ハイスクールD×D 最強のMPLS   作:Slider

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第五話

これは、今から少し過去の話である。

まだリアス・グレモリーの眷属、"オカルト研究部"の現メンバーがまだ集まっていない

なんな駒王町に紫色の服を着た線の細い体型をした線の細い体型の少年が歩いている。

彼の名はフォルテッシモという。

この町にいる目的は特になく目的地の途中の道がそこだっただけで、今みたいに悪魔という存在を認識していない。

この時は彼の因縁の相手"イナズマ"と出会っていない為、エジプト十字のネックレス"エンブリオ"は身につけていない、しかし顔つきは今と変わらず少年とも見えるが鋭い目つきのせいで少年ともいえないそんな雰囲気を出している。

 

 

場所は変わり人気の少ない路地裏で事が起きる

男が白髪の少女に詰め寄って恫喝していた。男は大柄な体型である。

それに対し小柄の白髪の少女は、怯えてその場でうずくまっている。

そんな少女に対し男は、

「てめぇの姉はどこにいる!!てめぇの姉があのお方を殺したんだぞ!!」

男は少女に大声で怒鳴る。どうやら彼女の姉が男の主を殺しその敵討ちの為に白髪の少女に詰め寄っていた。

それは彼女の姉の居場所を調べる為の尋問だがもはや姉に対してではなく妹である少女への八つ当たりにも見える

「う、ううう...」

少女は嗚咽しか出せない。そもそも少女にとって唯一の家族の姉が少女をおいてどこかへ消えた事、さらに姉妹らの面倒を見ていた

組織あるいはグループの主を姉が殺した事、その姉への恐怖心、姉だけではなく妹にすらその報復が来ている事。これらの不幸がすべて少女に襲いかかっている

とても幼い少女一人で考えられる事ではなく、少女の精神は壊れかけている。そんな少女の事など知らず男はさらに大きな声で

「姉のどこにいると聞いてんだ!!早く言わねぇと姉より先に地獄に送んぞコラ」

姉の場所を聞きたい少女の方である。しかし少女はとうとう泣き崩れる。男は面倒だと感じ手を広げ力を込める、手のひらには黒い光が形成され更に男の握り拳よりも大きくなる。それを少女に向けようとしたその時

「おいおい喧嘩かと思って見物に来たが、何だよ...ガキ相手にイキってんのか」

紫色の服を着た男"フォルテッシモ"が現れる。男は顔だけフォルテッシモに向け

「なんだてめぇ!!」

男はフォルテッシモに対しても怒鳴るが、落ち着いた声で

「てめぇには関係ねぇ!巻き添え喰らって死にたくなければ失せな」

吐き捨てるように言うが

「はっ、お前がただの人間なら失望してどっかへ失せるさ、だがお前ただの人間じゃないんだろう?

俺はお前に興味を持った。そんなガキ相手にイキってないでその黒いのを俺に当ててみろよ」

フォルテッシモは男に対して挑発する。男はとうとう堪忍袋が切れたようで

「死ねぇ!!」

黒いエネルギー波を放つ。一発だけではない、次から次へとフォルテッシモに撃ち込む。

男は少女への八つ当たりをフォルテッシモに向けていた。男の放つエネルギー波は魔力と呼ばれる力によって形成される人間が喰らえば一溜まりもない。しかしフォルテッシモはただの人間ではない。進化した人間、通称"MPLS"と呼ばれる超能力者である。

それも"最強"だから彼には魔力によるエネルギー波の攻撃も効いていなかった。

「なん、だと...」

男は先ほどの怒りの表情から一転近くでうずくまる少女と同じ怯えた表情をしていた。

相手側であるフォルテッシモは反撃に出た。指をついっと振る、すると相手の無数の魔力波全てが切り裂かれ分散したエネルギー波はフォルテッシモまでたどり着くことなく消滅する。      フォルテッシモの空間断裂による攻撃は魔力波の相殺だけにとどまらず男の向かっていく。

一瞬で決着がついた。男は全身から血を流し倒れた、再起不能である。対するフォルテッシモは無傷で倒れた男を見下ろし

「大して強くねーな。まあガキ相手にしかイキれねぇ奴だからそんなモンか、しかし」

フォルテッシモは白髪の少女を見る。

(俺が感じた奇妙な感覚がまだ残ってやがるな。この男じゃない、まさかこのガキに...)

フォルテッシモは少女に対し

「なあ、お前は強いか?お前からは奇妙な何かを感じる」

少女は何も答えない

「...」

だがフォルテッシモはずけずけと口を開く。

「まあ、強ければこんな事にはなってねぇよな。これじゃあ死んでんのと同じだ。

そのままだと次はないだろうな。お前がどうなろうと何も興味もないし知った事でもないが」

少女に対しフォローにもなってないことを言う。そもそも彼にとっては助ける気などなくただただ喧嘩を売りに行っただけの事だぅた。

少女の安否など知ったことではなかった。しかし男を倒しても感じる奇妙な感覚が彼をここにとどまらせていた。

「だが俺の勘が正しければお前一人でもこんな奴絞める事なんか簡単だろうな

お前が生きようが死のうがどうでもいいが、お前から感じる奇妙な感覚には興味を持った」

「強くなれ。もしかするとお前でも俺の相手になるかもしれん。」

そう言って彼は路地裏を後にする。

 

身勝手な少年だ、少女に対して生きようが死のうが興味がないと言い放ち、その上

勝手に期待して強くなれと言ってどこかへ消えていかれたら、怒ってもいいはずなのに少女は何も感じなかった。むしろ自ら何をすべきか考えていた。

少女はフォルテッシモが去って行った方向を見つめる。涙は流れていない、しかし自分に降りかかる不安はまだ大きい。

だが "強くなれ" その言葉が頭から離れない。そして彼女もまたフォルテッシモが通った道へ歩き出す。

 

その後、彼女は保護されリアス・グレモリーに"塔城小猫"という名をつけて貰い彼女の眷属として悪魔に転成する。

そこで塔城小猫という名を受けた事で過去の自分と決裂した。

塔城小猫には気まぐれで彼女を助けた男の言葉にどこか影響されたのか強さに対しての執着が今の彼女にある。

 

 

 

 

 

 




過去編です。なんとなくffさんとイッセー以外の他のキャラにも絡ましてみようと思いました。
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