櫛灘家に来てから5年ほどの月日が経った
俺は戸籍上10歳になり千影は一つしたの9歳だそうだ
ケンイチでは13歳の時に飛び級して高校に入っていたはずだが…そこらへんは変わってくるのかもしれ無いな
それよりも、今の俺の状態について少し話そう
俺は5年間の間ほぼ毎日を鍛錬と座学の時間で費やすことによって実力は準マスタークラス、学力は高校を余裕で卒業できるほどになった
とりあえずは一通りの基礎をマスターし、今はある技の習得に勤しんでいる…それは
『流水制空圏』
そう、静の武人が行き着く先
原作でも白浜兼一が使っていたとされる究極の技
その習得に俺は今勤しんでいるところだった
しかし、これがまた難題であった
何せ内にいる千影と美雲師匠は静の武人、つまりは攻撃をしてくるタイプの武人ではないのだ
師匠は制空権を使えるようだが、教えて覚えられるものでもなく実践にて習得するしかない…しかしその相手は千影か美雲師匠の2人では攻撃を防ぐという練習ができ無い…何せ二人ともカウンタータイプの武人ゆえに、打撃を打つことができないのだ
正確に言うのなら『櫛灘流に打撃は必要ない』からが正解だが…
これには困った、どれだけ制空圏を極めても二人との鍛錬ではまず必要がない技であるからして
練度は高められても経験が得られないのだ
そんな時だった、いつも通りに鍛錬に励んでいた俺と千影だが珍しく今日は家にお客様がやってきた
「む?この気は……鉄心か」
「鉄心?今感じてるこの大きな気の持ち主の名前ですか?」
家の外から大きな気を感じた俺と美雲師匠だったがどうやら美雲師匠の知り合いらしい
千影は今は休んでいたせいで気を感じ取るのに一歩遅れてしまったが今は感じ取れているみたいだ
しかし、鉄心・・・聞き覚えがあるがだれだったか
すでにこの世界で暮らし始めて5年、前の世界で覚えていることなんてほとんど残っていない
ヒロインの名前と容姿くらいなら思い出せるがそれ以外になるとほとんど忘れてしまっている
それほどまでにこの世界での鍛錬は厳しく、やりがいがあったのだ
そんなことを考えていると美雲師匠は玄関に向かいお客様へ対応に行ったようだ
そして少しして一人の老人を連れて戻ってきた
「ほぉ、これはすごいのぉ…まさかこんなところでマスタークラスの器を二人も見れるとはのぉ………それに片方の男子の方は百代クラス…いや、それ以上かもしれんの」
「百代といえばおぬしの孫か、あれは確かに才のある娘であったな…だがどう見ても動のタイプであったから櫛灘の技とは相性が悪そうだったのが残念だ」
百代・・・思い出した!この人川神鉄心だ!
マジ恋のヒロインの一人川神百代の祖父であり日本最強の一角
川神流総師範代川神鉄心
そりゃみたことあるわな
そんな考えの最中二人は話し終わり美雲師匠は俺たちを紹介した
「こっちの女子が櫛灘千影、こっちの男子が櫛灘隼人だ。ちょうどお前の所の孫と同い年くらいだろう」
「ふむ?そうじゃのぉ、同じくらいじゃな・・・なら先の話はどちらが?」
「隼人の方だ」
「そうか、そうか」
うむうむと頷く鉄心さん、しかし俺たちには何のことかさっぱりで二人で顔を合わせてはてなマークを頭の上につけている状態だ
すると、その状態の俺等に気がついたのか鉄心さんが説明してくれた
「前々から美雲と約束しておったことなんじゃがな?ワシの孫娘の百代という子がおるんじゃが、武神としての才能を持ち今ではもうマスタークラスのみしか相手にならんようになってのぉ…しかしじゃ、マスタークラスというのは余程の才、それこそ百代のような才がなければ幼少の時よりマスタークラスになるなんてことは不可能、たとえそれが準マスタークラスであってもじゃ…しかし、小さい時から周りに同世代で相手になるものがおらんというのはとても辛いことなのじゃよ…自分自身の才能の高さゆえの孤独、それによって精神的に成長することが難しくなってしまう…ここまではわかるかの?」
「はい、大丈夫です」
「うむ、それでワシは伝手を使って周りで百代クラスとはいかなくてもそれに準ずる才能の持ち主を捜しておったのじゃ。そしてやっとの事で見つけたのがおぬし等じゃ」
「俺たちですか?」
それってつまり俺たちであの川神百代と戦うってこと?
「そうじゃ、美雲には昔貸しがあってのそれを返してもらう条件でおぬしをワシの元に武術留学してもらうことにしたのじゃ」
「武術留学?」
「そうじゃ、一回戦ってもらうだけでは百代はもう足りないのじゃよ…ならば長期的にこちらの道場に来てもらいお互い切磋琢磨してもらうというのが今回の約束の内容じゃ」
「つまり、その約束の武術留学に俺が選ばれたわけですね?」
「そのとうりじゃ」
そう言って頷く鉄心さん
しかし、そういう話はもっと早くに事前に伝えておいて欲しいものだ
ここを離れるのならばそれなりの準備とか色々あるというのに…
しかし、これはちょうどいいのかもしれない
今の環境に不満があるわけではないが、今までとは違った相手との試合や他の流派の中での鍛錬
為になるのは確実だ
俺は気づかないうちに口が笑い、自分の中の気を高ぶらせてしまっていた
それに当てられて千影は少し身を引き、鉄心は「ほぉ?」と言いながらこちらを観察している
美雲師匠はそれを見て微笑んでいる
おそらく俺が今伸び悩んでいるのに気付いていたのだろう、ゆえにこんな気の話をお礼持ちかけてきたのだと思う
「隼人、行って来い…身に付けたいものがあるのだろう?」
「……はい!」
「ならば行け、それがお前自身の為になると私は信じているぞ?」
そう言ってこちらによって来て俺の頭を撫でる師匠
俺のことをやっぱり見透かしていたんだなぁなんて考えながら俺は師匠を見る
そして俺は鉄心さんに向き直しす
「その話、謹んでお受けします」
「ふぉっふぉっふぉ、よろしく頼むぞい隼人よ」
そういって笑う鉄心さん
そして後ろから服の裾を引っ張られる
「兄様、お気をつけて…」
「あぁ、千影…大丈夫、定期的には帰れるようにするからな?」
「はい、その…帰ってくる日を楽しみにして待ってます」
そういって微笑む千影
最近では俺をお兄様ではなく兄様と呼ぶようになりよく甘えてくるようになったが
このタイミングで俺と離れ離れになる
寂しいのだろうが俺にしんぱいをかけない為に無理して笑っているのだろうな・・・
俺は千影の頭を優しく撫でてあげる
それを嬉しそうに受ける千影
こうして急にではあったが俺は川神院に武術留学することになった
短い!お待たせしたのに短い!しかも内容が薄いし無理矢理感はんぱねぇ…
本当に申し訳ないです…学校のレポートを書くのに忙しかったり
バイトが忙しかったりとで…
次回はできるだけ早く投稿しませう
それではノシ
ps.
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シクヨロです!