ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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正妻はグレイフィアさんに決めました。
問題は何処で告白させようかってことなんですよねぇ………


あ、後ディオドラのボッコは次回になります(ぶっちゃけどうでも良(ry)




MAGIC56『怒りの進撃・前編』

 

レーティングゲーム前日

 

 

冥界から戻った俺は部屋に戻る中で、ずっと考えていた。

 

 

 

――――俺は、グレイフィアさんを、愛しているのか?

 

 

 

冥界での軽い立ち話を終えてからずっと考えていた。

 

 

 

 

それは、敬愛するものへの尊敬の念なのか?

 

 

それは、愛する人への恋慕の情なのか?

 

 

 

 

――――分からない。

 

でも、グレイフィアさんは俺に対して好意を告げてくれた。

それはグレイフィアさんだけじゃない。

 

リアス部長、アーシア、朱乃さん、小猫ちゃん、ゼノヴィア、ティア――――彼女達皆(一部除く)、惜しみなく好意を抱いてることが分かるし、告げてくれたりした。

 

 

なら、俺はどうなんだ?

俺は、誰が好きなんだ…………?

 

 

 

――――――いや、考えたって仕方ないな。

それに、俺なんかが皆に釣り合うはずもない

 

 

 

幸せにできるなんて、以ての外だ。

 

 

 

―――――人殺しに等しい事をした俺なんかが、な。

 

 

『…相棒、お前はファントム共とは違う。お前は、他者の痛みを感じる事が出来る奴だ。そんな奴が、誰かを幸せにできない訳がっ』

『そうだな。でも――――もう失うのは、御免なんだ』

『……………』

 

………さて!明日はディオドラとのレーティングゲームだ!

さっさと寝て、明日に備えなきゃ………………ん?

 

「……ゼノヴィア?」

「…イッセーか」

 

俺は兵藤家に存在するトレーニングルームの一室を通りすがった時、中で鍛錬をしているゼノヴィアと遭遇した。

ゼノヴィアは此方に気づき、練習を切り上げてくる。

 

座り込んだその顔には多量の汗が見受けられた。

 

「あんまり根を詰め込みすぎると体ぶっ壊すぜ?」

「分かっている。……ただ、落ち着かなくてね」

 

そう語るゼノヴィアの瞳は、焦りが見受けられた。

 

「それに私は――――木場より弱いからな」

 

ゼノヴィアはポツリと呟いた。

瞳は真っ直ぐな物の、その声音には悔しさが滲んでいた。

 

 

確かに、出会った当初はゼノヴィアの方が強かった。

でも今は、木場の方が強くなっている。

 

摸擬戦なんかをしても、木場の勝率は俺を除けば高い方だ。

かくいう俺も、アイツの嵌め手に何度引っかかりかけたか…………。

 

「単純に才能という点では私よりも木場の方が上なのだろう」

 

ゼノヴィアは少しだけ目を陰らせた。

同じ剣士として木場に嫉妬している部分もあるんだと思う。

 

「……才能なんておまけみたいなもんだ。大事なのは本人のやる気次第さ。開花するもしないのもな」

「…………」

「ま、才能っていう点なら皆俺よりあるさ。と言うよりもな、才能無一文なんてこの眷属内じゃ俺ぐらいなもんだぜ?」

「……え?」

 

ゼノヴィアは信じられないように驚いていた。

おいおい、そこまで驚くかよ?

 

「だが、あれほど多彩な技を持っているじゃないか」

「あんなもん死に物狂いでやった結果さ。その気になりゃ朱乃さんだって出来るさ。あの人は魔力のエキスパートだからな~。しかも、魔力だって最初は持ってなかった。だから、死に物狂いで特訓するしかなかった」

「…………」

「でもな、やり過ぎは体に毒だ。やる時はやって、休む時は休む。これ大事だぜ?だからよ――――」

 

俺は立ち上がってポンとゼノヴィアの頭に手を置いた。

 

「焦るな。そして、自分の才能を信じろ。お前がケガしちまったら、アーシアが泣いちまうからよ」

「…………そう、だな」

 

ゼノヴィアは目をパチクリさせていたが、すぐに立ち上がって俺に接近してきた。

 

「明日に響いたら困るからな。今日は休むとするよ」

「おう、そうしろ。そういう思い切りの良さ、俺は好きだぜ」

 

よし、これなら大丈夫だな。

 

「…………イッセー!」

「ん?………!?」

 

振り返った途端、俺はゼノヴィアに唇を奪われていた。

って、またかよ!?以前にもこんなことあったなオイ!!

 

「ふふっ、景気付けだ」

「お、お前なぁ……」

「だが、私のこの気持ちは嘘じゃない。明日――――絶対に勝とう。イッセー」

 

――――っ。

 

その言葉を聞いた瞬間、俺はまた胸が締め付けられた。

それと同時に、脳裏にはグレイフィアさんの顔が過った。

 

だんまりになった俺に構わず、ゼノヴィアは自分の寝床へと戻っていった。

 

 

 

 

そして、夜はあっという間に過ぎていく――――

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

そして、レーティングゲーム当日。

 

 

俺達はゲームの舞台になる異空間にやってきていた。

 

 

そこは広い場所で、一定間隔で大きな柱が並んでいる。

下は…石造りだ。

 

 

辺りを見渡すと、後方に巨大な神殿の入り口がある。

 

ギリシャで作られる神殿によく似ている。

パッとみでは壊れた個所もなく、出来上がったばかりの様相を見せていた。

 

 

 

ここが俺達のステージ……もとい、陣営か。

短期決戦か長期戦かは分からんが、、あのむかっ腹の立つ顔を殴るだけだ。。

 

などと勇みなくかまえていたのだが……

 

『?』

 

 

いつまでたっても審判役の人からのアナウンスが届いてこない。

 

 

「おかしいわね……そろそろ試合開始の時刻なのだけれど」

 

部長がそう言う。

 

僕や他のメンバーも怪訝そうにしていた。

 

運営側で何かおこったのか?

そんな風に首をかしげて思っていたら、神殿逆方向に魔法陣が出現する。

 

 

まさかディオドラか?

 

「やけに仕掛けるのが早いな……」

 

この近距離で相対するなんて、短期戦のゲームなのか?

 

 

 

だが、魔法陣は一つだけじゃなかった。

さらに多くの魔法陣が現れたかと思うと光りだし、辺り一面、俺達を囲むように出現していく。

 

………これは、まさか。

 

 

「………アスタロトの紋様じゃない!」

 

でっすよねぇ…………。

俺は手に剣を構える木場の言葉で確信を得た。

 

どっからどう見てもアスタロトじゃないもん。

 

つってもバラバラだな。誰の家柄かこれもう分かんねぇな。

 

「全部、悪魔。しかも記憶が確かなら―――」

 

部長が紅いオーラをまといながら、厳しい目線を辺りに配らせていた。

 

 

魔法陣から現れたのは大勢の悪魔たち。

全員、敵意、殺意を漂わせながらでてくる。その悪魔達は俺達を囲んで激しく睨んでやがる。

 

何百人か、千人ぐらいか、正確な数は判らないが、数えるのも億劫な結構な数に囲まれている!

 

「魔法陣から察するに『禍の団(カオス・ブリケード)』の旧魔王派に傾倒した者たちよ」

 

 

 

 

――――ここで『禍の団(カオス・ブリケード)』かよ!!

 

「忌々しき偽りの魔王の血縁者、グレモリー。ここで散ってもらおう」

 

囲む悪魔の一人が部長に挑戦的な物言いをする。

 

 

刹那――――

 

 

「キャッ!」

 

悲鳴!

 

この声は―――アーシア!?

 

「イッセーさん!部長さん!ゼノヴィアさん!」

「アーシア!!」

 

上を見上げてみるとアーシアさんを捕えたディオドラの姿があった。

 

「やあ、リアス・グレモリー。アーシア・アルジェントはいただくよ」

 

笑顔のままそう言うディオドラ。

 

「ディオドラッ!!!」

「卑怯者!アーシアを離せ!そもそもどういうことだ!私達とゲームをするんじゃなかったのか!?」

 

ゼノヴィアの叫びにディオドラは醜悪な笑みを見せた。

 

「バカじゃないの?ゲームなんてしないさ。キミたちはここで彼ら―――『禍の団(カオス・ブリケード)』のエージェント達に殺されるんだよ。いくら力のあるキミたちでもこの数の上級悪魔と中級悪魔を相手にできやしないだろう? ハハハ、死んでくれ。速やかに散ってくれ」

 

部長が宙に浮かぶディオドラを激しく睨む。

 

「あなた、『禍の団(カオス・ブリケード)』と通じてたというの?最低だわ。しかもゲームまで汚すなんて万死に値する! 何よりも私の可愛いアーシアを奪い去ろうとするなんて……ッ!」

 

部長を纏うオーラが激しく膨れ上がった!

怒りを感じるのは当然だろう。

 

そして――――それはここにいる全員同じだ!!

 

「彼らと行動したほうが、僕の好きなことを好きなだけできそうだと思ったものだからね。ま、最後のあがきをしていてくれ。――――赤龍帝、僕はその間にアーシアと契る。意味はわかるかな?ハハハハッ、僕はアーシアを自分のものにするよ。追ってきたかったら、神殿の奥まで来てごらん。素敵なものが見れるはずだよ」

 

ディオドラが嘲笑するなか、ゼノヴィアが叫ぶ。

 

「アーシアは私の友達だ!お前の好きにはさせん!」

 

ゼノヴィアはデュランダルを召喚すると、奴めがけて光波を放つが、ディオドラはそれを躱した!

 

「みなさ――――」

 

空気が打ち震え、空間が歪んでいく。ディオドラとアーシアの体がぶれていき、次第に消えていった。

 

「アーシアァァァァァァァァッ!!!」

 

ゼノヴィアが怒りの感情のままに吠えた。

 

「落ち着け、ゼノヴィア。先ずは目の前の奴らだ」

「イッセー…………ッ」

 

お前の気持ちは痛いぐらいに分かる。

だが、先ずは――――

 

「死ねぇ!偽りのま―――」

 

 

――――ドウッ!!

 

俺は部長に襲い掛かる悪魔に向けてドラゴンショットをぶちかました。

 

「こいつらをぶっ倒す。そして、アーシアを助け出す」

「…………あぁ、そうだな」

 

ゼノヴィアも敵意を周りの悪魔連中に向けた。

とは言え――――流石に多いな。

 

どうしたもんかと思索してると、朱乃さんが「きゃっ!」と言う悲鳴を上げた!

 

まさか、傷を負ったのか!?

 

そう思ってそちらへ視線を向けると―――ローブ姿の隻眼のジジイが朱乃さんのスカートをめくって下着を覗いていた。

 

「うーん、良い尻じゃな。何よりも若さゆえの張りがたま」

「おらぁっ!!」

 

って何時かのスケベジジイ――――もといオーディンじゃねーか!!

 

「赤龍帝、ワシを殺す気か!?」

「うるせぇよこの腐れジジイ!!何俺の朱乃お姉さまにセクハラ働いてんだよ!その萎びたケツ穴にリコーダーぶち込んでやろうかあぁん!?」

「ワシのケツはまだ現役じゃああああ!!」

 

そんでもってエーデルワイス吹かせてやる!!

 

『相棒。そんな真似したら綺麗な花が穢れてしまう。ここは卒業式の定番、栄光の架橋にしようぜ』

『そんな事してしまえば栄光も糞もあるまい……』

 

って、こんなボケ合戦やってる場合じゃない!

 

「…どうしてオーディン様がここに?」

「うむ、話を戻そうか。簡潔に言うとな、『禍の団(カオス・ブリケード)』にゲームを乗っ取られたんじゃよ。で、今は運営側と各勢力の面々が協力体制で迎え撃っとる。ま、ディオドラ・アスタロトが裏で旧魔王派の手を引いていたのまでは判明しとる。先日の試合での急激なパワー向上もオーフィスの『蛇』でももらいうけていたのじゃろう。だがの、このままじゃとお主らが危険じゃろ? 救援が必要だったわけじゃ。しかしの、このゲームフィールドごと、強力な結界に覆われててのぅ、そんじょそこらの力の持ち主では突破も破壊も難しい。特に破壊は厳しいのぅ。内部で結界を張っているものを停止させんとどうにもならんのじゃよ」

「では、オーディン様はどうやってここへ?」

「ミーミルの泉に片目を差し出したおかげであらゆつ魔術、魔力、その他の術式に関して詳しくなったんじゃよ。結界に関しても同様」

 

じいさんは左の隻眼の方を俺達にに見せる。

そこには水晶らしきものが埋め込まれ、眼の奧に輝く魔術文字を浮かび上がらせていた。

 

………何か、すげぇヤバそうな感じだな。

 

龍殺しとも違う悪寒を感じたぞ、今!

 

「本来ならば、わしの力があれば結界も打ち破れるはずなんじゃがここに入るだけで精一杯とは……。はてさて、相手はどれほどの使い手か。ま、これをとりあえず渡すようにアザゼルの小僧から言われてのぅ。まったく年寄りを使いにだすとはあの若造どうしてくれるものか……」

 

そうぶつぶつと言いながらもじいさんグレモリー眷属の人数分の小型通信機を渡してくる。

 

「ほれ、ここはこのジジイに任せて神殿のほうまで走れ。ジジイが戦場に立ってお主らを援護すると言っておるのじゃ。めっけもんだと思え」

「この数相手にすんのか?」

 

思わずそう言うと、じいさんはただ愉快そうに笑った。

 

「まだ十数年しか生きていない赤ん坊が、わしを心配するなぞ―――」

 

すると、じいさんの左手に槍が出現する。

なんだありゃ?

 

「グングニル」

 

それを悪魔たちに一撃繰り出すと、

 

 

ブゥゥゥゥウウウウンッ!

 

 

槍から極大のオーラが放出され、空気を貫くような鋭い音が辺り一面に響き渡る。

気付けば悪魔たちは先の一撃で数十人にまで数を減らしている。

 

『流石は北欧神話の主神と言うべきか』

「なーに、ジジイもたまには運動しないと体が鈍るんでな。さーて、テロリストの悪魔ども。全力でかかってくるんじゃな。この老いぼれは想像を絶するほど強いぞい」

 

んじゃ、お言葉に甘えるとしますか。

 

「じいさん、死ぬなよ」

「ここはお任せします、オーディン様。さぁ、皆!行きましょう!」

 

 

『はい!!』

 

 

ディオドラ、覚悟しとけよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長くなりそうなの何分割かに分けます。

イッセー「予告詐欺かよ!」


本当に申し訳ありません(土下座)
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