ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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もうこれから社長を見るだけで笑ってしまいそう



MAGIC番外編『異世界での出来事・Part2』

 

 

 

木場side

 

やぁ皆。今日は平行世界のイッセー君――――晴人君が、僕達の特訓に付き合ってくれる事になったんだ。

 

その理由は彼曰く、『たまには運動しないとな』だそうで……確かイッセー君が、家事を手伝う以外では寝てばかりいるとも言っていたしね。

 

 

 

………で、今の状況なんだけど。

 

 

 

 

 

「はぁぁっ!!」

「うぉっと」

「うあっ!?」

 

ゼノヴィアが振るったデュランダルを上空に飛んで避ける晴人君。

しかも彼女の頭を踏み付けて着地した。

 

「はっ!」

「!」

 

着地した隙を付いて僕は騎士の特性を利用して踏み込む!

が、晴人君が足に力を入れたかと思うと、彼の姿が僕の視界から消えた!

 

 

一体何処へ――――っ!!

 

「よっ」

 

一瞬で、僕の背後に………!

慌てて距離をとる僕を追いかけるでもない晴人君に、ゼノヴィアは悠然と駆け出す!

 

「おいおい、流石に馬鹿正直すぎるぞ?」

 

彼は何と――――デュランダルを素手で受け止めた!

 

「なっ!?」

 

流石に全員これには動きを止めた!

 

「一撃一撃はすげーけど、オーラの扱いがお粗末だな」

 

だが晴人君は暢気にゼノヴィアにそう評価を下した。

彼はデュランダルを上にあげると、蹴りを彼女の手首に放った!

 

「っ!!」

 

ゼノヴィアは思わずデュランダルを手放す!

そこから晴人君は回し蹴りで彼女を僕の方へと蹴り飛ばした!

 

「ゼノヴィア!」

 

何とかゼノヴィアを受け止める。

態勢を整えている最中、今度は小猫ちゃんが晴人君に殴りかかる!

 

「えぃ…!」

「うぉ。流石に仙術は怖いなぁっと!」

 

彼女の拳を受け流しながら軽口を叩く晴人君。

 

「当たって、ください………!」

「ハハッ、当たってやるほど余裕はないからさっ!」

 

そんな事を言っていたら、とうとう彼女の拳が晴人君の体にヒットした………筈だった。

 

《リキッド・プリーズ》

『ッ!?』

 

ぐらりと崩れ落ちた晴人君の体が、水状に変化したのだ!

思わぬ現象に、小猫ちゃんは固まってしまう!

 

 

 

「――――サヴァ?小猫ちゃん」

「!!」

 

そんな小猫ちゃんに、気軽に話しかけるようにして背後から晴人君が現れた!

小猫ちゃんは慌てて距離を取ろうとするが、それより速く晴人君が彼女の懐に踏み込み、掌底を浴びせた!

 

「――――!」

 

それを受けた小猫ちゃんは、そのまま倒れて動かなくなった!

 

「っ、小猫の防御力ですら受け切れないのか……!」

 

何とかデュランダルを拾い上げたゼノヴィアは額に汗を垂らしていた。

僕も同じく冷や汗が頬を伝うが、対する晴人君は特に息切れした様子を見せていない。

 

 

――――彼はまだ、全力ではない。

 

 

 

 

それは誰の目から見ても明らかだろう。

何せ彼は籠手を一応展開してはいるけど、特に倍加などは行ってはいないのだから。

 

「おいおいどーした?攻め込んでこないのか?」

 

僕達が攻めあぐねていると、晴人君が気楽な様子で此方に声をかけてきた。

 

「来ないんなら…こっちから行っちゃいますか」

《ロック・プリーズ》

 

晴人君は右手を腰に翳した。

 

「木場!」

「!」

 

すると、上空から無数の岩が降り注いだ!

僕達は高速で移動しながらそれらを躱していくが――――ある事に気付いてしまった。

 

「エリアが………」

 

そう、無数の岩雪崩によってフィールドのエリアが殆ど塞がれてしまったんだ!

これじゃ、得意の高速移動を生かせない…………嵌められた!

 

「ならば破壊して!」

 

逆側にいたゼノヴィアがデュランダルを振るおうとするが――――

 

 

「おっと、良いのか?こんな逃げ場が少なくなった場所でそんな暴君振るったら、どうなるんだろうな?」

「――――!」

 

と、不意に目の前に現れた晴人君がそう囁いた!

その言葉に、ゼノヴィアは動きが一瞬止まってしまう――――それが、命取りだった。

 

放電する龍波動(スパーク・ドラゴンショット)!」

「ガ――――ッ!?」

 

手に電気が迸る魔力弾を無防備な彼女の腹に押し当てた!

僅かな悲鳴と放電の後、ゼノヴィアはその場に倒れ伏した!

 

「さて…………」

「!」

 

晴人君は僕を一瞥すると、その場から姿を消した。

 

 

 

……気配も完全に消えている。

しかも、これだけ岩が多いと、視界で追うのも一苦労だ………と、不意に視界の隅で影が動いた!

 

「っ!」

 

僕はそこに小さい聖魔剣を投げる!

が、そこには僕が投げた聖魔剣以外何もなかった。

 

 

「………………」

 

こうなったら………僕は眼を閉じる。

視覚が生かせないなら、他の感覚で彼を捉えるしかない。

 

 

 

 

暫くそうしていると、僕の前方で――――空気が震えた。

 

 

「――――見えた!」

 

僕は眼前に、聖魔剣を突き立てた!

 

 

「……………へぇ、視覚を封じて探知か。やるじゃん」

 

晴人君の声が聞こえてきた。

僕は眼をそっと開くと――――自分の首に、銀色の刀身が触れるか触れないか、ギリギリの位置で止まっていた。

 

 

 

「――――!!」

 

数秒遅れて眼前を見ると、そこにあった筈の手応えが消えていた。

いや――――地面を見れば、真っ二つに裂けた人型に形成された岩が転がっていた。

 

 

そして――――僕の背後には晴人君。

つまり、僕があの時感じた空気の揺れは、晴人君を模した岩人形だったということだ。

 

 

 

 

「――――参ったよ。晴人君」

 

 

 

 

 

 

 

「すまねぇな、晴人」

「いや、良いっすよ。いい暇潰しにもなりましたし」

 

後からやって来たらしいアザゼル先生が、晴人君に礼を言っていた。

って事は……

 

「晴人君が僕達の特訓に付き合ってくれたのって……」

「そ。アザゼル先生に頼まれたってのもあるんだ」

 

そうだったのか………。

 

「さて、イッセーにも言えることだが……お前たちも此奴のペースに乗せられていたな」

『う……』

 

全員が痛い所を付かれ、口を紡ぐ。

アザゼル先生の言うとおり、なんだかずっと彼に主導権を握られていたような気持ちだ。

 

「戦いの最中に自分のペースを保つのは大変ではあるが、重要な事でもある」

「実際それぞれペースを保ててたら俺だってヤバかったかもしれねーからなぁ」

 

晴人君はドーナツを食べながらそう言ってくれた。

 

「ま、時間は有限だが焦っちゃ意味ねぇからな。それぞれ、自分のペースを保つように、が新しい課題だな」

『はい!』

 

 

 

ーーーー

 

 

イッセーside

 

 

「へぇ、俺がいない間にそんなことをしてたのか」

「おう」

 

学校での用事を終えた俺は、地価の特訓用広場から戻ってきた晴人と風呂に入ることに。

道理であんなにクタクタになっていた訳だ……。

 

「なぁイッセー」

「ん?」

 

二人でのんびり湯に浸かっていると、晴人が俺にこんな事を聞いてきた。

 

「お前さ………女子部員の中に本命がいるのか?」

 

 

 

 

 

――――え、

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇえええっ!?」

 

い、いきなり何聞いてくんだよ此奴は?!

対する晴人は不思議そうに俺を見ていた。

 

「何驚いてんだ?」

「え、だって………」

 

本命って……つまり、恋愛の話、か?

 

「あんなに皆アプローチしてるんだぜ?気づいてんじゃねーの?」

「な、何が……?」

「…………いや、やっぱり何でもない」

 

だが晴人は何も言ってこなかった。

 

「ど、どうしたんだよ急に?」

「ん~?……まぁ、こう言うのは自分で気づくべきだなって。………けど、お前は遅かれ早かれ多分選択を迫られる。それまでには、ちゃんと答えは出しといた方がいい」

「な、何だよ急に……」

 

俺には話が見えてこないぞ………。

晴人はそんな俺を見て、まるで言おうか言うまいかといった感じで悩んでいる素振りを見せていた。

 

「……だったら聞くぜ。お前――――なんで部長達からのアピールを受けている時…………怯えているんだ(・・・)?」

「!?」

 

怯えている――――そう言われた俺は、まるで金縛りにあったかの様に動けないでいた。

 

「まぁ、喜んでるってのに嘘はねーと思うぜ。けど、そんなお前の目が…時折、いや、女の子達がアプローチかけてる時に限って拒絶するみたいな感じを出してんだ」

「…………」

 

そう言われて、俺は沈黙する。

 

嬉しくない訳がない………………でも、そういった気持ちに傾けば傾くほど、俺の中で、アイツの嘲笑う声が聞こえる。

 

 

もしかしたらそれが――――

 

 

「……ま、何があったかは聞かねーよ」

「え……」

「人には言いたくない事だってお前にもあるだろ?……けど、お前の中にいる何かを取り除かないと、お前は部長や、他の女の子を泣かせる事になる。それだけは、覚えといた方が良い」

「………………」

 

 

俺の中にある……………何か

 

 

 

「……晴人には、いるのか?」

「?」

「その、好きな人が………」

 

いきなりこんな事を聞いてくるから、俺も気になった。

まぁ、この空気を紛らわすってのもあるけど………聞けば、晴人も同じ様な環境らしいから。

 

 

 

 

 

 

「…………誰よりも、何よりも守りたい、そう思えるほどに愛する人は、いるぜ?」

 

 

けど、帰ってきた応えは、俺の予想を遥かに上回るものだった。

 

「……………え?」

 

思わず俺は凍り付いてしまう。

それと同時に、晴人がそこまで言うその人のことが気になった。

 

「……オカ研の、メンバーか?」

 

そう聞くが、晴人は首を横に振った。

 

「リアス達もそうだけど………その人は、俺がガキの頃から好きだった人だよ」

「だ、誰なんだ………?」

 

 

 

 

 

「――――グレイフィア」

 

 

 

 

……………………………………………え。

 

 

 

 

 

「えぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇえぇえぇぇぇえぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇえっ!!!?」

 

 

 

その名前を聞いて、俺は思わず絶叫した。

 

 

 

 

 

 

それが部長達に伝わると、後日晴人は質問攻めにあっていた。

 

 

 

 

 




何か、変なところで終わりましたが、これにて第八章は終わりです

次からは修学旅行編です(ちょこっと予告を本家に準えてみました)



――――悪魔ってのは、てめぇらの事を言うんだよ……!!



「ちっくしょう…………!」――――希望の赤龍帝・兵藤一誠

「私は、貴方の伴侶ですから」――――銀髪の殲滅女王・グレイフィア・ルキフグス

『今宵は、京の女子に溺れようぞ!!』――――赤き駄目龍の帝王・ドライグ

『運の無い奴だな…』――――絶望の幻魔龍・ウィザードラゴン

「テロリストに神滅具………これほど最悪の組み合わせは、ねぇな」――――堕天使総督・アザゼル

「魔剣の……帝王」――――リアス・グレモリーの『騎士』・木場祐斗

『『ワンワン!(僕達だって、変わった所を見せてあげる!)』』――――神喰狼・ハティ&スコル


「お前と本気で撃ち合える事を……楽しみにしている」――――猛き獅子・サイラオーグ・バアル

「お前!キマイラとキャラ被ってんだよ!!」――――古の魔法使い・立神吼介







「何時だって異形を滅ぼすのは――――人間だろう?」――――英雄派・曹操

『ワイズマンの意思は絶対だ』――――ファントム・ガルム



「…俺だって、伊達に異世界で遊んでたわけじゃない。俺の新しい力……見せてやる!!」


――――第九章・修学旅行でウィザード・プロモーション



こんな感じでお送りする予定です

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