★ 俺恋 ★~俺が好きなのは……~ NEW   作:koimayu

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koimayuです。

ここで今までの文章をよりわかりやすくするために別視点を加えるというのが目的で作ってみました。



第8話 ★ 悩める子羊たち ★

 

 

 

 

 

ーある女の子の話ー

 

朝、兄さんの部屋に忍び込んだ。

 

本当はただ寄り添うように隣で寝てみたかったんだけど……。

 

残念ながら兄さんが真ん中に寝ていたから出来なかった。

 

じゃあ代わりにということで兄さんの唇を奪っちゃうことにした。

 

あの気持ちよさそうに眠っている兄さんの寝顔。

 

かわいい!!

 

私はゆっくりとベッドに上がって、兄さんの足を跨ぐような格好になる。

 

そおっと前かがみになって兄さんの体の横に手をつ、こうとした。

 

それは突然だった。

 

え!? って思った。

 

兄さんの手が私の胸に添えられていた。

 

あの兄さんの手が、みたいなことを考えていたら。

 

「ふぁぁぁぁぁん……ふぅ……んんっ」こんな感じに私は淫らな声を上げていた。

 

兄さんの手が優しく痛くない絶妙な具合に私の胸を揉み解していた。

 

その快感に溺れていたら目覚ましが鳴ってしまう。

 

あらら、と思ったときにはもう兄さんは目を覚ましていた。

 

「兄さん、おはよ。朝から大胆」

 

もう開き直っちゃった。

 

だって、もうどうしようもなかったし。

 

何より別に悪いことをしているわけではないしね。

 

すると兄さんは私の体の下敷きになっていた体を慌てて抜く。

 

その拍子にベッドから落っこちた。

 

兄さんの慌てている姿は本当にかわいい。

 

また兄さんの説教が始まっちゃった。

 

怒られるのも悪くないけど、準備もあるしね。

 

「兄さん、早く着替えてきてね」そう言って、私は兄さんの部屋を出る。

 

そこで私はふと気がつく。

 

兄さんの着替えの手伝いをしようって。

 

まずは偽装した音、階段を下りていくような音を鳴らして。

 

そして少しして兄さんの部屋を開ける。

 

予想通り兄さんは面食らった顔をしている。

 

「兄さん、着替えるの手伝おっか」そんなことを言ってみたら、

 

「アホかー!!早く向こう行け」

 

案の定追い返されてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

朝食。

 

作っているときに兄さんに『目覚めのキス』をやめてって嘆願された。

 

そんなことを言いながらも兄さんは顔を赤く染めてる。

 

兄さん、もっと素直になればいいのに。

 

 

 

「本日の朝食は兄さん大好き妹の特製ホットケーキでーす」

 

「……」

 

せっかくかわいく振舞ってるのにもう最近は反応もしてくれない。

 

グスッ(泣)

 

いいもん。

 

そんなことをするんだったら、こうしてやるんだから。

 

「兄さん、今エッチなこと考えてるでしょ」私は兄さんの股の所に手を持っていく。

 

兄さんを苛める。

 

でも、

 

「美優、淑女であるはずのお前が淫らなことをしたらだめだろ」

 

と言われたからやめた。

 

あれ、でも今考えてみたらこれって兄さんの逃げの手段!?

 

嵌められた。

 

最近この手が上達してきている。

 

私もレベルを上げなきゃ!!

 

 

 

 

 

 

 

登校中。

 

私は兄さんの腕を取っている。

 

ついでにその手を胸の間に挟んであげる。

 

こうしたら兄さんは、ほら、顔を赤くしている。

 

あ、兄さんが口を開いた。

 

何て言うかな!?

 

「暑い」

 

予想が外れた。

 

残念。

 

でもまあ兄さん本心は嬉しそうだし、うん。

 

 

 

 

 

 

 

そうこうするうちに兄さんの幼馴染である芽衣さんが合流してくる場所に差し掛かる。

 

芽衣さんは全力疾走で走ってきた。

 

私たちの前まで来て前屈みになって息を切らしている。

 

でもそんな姿は男子にとっては最高の姿なようで。

 

兄さんは、

 

「おいおい、大丈夫か。それでなくても芽衣はスタミナが少ないんだから」

 

とか言いながらしゃがんでいる。

 

うぅ、私以外の胸を見るなんて……許せない。

 

ボカッ。

 

兄さんの頭にパンチを入れる。

 

「……そ、そんなに胸をみ、見たいんならわ、私の」

 

ふふふ、これには兄さん予想通りの反応。

 

でも、そんな光景を芽衣さんは無表情で見てくる。

 

やっぱり芽衣さんも兄さんのこと好きなのかな?

 

 

 

 

 

 

 

帰り道。

 

兄さんが始業式で突然生徒会のメンバーに選ばれたって芽衣さんが教えてくれた。

 

生徒会に呼ばれたそうで兄さんは少し遅くなるそう。

 

私は待つことにした。

 

芽衣さんも待つらしい。

 

これはいつものこと、お互い様だから。

 

それより芽衣さんから聞いたことによると兄さんの学校の生徒会長さんはどうも兄さんと面識があるそう。

 

心配。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると兄さんが出てきた。

 

それでゴメンなって言ってクレープを買ってくれる。

 

そこでずっと気になっていたことを聞く。

 

「で、姫とはどういう関係なの?」「生徒会の人達ってどんな方々なんですか?」ちょうど芽衣さんと重なってしまう。

 

やっぱり芽衣さんも心配なんだ。

 

兄さんがその生徒会長さんとの経緯を話してくれる。

 

でもそれより気になるのは。

 

「それで、生徒会は美人揃いですか?」私の立場が危うくなる。

 

すると兄さんは

 

「うーん、確かに美人が揃ってるな」と言う。

 

私は焦る。

 

兄さんの気がそっちに向いてしまうかもしれない、と。

 

「鼻の下が伸びてます」

 

鎌をかけてみる。

 

「え、いや伸ばしてなんかないぞ」

 

かかりました。

 

兄さんに言い聞かせる。

 

兄さんは私だけを選べば良いのだと。

 

でも兄さんはちゃんと答えてくれない。

 

私は思わず泣き出してしまう。

 

そんな顔を見られたくないから家に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

その後はいつもの通り兄さんがぽんぽんと頭を撫でながら慰めてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

夜。

 

寝る間際になって、枕元に置いてあったスマホが鳴る。

 

芽衣さんだった。

 

「あ、美優ちゃん?こんばんわ」

 

「こんばんわ」

 

「さっきは大丈夫だった?」

 

「はい、平気です」

 

「それで、どうしたんですか?」

 

「さっきのことなんだけどね」

 

「帰り道のことですか?」

 

「そう」

 

「……」

 

「私、生徒会に入ろうと思うの」

 

「え?」

 

「私ね、彰人くんのこと好きだから」

 

唐突な告白だった。

 

「何で、私にそれを?」

 

「だって美優ちゃんに事前に言っておかないとって考えてね」

 

「?」

 

「普通はあり得ないけど、美優ちゃん本当に彰人くんのことすきなんでしょ?恋愛的な意味で」

 

私は思わずドキッとする。

 

本心はそうだ。

 

でも他人から指摘されたことはない。

 

「でも私は絶対に彰人くんに好きになってもらう」

 

「……」

 

「話はそれだけ」

 

電話は切れる。

 

宣戦布告みたいだった。

 

芽衣さんは本気で腹を固めたようだ。

 

私もどうするか決めないといけないのかもしれない。

 

私は兄さんをどういう意味で好きなんだろ?

 

 

 

 

 

 





別視点の「俺恋」、如何でしたでしょうか?

引き続き、更新していきますので宜しくお願いします。
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