拙い文章力でかきましたので誤字脱字があるかもしれませんがご了承ください。
テーマは「二航戦と農業」です。
なかなかの無茶ブリでしたがお試しで投稿しました。
感想などいただけると私が泣いて喜びます。
「よいしょ!っあぁ!ふぅ・・・提督、こっちは終わったよー。」
「飛龍はやいよ~。提督ぅ、こっち手伝って~。」
雲一つない青空から太陽の日差しが照りつけ、かいた汗によって風も心地よく感じる。
辺りに広がる土の匂いが平和な世界になったことを実感させる。
元々二航戦と呼ばれた飛龍と蒼龍の声がそれを際立たせている。
今、私の前で働いているのは我が鎮守府から戦争に駆り出された二人。
私が胸を張って言える自慢の空母たちである。
長かった戦争も終わり、艦娘としての使命を終え、これからどうするか、
自分たちの未来像が見えていなかった二人を私は実家に誘った。
私の実家では農業を営み、トマトやきゅうりなどの夏野菜を中心に栽培していた。
自分たちの役割が見えていなかった二人に対し、「とりあえずうちの農業手伝わないか?
自然と触れ合うのも悪くないと思うが」と声をかけ、二人もそれに応じた。
最初は、作物への水やりも手間取っていた。
しかし、あれから5カ月ほど経ち、二人の鍬を振るう姿も様になってきた気がする。
今二人には、秋野菜の栽培のための畝を作ってもらっている。
二人が来てから私としてもとても助けられている。
そんなことを考えながらふと隣の畑を見ると、二人が来たころに植えたトマトが実ろうとしていた。
「二人ともおしまい!おつかれさまー!」
その声を聞いて二人は一息ついてこちらに駆け寄ってきた。
「今日もお疲れ様!とりあえず飛龍はこのタオルで顔の泥拭いて。
蒼龍の残った分も少しだからあとは私がやっておくから」
「やったー、うれしいなー!提督さっすがー!」
「じゃあ私たちはにゅうk・・・じゃなかった、お風呂入ってきますね。行くわよ蒼龍!」
そう言って二人は小さい私の家に向かって走って行った。
「二人の喜ぶ顔が楽しみだな」
そんなことを思いながら日が暮れる少し前まで畑を耕した。
数日後、いつも通り三人で畑の手入れをし、一段落がついたころ。
「二人ともー!ちょっとこっち来なさーい!」
休憩のために用意した、麦茶を飲んでいた二人は突然の呼び出しにもすぐに駆け寄ってきた。
「突然なに?提督。」
「ほら、みて!」
「うわぁー!」
そこにはしっかりと実ったみずみずしいトマトやきゅうりができていた。
「長かったね、飛龍!」
「そうね!すごい達成感!っ、うわぁ!」
はしゃいでいた二人は喜びのあまり転んだ。
体を起こした後、泥まみれになった顔を見合わせみんなで笑いあった。
「とりあえずお前たち。タオル渡すから向こうにホースあるから洗い流してきなさい。
あとこれもついでに」
そう言って私は目の前に実っているきゅうりやトマトを収穫し、二人に手渡した。
「え!いいの!」
「提督ありがとう!じゃあいってくるね!」
「また転ぶなよー。」
二人は急いで畑の隅に向かい、蛇口をひねり、ホースを使って野菜についた泥を洗い流していく。
「提督、できたよ!」
「じゃあ、はい」
私は二人に用意していた塩を渡した。
「・・・これだけ?」
「何言ってるんだ!とれたての野菜はこれが一番だから!」
二人は渋々野菜に塩を少量かけ、飛龍はきゅうりを、蒼龍はトマトに豪快にかぶりついた。
「んんっ!野菜ってこんなに甘かったっけ!トマトおいひぃー!」
「ボリッ!うん、きゅうりもおいしいよ、蒼龍!」
「そんなに慌てなくてもまだまだあるから。それ食べ終わったら収穫するぞ」
「はーい!」
慌てて残りもほおばり二人はせっせと用意をし、段取り通り日が暮れる前に収穫を終えた。
作業も終わり、日も落ちた。
二人は縁日で足をぶらつかせながら座っていた。
ぼやけた月を眺める二人の手元には今日採った野菜たちがザルに山積みになっている。
「何してるんだ?」
私が後ろから声をかけた。
「いやぁ、なにかぼーっとしたくて」
「いつもしてるじゃないか」
「むーっ」
頬を少し膨らませる蒼龍もすぐになんとなくさびしい顔を見せる。
「私たち戦争が終わってから目的が見つけられなくて。
ここにくるまではそれなりに悩んでたんだよ。」
それは私も感じていた。
それと同時くらいに飛龍が一息ついて続けた。
「でもね、ここにきて深く考えすぎたのかなぁって思って。
自然と触れ合って、自分たちが考えてたことなんてちっぽけなことだったんだなって。
だからとりあえず何も考えないことにした!
長い時間かけてできた野菜を見て喜んだり、作業の後のあったかいお風呂に入ってまったりしたり。
自分たちが楽しいと思えることを全力で取り組もうって!」
二人とも納得した笑顔でこちらを見て言った。
「だからまだまだ提督は私たちと一緒にいてね!」