自然豊かなホウエン地方に
一台の引越しトラックが到着した。
──トクサネ宇宙センター──
「た、大変です!!ソライシ博士!!」
「この星に、物っすごく大きな隕石が向かってきています!!」
「なんだと、急いで機動を確認しろ!」
「は、はいっ!えっと...ルネの南西、131番道路辺りの孤島!」
「............これはまるで......生きているかのような.........」
「どうしようどうしよう!はわわわっ」
「マー?」
小さな生き物は、囁き声で鳴いた。
すると、マントを羽織った謎の少女が、その小さな生き物を抱っこし、喋り始めた。
「いいかいシガナ、今、あたし達は、やらなくちゃいけない事があるんだ。
その為には、シガナにも協力してもらいたいんだ。
出来るよね、シガナなら!」
「マー!!」
自然豊かなホウエン地方。
そこで、何事もなくのんびりと暮らす人や生き物達。
そしてここ、ミシロタウンに、一台の引越しトラックが到着した。
「ここがホウエン地方かぁ...」
トラックの荷台から、一人の少年が、ホウエン地方の大地に足を踏み入れた。
すると、その少年の母親と思われる女性が、ニコニコしながらやってきた。
「お疲れユウキ!ジョウトからここまでずっとトラックに乗ってて疲れたかな、顔に出てるよ~」
「...っ、んなことないよ母さん。」
少年の名はユウキ。
ジョウト地方から、訳あって引っ越してきたのだ。
「母さん、父さんは?」
辺りをキョロキョロと探し始める。
「お父さんなら、多分今頃フィールドワークをやっていると思うわ。
あっ、その前に、お隣さんとこへご挨拶しに行きなさいね。」
「...はーい。」
少し恥ずかしげにユウキは答えた。
ピンポーン、隣の家のベルを鳴らす。
二度、三度、四度...
なかなか応答がないため、出直すかと、一旦自宅へと引き返そうとしたその時、二階の窓が勢い良く開いた音がした。
「.........!」
音のした方へむくと、一人の少女がこちらを驚いたような顔で見つめていた。
「...あ、あのぉ...えっと...」
初対面で、しかも相手が女の子というのもあって、ユウキはガチガチに震えながら囁くような声で喋った。
するとその少女は、窓の外へ赤いボールのようなものを投げた。
するとその赤いボールから、メガネをかけたような、ダイヤ型の羽で飛ぶ生き物が現れた。
「よっと!フライゴン、とりあえず下までおろして!」
「ふらー」
自分の体よりも大きな生き物を目の当たりにしたユウキは、目を真ん丸にさせ驚いた。
「?!」
はじめまして。失礼致します。
誤字、脱字などは教えていただけると幸いです。