インフィニットストラトス~抗い続ける復讐の戦鬼~   作:FEEL

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いよいよISの世界へ入ります




第1章「IS〈インフィニット・ストラトス〉編」
第1話「地球に堕ちてきた男」


 その日、ドイツでありえない出来事が起きた。突然現れた謎の物体が森林地帯へと墜落したのだ。対空レーダーが常時観測しているにも拘わらず、感知したのは突然飛来した物体が森林の中へ突き刺さった後だった。レーダーをすり抜ける技術を敵国が開発したという可能性も鑑みたドイツ軍は物体の調査に「シュヴァルツェ・ハーゼ」というドイツ軍内でもひときわ異彩を放っている特殊部隊を向かわせた。

 

 緑林広がる大地に透明度のある澄んだ水が流れ続ける川、遠くでは鳥達の鳴さえずる鳴き声が美しい自然と神秘的な雰囲気を引き立てている。そんな異世界のような聖なる雰囲気の森林地帯に明らかに違和感のある物体が突き刺さっていた。物体の半分程が埋まっているが丸く長い噴射口のようなもののついたそれはスペースシャトルを思わせる形状をしている。

「あれか、例の物体というのは」

 腕部と足部に装甲を纏った少女が上空からその物体を見下ろす。傍には同じく装甲を纏った女性がその物体の周りを旋回しながら地上へと降りていく。

「クレーターを除けば周囲には損害なし、外観からも武装のようなものは見受けられませんね」

 シュヴァルツェ・ハーゼの副隊長であるクラリッサ・ハルフォーフは現状での物体の様子を少女へと報告する。

「見える範囲内にどんなものかを特定できる書き込みもなしか・・・」

 その少女――シュヴァルツェ・ハーゼの隊長であるラウラ・ボーデヴィッヒはクラリッサと共にその物体を観察しながら地上へと降りる。

「どんなものかわからない以上迂闊には弄れないが――」

 ラウラがよく観察しようと近づいたその瞬間、物体の一部分が突然爆発した。

「何だ?」

 爆発した一部分は1m程の穴となり、中から20歳くらいの若い2人の男女が出て来た。

 

「どうやら――無事に地球に降下したらしいな」

 黒を基調として肩口がオレンジのライダースジャケットを羽織り、下はジーンズの身長180cmは超えているだろう長髪の男がカプセルから地面へと飛び降りながら日本語で後ろの女性に言う。

「タクマ・・・この場合無事という表現は適切ではないかもしれません」

 首に大きい首輪のようなものがつけられ、宇宙服のような素材ではあるが方と胸の辺りにオレンジ色の球体のようなものが埋め込まれている胸の谷間が見えるまでのカットソーのようなもの、しかし地肌は見えず下に明るい紫の全身タイツのようなものをつけ、両肩の下に腕輪のようなものとそこから腕全てにぴったりとくっつくように副と同じ素材の手袋をつけた緑の髪の女性がそれに答えながらカプセルから飛び降りる、そしてラウラを見た。

「それにタクマから聞いていた地球人とは少しイメージが違います」

 タクマと呼ばれた男はラウラとそこに展開されているIS――「シュヴァルツェア・レーゲン」を見て驚く。

「俺も同感だ」

 そこでラウラのISの観察を始める。

「(肘、膝、腰周辺から装甲?肩周辺にも仰々しい物体と明らかに危険な銃口らしいものがある。装甲を纏っている人間が見えている以上融機鋼(・・・)とは違うのか?)」

 タクマはラウラのISを見ながら融機鋼という以前洗脳(・・)されていた際に身に纏っていた全身装甲を思い出していた。

「(私たちのいた惑星とは別のようですね・・・スキャン開始)」

 サキは目の奥に内臓されている小型カメラを用いて装甲部分を解析。頭の中にある人間の脳と同じ形をしている大容量メモリーの中に保存されているデータと一致する項目を探す。素材の数々はサキのデータと一致するものだが一つだけまったく何とも一致しないものがあった。

「(黒く染まっていて何も見えません・・・これはこの装甲の心臓部分なのでしょうか?)」

 見知らぬ技術に疑問を抱きながらサキはアンドロイド(・・・・・・)としての能力を使い視界には見えない程に飛び交っている情報の電波を集める。その中でISに対する根本的な情報を引用した。

「――あれはISと呼ばれる宇宙空間での活動を想定されたマルチフォーム・スーツみたいです」

 タクマはラウラの右肩にある大型レールカノンとそのアーマーを見ながら呟いた。

「宇宙空間での使用というよりは軍事利用を目的としたパワードスーツのほうが正しくないか?」

「ええ、タクマの言った通り、現在では軍事利用が主目的となりつつありますね、ただアラスカ条約なるものによって表立っては――」

「いい加減しろ!!貴様ら!」

 自分らを無視して二人だけで話し込んでいる様子にとうとう堪えきれなくなり、ラウラはとうとう叫んだ。

「ああ・・・すまない」

「申し訳ありません」

 2人は流暢なドイツ語で素直に謝った。謝罪を確認したクラリッサはかなり流暢なドイツ語を話せることに驚きつつカプセルから出て来た謎の二人を軍本部へ移送するべく、ラウラよりも前に出て二人の前に立った。

「君達の詳しい話はこれからドイツ軍本部にて聴取させていただきます。それまでは私語は慎むように」

 そしてタクマとサキをクラリッサが展開したワイヤーが巻き付ける。

「少々手荒い移送となってしまうが我慢してほしい、君たちの素性が確認できない以上自由に動けない状態で移送するのが一番確実だ」

 ラウラが二人を見据えながら言う。

「(隙見て脱出――というのは無理っぽいな)」

「(この世界の技術というのはすごいですね)」

 タクマはこの状態よりもISの技術力に対し素直に感心しているサキを見てため息をついてしまった。

 

 

 タクマ達を移送する途中、軍から新たな情報がクラリッサに届いた。

「隊長」

 タクマ達をワイヤーを巻きつけて運んでいるクラリッサが喋る。

「何だ?」

「現在この空域に暴走した第2世代型のISらしき物体が飛行しているとの情報が入りました。ドイツ軍本部から対象の捕獲命令が入っています」

「分かった、すぐに向かうぞ」

 そこでラウラはすぐに旋回し、暴走したISらしき物体のもとへと向かった。

 

 

 暴走するISらしき物体はすぐに発見された、ドイツの領空を青い光を放ちながら右往左往としていたからだ。そこにいたのはイギリスで開発された「シュレード」という第2世代型初期の機体でイギリスの第3世代のISの「ブルー・ティアーズ」の元となった機体でありビット兵器がないことと全身装甲になってること以外はほぼ同じ形状をしている。

「クラリッサ、この二人を見張っていてくれ」

 そう言ってタクマとサキを開放する。勿論降りた瞬間にクラリッサはラウラと同じ大型レールキャノンで2人を捕捉した。

「了解しました。それと隊長」

 補足した二人から目を離さずにクラリッサが話しかける。

「どうした?」

 ラウラもシュレードの動きを観察しながら答える。

「本部からの命令が対象の捕獲から破壊へと変更されました」

 クラリッサが言い終えるとラウラは不敵な笑みを浮かべた。

「フッ・・・そうか――おい!そこの二人!!」

 ラウラはタクマとサキを呼ぶ。そして二人がラウラに意識を向けたことを確認すると言葉を放つ。

「ISとはどんなものか――その目で括目するがいい」

 そう言うとラウラは颯爽と飛び立ち6本のワイヤーでシュレードを囲うように攻撃を始める。シュレードはワイヤーをギリギリで避けながらライフルを撃つ、しかしラウラは素早くその弾を避け今度は4本のワイヤーを牽制に使い2本をワイヤーとしてではなくその先についているブレードを使い、斬りつける。シュレードは斬りつけてきたワイヤーを避けながらまたもライフルを撃つ。そこでラウラの周辺に球体状のシールドのようなものが展開されライフルの弾が止まりそのシールドのようなものを解除すると弾は重力のまま下へと落ちていった。

「停止結界を甘く見ていたようだなこいつは!!」

 ラウラはまた6本のワイヤーをシュレードを囲うように展開する。シュレードはワイヤーの標的にならないように素早く後方へ距離をとりながらライフルを連射するがシュヴァルツェア・レーゲンの機動性は一世代前のライフルの弾に当たることはなく徐々にその距離をつめ、ワイヤーで足に当たる部分を切り裂き、動きが止まったところでもう一本の足をワイヤーで巻きつけ引き寄せてから大型レールカノンを発射。シュレードの装甲は高威力のレールカノンの弾を受けきれず完全に破壊された。

 そして戦闘を終え帰ってきたラウラは興味深そうにその戦闘を見ていたタクマとサキに「これがISだ」と言った。




IS編スタートです!!
――が、しかし原作未読でアニメの情報を中心としているのでどこかに違和感があるかもしれません・・・。


あと第1章とは銘打ちましたが今のところ第2章の予定がありません
なんとなく最初に「序章」ってつけちゃったんで、「次は1章かな?」って感じでつけました。

タクマたちの服の描写を追加しましたが、サキが難しすぎる・・・
いつか挿絵か何かでその格好を見せたいと思います

批評、誤字脱字の訂正、感想などありましたら気軽に書いていってください!
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