ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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一番好きな戦隊ロボットはグランドライナーです


MAGIC60『思惑』

よー皆、イッセーだ。

俺達は今、とある廃屋に来ている。

 

 

そして俺達の目の前にいるのは、多数の黒い影。

 

「貴殿が魔王の妹君、リアス・グレモリーだな?」

「ええ、そうよ。――――『禍の団』の皆さん」

 

そう、こいつ等は全員『禍の団』の構成員――――なんでも英雄派という派閥らしい。

俺が暴走した事によって崩壊した旧魔王派と違って、全員が神器所有者の人間で構成されてるんだとか。

 

『しかし敵意満々だな』

 

そりゃあそうだろ。

人間にとっちゃ俺たちのような異形が憎くて仕方ないだろうからな。

 

 

今のフォーメーションは、前衛が木場、ゼノヴィア、小猫ちゃん。

中衛は俺、イリナ、ギャスパーの三人。

後衛は部長、朱乃さん、アーシアだ。

 

本当なら俺も前衛に加わる筈だったんだが、思いの外皆に心配されてな、中衛ポジに付いた訳だ。

 

 

 

敵が俺達のフォーメーションを確認すると、黒いコートを着た男性が手から白い炎を発言させた。

 

「まーた神器所有者かよ………」

 

俺は呆れたかのように呟いた。

 

「困ったわね。ここ最近、神器所有者と戦ってばかりだわ」

 

部長の言うとおり、俺達はここ数日間、こいつらと戦ったりするが、どいつもこいつも神器を持ってる奴が多かった。

 

 

と、炎を揺らす男がこちらへ攻撃を仕掛けようとした瞬間に。

 

 

 

ドシュッ!!

 

「がっ、はっ………!?」

「悪いね。けど、速めに切り上げさせてもらうよ」

 

木場は聖魔剣を創造し、敵に投げつけた。

ただそれだけの事だったが、そのスピードが異様に速かった。

 

 

――――残像すら残さないほどのスピードを伴ってな。

 

 

『速さを求めた一撃、か』

 

ドライグの言うとおり、最近木場は速さを求めた一撃を試行錯誤していた。

早い話が、攻撃に自分と同じスピードを与えられないかって事だ。

 

 

木場の剣の太刀筋は素人の俺から見ても鋭いし、狙いも正確だ。

ただ、その初動が遅いと、初撃が必ず防がれてしまう、と漏らしていた。

 

 

だったら、相手も目に捉えられないスピードを上乗せすればいい――――と言ったのが、ドライグだった。

とは簡単に言うものの、木場はそのスピードに体がついていけなかった為、日夜筋トレなどに励んで試行錯誤していた。

 

 

ちゃんと結果が出ている様で安心したぜ。

 

「っ!!」

 

いきなり仲間がやられたことで相手もかなり動揺してるな。

だけど、すぐに冷静になったのか、すぐに後ろに下がり、その代わりに何処からか異形の戦闘員が前に出てきた。

 

数が多いな……………だったら!

 

流星暴雨の龍波動(メテオレイン・ドラゴンショット)!!」

 

俺の掌に生成された赤い魔力が無数に枝分かれし、異形の戦闘員に加えて、木場達に突撃しようとしていた構成員に命中した!

 

「イッセー先輩……」

「あまり私達の出番を取らないでくれよ?」

「ははっ、わりぃわりぃ」

 

そうだった、これはチーム戦みたいなもんだからな。

と、見れば俺に複数の矢が飛んでくるが――――

 

 

 

「僕だっていますぅ!」

「私もよ!」

 

ギャスパーが攻撃した奴ごとその一撃を停止させ、そのスキにイリナの光の槍が構成員を倒していく。

おぉ、いいコンビネーション!

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

そして数時間後…………

 

 

「これで全員ね。皆お疲れ様」

 

戦闘は終わり、俺達は生きて捕縛できた戦闘員を冥界に送り込んで、一息吐いていた。

 

「とは言っても、今回も収穫はなさそうだけどね」

 

部長が溜息を吐く。

一応、捕らえた構成員は冥界に送ることになってはいるが、全員負けた瞬間に英雄派に身を置いていた時の記憶が消去されるらしい。

 

「しっかし、派手な事をせずに戦闘するってのは俺達脳筋チームにはキッツいよなぁ」

「それは仕方ないよ。威力を抑えないと、この街が壊れちゃうし」

 

そりゃそうだけども。

 

 

「英雄派の行動って、何か変じゃない?」

『?』

 

イリナの言葉に、全員が怪訝な顔になる。

どう言うことだ?

 

「だって、私達を本気で研究して攻略するなら、二回か三回の戦いで戦術プランは組み立てれると思うの。それで次からは決戦だ!って感じだと思ったんだけど……でも、前回も、今回も全く同じ戦い方だった。注意深いなーって思ったけど……何と言うか、実験してる感じなのよ」

「実験……私達の?」

 

朱乃さんの問いに、イリナは首を捻った。

 

「どちらかと言うと、彼らーーーー神器の実験をしている感じかな?」

『……そうか。そう言うことか』

 

イリナのこの答えに、ドライグは確信を得たように呟いた。

 

「どういう事、ドライグ?」

『簡単な話だ。奴等はお前達に神器所有者をぶつけ、禁手に至らせようとしている』

『ーーーーッ!?』

 

ドライグの意見に全員の顔が強張った。

 

『それに、戦闘していた時にいたあの影使いの反応は、間違いなく禁手のそれだ』

 

……確かに。

俺達は先程まで戦っていた奴の中に、影を操る戦闘員がいたことを思い出した。

そして、奴が去り際に見せた反応も。

 

「つまり私達は、経験値稼ぎの絶好のカモと言うわけね」

 

それって要は俺達メタルスライム或いはタブンネ扱いかよ!

 

「けど、やり方としてはかなり雑ですね……」

『連中からすれば、百人死んでも一人が至ればそれでOKなんだろうな』

 

どっちにしても最低の発想じゃねーか…………!

 

「……兎に角、ここで結論を急いでも仕方無いわ。一先ず帰りましょう」

『はい』

 

ーーーーと、俺達は部室に戻ってくると、何やら朱乃さんが鼻歌を歌っていた。

 

「あら朱乃。随分ご機嫌ね。何かS的な楽しみでも?」

 

部長の問いに、朱乃さんは満面の笑みで答えた。

 

「いいえ。明日はイッセー君とのデートですから。うふふ、明日、イッセー君は私の彼氏ですわ」

 

あー、そう言えばそうだったな………………と同時に、女性陣の殺意が一斉に俺へと差し向けられた。

 

 

こ、怖いよ、皆……………………女の子が出して良い殺気じゃないよ!

 

 

『楽しそうだなオイ………………って、何かどうにも調子狂うな。奴がいないと』

 

 

…………そう、だな。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「どうですか……?」

「うん、気持ちいいよ」

 

俺の部屋にて、小猫ちゃんがそう聞いてくると、俺はそう返した。

 

今何してるんだって?

俺は現在小猫ちゃんに仙術の治療を受けていた。

 

こうやって気の流れをうまく操れば、疲れとかも取れるし、自然治癒力とかも向上するんだ。

他にも血行促進とかも…………実際小猫ちゃんに気を当ててもらってるけど、暖かいんだよなぁ……。

 

けど、俺への仙術治療は他に理由があったりする。

 

「……こうすれば、イッセー先輩が覇龍で失った生命エネルギーも、少しずつですが、回復していきます」

 

 

ーーーーそう、俺が暴走して失った生命エネルギーの回復が主な理由だ。

 

 

『このままだと、お前の寿命は百年もない』

 

体育祭が終わった後、俺は先生にそう告げられた。

なんでも不完全とは言え、覇龍を発動した影響で、俺の命は目茶苦茶削られたらしく、百年も生きられないと宣告された。

 

要するに、悪魔の寿命を一気に削っちまった訳だ。

 

 

けど、最初は何て事ないと思ってたぜ?

何せ人間から転生した俺には、百年なんて充分すぎる位だ。

それでも良いかなーと思ってたら、先生に怒られた。

 

『百年なんてな、悪魔にしちゃ短命なんだぞ?このままじゃお前、リアス達と一生を過ごせないんだ』

 

部長は……それを聞いて泣いていた。

 

 

それを言われたら、流石の俺も堪えた。

だって皆と百年でお別れだぜ?悲しいったらなかったよ。

 

白龍皇の籠手(ディバイディング・ギア)』も当面は使用禁止を言い渡された。

元々相反する力を使用してそれなりに寿命を削っていたらしく、今の状態だと使えば死ぬと言われた。

 

 

ヴァーリは膨大な魔力を消費して僅かながらに使えるらしいが、それでも数分程度だそうだ。

魔力なら俺も有しているが、今回は暴走しての発動に加え、通常の覇龍と異なる物ーーーードラゴンの力も融合して発動した為か、魔力だけで賄える物ではなかったとドライグに言われた。

 

『……で、ドラゴンはまだ?』

『あぁ……まだ眠ったままだ』

 

 

――――その事で更に言うと、俺の中にいるドラゴンは俺が暴走した後からアンダーワールドで眠ったままなんだ。

どうやらあの『覇龍』発動時に使っていたらしいドラゴンの力や魔力は、ドラゴン本人から無理矢理引き出されていたらしく、ドラゴンに深刻なダメージを与えていた。

 

魔法や魔力を使う分には何とかなってるけど、アンダーワールドに行く際は現状ドラゴンは召喚できない。

更に言うと、ドラゴンスタイルも使えないんだ。

 

 

 

ーーーーっと、話が逸れちまったが、生命力を徐々にだが、元に戻す方法はあると言われた。

それが、この仙術治療だ。

 

「……先輩が死んだら、悲しむ人が多いです。……私も、先輩が死んだら、嫌です。こうやって、一生かけても私が治しますから…………もう、あの状態にはならないで……」

 

小猫ちゃんは懇願する様に上目遣いでそう言う。

……キュンってしちゃったよ!

 

「勿論さ。まぁ、俺もどうやって発動したのか今一覚えてないけど……もう覇龍は使わない様に、心掛けるよ」

「……はい」

 

小猫ちゃんは一層抱き締める力を強める。

 

そうだとも。

俺は童貞卒業するまで死ねるもんか!!

 

 

俺は決意を改めると、小猫ちゃんは何故だか顔を真っ赤にしていた。

 

「せ、先輩……実は、もっと手っ取り早い方法が、あるんです」

「へぇ、どういうのなんだい?」

「…………ぼ、房中術です」

 

……なんだそれ?

 

「房中術?」

「……気の使い方に長けた女性が、男性に気を分け与える事で、生命力の活性化を大きく促す術です」

「おー、そんな術あるんだ。だったら今度やってもらおうかな」

 

俺が何気なく言うと、小猫ちゃんは更に顔を真っ赤にした。

 

『相棒。お前がまさかそんな事言うとは…………』

 

な、何だよその含みのある言い方は?

 

「…………わ、分かりました。で、でも……私も初めてなので……」

 

…………これはその術の内容を聞いといた方が良いのかもしれない。

 

「因みにさ、その房中術って……どうやるの?」

 

すると小猫ちゃんは恥ずかしそうに声を震わせる。

 

「……だ、男女が、ひとつになることで……仙術使いの女性から直接気を送る術です…………」

 

 

………………つまり、それは、あれだよね?

「…………え、エッチの事!?エッチの事かい!?いやいやいやいや、出来ないよ!俺と小猫ちゃんがエッチなんて!!」

「わ、私では、不満ですか…………?」

 

俺が捲し立てると、小猫ちゃんは此方を覗き込みながらそう言った!

はぐ!そ、その上目遣いは反則だよ!!

 

「あー、いや!そう言うわけじゃなくてだね!小猫ちゃんは後輩だし、その…………」

 

俺が返答に困っていると、小猫ちゃんは決心するかの様に此方に言ってきた!

 

「か、体と胸はちっこいですけど…………ち、ちゃんと、エッチ出来ます……!子供も、作れます。そ、それに先輩が危なくなったら、強制的に房中術をするしかないと思います…………か、覚悟は出来てます……!」

 

ブフゥゥゥゥッ!!!

 

俺の鼻から勢いよく鼻血が出た!

 

「こ、小猫ちゃん!そんな事ダメだ!エッチな子になっちゃダメだよ!」

 

俺は小猫ちゃんの肩に手を置いて、何とか説得しようとする!

鼻血出てる?気にしたら負けだ!!

 

「で、でも……そっち方面も知っておかないといけない気が……最近は、特に」

「そんな事気にしなくて大丈夫だよ!それに、俺みたいなロクデナシの治療なんかで、大事な貞操捧げちゃダメだよ!!そう言うのは、ちゃんと好きな人同士でやんなきゃ!ね?!」

「…………アーシア先輩だって、頑張ってるのに」

 

ちょっと残念そうな小猫ちゃん!よし、もう一押しだ!

 

「小猫ちゃん!無理して部長や朱乃さんの真似しちゃダメだ!あんなの、ただの悪影響でしかーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪影響?何の事かしら…………イッセー?」

 

 

 

 

 

あ。

 

 

 

 

 

『まー皆さんご想像通りの展開になっちゃったので、これにて今回はここまで!サラバ!!』

 

 

 

 

 

その日の夜、俺は部長にこっ酷く叱られた…………。

 

 

 

 

 

 




原作だとそう言うエロ攻撃はお前がスケベだからだよイッセー
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