ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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今回は「俺、この戦いが終わったら……結婚するんだ」って言う話さ☆

イッセー「おぉーっと……俺、死ぬんじゃないか?」
ドライグ『骨は拾っといてやるよ』
ドラゴン『線香も一本くらい焚いといてやる』




MAGIC69『息抜きと、約束と』

 

翌日の朝、朝食を済ませた俺達は地下の大広間にいた。

そこには共闘相手のヴァーリチームもいた。

 

「ふむ、中々美味だったよ。リアス・グレモリー」

「お褒め頂き光栄だわ……」

 

ヴァーリの褒め言葉に部長は複雑そうな顔だ。

まぁ本来敵対してるテロリストに飯振る舞ったからなぁ。

見ればヴァーリだけでなく他の面々もホクホク顔だ。

 

…………コイツら普段どんなの食べてるんだろうか。

等と考えていたら、先生がやってきた。

 

「ほいよ、ミョルニルのレプリカだ。……しっかしあのクソジジイ、ホントに隠し持ってやがったな」

 

そう言って渡されたのは何だか日曜大工で使いそうな普通のハンマーだ。

違いとしては何か豪華な装飾とかが飾られている位だな。

 

「オーラを流してみて下さい」

 

ロスヴァイセさんに言われて魔力をハンマーに流すと……

 

 

 

カッ!

 

一瞬の閃光の後に、ハンマーがどんどん大きくなり、最終的には身の丈を越す大きさになった!

 

「おいおい、オーラ流しすぎだ。抑えろ抑えろ」

「へ、へい……」

 

言われた通りに魔力のオーラを抑えると、縮小して両手で丁度振るいやすそうなサイズになった。

 

それでも重いけどな!

 

「レプリカとは言うが、かなり本物に近い力を持っている。本来は神属にしか使えん代物だが、バラキエルの協力で悪魔でも使える様に術式を変更してる。あんまし無闇に振るうなよ?高エネルギーの雷でこの辺一帯が消えるぞ」

「なんちゅー物騒な……」

 

そう言われてこれに譲渡をしたらと考えると…………確かにロキ対策にはもってこいだな。

 

まぁ効果あるのかは分かんないみたいだけど。

 

「うし、作戦の確認だ」

 

それからはあれやこれやと作戦の確認を改めて行い、この場は一旦お開きになった。

 

ロキは主に俺とヴァーリ。

 

フェンリルはグレモリー眷属とヴァーリチームで相手をする。

 

ヘルは魔法に優れたティアと部長、朱乃さんのトリオだ。

 

「さーて、後はそうだな…………匙」

 

確認を終えると、先生が匙を呼んだ。

 

「なんすか?」

「お前も作戦で重要な役割がある。ヴリトラの神器もあるしな」

 

先生の一言に匙は驚いていた。

 

「ちょ、待ってくださいよ!お、俺、兵藤や白龍皇みたいなバカげた力ないっすよ!?とてもじゃないけど……つーか、てっきり会長達と一緒に転移させるだけかと!」

 

まぁ気持ちは分かるけどな。

匙の能力は確かに優秀ではあるが、流石に神様とフェンリル相手には辛すぎる。

 

「分かってる。お前に前線で戦えとは言わんよ。ーーーーだが、ヴリトラの力でイッセーとヴァーリのサポートをしてもらう」

「サポート……」

「その為にはちょいとばかりトレーニングせにゃならんからな。ソーナ、少しばかりコイツ借りるぞ」

「構いませんが……どちらまで?」

「冥界の堕天使領ーーーーグリゴリの研究施設さ」

 

あ、あの顔は……。

あれだ、地獄の扱きだ。

 

「あの顔は……ろくな事はないな」

 

ヴァーリも知っているのか、溜め息を吐く。

 

「匙」

「な、何だよ兵藤。その無駄に良い笑顔は……」

「まぁ、その何だ……頑張れ☆」

「は?」

「よーし、逝くぞ匙ー」

 

訳が分からず狼狽える匙の首根っこを掴み、先生は魔方陣を展開する。

 

「え、つまりそう言うことか!?俺死ぬって事か!?」

「匙元士郎。幸運を祈るよ」

 

あーっと、ヴァーリにまで憐れまれたぞ!

匙の明日はどっちだ!?

 

「い、嫌だぁぁぁぁぁ!!!」

『出してくれ!出してくれよぉ!!』

 

佐野は止めろドライグゥ!!

 

さよーならー!!

 

 

 

こうして、誇り高き一人の男は消えていった…………。

 

 

 

 

 

 

 

その後は、各自自室にて思い思いに過ごしていた。

俺の部屋には、何故だかヴァーリがいた。

 

「…………」

「…………」

 

俺はゲームを、ヴァーリは何やら本を読んでいた。

 

「……何読んでるんだ?」

 

俺は返事は返ってこないだろうと思いつつ聞いてみた。

 

「ん?北欧の術式を纏めた物だよ。まぁ、あればマシ位な物だけどね」

 

だが以外や以外、ヴァーリは返事を返してくれた。

 

「ふーん」

「……よし。一通りは覚えた」

「早っ!?」

 

今の間で覚えたのかよ!?

驚く俺に構わず、ヴァーリは此方に近づいてきた。

 

「ふむ、君は何をしてるんだい?」

「あー……この子の攻略してる所」

「このゲージは?」

「好感度。これを上げればエッチできるシステムだよ」

「ほぉ、興味深いな……」

 

うそん。

 

『どうしてくれるのだドライグ!貴様の宿主のせいでヴァーリまでスケベな事に興味を持ってしまったではないか!!』

『知るかよ!……あ!寧ろさ、年相応な感じになってるから良くね?』

『良い訳あるかぁぁぁぁぁ!!』

 

おうおう、二天龍が喧嘩してるぞ!

何かゴメンねアルビオン!

 

「……俺は今回の共同戦線、楽しみで仕方ない」

「顔に現れてるもんな」

 

そう、ヴァーリの顔は本当に楽しそうな様子で笑みを浮かべている。

……そう言った意味では、コイツには裏がない。

 

ただ強い奴と戦いたい……ってだけの、打算のない思いが、コイツの原動力なんだな。

 

「それに、君との戦いも楽しみだからね」

「へっ……だったらよ。生き残ろうぜ、この戦いをよ」

「勿論だ」

 

俺とヴァーリは拳を合わせる。

 

 

 

『お前の宿主は不思議な男だな、ドライグ』

『だろ?コイツの前だとな、見栄や威厳を張ったりするのが馬鹿らしくなる。…………だがな、俺は不思議と気分が良いんだ』

『……フフ、そうだな』

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

決戦前の深夜、俺は一人屋上にいた。

 

『……どうした相棒』

「ん……ちょっとな」

 

俺は昂る気持ちを落ち着けるべく深呼吸をする。

が、それでも落ち着く事はなかった。

 

「神様でファントムの奴と戦う、か……」

 

 

 

 

 

「緊張してらっしゃるのですか?」

「っ!?」

 

誰だと思い振り替えると、そこには見知った銀髪が。

そう、グレイフィアさんだ。

 

「グレイフィアさん……はい、ちょっと」

 

グレイフィアさんが隣に腰掛けるのを見て、俺は心中を吐露する。

 

「俺、ちゃんと戦えるかなとか、またアイツの言葉に惑わされるんじゃないかって思うと……不安で」

 

…………不思議だな。

以前までは五月蝿いぐらいに高鳴っていた胸が今は静かだ。

 

それに……この人の前だと、俺は何も包み隠さずに話せる。

俺は改めてこの人が好きなのだと自覚させられた。

 

「……大丈夫」

 

グレイフィアさんは俺の手を握って、そう言った。

 

「貴方はもう迷ったりしないです。もし迷っても、貴方の目を、ドライグや、リアスお嬢様達が覚まさせてくれます」

『コイツの言うとおりだ相棒。あまり気負うな。お前はお前らしく、魔法使いとして戦え。もし迷うなら、そんときは俺のボケでハッキリさせてやっから』

 

 

 

…………そうだな。

 

 

 

 

 

「俺は……一人じゃない、その通りだ」

 

何を迷うことがあるんだ?

 

俺は誓ったじゃないか、仲間をーーーー信じるって。

 

 

「ありがとうございます。グレイフィアさん」

 

俺は立ち上がって、グレイフィアさんに礼を言う。

 

「あの……」

「?」

「この戦い……生きて帰ってこれたら、貴女に言いたい事があるんです。だから……それまで待っててくれますか?」

「……はい」

 

 

何よりも愛しい彼女の顔は、月に照らされて何時もよりも輝かしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




イッセー「俺マジで死にそうじゃんか!やべぇよ!!」
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