「助けてくれぇぇ!!」
突然、大きな声が聞こえた。
「何その...生き物は......」
「あれ?君、もしかしてポケモン、知らないの?」
「.....................?」
《ポケットモンスター、略してポケモン。
この星に生息する生き物は皆、ポケモンと呼ばれている。
草むらに、森に、海に、空に...
ポケモンはモンスターボールで捕まえるのが基本だ。
そして、ポケモンを持つ者は、ポケモントレーナーと呼ばれ、ポケモンを使い、時にはバトル、時には触れ合い、時には鍛えるのだ。
そして、ポケモンは人間と同じなのだ。》
「......これは、私のパパが、ポケモントレーナーになりたての人に向けた物だよ。」
「......はぁ.........」
状況が全く掴めないまま、話が変わる。
「そうだ、君ってオダマキ博士の息子さんって聞いたんけど...
君の名前は......?」
少女との顔の距離が妙に近い。
その少女は、ユウキのことに興味津々のようだ。
「ぼ、僕はユウキ。オダマキユウキです。」
「おおぉ...ユウキ君かぁ~♪
私はハルカ!よろしくね、ユウキ君♪」
ニコニコと笑いながら、ユウキの手を握り、上下に降る。
「たっ助けてくれぇぇ!!!」
突然、姿は見えないが、はっきりと男性とわかる声が聞こえた。
相当危機に陥った声だ。
「父さんの声だ。」
ミシロを出てすぐの草むらに、大声の張本人と思われるオダマキ博士が、グラエナ二匹に追いかけ回されていた。
「お、おお!ユウキにハルカちゃん!
ちょ、ちょいとこのグラエナ達を倒してくれ!!」
グラエナ二匹に追いかけ回されながらも、オダマキ博士は二人に必死に助けを求める。
「よし、フライゴン!グラエナに"ソニックブーム"!!」
「ふらーっ!」
ハルカはフライゴンに指示を出した。
ソニックブームはグラエナ二匹のうちの一匹に命中し、そのグラエナはフライゴン向かって走ってくる。
「うわぁぁ!!ゆ、ユウキも助けてくれ!!」
「で、でも僕どうしようも...」
「ユウキ!そこに落ちてる私のカバンの中に、ポケモン図鑑と三つのモンスターボールが入っている!図鑑を見ながら一つ選んで出してみろ!!」
親の言う通り、ユウキはカバンの中からポケモン図鑑を出し、開く。
《 ...ポケモンスキャン中...
...スキャン完了...
キモリ:もりとかげポケモン
アチャモ:ひよこポケモン
ミズゴロウ:ぬまうおポケモン》
「????」
正直何を言っているのか分からなかった。
「きゃもきゃも!」
そんな中、もりとかげポケモンのキモリが、モンスターボールから飛び出してきた。
戦う気は十分のようだ。
「......キモリ...」
《キモリの使用技
はたく・しっぽをふる・すいとる》
ポケモン図鑑が反応する。
「...えっと、キモリ!"はたく"!」
「キャも!」
キモリはグラエナを睨むと、ユウキの指示通り、グラエナをはたいた。
たった一度のはたくで、グラエナは動けない状態になった。
誤字、脱字等教えていただけると幸いです