ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~短編劇場   作:Mr.エメト

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今回はコラボストーリー!!

ヴァルナルさんの作品―――"異世界帰りの赤龍帝"とのコラボストーリー!!
上手く書けているのか、ドキドキです。

≪今回登場する天使は真Ⅳおよび真ⅣFをプレイ済みをお勧めします≫


異形なる天使<前編>

=魔界中央国 会議室=

 

冥界の大騒動から数週間経ったある日の事……。

鋼弥たち魔界組は冥界で起きたことを纏めているところ、天界から指令が入った。

 

「天界で厳重に封印されていたあの者たちが!?」

 

【ええ、かの者たちは何者かの手によって封印が破壊されて、別の世界へと逃げ込まれたようです】

 

現れたのは大天使サリエル。

死神の様な風貌だが、霊魂の看守を任されている天使であり魔界のハンターとの交渉役を任されている。

今回の極秘任務のため、鋼弥たち魔界組だけ集まっている。

 

「けど、どうやって……厳重に封印されていたのに」

 

【色々と憶測がありますが、ゾロアスターの仕業という見方も】

 

「そんじゃ、アイツらが別世界に逃げたのは?」

 

ドルキーの言葉は最もだ、封印を解いたのに手駒をするという手段を取らなかったのは……

 

「恐らく、上手く利用したいのだろう。我々が別世界に行ったらこちらは手薄になると」

 

狙いは戦力の分断という事だろう。

しかし、鋼弥は腕を組み真っ直ぐ見据える。

 

「俺たちだけで、アイツらを追いかけよう。こっちには師匠たちや一誠たちがいるから大丈夫だ」

 

「そうですわね。それに私たちなら色々と動きやすいですわ」

 

【申し訳ありません。本当ならば我々がやらなければいけない事なのに……】

 

サリエルが申し訳なく頭を下げる。

 

「問題ない。……報酬はいただくがな」

 

貰えるものはキッチリと貰うようだ。

鋼弥たちは、"ある四体"を追うために、虹色に輝く異界ゲートを潜り抜けアカラナ回廊へ――――。

 

 

=アカラナ回廊=

 

時間が外れた回廊。

様々な世界へ繋がる球体、其処へと続く階段、暗い空間にポツポツと灯す光だけの世界。

時間の流れから外れた者たちもここに集まるようだが……。

 

「しっかし……ここを通るのは慣れないな。こう、落ち着かないというか」

 

「葛葉ライドウがある事件でこの回廊が発見されて、異世界へと渡れることはできるのだが、不安定も大きいからな」

 

ドルキーの不満げな言葉にアルスは淡々と答える。

目的の世界球に辿り着き、触れると眩い光に包まれる。

 

=駒王町(別世界)=

 

 

「さて、着いたのはいいんだが……また駒王町だな」

 

「いや、ここはあの二つとは違う新しい世界だ。座標コードαと名付ける。」

 

COMPを操作して着いた世界に入力する鋼弥。

すると、COMPにアラーム音が鳴り響き赤い点が二つ、駒王町に向かっていた。

 

――――次の瞬間。

 

眩い雷が奔り、荒れ狂う風が巻き起こる。

 

「現れたか……!!」

 

「市街地に攻撃するほど、とんでもない連中ね」

 

鋼弥たちは、駒王町へ駆け抜ける。

 

 

◆◆◆◆

 

 

テロ対策組織チーム【D×D】が結成されて、修行の日々だが……今日はお休み。

たまには羽を伸ばして、休息をしている一誠たち。

所が、突然と雷光と大風が巻き起こり、一誠たちは身構えた。

二つの黒い影がどんどん、姿を現していく。

 

全身がくすんだ青色、両手は銃口、胴体部分には大剣あるいは突撃槍を咥えている厳つい顔、こめかみから白い翼を生やしている。

 

【我が名は―――大天使ウリエル】

 

全身が赤色、人型で胸部に白い翼を生やした顔、手には鎌槍を持っており、ギロチンの様な両足である。

 

【我が名は―――大天使ラファエル】

 

「なっ!?」

 

一誠たちは驚いた。

それもそうだ、異形の存在はウリエルとラファエルと名乗ったのだ。

 

「ま、待ちなさいよ!!貴方が大天使ウリエル様と大天使ラファエル様、なんて……!!」

 

イリナが言いかけようとしたが、言葉が止まった。

二体の天使たちから鋭い眼光を放ちイリナを含めて、他の者たちを睨んでいた。

 

【純正の悪魔だけではなく、混ざりモノもいるのか。なによりも……天使の混ざりモノがいる】

 

【穢れているな。元は人の子が天使になることなぞ。傲慢である】

 

その言葉にイリナは泣きそうな顔になるが一誠が前に出る

 

「さっきから……何酷い事を言うんだ!!それに、あんたらみたいな異形の姿をしているのがどこが大天使なんだよ!!」

 

「天使どころか、悪魔よりも酷い怪物に見えるわ」

 

一誠とアリスが反論する。

だが、二人の言葉にウリエルとラファエルは怒りに触れたようだ。

 

【我らを悪魔よりも怪物だと?言葉を間違えたようだな悪魔どもよ】

 

ウリエルから電撃が奔り、ラファエルから風が巻き起こる。

 

【汝ら、我らが何と呼ばれているのか教えてやろうか?】

 

ラファエルは手に持つ鎌槍を振り回して、地に突き刺して答える。

 

【殺戮の天使、大地のデーモンなり……!!】

 

人払いの結界を張り巡らせて、人の気配が完全になくなる。

ウリエルが両腕の銃を構えて、電撃弾を連射する。

一誠たちは散開して、距離をとる。

 

「あれが四大天使の二人か解らないけど、止めるわよ!!」

 

リアスの言葉に一同は頷き、攻撃を開始する。

後方にてリアスは滅びの魔力を、朱乃は雷光を、ロスヴァイセは北欧の魔術をラファエルに向けて放つ。

ラファエルはマハザンダインを放ち、三人の魔力を弾き、風が襲う。

服や鎧が所々、千切れ飛んでおり、なんとか耐えた。

小猫は猫又モードになってラファエルの懐に入り、拳や蹴りを放つ。

 

【ほう、我に攻撃を加えたか。だが……効かん!!】

 

鷲掴みして、放り投げられる小猫だが、なんとか着地する。

 

ウリエルは口に咥えている大剣を両腕に装着し、祐斗、ゼノヴィア、一誠、アリスに襲い掛かる。

剣の型も無い、ただ力任せに振るうがその威力は桁違いだ。

 

【ヌゥゥゥン!!】

 

両腕を思いっきり地面に振り下ろすと地響きを起こし、道路が裂ける。

その衝撃によって吹き飛ばされる。

 

「くっ!!」

 

「バカげた破壊力だ!!」

 

【無駄に足掻くな。おとなしく罰を受けるがいい】

 

「偉そうに、言わないでよ。バケモノ天使!!」

 

ウリエルに向けて雷撃を放つがウリエルに当たった瞬間、弾かれたのだ。

 

「そんな!?」

 

「アリスの雷が、効かない!?」

 

【愚かな。我に電撃は通用せん。神から授かりし雷を見せよう】

 

ウリエルから電撃が迸り――――。

 

【神の雷光!!】

 

一気に解き放つと、雷が周囲に放たれて周囲を抉る。

相当なダメージを負い、アーシアたちは回復に向かおうとするが、ラファエルが立ちはだかる。

ラファエルは美羽に向けて、鎌槍を突き刺す構えをする。

 

【断罪されよ】

 

「美羽!!」

 

美羽に迫る刃、間に合わない。そう思った時だ。

 

―――ドンッ!!

 

【ゴォ……!?】

 

ラファエルが大きく横へ吹き飛ばされた。

三回バウンドされて、ビルに激突し瓦礫に埋もれるラファエル。

 

【ラファエル!?】

 

ウリエルは吹き飛ばされたラファエルの方へと向かう。

 

「……間一髪、と、言ったところだな」

 

掌打を繰り出した鋼弥は言う。美羽の頭を撫でる。

 

「怪我はないか?」

 

「あ、ありがとうございます」

 

一誠たちと……見知らぬ女性がいる。

 

「リオ、回復を」

 

「ええ、メディアラハン!!」

 

回復魔法を唱えて、一誠たちが受けた傷が一気に治る。

一誠は立ち上がり、鋼弥とリオ方へと歩む。

 

「ありがとな。美羽、大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫だよ。おにいちゃん」

 

「一誠の妹……?」

 

美羽に兄と呼ばれる一誠。

鋼弥は少し驚くが、ふむっと頷く。

 

(……この世界の一誠は妹がいるのか)

 

鋼弥がそう考察していると瓦礫を跳ねのけてラファエルが立ち上がる。

 

【ぬぅ……貴様は……】

 

「ウリエル、ラファエル。サリエルの命により……お前たちの羽を刈る」

 

「あんたら、一体何者なんだ?」

 

 

「俺たちか?俺たちは通りすがりの………」

 

一誠の問いに鋼弥はフッと笑う。

そして、鋼弥とリオの後ろに、仲間が勢揃いし、獲物を構える。

鋼弥が構えて、力強く答える

 

「ハンターだ!!」

 

【魔界の犬どもめ……】

 

【ウリエル、ここは退くぞ。ガブリエルとミカエルに報告せねばならない】

 

ラファエルとウリエルは、撤退した。

どうにかやり過ごしたが……、問題は多くある。

 

まずは、この世界の一誠たちに事情を説明するというところだ。

 

 

◆◆◆◆

 

 

一誠たちに鋼弥たちが何者なのか、魔界の説明などをした。

対して、こちらの世界の事情を知り、驚く情報ばかり得た。

話を終えて、こちらの世界でもアザゼルが両腕を汲んでうーむと、唸る。

 

「悪魔が住む魔界、異形なる四大天使、それを討伐するハンター。

 どれもこれもこちらの世界には無い情報だな」

 

「こっちでも驚いているぜ。

 イッセーが異世界の勇者、そちらの嬢ちゃんたちがその異世界の出身者とかさ。

 違いが結構あり過ぎだろ」

 

ドルキーが後頭部を掻く。

異世界に渡った一誠はそちらで修行を積み重ねて、神器を顕現させたばかりか禁手にまで至らせた。

 

至った方法がアリスの乳房に触れてということだが……。

あちらの一誠も禁手に至った経緯を話すと、案の定の反応だった。

アザゼルは大爆笑し、リアスは顔を赤くしていたが……何故か小さくガッツポーズしてた。

 

「俺は涼刀鋼弥、半人半魔だ。今後ともヨロシク」

 

「リオ・サウロンです」

 

「ドルキー・サーティンだ、よろしく」

 

「アタシは如月珠樹(きさらぎ たまき)、よろしくね」

 

「花咲彗花(はなさき すいか)です」

 

「タオ・ライシェンと申します」

 

「リザベル・フォン・シュタイン。リーザと呼んでもいいわよ。

 こちらの鎧を着ているのはシェリル・ヴァイオレット」

 

「アルス・ヴァレンタインだ。よろしく」

 

「フィーナ・クレセントと申します」

 

「東雲望紅(しののめもこう)だ。ま、よろしくな」

 

「………橘樹紫(たちばな ゆかり)よ」

 

「カナン・ケシェット。よろしくね」

 

魔界組は自己紹介をするが、夜が訪れる。

四大天使については、明日に考えよう。

 

……こちらの一誠は女性陣を見て鼻の下を伸ばしていた。

それを見ていたアリスとリアスに両頬を抓られていた。

異世界の勇者と呼ばれて逞しなってもスケベな所は共通のようだ。

ちょっとだけ。いつもの一誠だと安心したような気がする。

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

【魔界の者たちが?】

 

【ええ、我らを追ってこの世界に来たようです】

 

【天界の者たちの差し向けたのでしょう。悪魔どもに頼るとは……】

 

【何人来ようが、我々にはやらねばならぬ――――この世界に千年王国を建設する為に。

 まずは、障害となる者たちを確実に葬る。

 信仰が無き人間どもを滅ぼすのは、その後だ】

 

リーダー格の大天使は炎を起こし、火の粉が舞う。

別世界にかつてない神話決戦が起きようとする。




今回登場した四大天使は真Ⅳにて登場した大天使です。

彼らが恐ろしい姿をしている理由、"千年王国"とはなんなのか?

後半もしばしお待ちを……。
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