★ 俺恋 ★~俺が好きなのは……~ NEW   作:koimayu

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koimayuです。

旧作に比べて文字数が倍以上になっています。

といっても進んでいる方向はまったく同じなのですが。

それでは、第2話スタート!!


第2話 ★ 俺と妹のホクホクの朝 ★

 

 

 

 

今、美優は朝食の用意をしている。

 

俺がいるリビングからだと、ちょうど美優の後姿が見られる。

 

美優の一つの特徴と言って良いロングヘアーは今、ポニーテールと化している。

 

それはあっちへ、こっちへと動いていると上手い具合に跳ねる。

 

そこに括れた腰が連動しているので、まるで踊っているように見える。

 

これはもうフィギュアのようにガラスケースにしまっておくべきだな

 

って、何か俺の思考、とっても猟奇的な方向に進んでいる。

 

脳外科、いや心療内科に行くべきかもしれない。

 

それはさておき、俺はテレビを点ける。

 

「なあ、美優」

 

「なにー♪」

 

リズムを踏んでるかのような軽やかな返事。

 

「毎朝、襲いに来るのやめてほしいんだけど」

 

俺はある意味で必死に懇願する。

 

「ん、別に襲ってないよ。キスしようとしてるだけじゃん」

 

「それがおかしいんだよ」

 

こういう性格なので夜這いならぬ、朝這いは毎日でもう俺のファーストキスなどとっくに失われてしまっている。

 

さらに厄介なのは美優は非常に学習能力が高いので、俺が起きないくらいでしてくる。

 

今朝は気づけたが、前から注意して、たまには美優に墓穴を掘らせる形で会話をしていると寝込みを襲っているような感じのことがポロポロと現れる。

 

つまり、もはやハンドレッドキス(百回目のキス)など終わってしまっているのではと非常に不安になる。

 

もっとも世間一般ではされた本人が知らなければノーカンだと聞く。

 

だが、俺はそれを聞いたところでもうどうしようもない。

 

もはや取り消しにできる回数は超えてしまっていた。

 

「いいじゃん」

 

「よくない」

 

俺はさらに必死になる。

 

とにかく寝込みを襲われるのはもう懲り懲りである。

 

妹、だからね。

 

「別に捕まるわけじゃないんだから」

 

妹よ、それは屁理屈でしかないぞ。

 

だが、ここまで開き直られていると言い返す言葉が見つからない。

 

俺に襲われるとか思わないんだろうか。

 

……ん、俺は何を考えているんだ。

 

相手は妹だ。

 

何を焦っているんだ。

 

本当に医者にかかるべきなのかもしれない。

 

「どうしたの、兄さん」

 

美優が台所から不思議そうに問いかけてくる。

 

「何でもない」

 

あくまで冷静を装う。

 

美優は別段気にした様子はなかった。

 

まさか、寝込みを襲うのを自重しろと言っている俺自身がそんなことを考えていれば俺の誇りがないのかと思われたら大変である。

 

のではなく、妹が非常に危ないレベルまで暴走してしまうことが予想されるからヒヤヒヤものなので大変である。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

「本日の朝食は兄さん大好き妹の特製ホットケーキでーす」

 

「……」

 

「な、なんか反応してよ」

 

どう反応すれば良いのだろうか。

 

むしろ問い返したいところである。

 

(ちなみに今の美優の台詞はお気づきだと思うが、大好きの対象はホットケーキではなく妹である)

 

完全に誤解というか、間違いなのだが最早言っても変わらなかった。

 

それにこれを毎日していて、俺は毎日無反応なのにこの妹は健気なものである。

 

ところで今の美優の姿は男にとっては刺激的なものである。

 

下着の上に露出度の非常に高いエプロン。

 

これで刺激を受けない男はおかしいと思う。

 

妹だから妄想してはいけないのだが。

 

あれを剥いてしまうと……。

 

ついつい思わずにはいられない。

 

そんなことを見透かしたのか。

 

「兄さん、今エッチなこと考えてるでしょ」

 

「い、いやそんなことないぞ」

 

バレバレである。

 

「ふうん、じゃあこれはどういうことかな」

 

美優は俺の股の部分を触ってくる。

 

「美優、淑女であるはずのお前が淫らなことをしたらだめだろ」

 

美優は俺に褒め言葉を言われるのが大好きである。

 

よって大事なワード『淑女』という言葉を入れる。

 

で、俺は諭しにでたのだが。

 

「兄さん、それまったく説得力がないよ」

 

あえなく失敗。

 

なら、もうあれしかない!!

 

(たった二手しかないのかと思うと自分が情けない)

 

対妹の最終兵器、「逃げ」を発動する。

 

「いただきまーす」

 

隣から舌打ちが聴こえたけど無視。

 

同時に俺の股を触っていた手が離れる。

 

すると、なぜか罪悪感が涌いてくる。

 

とりあえず妹に拗ねられると後の世話が大変なのだ。

 

それに普通になら俺は妹に甘えられるのは悪い気はしていない。

 

だから、

 

「やっぱ、美優の料理はおいしいな」

 

くしゃくしゃと頭を撫でながら褒める。

 

「え、そう。うれしいな」

 

撫でられるのは気持ちが良いのだろう。

 

気持ちよさそうに目を閉じている。

 

そして、ちょっと照れている美優。

 

誤魔化すことができて、ホッとしている俺。

 

 

 

 

 

・・・・・・俺の妹は単純である。

 

 

 

 

 

 




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