Minecraft ~ある冒険家の旅路~ 作:セッキー.Jr
少年達は落ちる。
暗い暗い空中を。
下に近づくほど橙色で明るく染まる。
溶岩の泡の破裂する音も大きくなる。
ドサッ! ドサッ! ドサッ!
少年達は運よくも溶岩ではなく、黒い砂の上に落ちた。
だが致命傷であった。
幽霊達は空をさまよう。
その幽霊達は傷ついたもの達を見つけた。
一粒の涙を流す。
その大きな一滴は少年達の頭上に降りかかる。
少年達の傷は再生されていく。
「あ・・・危なかった・・・死ぬところだったぜ・・・」
「なんで傷が治っていくんだ・・・?」
子供は自分の腕についた水滴をなめた。
「しょ・・・しょっぺぇ・・・幽霊達の涙だったのか・・・」
「なんでわかるんだ?」
「伝説にあったんだ、地の果てには沢山の死者の幽霊がさまよっていて、
その後悔や苦しみをこめた涙は人を再生させるっていってた。」
「しかしどうすれば勝てるのだろう・・・」
「そうだ・・・!おいらに考えがある。力でだめなら頭脳を使うんだ!・・・おいら地上へ戻るよ!」
「地上に・・・!?お前見捨てるのか?」
「違うんだ・・・ちょっとした、武器をね・・・」
「おいらが作ってくるから、豚さんの援護をよろしく頼むよ!」
「・・・分かった!なるべく早くこいよ!・・・行こうライモン!」
「おう!」
少年と狼は遺跡を上へ上へと目指していった。
「まだ分からぬのか・・・お前では私に勝てない。」
「くぅ・・・何のこれしき!」
豚は剣を振り回す。
その剣は一向にあたらない。
「この世に正義ほど見苦しいものはない・・・」
ブレイズはそういいながら、昔のことを思い返していた。
燃える民、それを狂うように笑う自分。
正義など・・・
ボォ・・・!ボォ・・・!
「ぐぁ・・・!」
2発の火の玉が豚に直撃する。
「隊長・・・!」
「大丈夫だ・・・お前達は下がっていろ・・・」
「何故ですか・・・隊長!」
「正義をここまで馬鹿にされては・・・引き下がれまい!」
「この火の玉で全て終わりにしてしまおうでは無いか・・・!」
ブレイズは回転をし始めた。
ビュ・・・!
一つの矢がブレイズに刺さる。
「ぐぁ・・・!」
ブレイズは苦しんだ。
「お前らは・・・生きていたのか!」
「ゾンビピッグマン、もう大丈夫だ。俺達が行く!」
「ヴ~・・・ワンワン!」
ブレイズは笑い出した。
「何が大丈夫なのだ?さっきとは何も変わっていないではないか!」
「いや、仲間がすごいものを作ってくれるんだ・・・俺はお前に勝てる。」
「次は溶岩に落ちてしまうことを祈ろう・・・」
ボォ・・・ ボォ・・・
少年達は火の玉をよけた。
「俺の矢をくらえ!」
ビュ・・・! ビュ・・・!
「矢ごときで私が倒せると思うか!」
ボォ・・・! ボォ・・・!
それからブレイズと少年達の攻防が始まった。
火の玉と矢が飛び交う。
少年が矢を撃った時であった。
ビュ・・・! ボキッ!
「弓が・・・壊れた!」
「剣で行くしかねぇな!」
しかし、遅かった。
ブレイズはこちらへ近づいてきた。
火の玉を一発放つ。
「うわぁ!」
「ガルルルル!」
狼はブレイズへ飛び掛る。
だが火の玉を浴びせられてしまった。
少年と狼の背後には壁。もう逃げ道は無かった。
「あんちゃん!これを!」
横の遺跡の橋から子供は2つのポーションを投げた。
それを少年が受け取る。
「それを飲んで!早く!」
少年と狼は水色のポーションを飲む。
「・・・何もかわらないぞ・・・?」
「おい!まさか何も効果がないわけじゃねぇだろうな!?」
「ハハハハハ・・・!ただの風邪薬で倒せると思っていたのか!くらえ!」
「ぐっ!」
少年と狼は至近距離で火の玉をくらってしまった。
だが、無傷であった。
「何故だ!私の火の玉を近く受けて立てるはずが無い!」
「それは、火炎耐性のポーションだ!マグマキューブが教えてくれた!」
「よし・・・!これなら奴に勝てる!おらぁ!」
ズシュ!
「ぐ・・・!」
ザッ!
ズバシッ!
「くっ・・・!」
ブレイズは3回斬られた。
「あんちゃん!わんわん!豚さん!そこから離れて!」
少年達と豚達はブレイズから離れる。
「くらえ!」
子供は一つのポーションを投げた。
ポーションの瓶が割れ、中からは液が漏れ出した。
「ぐ・・・なんだこれは・・・!体がしびれる・・・!」
「蜘蛛の目から抽出した毒のポーションさ!」
「こんな弱い者たちに・・・負ける・・・だと・・・?」
ブレイズはその場に倒れた。
ゾンビピッグマン達は
長い、長い年月の戦いの末
炎の悪魔に勝利したのであった・・・