俺の名前は神山蓮...だったらしい...。目を覚ますと見知らぬオバちゃんとオジちゃんがいた。記憶喪失なの?俺...このオバちゃんが母さん?このオジちゃんが父さん?らしいな。「だ、大丈夫か?蓮。」こいつは?俺の母さんらしい人が説明してくれた。「覚えて、ないようね。あなたの同級生の結城一也君...」へー、らしい。名前、超カッコいい。のわりにはゴツい奴だ。「蓮、ホントに覚えてないか?一緒に、一緒に優勝するって...ズルゥ。」鼻水流しながら言うなよ。そんな熱い青春ドラマだったっけ。てゆうか、優勝?「優勝って何の?」俺は特に考えず言ってまった言葉がもっと一也を悲しませたようで。「ひぐ、ひぐぅ、ズズズっ、野球だよぉぉ。」面倒くさい奴だ。野球してたのか俺。ちょっと気づかって「ご、ごめん、一也。本当に覚えてなくてさ...ポジション...は?」うわぁ、自分で青春ドラマやっちゃったよぉ、気持ち悪うぅ。「グス、ズルゥ、ピッチャー...」一也は半ベソで言った。俺は「へー、ピッチャーかぁ。ふーん...ん?」はい、青春ドラマ完成!マジかよ、ピッチャーで?一也がキャッチャー?こんな展開もろじゃねぇかよ。「か、一也は?」俺は一応聞いてみた。「ファー...」「え?」「ファースト。」なんだよ!バッテリーじゃねぇのかよ!「ごめん、蓮。俺のせいで...」一也がいきなり謝ってきた。あ、そういや記憶喪失になった理由聞いてなかった。一也のせい、なのか?母さんが「結城君のせいじゃないよ、この子が鈍いだけだって」このクソババア。本当に母親なのか?でも、どうゆうことだ?聞いてみると、俺がバッティングピッチャーしてる時に一也が打っててボールが頭に当たったらしい。それでここにいるわけだ。う、なんか超ダサい。その後、一也が帰って、俺もよくわからないまま退院でき、家に帰った。本当は当たり前のことだが見慣れてる感じがした。部屋の場所も勝手に分かる。自分の部屋に行くとキッチリ整理整頓されていた。俺の性格は几帳面で弱々しい感じって父さんから聞いた。なんか嫌だな。次の日、学校に行って先生にめちゃくちゃ気を使われた。教室でみんなに向かって説明されて席に着いた。顔も名前も知らないのに赤の他人って感じはしない。むしろ、家より居心地が良かった。一つ気になったのは後ろの方からチラチラ見ているショートカットの顔はいい女子。なんか怖い。休み時間はクラスの奴らの質問が絶えなかった。「俺のこと覚えてる?」「私のことは?」とかね。「ごめん、覚えてない。」としか答えようが無かった。勉強は忘れてると思ってたけど全然解ける。俺の成績はトップクラスだったらしい。モテてたらしくて廊下に出ると他のクラスの女子がめちゃくちゃ見てきた。悪い気はもちろんしない。ニヤついてしまってた。少し調子に乗った俺は体育の時間のバスケで指示を出した。全員がコッチを見て唖然とした。その後、クラスの男子から「お前、変わったな」って言われた。そういや、性格は弱々しいって言ってたな。ま、いいか。放課後、部活は今日はしなくていいって先生から言われて休んだ。帰ろうとして校門から出るとあのショートの美人がいた。「私のこと、覚えてる?」可愛いぃ、え?もしかして彼女?俺には彼女がいたのか。またニヤついてきたので上を向いて思い出してるフリをした。「覚えてないんだ...しょうがないよね。」その子は悲しそうに言った。ヤッバ!どうしよう。覚えてないって言ったら泣きそうだし...名札が見えた。「えっと、如月だよね。」一瞬、"にょつき"って言おうとした。あぶねぇ。「...バカ!」えー?なんで?にょつきだったの?その子は走って行った。なんなんだよ...。次の日、学校でその子を呼んで二人で話そうとした。クラスの名簿には"きさらぎ"で間違いないらしい。その子が来た。俺は「昨日はごめん、なあ俺は...」言いかけた時に如月が割って「神山君?なの?」思わず俺は「え?どうゆう意味?」思いがけない言葉が出てきたので焦った。如月は「変わっちゃったね...私が知ってる神山君は...神山蓮君はそんな人じゃないよ。」俺は何も言い返せなかった。夢であって欲しいと思った。チャイムが鳴って黙って如月は教室に帰って行った。俺も少し遅れて帰った。ずっと言葉の意味を考えていたけどわからなかった。今日は部活に行った。ボールを持った時の感覚は投げたいって意思に変わった。キャッチャーをつけ投げてみたらボールがシュゥと音を立てミットに吸い込まれて行った。その時にいきなり如月の顔が浮かんだ。でも、小さい...5歳くらいの如月?思い出した!幼馴染みだったんだ!名前は如月桜。中学で一緒になったんだった。でも、なんで野球で思い出すんだ?
次回、いつになるかはわかりませんがこれから考えます