Minecraft ~ある冒険家の旅路~   作:セッキー.Jr

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17:VSブレイズ(後編)

少年達は落ちる。

 

暗い暗い空中を。

 

 

下に近づくほど橙色で明るく染まる。

 

 

 

溶岩の泡の破裂する音も大きくなる。

 

 

 

 

 

ドサッ! ドサッ! ドサッ!

 

 

 

 

 

 

 

少年達は運よくも溶岩ではなく、黒い砂の上に落ちた。

 

 

 

だが致命傷であった。

 

 

 

 

幽霊達は空をさまよう。

 

 

 

その幽霊達は傷ついたもの達を見つけた。

 

 

 

 

一粒の涙を流す。

 

 

 

 

その大きな一滴は少年達の頭上に降りかかる。

 

 

 

少年達の傷は再生されていく。

 

 

 

 

 

 

「あ・・・危なかった・・・死ぬところだったぜ・・・」

 

「なんで傷が治っていくんだ・・・?」

 

 

子供は自分の腕についた水滴をなめた。

 

 

「しょ・・・しょっぺぇ・・・幽霊達の涙だったのか・・・」

 

「なんでわかるんだ?」

 

「伝説にあったんだ、地の果てには沢山の死者の幽霊がさまよっていて、

その後悔や苦しみをこめた涙は人を再生させるっていってた。」

 

 

 

 

 

 

 

「しかしどうすれば勝てるのだろう・・・」

 

「そうだ・・・!おいらに考えがある。力でだめなら頭脳を使うんだ!・・・おいら地上へ戻るよ!」

 

「地上に・・・!?お前見捨てるのか?」

 

「違うんだ・・・ちょっとした、武器をね・・・」

 

 

 

 

「おいらが作ってくるから、豚さんの援護をよろしく頼むよ!」

 

「・・・分かった!なるべく早くこいよ!・・・行こうライモン!」

 

「おう!」

 

少年と狼は遺跡を上へ上へと目指していった。

 

 

 

 

 

「まだ分からぬのか・・・お前では私に勝てない。」

 

「くぅ・・・何のこれしき!」

 

豚は剣を振り回す。

 

その剣は一向にあたらない。

 

「この世に正義ほど見苦しいものはない・・・」

 

ブレイズはそういいながら、昔のことを思い返していた。

 

燃える民、それを狂うように笑う自分。

 

正義など・・・

 

 

 

 

 

ボォ・・・!ボォ・・・!

 

 

「ぐぁ・・・!」

 

2発の火の玉が豚に直撃する。

 

「隊長・・・!」

 

「大丈夫だ・・・お前達は下がっていろ・・・」

 

「何故ですか・・・隊長!」

 

 

 

 

「正義をここまで馬鹿にされては・・・引き下がれまい!」

 

「この火の玉で全て終わりにしてしまおうでは無いか・・・!」

 

 

ブレイズは回転をし始めた。

 

 

ビュ・・・!

 

 

 

一つの矢がブレイズに刺さる。

 

「ぐぁ・・・!」

 

ブレイズは苦しんだ。

 

 

 

「お前らは・・・生きていたのか!」

 

「ゾンビピッグマン、もう大丈夫だ。俺達が行く!」

 

「ヴ~・・・ワンワン!」

 

ブレイズは笑い出した。

 

「何が大丈夫なのだ?さっきとは何も変わっていないではないか!」

 

「いや、仲間がすごいものを作ってくれるんだ・・・俺はお前に勝てる。」

 

「次は溶岩に落ちてしまうことを祈ろう・・・」

 

 

ボォ・・・  ボォ・・・

 

 

少年達は火の玉をよけた。

 

 

「俺の矢をくらえ!」

 

 

ビュ・・・! ビュ・・・!

 

 

「矢ごときで私が倒せると思うか!」

 

ボォ・・・! ボォ・・・!

 

 

 

 

それからブレイズと少年達の攻防が始まった。

 

火の玉と矢が飛び交う。

 

 

 

少年が矢を撃った時であった。

 

 

ビュ・・・!  ボキッ!

 

「弓が・・・壊れた!」

 

「剣で行くしかねぇな!」

 

 

しかし、遅かった。

 

 

ブレイズはこちらへ近づいてきた。

 

 

火の玉を一発放つ。

 

 

「うわぁ!」

 

「ガルルルル!」

 

狼はブレイズへ飛び掛る。

 

 

だが火の玉を浴びせられてしまった。

 

 

少年と狼の背後には壁。もう逃げ道は無かった。

 

 

 

「あんちゃん!これを!」

 

 

横の遺跡の橋から子供は2つのポーションを投げた。

 

それを少年が受け取る。

 

「それを飲んで!早く!」

 

少年と狼は水色のポーションを飲む。

 

 

 

 

 

 

「・・・何もかわらないぞ・・・?」

 

「おい!まさか何も効果がないわけじゃねぇだろうな!?」

 

「ハハハハハ・・・!ただの風邪薬で倒せると思っていたのか!くらえ!」

 

「ぐっ!」

 

少年と狼は至近距離で火の玉をくらってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、無傷であった。

 

「何故だ!私の火の玉を近く受けて立てるはずが無い!」

 

「それは、火炎耐性のポーションだ!マグマキューブが教えてくれた!」

 

「よし・・・!これなら奴に勝てる!おらぁ!」

 

ズシュ!

 

「ぐ・・・!」

 

ザッ!

 

ズバシッ!

 

「くっ・・・!」

 

ブレイズは3回斬られた。

 

 

 

「あんちゃん!わんわん!豚さん!そこから離れて!」

 

少年達と豚達はブレイズから離れる。

 

「くらえ!」

 

子供は一つのポーションを投げた。

 

 

 

 

ポーションの瓶が割れ、中からは液が漏れ出した。

 

「ぐ・・・なんだこれは・・・!体がしびれる・・・!」

 

「蜘蛛の目から抽出した毒のポーションさ!」

 

 

「こんな弱い者たちに・・・負ける・・・だと・・・?」

 

 

 

ブレイズはその場に倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾンビピッグマン達は

 

 

 

 

 

 

長い、長い年月の戦いの末

 

 

 

 

 

 

 

炎の悪魔に勝利したのであった・・・

 

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