

『相棒、お前それは流石に……』

『俺でもどうかと思うぞ。今のは』

 

だって、戦ってないし……!

 

「えっと、その…………ライザーは元気してるか?」

「……貴方のお陰で塞ぎ込んでしまいましたわ」

 

ありゃりゃ、そりゃ悪いことしたな。

 

「ま、才能に頼っていた所もありますし、良い薬ですわ」

「容赦ないね。一応アイツの眷属なんだろ?君」

 

バッサリ切られたぞ、ライザー…………。

 

「今はお母様の眷属ですわ。お母様が自分の駒とお兄様のを交換なさったの。ですが今はフリーの『僧侶(ビショップ)』ですわ。お母様はゲームをしませんから」

 

あー何か聞いたことあるな。

(キング)』の間だけで駒同士を交換できるって奴。

確か同じ駒なのが絶対条件らしいけど。

 

「と、所で赤龍帝ーーーー」

「なぁ、その赤龍帝って止めてくれるか?呼びづらいだろうし……普通にイッセーで良いぜ?」

「え…………お、お名前でお呼びしても宜しいのですか!?」

 

……ん?何か嬉しそうだな。

いや、俺の勘違いだろう。俺案外見下されてたし。

 

「で、では、遠慮なく、イッセー様と呼んで差し上げてよ」

「様付けかい。別にいらないよ」

「いいえ、これは大事な事です!」

 

はぁ……そういうもんかね?

 

「レイヴェル。旦那様のご友人がお呼びだ」

 

ん、確か……

 

「イザベラさん?」

「おぉ、覚えていてくれたかい。嬉しいね」

 

まぁね。

この人、そこそこ強かったし。

 

「むぅ……」

 

で、レイヴェルは面白く無さそうに顔を歪める。

どうしたんだ?

 

「こ、コホン!ではイッセー様。今度お会い出来たら、お茶でも如何かしら?わ、私で良ければ、手製のケーキをご用意差し上げてよ。で、では!」

 

レイヴェルは丁寧に一礼すると、去っていった。

 

「このオーラ、また強くなったんだね。君が強くなれば、私の話も自慢話になるのかな?」

「どうでしょう?……あの子の付き添い?」

「あぁ。……婚約パーティーでの一戦以来、彼女は君に夢中なんだ」

「どーせ愚痴ばっかりでしょ?」

「…………寧ろ逆なんだがね。まぁ良いか」

「……あ!お茶はOKって伝えてださい」

「本当か?それは有難い。レイヴェルも喜ぶよ。それに私も…………っと、失敬した。ではこれにて」

 

最後何て言ったんだ?

良く聞き取れなかったな…………ん、アレ?

 

 

 

「小猫ちゃんがいない…………?」

 

さっきまではいたのに…………?

 

『相棒。彼女のオーラを探知してみろ』

 

そっか、そうすりゃ速いな。

……………………外か。

 

 

俺は心配になり、外へと向かった。

すると、俺に気付いたのか、部長が此方に向かってきた。

 

「イッセー、小猫の所へ行くのね?」

「はい。多分外にいます」

「私も行くわ」

「……行きましょう」

 

部長は何か思い当たる節があるようだ。

俺達は使い魔を飛ばして探ると、どうやら近くの森にいるらしい。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「久し振りにゃん♪白音」

「……黒歌、姉様」

 

こりゃすげぇ場面に遭遇しちまったな…………。

暗い森の中で俺達は、小猫ちゃんとその小猫ちゃんに良く似た女性と出会した。

 

『このオーラ…………中々の使い手だな』

 

うん……分かるさ、強いって。

 

「オイオイ、この娘。グレモリー眷属の奴だろぉ?」

 

あれは………美猴改めカカロット!

 

『ブロリーさんこっちです』

『カァカロットォォォォォォォォォ!!!!』

 

等と漫才やってたせいか、向こうが不意に此方を振り向いた。

 

「気配消しても無駄だぜぃ?俺っちや黒歌みたいに仙術知ってると、気の流れの僅かな変化だけで大体分かるんだよねぃ」

 

……バレバレかよ。

 

『致し方ない。仙術使い相手に不意を突けると思わん方が良いぞ』

 

仕方ないか…………ま、小猫ちゃんのお姉さんには確認したい事もあるし。

茂みから出ると、小猫ちゃんは驚いたと言った面持ちだ。

 

「部長、イッセー先輩……!」

「よぅカカロット。ヴァーリは元気か?」

「カカロット言うなぃ!ま、元気だぜぃ。そっちは…………へぇ、かなり強くなってるねぃ」

 

へぇ、やっぱ仙術使いは分かるんだ。

俺も覚えれるかな?

 

『素質によるな。まぁ仙術は俺の管轄外だから教えられんが』

 

ふーん。

 

「テロリスト二人でテロでも起こすのか?」

 

直球に聞くが二人は笑うのみ。

テロ目的じゃないのか?

 

「いんや、そういうのは俺っちらに来てないねぃ。ただ、冥界で待機命令かわ出てねぃ。俺も黒歌も非番なのさ」

 

テロリストに非番とかあんのかよ…………そっちの方に驚きだよ。

 

「けんどよぉ、黒歌が悪魔のパーティー会場見学したいって言って戻ってこねぇからよ、こうして迎えに来たわけ。OK?」

「イエッサー」

《ローディング…………》

《テンガン・ネクロム!メガウルオウド》

 

クラッシュ・ザ・インベーダー……って違うわ!

 

『『言い出しっぺはお前だろ』』

 

返す言葉も御座いません……!

 

「ん、美猴。誰?この子」

「赤龍帝」

 

それを聞いたお姉さんは眼を丸くした。

 

「へぇー、この子がヴァーリと互角に戦った魔法使いの現赤龍帝なのね」

 

互角だったのかな…………ぶっちゃけ怒りで頭一杯だったからなぁ。

 

「おい黒歌~、もう帰ろうや。俺達ゃパーティーに参加できないし、無駄さね」

「そうだ帰れ。こんな所で油売ってる暇あるならバブルス君追っかけとけ」

「ムッキー!!だからカカロットネタやめぃ!俺っちはサイヤ人じゃねぇやぃ!!」

「あれ、美猴。あんた最近界王拳マスターしたとか言ってなかった?」

 

ほら、やっぱカカロットじゃん。

 

「俺っち死にたくなってきた…………」

「まだ心臓病は早いぞ」

「人造人間とか魔人もいるわよ?」

「いい加減にしろぃ!!」

 

って、漫才やってる場合じゃないな。

 

「おい、小猫ちゃんのお姉さん!」

「はぁーい♪私は黒歌よん♪宜しくにゃん、赤龍帝ちん♪」

 

……何か調子狂うなオイ。

 

「アンタに聞きたい事がある」

「何々?あ、私はまだ処女にゃん♪」

「聞いてねぇ!!」

 

処女なのか……ってちゃうちゃう!

 

「アンタ……本当に力に呑まれて主を殺したのか?」

 

俺がそう問い掛けると、黒歌は楽しげな雰囲気を隠さずに応えた。

 

「どーかしらねー?赤龍帝ちんはどう思う?」

「俺は真面目に聞いてるんだ。話は聞いたけどよ…………アンタは力に呑まれてないんじゃないか?」

 

それを言った時、黒歌は眼を丸くした。

黒歌だけじゃない。部長と小猫ちゃんもだ。

 

「……どーしてそう思う訳?」

「俺は馬鹿だからよ。仙術の事は詳しくない。でもな、馬鹿なりに仙術の事は調べたんだ」

 

 

仙術は生命に流れる大元の力ーーーー所謂チャクラや気、と言った者を扱う。

悪魔が使う魔術とは根本的に違う性質の力なのだ。

 

例えば、相手の気を乱して体調を崩したり、植物の気を乱して花を咲かせたり、逆に枯らしたり…………生命の流れを操る術の総称が、仙術と言うものだ。

 

 

「でも、仙術は使い方を誤れば世界に流れる人の悪意をも吸収し、暴走する…………当時のお前がどれ程成熟してたかは知らない。でも小猫ちゃんはまだ幼かった筈だ。そんな未成熟な状態で仙術を行使すれば、小猫ちゃんがーーーー死ぬ」

「「「ッ!?」」」

 

死ぬ、の一言に、部長と小猫ちゃんは顔を強張らせる。

そして、それは黒歌もだった。

 

「でもお前は多分その悪意を吸収していないんだろ?そんなに仙術に精通してるお前が、簡単に呑まれる訳ないと思ってる」

「………………」

「そんな希少な力を、お前の主が求めない訳がない。だから幼かった小猫ちゃんにも迫った筈だ。でも、小猫ちゃんが使えば、死ぬ事が分かってた!だから已む無くはぐれになったんだろ!?小猫ちゃんを守る為に!」

「…………何それ?何でアンタの願望を聞かなきゃいけない訳?」

 

願望?違う!

 

「それはお前の紛れもない本心だ!小猫ちゃんを守りたいーーーーだって、たった一人の肉親だろ!?」

「………………本っ当にメンドクサイにゃん」

 

黒歌は静かに呟くと、

 

 

「……もう、殺して無理矢理連れていくにゃん♪」

 

殺気を放ち、ゆらりと立ちはだかった!

 

 

 

 

 

刹那ーーーー空気が変わった。

 

 

「これは…………空間を操る術!?黒歌、貴女!」

「…時間は操れはしないけど、空間はそこそこよ?この辺一帯の空間を結界で覆ったわ。だから、ここで派手なイザコザ起こしても外にはバレないって訳にゃん♪」

「ーーーーふん、随分とこの場に似つかわしくないオーラだな」

 

その時だったーーーー空高くから、威厳ある声が響いたのは。

 

「タンニーンのおっちゃん!」

「兵藤一誠とリアス嬢がいなくなったと聞いて探してみれば、こんなことになろうとは……」

「わりぃ、おっちゃん」

「何、気にするな。こやつらをぶちのめせば問題あるまい」

 

おぉ、頼もしいねぇ!

 

「ひぇー、龍王のタンニーンか!一丁遊んでくれよぃ!」

「面白い…………来い!小猿ッ!!」

 

カカロットは足元に金色の雲を出現させて、空中へと向かう!

そしてそれに対抗するべくブレスを放つおっちゃん!

 

ひょー、すげぇドンパチだな!

……でもおっちゃん大分抑えてるっぽい?

 

『だろうな。本気出せばこの一帯が消滅しかねない。そんな事よりだ相棒。先ずは目の前の猫に集中しろ』

「にゃん♪」

 

とは言うけどさドライグ、俺には彼女が小猫ちゃんの事を考えてないとは思えないんだよ。

 

「って、何で丸腰?それとも、赤龍帝の籠手を使う必要なしってこと?舐められたものにゃん♪」

「だから…俺はお前と戦うつもりはない!」

『相棒、お前…………』

 

分かってるよ!コイツが、小猫ちゃんに絶望を与えた事は!

 

でも……俺は信じたいんだ!

 

 

「じゃあ…………丸腰のまま死ね」

 

突如、黒歌からは黒い霧が立ち込める。

この霧は……何かよく分からんが、不味いッ!

 

「あ…………」

「この、霧は…………ッ」

 

途端に、部長と小猫ちゃんは力なく倒れた!

 

「この感じ……毒!?」

「……あれ、赤龍帝ちんには効果ないの?ま、どうでも良いけど」

 

前に一度これよりキツい毒は受けてるからな!

 

「でもぉ?このままジワジワ毒が回ればあっという間に昇天よ♪」

 

…………クソッ、仕方ないか!

俺は赤龍帝の籠手を展開すると、腰を落として構える。

 

すると、赤龍帝の籠手から赤いオーラが溢れてきた!

こ、これは!?

 

『フッ、相棒。今こそ修行の成果を見せるときだ!』

「どういうこった!?」

『何、気にするな。このオーラは抑圧されているお前のオーラが漏れだしてるだけだ』

 

抑圧!?抑圧って事は、無理矢理押さえつけてるのか!?スンゲー濃いぞ、このオーラ……ッ!

 

 

 

じゃあ、これを解放すれば………………

 

『鬼が出るか邪が出るか…………さぁ、賽の目を投げようじゃないか、相棒!!』

 

……このまま受け身になってても、小猫ちゃん達が危ない、か。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーよしっ!!

 

 

 

 

「死んでくれるなよ…………ッ!」

 

俺は一言前置きすると、何時もみたく禁 手(バランス・ブレイカー)する感じで力を込めた。

 

 

 

 

ーーーー瞬間、空気が焼け焦げた。

 

 

 

 

 

 

《Welsh Dragon Absolution Breaker!!!!!》

 

 

籠手から何時も以上に力強い音声が響いたと思うと、俺の体の内側に押さえつけられていたらしいオーラが一気に体外に放出され、天高く昇った!!

 

 

自分でも分かる…………体の内側にあったオーラが無限に増えていくのを!

 

 

 

それに、鎧の形状も何時もと異なっていた。

 

 

先ず全身の鎧がシャープに、だけど何時ものと異なり異様に鋭くなっていた。

更に、鎧の各隙間からは淡い緑色の燐光が漏れだしていた。

 

 

そしてーーーー全身を更に覆う赤いオーラと緑色のスパーク!

 

 

 

 

「すげぇ…………これが、俺だけの、可能性……!」

 

俺は信じられずに呟くと、空中から大笑いが聞こえた。

 

 

 

ーーーータンニーンのおっちゃんだ。

 

「フハハハハハ!!凄まじいオーラだな、兵藤一誠ッ!見ろ、そこの猫が張っていた結界も消え去ったぞ!!」

 

お、本当だ!!

 

「まさか……展開した時のオーラだけで?!」

 

黒歌が驚愕の声音で叫ぶ!

俺も信じられねぇよ!ここまで強くなるなんてよ!

 

「……イッセー、先輩」

「……部長、小猫ちゃん。後ろに下がってて下さい。この力、自分でもコントロール出来そうにないっす」

 

それを聞いた部長は、小猫ちゃんと共に静かに下がる。

さぁーて…………

 

「悪い猫さんには、お灸を据えなきゃなッ!!」

 

グッと踏み込むと、俺はこれまた鋭くなったドラゴンの両翼で飛び立つ!

黒歌は呆気に取られていたが、次の瞬間には笑みを濃くした!

 

「……なら!妖術仙術ミックスの一撃をお見舞いしてあげるわ!!」

 

黒歌の両手に異なる力が収束し、俺に向けて放たれる!

 

「先輩、避けてッ!」

 

いやーーーー避ける必要はないッ!!

俺は敢えて真正面からその一撃に突っ込み、衝撃で爆発が起きる!

 

黒歌はニヤリとするが、それは一瞬だけだった。

 

 

「何なんだぁ、今のは?」

 

……ノーダメージだと知ると、黒歌はまたもや驚愕に歯を噛み締めた!

 

「嘘でしょ……かなりの妖力を込めたのよ!?」

 

黒歌は驚愕を打ち消すようにまたも同じ攻撃を繰り返すも、全て俺の身に纏うオーラに阻まれ、消失する!

 

「まさか…………オーラで攻撃が相殺されてるの!?」

「……オラァッ!!」

 

俺は右拳の拳打を寸前で止めるが、その余波だけで回りの木々が更に消し飛んだ!

 

「オイ。これだけは言っておく………………自分の妹を、俺の可愛い後輩を、泣かせてんじゃねぇよ!!」

「…ッ!!」

 

その黒歌の瞳には、明らかな怯えが見て取れた。

 

「……クソガキが!」

 

黒歌はバッと俺と距離を取る。

さぁーて、後は…………あの猿だけだな!

 

「ドラゴン……ショットォ!!」

「ハハァ!……ってヤベッ!」

 

美猴は寸前で気付き何とかそれをかわすが、かわした一撃はーーーー雲を消し飛ばした!

 

「お、俺……単純に打っただけなんだけど」

『こりゃ想像以上だな』

 

俺もビックリだよ!

まぁ驚くのは後だ!ここでコイツらを…………

 

 

 

 

 

「何時までも何を遊んでいる?」

「二人とも、悪魔に感付かれましたね」

 

と、美猴と黒歌の背後から何者かの声が響いた!

新手の仲間か!?

 

そこにいたのは、白い服を着て左目に青い隈取りがあるのが特徴的な青年と、背広を着た男性。

だが、背広を着た男性の手には、極太の聖剣が握られていた。

 

「……ヴァーリ以上のオーラですね。赤龍帝」

「あのヴァーリを追い詰めたのは本当らしいな」

 

青年の手には青い粒子を放つ刀身が透けている剣が握られていた。

何だあれ…………聖剣か?

 

「ったく、もうちっと遊びたかったのによぉ。しょーがねぇか」

「聖王剣、コールブランドか。まさか、白龍皇の元にあろうとは…………」

 

コールブランドって、確か地上最強の聖剣、だよな?

 

『あぁ、その認識で合っている』

「……その腰のも聖剣か?」

 

タンニーンのおっちゃんが聞くと、男性は頷いた。

 

「えぇ、こっちは最近発見された最後のエクスカリバー……『支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)』です」

「ねぇ、そんなに話して良いの?」

「えぇ、大丈夫ですよ。赤龍帝殿、聖魔剣使いの方とデュランダル使いの方に宜しく言っておいてくれますか?何時かお互い、一剣士として相まみえたい、と」

 

ッ……大胆不敵だな。

 

 

 

「…………そこの小僧。お前、ドラゴンを宿しているな?」

 

タンニーンのおっちゃんが次に問いかけたのは、青年の方だ。

……ホントだ。よく見たらドラゴンの波動を感じる。

 

「フッ…………どうだろうな。っと、兵藤一誠」

「な、何だよ」

 

アイツ、おっちゃんの質問うやむやにしやがった!

 

「次に会うとき、狩らせてもらうぞ。お前の……魂を!」

「…………え、はい」

 

唐突に魂狩るとか言われても、こうなるに決まってるわ!

 

「さて、逃げますか」

 

男性はコールブランドで空を斬ると、空間が裂けた!

その場にいた全員が潜り込むと、静かに消えていった。

 

 

 

 

 

次回、D×Dウィザード

 

 

イッセー「何?山で野宿したのって、俺だけ?」

 

 

小猫「先輩…………私は」

 

 

イッセー「俺は……」

 

 

MAGIC46『決闘前夜』

 

美猴「読者の皆!皆は俺っちの事美猴って呼んでくれるよな!?」

???「カァカロットォォォォォォォォォ!!!!」

黒歌「美猴~、筋肉ムキムキで白目向いた奴がそっち行ったわよ~」

美猴「人違いだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




美猴は、生き延びる事が出来るか……?
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