ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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ドライグ『よー皆!また俺に出会えて嬉しい(ry』
作者「今回お前の出番ねぇから!」
ドライグ『』


MAGIC67『その答えは』

 

 

親子間の修復の話をし終えた後、朱乃さんは再び修行へと戻っていった。

……ちょっとは背中を押せたかな、俺。

 

さてと、

 

「部屋に戻るか」

 

俺は部屋に戻ってゲームをしようと階段へと歩を進めた。

すると、

 

「……ん?」

 

台所から何やら良い匂いが漂ってきた。

何だろう……俺は気になって台所を覗いた。

 

「イッセー様?」

「グレイフィアさん……!」

 

そこではグレイフィアさんが何やら料理をしていた。

グレイフィアさんの手元には湯気の立つ小振りの鍋が。

 

どうやら良い匂いの根源はそこかららしい。

 

「丁度イッセー様の元へと向かおうと思いまして……」

「え?俺の所へ?」

「はい……。その……」

 

グレイフィアさんは何やら恥ずかしげにもじもじし始めた。

そのいじらしい様に俺の心臓は早鐘を打つ。

 

 

……冥界で感じたあの時の気持ちと、おんなじだ。

でも、決して苦しくなく、寧ろ心地良い。

 

 

…………もしかして、この気持ちは。

 

 

「お粥を作ってみたのですが、良かったらどうですか……?」

 

等と思っていたら、グレイフィアさんは意を決した様に俺にそう言ってきた。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

丁度小腹も空いていたので、俺は快諾した。

 

んで現在は、俺の部屋。

グレイフィアさんはれんげで粥を掬うと、息を吹き掛けて冷ましていた。

正直、グレイフィアさんの綺麗な唇から聞こえる吐息に、ドキドキが止まらなかった。

 

「はい、どうぞ」

「あ、じゃあ……失礼します」

 

差し出されたお粥を一口咀嚼。

 

「……美味い!美味いですよ!」

「お気に召していただけて、何よりです」

 

グレイフィアさんは綺麗に微笑むと、続けて食べさせてくれた。

流石に恥ずかしかったので自分で食うと断ると、「もっと頼って下さい」と少し怒り気味に言われ、すごすごと食べさせてもらった。

 

 

正直な話……心臓がどうにかなりそうだった。

 

「ご、御馳走様でした!」

「はい、御粗末様です」

 

今まで生きてきた中で一番恥ずかしい食事だったな……。

それにずっと心臓が高鳴りっぱなしだった。

 

「イッセー様」

「はい?」

「あまり御無理はなさらずに。貴方はまだ休まなければならない身ですから、ゆっくりなさって下さい」

 

そう言われ、俺は強引にベッドに寝かされた。

 

「グレイフィアさん…………」

「大丈夫です。眠るまで、私が側にいますから……」

 

手を握られ、慈愛が籠められたその言葉に、俺はこの胸の高鳴りの正体を悟った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー俺はこの人が、好きなんだと。

もっと、ずっと側にいたい。俺の全てを掛けてでも、守り抜きたいと。

 

 

 

でも、何で好きになったんだろう?

何時からだろうか、この気持ちが芽生えたのは。

 

 

俺は微睡みの中でそれをずっと考えていた。

 

 

 

 

『スタイルもルックスも抜群。そんな女に惚れない訳ないだろ?』

 

 

違う。って言うか俺は容姿やスタイルで好きな人は選んだりしない。

 

 

『自分の闇を包んでくれたからだろ?それにお前は誰より母性愛に飢えていたじゃないか』

 

 

違う。……母性愛を欲しがったのは事実だが、闇を包んだのは皆もおんなじだ。

皆俺の闇を受け入れてくれた。誰一人逃げ出さずに聞いてくれた。

 

 

 

 

 

 

『………それでも辛いなら、俺がーーさんの心の支えになるよ。弟さんが見つかるまで』

 

 

 

『死んだ父さんと母さんが言ってくれたんだ。俺は希望なんだって。だから、これからも皆に希望を与えていけって、俺は最後の希望だって、言ってくれたんだ』

 

 

 

 

『俺、まだまだ弱いけど……何時か強くなったら、改めて、ーーさんの希望になる。そう言うよ!何時か、必ず!』

 

 

俺が微睡みの中で見たのは、幼き日の光景。

子供の頃にした他愛ない約束事。

 

 

だが、俺はそれを誰に誓った?

 

 

古い記憶は朽ちて枯れていく。そんな言葉を聞いたことがある。

だがーーーー俺は絶対にこの約束事は忘れていなかった。

 

 

 

なら、それを誓った相手を、忘れて良い訳ないだろ!!

 

 

 

ふと見上げたその視線の先には、グレイフィアさんがいた。

その顔と、記憶の中の約束事をした相手の人物像が、不思議と合致していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーあぁ、そうか。

 

 

「……ははっ」

「?どうかなさいましたか、イッセー様」

 

 

そうだよ。

 

 

 

 

普段のクールな表情。

 

 

 

クレープを初めて食べた時の嬉しそうな顔。

 

 

 

たまに見せる少し怒った風の雰囲気。

 

 

 

頬を染めて照れる横顔。

 

 

 

 

 

 

惹かれる要素なんて、探さずとも合ったじゃないか。

 

「何でも無いです…………おやすみなさいーーーーグレイフィア」

 

俺は瞼を下ろし、眠りについた。

 

 

 

 

この戦いを終えて、この気持ちにケリを着けよう。

 

 

 

 

 

今はまだ、言うべき時じゃない。

 

 

 

 

 

 

でも、確かな答えが、俺の胸には導かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 




えー、告白に関してですがこの章の終わりには絶対します。
そして次章からは出番も増やす予定です。


それまではご辛抱の程を、宜しくお願いしますm(__)m
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