Minecraft ~ある冒険家の旅路~   作:セッキー.Jr

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7:守られし村(前編)

少年は牧場を作っている最中であった。

近くの草原から茶色や灰色、白の毛の羊、

白と黒のマーブル模様の牛や鶏を、小麦を手につれてきていた。

「ほらほらこっちこっち・・・ライモン、

お前こう観てると羊を追いかける犬みたいだな。」

「だぁから俺は犬じゃねぇ、鋭い牙持つ狼だっつーの!」

「犬」は力強くほえながら、牙を見せつけた。

「つい間違っちゃうんだよなぁ・・・まあいいか!」

「よくねぇ「じゃ、また第二軍つれてくるから!」

・・・ってかさえぎるんじゃねーよ!」

少年は草原へ走っていった・・・ッ!

 

と思った瞬間、興奮しながらこっちへ戻ってきた。

 

「おい!こっち来てみろよ!」

「おい、どうしたんだよ・・・」

 

 

 

 

少年が指差す。

 

そこにあったのは家であった。

 

もちろん少年が建てたのではないし、何軒も立ち並んでいたのだ。

 

「人も住んでいるみたいだぞ・・・」

「こいつは驚いた・・・まさかこんな大草原の中にポツンと・・・」

 

近づくとやっぱり村のようだった。

するとそこに、しゃがれた老人の声がきこえてきた。

「ようこそ旅人のお方様。」

「あ・・・どうも・・・」

「ワン!」

ライモンは驚かせてはいけないと狼のふりをしているらしい。

「みなさん、旅人のお方様がいらっしゃいましたよ!」

家の中からはたくさんの人が出てくる。

肉屋も、神官も、子供たちも・・・

「「「ようこそ!ストート村へ!」」」

 

 

 

「わー!ワンコだぁー!」

「すっげー!はじめてみた!」

「ほらパン、いる?」

(早く行ってくんねーかな・・・)

 

ライモンは子供に囲まれていた。

「お手!お手!」

「ちんちん!ちんちん!」

「ブレイクダンス!」

(おい!いくらなんでもブレイクダンスはできねぇだろ!)

 

「はやくやってよー!」

「ねえねえ!」

「ワンコー!」

(・・・ああもう!)

 

「俺はワンコ・・・モガッ!」

少年は犬の口を押さえた。

「あれ・・・?ワンコしゃべったー?」

少年はごまかした。

「お・・・俺はワンコが好きなんだー♪」

子供たちは首をかしげた。

「・・・へんなお兄ちゃん!」

 

「旅人のお方様!休憩の準備が整いましたぞ!」

「あ、じゃぁお言葉に甘えて・・・」

「モガガ!モガッ!」

 

 

 

「ストート村?」

「その名前は私が名づけたものです。この村は

ゾンビの来襲、雨風に何度も耐え抜きながら発展した村なのです。」

「なるほど・・・」

ここは鍛冶屋のバルコニー。少年と狼はくつろいでいた。

ライモンは犬のえさをがつがつ頬張っている・・・ふりをしているのだろうか?

 

ゴトッ・・・ゴトッ・・・ゴトッ・・・

 

「!?この鈍い音は!?」

 

ドアが勢いよく開いた。

 

「敵襲だ!狼、いけぇ!」

「ワワワワン!」

「待ってください!それはこの村の守護者なんです!」

「・・・守護者!?」

 

 

 

これは50年も昔の出来事・・・

村長はその頃10歳という村の子供であった。

そして、誰ともなじめない、臆病な子供でもあった。

しかし、それと同時に、器用な手も持っていった。

そのため、いつも一人、さびしく花を摘み、花で輪を作ったりしていたのだ。

 

そんなある日。村の採掘者が崖を掘っていた時・・・

「こ・・・これは・・・!鉄の人形!?」

 

巨大な鉄の人形。このニュースは村中に広まった。

 

 

 

それからまたある日、臆病な子供は母親からキノコを採ってくるようにと

命じられた。

「あかキノコかぁ・・・どこにあったかなぁ・・・」

少年が考えながら歩いていると、そこには採掘者の掘った洞窟があった。

「てつのおにんぎょうさんってどんなのかなぁ・・・?」

少年は洞窟へと歩を進めていった。

 

 

 

その背後からの赤い視線に気づかないまま・・・

 

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