Minecraft ~ある冒険家の旅路~ 作:セッキー.Jr
はい。いまさら廃坑の探索です。(激汗
思ってみればルーフス達は一度も廃坑にいってませんでしたね…
では、始まり始まり。
小さな戦士の住む村を離れて後、
ルーフス達は…
地上ではなく地下にいた。
それは少し前にさかのぼる…
ルーフス達は広大な草原を抜け、雪原に踏み入っていた。
「クゥン…」
狼は寒そうに身震いしている。
「ステーラ、大丈夫?」
「ワン!!」
チェリーは心配する。
狼は問題ないようだ。
「雪、懐かしいなぁ~」
ジャックは右手で雪を受けながら、郷愁に駆られていた。
「ここんとこ全然雪なんか見てなかったからな。
ずっと雪の中にいたお前は恋しいよな。」
「私もクッキーが恋しくなってきました…」
「「いや、あんた毎日食べてるだろう。」」
「ワン!!」「ワン!!」
ルーフスとジャックがハモってツッコミを入れる。
狼は元気そうに吠える。
「毎日四時間に一回は口にしないと元気がでないのですよ!」
チェリーは誇らしげに言う。
「あー、もう数とかじゃないんだ、数を通り越して周期なんだな。お前は。」
ルーフスが冷静にツッコミを入れた所で。
もう太陽は沈みそうになっていた。
「あんちゃん、早く村を見つけないとやばくない?」
「まあ、ここまでの流れからしてみるとすぐ見つかるだろ!」
「ワンワン!!」
月が少し昇った。
ルーフス達はモンスターに追いかけられていた。
「やばいよやばいよ~村が無いじゃんかよ~!!」
シュッ!!
スケルトンの矢が3人の隙間をすり抜ける。
「この状況どうするんですか~!!ルーフスさん!!」
「ワオーン!!」
ギシュギシュ!!
チェリーの頭上に蜘蛛が飛び掛る。
チェリーが片手で3回、素早く斬る。
「あ!あそこあそこ!洞窟があるよ!あんちゃん!」
「かまわん!皆、飛び込むぞ!」
狼は洞窟の前で何回も吠える。
モンスターがひるんでいるスキに、ルーフス達は洞窟の中に駆け込み、
土で入り口にふたをする。
最後に急いで狼が隙間から入る。
「ふぅ~たすか…」
背後には沢山の目。
「に…」
「「「逃げろぉおおおおお!!」」」
「ワオォォン!!!」
三人と一匹は洞窟の中を駆け巡る。右、左、左、上、下、下…
…!?
足を動かしても前に進まない。
それはそうだ。
空中にいるのだから。
「けーこく(渓谷)かよぉぉおおおおおお!!」
「きゃぁああああああ!!」
「うわぁあああああああ!!」
「バウ!!ワウ!!」
ルーフス達はモンスターが見守る中渓谷へ…
バッシャン!!
ドボン!!
バシャン!!
バシャーン!!
四つの大きな水しぶきがたった。
運よく下には水流があったのだ。
ルーフス達は水流から抜け、
服を乾かそうとする。
狼は体を振って水を落とした。
「あー…服がびちゃびちゃだ…でもまいたか?」
「いえ、まだモンスターはいますよ。」
チェリーは遠くを指差す。
こうもりが沢山飛ぶ中に、
クリーパー、スケルトン、ゾンビ、蜘蛛がうじゃうじゃ。
「こりゃ明るい所に出なきゃだめだな…」
「クゥン…」
「あんちゃん、明かりがあるよ。」
「え?」
確かに渓谷の穴から明かりが漏れている。
「しめた。みんな、行くぞ。」
「ワン!」
狼は返事をする。
他の二人はうなずいた。
ルーフス達は洞穴の中へと向かう。
「!?…なんだここは…」
そこには人工物のレール、チェスト、木で作った門があった。
何年も人がいないのか、蜘蛛の巣がところかしこに張っている。
「廃坑だね。ほら、ここに。」
ジャックはバンダからもらった辞書をルーフスとチェリーに見せる。
廃坑(Abandoned Mine Shaft)
古代の人々が鉱石の採掘のために
掘って作ったもの。そこには古代
の人々が残した数々の貴重品があ
るため、「地下の宝物庫」とも呼
ばれてきた。
「へぇ…『地下の宝物庫』か。」
「でもここまできれいに残るのですね。感動しました!」
「面白いものが見つかるといいな!」
「ワン!ワン!」
「よし、皆、廃坑探索に、出発だ!!」
「おお!!」
ルーフス達の廃坑探索が始まった。