ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
突然だけど俺は今、リアス部長に尋問?され てるんだ。
「まさか、紅蓮の魔法使いが貴方だったなんてね……」
部長は感心した面持ちで呟いた。
っつーか俺、紅蓮の魔法使いとか魔法龍帝とか呼ばれてたのかよ!恥ずかしいわ!!
『厨二ネームだよな』
『何処の誰が付けたんだよ……!』
ドライグにも厨二ネームと突っ込まれた!
そりゃそうだよな!
「で、さっき使った魔法は……」
「あ、こうするんです」
《コネクト、プリーズ》
俺は指輪を付け替え、腰のウィザードライバーに翳し、現れた魔方陣に手を突っ込んで、中からドーナツを取り出す。
「はい」
「……私達が知ってる魔法とは、随分違うのね 」
「やっぱ魔法って実在するんすね」
「ええ、貴方のとは結構違うけどね」
あー、じゃああれか。
ステッキ持ってベホマとか唱えるやつか。
でもそれは何か違うな………
「………黙っててすみませんでした」
取り敢えずは謝ろう。
危ないとは言え、部長達に隠し事してたからな。
「………謝らなくてもいいわ。寧ろ、此方は感謝したいぐらいよ」
「え?」
だが意外や意外、部長は怒る所か俺に感謝の言葉を言ったんだ。
どゆこと?
「貴方のお陰で私の町に住む人達は助かってる。それに、貴方に助けられた悪魔も多いと聞くわ」
そう言えば、冥界の入り口とかで助けたな。
つっても、雑兵だったけど。
「だからありがとう、イッセー」
部長は微笑んで、俺を優しく抱き寄せた!
おおっ、おっぱいが!
「改めて、私は幸運なのかも知れないわね………」
くぅー!部長の笑顔、素敵っす!
何と言うか、やっぱり女の子の笑顔は見ていて凄く良いもんな!!
「ハイ!男兵藤一誠!全身全霊を持って部長をお守り致します!!」
「ええ。頼むわね、イッセー」
んで、次の日。
休日っつー事で、久々に出掛けることにしたぜ!
「修行も良いけど、たまにはこうやってのんびり過ごすのも悪かないな~」
中学時代は大体修行してたからな~。
青春らしい青春送った覚えがないぜ、ハハ………。
「はぅ!」
「ん?」
何か可愛らしい声が聞こえたぞ。
俺は声がした方を振り替えると、
「いたた……!」
白のヴェールを被った可愛らしい金髪の少女が尻餅を付いていた。
ッ………可愛い。
『相棒、見惚れてないで手を差し伸べてやれ。それが紳士ってもんだ』
『わ、分かってるよ!』
取り敢えずその女の子に近づく事に。
「だ、大丈夫かい?」
「あ、すみません……!」
女の子の手を取って立ち上がらせる。
何かシスターっぽいな。
「……私の言葉が分かるのですか?」
「ん、あぁ!俺、そう言うの詳しいんだ」
流石に悪魔だから何でも日本語に聞こえる、なんて言えねーよな。
と言うか、色んな言語に変えるって下手な翻訳機よりすげぇと思う。
「俺は兵藤一誠。君は?」
「あ、アーシア・アルジェントと申します!」
「アーシアか!良い名前だな!」
「ありがとう、ございます!」
と、自己紹介も済んだ事だし、
「で、どうしたんだ?こんな所で」
「あの……この辺りに教会はありますか?」
教会……か。
そう言えば!
「町の外れに一件寂れた教会あるけど……もしかして用事か何か?」
「はい!でも、初めての場所ですし、何より私、方向音痴で………」
「初めてだったら仕方ないって!良かったら案内するぜ?」
「本当ですか!?ありがとうございます!これも神の御加護なのですね……!」
アーシアはそう言って十字を切った。
み、見るだけで頭が痛くなってきた………。
「どうしたんですか?」
「い、いや、何でもないぜ。それより、行こうか」
「ハイ!」
そう言って俺達は並んで歩いた。
教会までの間、俺達は色んな事を話した。
「へぇ~、アーシアは仕事で日本に来たんだ」
「はい。色々な人達に神の御加護を広めようとして……」
「立派だなぁ~、尊敬しちゃうぜ!」
「そ、そんな尊敬だなんて……」
近くの公園を通り過ぎると、
「うわーん!」
と、男の子の声が聞こえて、二人してそちらに向かった。
そこには転んで怪我をした男の子がいて、俺が指輪を付ける前に、アーシアはその子の血が出ている膝へ手を当てる。
そして次の瞬間、俺は少し目を見開いた。
「あれは……」
『神器だな。それも高レベルの物だ』
アーシアの手から淡い緑色のオーラのような光が発せられ、すると男の子の膝の傷がどんどんなくなるようにみるみると治っていき、終いには傷が完全にふさがったんだ。
「はい、これで大丈夫です」
アーシアは男の子にそう言うが、当然、男の子には通じていない。
するとその時、男の子の母親らしき女の人がアーシアを怪訝な表情で見ていて、そして男の子を連れて公園から早歩きで立ち去ろうとしていた。
「お姉ちゃん!ありがとう!!」
「……?」
当然、アーシアには通じていないらしく、俺はアーシアの方まで近寄った。
「ありがとう、だってよ」
「・・・すみません、つい」
アーシアは舌を出して小さく笑うと、嬉しそうにほほ笑んだ。
「……その力ってさ」
「はい、治癒の力です……神様から頂いた、大切な……」
……アーシアはどこか表情を暗くさせる。
………何で神様からの頂いたって言うのに、そんなに暗い顔をする?
それに助けてあげたのに、母親からはあんな怪訝な表情……なんか、報われない。
この子は優しい子だから報いとかそう言うのはどうでもいいんだろうけど……。
俺はいてもたっても居られなくなり、アーシアの頭を撫でた。
「俺からしたら、凄い事だと思うぜ。それにあんな優しい光、俺には出せないからさ」
「……イッセーさん」
少しは表情は晴れたみたいだな。
うん、暗い表情よりこっちの方がずっと良い!
と、教会の目印が見えてきたな。
「教会はもうそこだから道はもう大丈夫か?」
「はい!ありがとうございました、イッセーさん!何かお礼をしたいのですが……あ、お礼を教会で!」
「いや、いいよ。俺はお礼が欲しくて助けたわけじゃないし」
と言うより、体全体が拒否反応を起こしてる。
これ以上入るなって本能が叫んでて……!
アーシアに言った言葉も本音だけどな。
「そうですか……」
「じゃあな、アーシア!困ったら何時でも頼ってくれよ!」
「……はい!」
アーシアは笑顔で教会に入っていった。
「良い娘だったな~」
『今時あんなに信仰心が高い人間はいないぜ。人間も捨てた物じゃないな』
ドライグと話ながら家に戻った。
また会えると良いな、アーシア……。
アーシアを教会まで送り届けたその日の夜、俺は部室で少し怒っている部長に怒られていた。
「二度と教会に近づいたらダメよ」
部長はいつになく表情が険しく、とても怒っていた。
流石に他の部員も苦笑いをしたり、相変わらずニコニコしたり、ともすれば無関心で俺のドーナツ食べてる後輩ちゃんもいる。
って小猫ちゃん!勝手に俺のプレーンシュガー食べないで!!
「良い?イッセー……私達、悪魔にとって教会とは踏み込めばそれだけで危険な場所なの……それこそ、いつ光の槍が飛んでくるかわからないわ」
……部長は、本当に心配そうな表情でそう淡々と怒る。
部長は……自分の眷属をとても大切にしてるからかな?
これは木場から聞いたことだけど、グレモリー家は悪魔の中でも情愛が深いことで有名らしい。
つまり身内を大切にする、か……。
俺は素直に頭を下げた。
「次からは、気をつけます……」
「……いえ、私も少し熱くなりすぎたわ、ごめんなさい。でもこれだけは言わせてちょうだい……悪魔払いは私達、悪魔を完全に消滅させる。悪魔の死は無よ。それだけは覚えていて」
無………か。
その日は特に何もなく、お開きとなった。
次回、D×Dウィザード
フリード「ヒャアッハァァー!!」
イッセー「遊びに行くか!」
レイナーレ「久しぶりね、兵藤一誠君」
MAGIC7 『聖女と、遊びます!』
ドライグ『次回は聖女攻略会!』
イッセー「人をタラシみたいに言うな!」
ドライグ『えっ』
イッセー「えっ」
次回は初っぱな戦闘です