ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
だって僕三月”から”二十歳だからね、仕方ないね(引っ越したせいで地元の友達いないし)
「さぁ、ショータイムだ」
変身した晴人は左手を掲げ、そのままファントムへと走り出した。
『ヒィヤアァァァ!!』
《コネクト・プリーズ》
「ふっ!」
ファントムの突き出した槍を、魔法陣から取り出した剣で容易く受け止めた!
「おい!今の内にその子を安全な場所へ!!」
「わ、分かった!」
俺達は気絶した子を抱えて、その場から一旦離脱しようとする。
『させるかぁ!』
ファントムは石のような物をばらまいた!
すると――――その石は忽ち怪物へと成り替わった!
「何だこいつ等!?」
「戦闘員ポジだ!よえぇけど、数が多いから気を抜くなよ!」
取り敢えずやるっきゃねぇ!!
「アーシア!この子を頼む!」
「分かりました!!」
「アスカロン!!」
《Blade!》
俺達もそれぞれ石の怪物相手に奮戦する!
「はっ、おりゃ!」
『くぅっ!?すばしっこい奴だ!』
一方の晴人は身軽に動きながらファントムを翻弄していた。
けど確実にダメージを蓄積させていた!
『はぁぁっ!!』
「!」
な、また地面に潜りやがった!
「おいおい、土竜か?隠れるつもりなら……」
《シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!》
だけど晴人は冷静に左手の指輪を、今度は黄色い宝石のついた指輪に変えると、
《ランド・プリーズ!ドッドドドドドン、ドンドッドドン!》
「無理やり出てきてもらう、ぜっ!!」
黄色い宝石が特徴の姿に変わると、地面を力強く踏んだ!
「うわっ!!」
「じ、地震!?」
その時に軽く地鳴りが起こり、俺達は体勢を崩す!
だが――――
『うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
さっきまで地中に潜っていたはずのファントムは、苦悶の声を上げながら飛び出てきた!
「えっ!?」
「地面の中なら衝撃も直に伝わるだろ?まさに二倍ダメージ!って所だな」
『て、テメェ………!!』
「ほりゃっ!!」
『ギャハァ!!』
ふらふらと起き上がったファントムを蹴っ飛ばした!
『く、くそっ!こうなりゃドレイクにガキの居場所を……!!』
勝てないと踏んだのか、ファントムは地中に潜って逃亡を図る!
「は、晴人!!」
「安心しろって。逃がす訳無いだろ?」
《ルパッチマジックタッチゴー!チョーイイネ!キックストライク・サイコー!》
《ドリル・プリーズ》
右手の指輪を二度付け替えて、晴人は魔法を発動した。
そして――――回転しながら地中に潜った!
暫くして………
「はぁぁぁぁ!!!」
『ギャアァァァァァァ!!!』
地中から回転したままの晴人と、それに蹴りを食らわされる形で、ファントムが飛び出た!
そのまま晴人は空中に浮かび上がった状態で、ファントムを貫き、ファントムは空中で爆発した!
「っと…………ふぃ~」
ファントムを倒して一息つく晴人
「おう、そっちも片付いたのか」
「あぁ」
殆どは晴人が起こした地震の影響だけどな!
こっちに近づいてくる晴人――――だったが、
《エクスプロージョン・ナウ》
「っ!?」
突然の爆発に巻き込まれ、吹っ飛ばされた!
「晴人!!」
「いってぇ………誰だ!?」
煙の向こう側に叫ぶ晴人の声に答えるように、そのシルエットが露わになった。
黒を基調とし、黒みがかった金色の装甲。
黒色のマントに吊り上がった爪先。
晴人が変身するそれとは対照的な、ゴツゴツとした黒い原石のような仮面に尖がり帽子のような頭部。
晴人の変身する魔法使いが「正統派な魔法使い」なら、コイツは「悪い魔法使い」と言った印象だった。
そして腰に巻かれているベルトは――――晴人の物と同じベルトだった。
「晴人の、知り合いか?」
「……いや。こんな魔法使いがいたなんて知らねぇ。………お前は、誰だ!」
どうやら晴人も知らない存在らしく、その魔法使いに質問した。
『新たな世界の創造主………とでも言っておこうか』
「何……?」
『さて、本題に入ろうか……そこの小僧を渡せ』
『!?』
その要求に俺達は驚いた!
何でこの子を!?
『フッ、私はその小僧の命には興味はない。用が済めば開放する事を約束しよう』
「風体からして怪しさMAXのお前の要求を、はいそうですかって言って聞くと思うか?」
『フン、貴様らは聞かざるを得んよ』
《コネクト・ナウ》
金色の魔法使いは魔方陣を発動させると、そこから垂れていた鎖を手繰り寄せた。
「うっ………」
そこから出てきたのは、鎖に縛られた女の人だった。
だけど――――酷い傷を負っていた。
「誰だ……?」
「うぅん…………お母さん!!!」
『!?』
目を覚ました男の子の発言に、俺達は驚愕する!
って事は、俺達が戦っている間に……
『応じねばこの女を殺す』
「卑劣よ!!この子の母親を盾に使うなんて……っ!」
『なんとでも言え。全ては我が目的の為の駒だ。駒は使い潰して捨てるのが本懐であろう?』
「テメェ………ッ!!」
晴人も悔しそうに手を震わせている。
『翌日まで時間をやろう。明日の同じ時刻、この場にて引き渡してもらう』
「ふざけんなっ!!誰がテメェの要求なんか――――」
『応じなければ大多数の人間が死ぬ事になる。それでも良いのか?指輪の魔法使い』
「………ッ!!」
金色の魔法使いの言葉に、何も言い返せなくなる晴人。
『良い返事を期待しているぞ。フハハハハハハッ!!!』
《テレポート・ナウ》
耳に触る哄笑を上げて、金色の魔法使いは姿を消した。
ソーサラーのデザインって結構洗練されてて好き