とあるデパートのクレープ屋にて、紫色の学生服を着て百六十センチ程の背の低い少年はクレープを食べていた。しかし、少年はあまり美味しそうに食べておらず。表情もどこか不機嫌だ。
そんな時に、
"おいおい、いい加減あの黒帽子に約束をすっぽかされたことを忘れてもいいんじゃねーの"
どこからか、少年に向けての声が聞こえる。だが、少年の周りには誰もいない。
"だいたいよ、そんな気分で好物のクレープを食べても美味しくねーだろ。"
少年はその声に無視をし、店員を呼ぶ。
「ピーチコンボを一つ」
少年はさっきまで食べていたクレープをまた頼んでいた。それほど好きなのだろう。
"そんなに食っても太らねぇのかよ"
「うるせえ!黙ってろエンブリオ」
少年は胸にぶら下げているエジプト十字架を顔の前に持ちあげ返事をする。そう、さっきまで彼に話しかけていた声の正体は少年の胸にぶら下げているエジプト十字架、名前はエンブリオである。
"おいおいそんなに怒らなくてもいいだろう"
「あぁ、こっちは俺にとって大切な約束だったんだ!それを、あの黒帽子野郎・・・」
彼が不機嫌だったのは、黒帽子と呼ばれる者との約束をすっぽかされたからだ。その約束は彼にとっては大切なことだったのだろう。
"だいたいフォルテッシモ、お前勘が鋭いじゃねーか。その勘で黒帽子が嘘をついているってわかんねーのかよ?"
フォルテッシモと呼ばれた少年は頼んだクレープを待ちながらエンブリオの質問に答える。
「あいつからは只者ではない雰囲気を感じた。たぶんあいつは強い。だから腹が立つんだ。」
"そんなに戦うことが好きか?さすが最強さんだな。"
フォルテッシモは統和機構と呼ばれる世界を監視するシステムにて最強と呼ばれるMPLS、つまり超能力者である。
だからこそ彼は強いものと戦うことを好む。だが、最強であるが故に彼はこの世界に退屈を感じていた。
「今は元最強だがな」
しかし一週間前に彼は一人の男と決戦に挑み敗北をした。エンブリオはその決戦の時に出会った黒帽子に渡され、それと一緒に決戦の約束をしたはずだったが・・・
「チッ、思い出しただけで腹が立つ。次合った時には問答無用でぶっ殺してやる。」
そんな物騒なことを言ってる間にフォルテッシモが頼んでいたクレープが運ばれてきた。彼は、クレープを三口くらいで食べてしまった。
数分後フォルテッシモは街を歩いていた。
"今からどこかに行くのかよ"
「帰って寝る」
"どっかに泊る所でもあんのか"
「確かこの近くの町、駒王町に統和機構が管理しているホテルがあったはず」
そう言ってフォルテッシモは、駒王町と呼ばれる町にあるホテルを目指して歩く。
しばらく歩いているうちに駒王町に着いた。町には通学や通勤で人がいっぱいだった。そんな中
「よろしくお願いします。」
チラシを配りの女性にチラシを渡されフォルテッシモはそのチラシを受け取った。
見ると、[あなたの願いを叶えます]と書かれ真ん中には魔法陣のようなものが描かれた胡散臭いものだった。
"あきらかに胡散臭いな。こんなもん信じる奴いるのかね"
「さあな、オカルトの知識はあまり自信がないんでね」
しかし、そのチラシが彼のこれからを変えるものになるとは気づいていなかった。
ただ、フォルテッシモことリィ舞阪さんをハイスクールD×Dの世界にブチ込んでみたいと思って書きました。
恐らく更新が遅いと思います。