ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
よぉ皆、イッセーだ。
今日は朱乃さんとのデートの日だ。
今はこうやって待ち合わせをしているわけだ。
……朱乃さんの私服姿かぁ。
和服とかかな?
なんてプレーンシュガー食いながら考えていると、俺の目の前にフリルの付いたピンク色の可愛らしい服を着た女の子が現れた。
同い年かな?でも何処かで見たことあるような…………
「ごめんね。待たせちゃった?」
「え……もしかして、朱乃さん?」
俺が聞くと、朱乃さんは頷いた。
うぇぇぇぇぇぇっ!?
マジで朱乃さんかよ!?
全然イメージと違うし!しかもブーツだぜ!?
俺が内心叫びながらもかちんこちんになって凝視してると、朱乃さんが、
「そ、そんなに見つめられると恥ずかしいわ………今日の私、変?」
もじもじしながら恥ずかしそうに言ってきた!
ぐはっ!
可愛すぎだろ!!何時もの年上な感じが全くしない!
もう同年代の女の子か、ともすれば年下にも見えるぞ!
「いえっ!全く以てそんな事ありません!チョー似合ってます!!」
俺が力みながら言うと、
「やったぁ。ありがとう、イッセー」
そう花が咲いたような笑顔で返してきた!
やべぇ、今日の朱乃さんは此方を萌え殺しにかかってきやがる!!
「今日のイッセー君は一日私の彼氏ですわ………イッセー、って呼んでもいい?」
そう上目遣いでのぞき込んでくる!!
「は、はい!」
俺が肯定の意を返すと、また嬉しそうに笑う!!
あぁ、今日の朱乃さんは可愛いなぁ!
なんて俺が鼻の下を伸ばしてると――――後方から殺気が飛ばされてきた!
こ、この殺気は一度感じたことがあるぞ…………………。
俺が振り返ると、そこには電柱の陰から此方を伺うサングラスかけた紅髪の不審者がのぞき込んでいた!
その隣には眼鏡をかけた金髪の子が……あ、涙目っぽい。
ほかには猫耳出してレスラー風のマスク被った小柄な女の子と頭陀袋被ったジェイソン擬きの奴!
そして後ろでは普段の恰好した木場が此方へ手で謝っていた。
はい、オカルト研究部の皆さまです………っつーか皆して何やってんの?
って、ゼノヴィアがいねーな……まぁいいか。
全員気配隠す気ないなありゃ。
「あらあら、浮気調査にしては多いわね」
そう言うと、朱乃さんは見せつけるように腕を組んでくる。
あー、おっぱいの感触と髪の毛から漂う良い匂いのダブルパンチ………たまらんなぁ!
バキッ
『すげーな相棒。女の嫉妬ってのは電柱を素手で破壊するんだな』
…………言うなよドライグ。見て見ぬ振りしたかったのに!
それと部長、それ立派な犯罪ですからね!
「じゃあ行きましょうか」
「は、はい」
俺、生きて帰れるかな…………
~~~~~~~~~~~~
さてさて、デートから数時間が経って分かった事が一つある。
それは、朱乃さんがもう完全に年相応な女の子ってことだ。
服屋に入っては、「ねぇ、これ似合う?」とか「こっちの方が良いかな?」と俺に聞いてくる。
まぁ、答えはどっちも似合ってる!としか言えなかった。
だってどっちも似合うんだもん!!
露店のクレープを買ったら「美味しいね、イッセー」と寄りかかりながら聞いてくる!
俺が「クリーム付いてますよ」って指摘したら、恥ずかしそうに俯くんだぜ?
もう二重の意味でお腹一杯だ!
よぅしっ、今日はとことんまでやろう!
「朱乃さん!行きたい所があったら言ってくださいね!」
と、意気込む俺!
「うん」
あ、ダメだ。
その可愛い笑顔に俺は一撃で撃沈した。
その後、俺達は水族館に行くことになった。
~~~~~~~~~~~~
「深海魚って変な顔の子が多いね」
俺達は水族館を後にした。
いやー、最後に行ったのって父さん達が生きてた時じゃないか?
楽しいもんだなぁ。
「で、次は何処に行きましょうか?」
「そうねぇ……」
と考えている最中、俺は視界の端で紅髪の追跡者様ご一行を見つめる。
ハァ………これやると後で盛大に大目玉食らうのは確実だが、致し方ないな。
っつーかここまでついてこられると流石に朱乃さんも楽しめないだろうからな。
《コネクト・プリーズ》
「イッセー?」
俺はコネクトでバイクを取り寄せる。
対して朱乃さんは訝しげだ。
「せっかくだし、このまま逃避行と洒落込みますか?姫」
俺が言うと、朱乃さんは「ふふっ」と笑うと、
「うん。じゃあ連れて行ってくれる?王子様」
俺の手を取って嬉しそうに言った。
「喜んで!」
俺は朱乃さんのヘルメットを取り出して渡し、シートに座る。
朱乃さんが乗り込んだのを確認すると、
「さぁ…………振り切るぜっ!!」
俺は部長達が駆け出すのをサイドミラーで確認するのと同時にアクセルを吹かす!
割と人がいるため部長達は悪魔の力が出せないのに対し、俺達は悠々と人気のない所へと逃げ込んだ!
『相棒、帰ったら骨は拾っておいてやるよ』
不吉な事言うな!!
何とか部長を撒いた俺達はバイクから降りる。
「ふふっ、すごく速いのね。イッセーのお馬さんは」
「速さがモットーなんで」
俺が敬礼すると朱乃さんは可笑しそうに笑った。
つーか、ここ何処だ…………って!
見渡すと、「休憩○円」「宿泊○円」の文字が書かれた看板があちらこちらにあった。
………どう見てもラブホテル街です本当にありがとうございました、って違うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
やべぇ、逃避行とかほざいて走ったらラブホテルとか嫌われるじゃんか!!
「や、これは違うんです!し、下心とかは一切なくて…………」
あぁ、駄目だ!全く言い訳が思いつかん!!
だが、朱乃さんは俺の服の裾を握ると、絞り出すように声を紡いだ。
「わ、私…………イッセーだったら、良いよ………?」
え、そ、それは…………そういう事っすよね?
俺は生唾を飲んだ。
と、同時に路地裏から殺気を感じた。
「朱乃っ!!」
「え?きゃっ!!」
何やら嫌な予感がした俺は咄嗟に朱乃さんを押し倒した!
その後に炎が飛んできて、朱乃さんが立っていた場所が炎に包まれた!
「えっ?」
「……おい、そこにいる奴、出てこい」
俺が路地裏に向かって言い放つ。
すると――――
「誰かと思えば魔法使いじゃねぇか」
路地裏から出てきたのは無精髭を生やした粗暴そうな男。
そして、俺はそいつが誰か知っている。
「フェニックス………」
「久しぶりだな!」
そう笑うフェニックスの服には赤い染みが。
「お前、無関係の人を……ッ!」
「俺は俺の欲に従ったまでだ。もうワイズマンも知った事じゃねぇ!!うおぉぉぉぉぉ!!!」
フェニックスは吠えるとファントムの姿になった。
それを見た朱乃さんも臨戦態勢になる!
「アイツは……!」
「…前より強くなってやがるな」
《ドライバーオン・プリーズ》
とは言え不味いな…………ドラゴンスタイル抜きで此奴とやり合うのは分が悪すぎる。
俺は一瞬考えると、戦闘スタイルを切り替えることにした。そう――――
《Welsh Dragon Balance Breaker!!!》
赤龍帝の鎧で、だ。
『あぁん?何だその姿はよぉ』
「戦えりゃそれで十分なんだろ?お前」
『へっ、ちげぇねぇな!』
フェニックスは炎で剣を作り出すと、大きく振りかぶった。
「朱乃さん。サポートお願いします」
「…無茶はしないでくださいね」
朱乃さんは手に雷光を迸らせる。
「「さぁ、ショータイムだ(ですわ)!!」」
『上等だぁぁっ!!!』
今日はここまで!