ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~短編劇場   作:Mr.エメト

26 / 29
お待たせしました!!後半スタートです!!

結構、戦闘場面が多いかも?


異形なる天使<後編>

翌日―――。

 

四大天使について会議を初め一誠と鋼弥たち。

鋼弥が説明を開始する。

 

「ウリエル、ラファエル、ガブリエル、ミカエル。

 これらの前四大天使は俺たちの世界の天界―――唯一神の最も忠実な者たちだ。

 その役目は、異教徒や悪魔たちを完全に滅ぼすために創られた殺戮の天使だ」

 

「殺戮の天使か……そう呼ばれるのは、報告にあったあの化け物の姿と関係があるのか?」

 

「そ、そうよ。あんなの同じ天使とは思えないわよ」

 

転生天使のイリナの言葉は最もだ。

なにより、慈悲深き四大天使とは全くの別の存在だと信じたくないからだ。

 

「確かにそう思うだろう。だが……あの姿には天使という存在がどういうものか関連している。

 それは天使は悪魔や異教徒に対しては冷たく、時には粛正するときもあるからだ。

 大天使メタトロンは、異教徒に対して串刺しにするという残忍な行動をする。

 大天使ガブリエルは魔王ベリアルにより堕落させられたソドムとゴモラの町を焼き尽くした。

 この時は殺戮の天使であるガブリエルの仕業だそうだ。

 このまま滅ぼしかねないとみて、父さんと仲間たち、大天使たちは殺戮の四大天使を封印。

 ……後は君たちが知っている四大天使が就いた」

 

「その時は魔界と天界が戦争になりかけたが、止める事になったそうだ。

 後は解る通り、三大勢力の戦争になって、聖書の神と旧魔王は戦死という話だ」

 

鋼弥とアルスが殺戮の四大天使、その後起きた事を説明し終える。

 

「なら、おかしな点があるわ。封印されていた天使がどうして解けたの?」

 

「それに関しては、ゾロアスターが封印を解いたという話だが、

 天界の外れにある"聖域"はいかなる悪魔も侵入することはできない。

 つまり……ゾロアスターに協力者がいるという事になる」

 

何者なのかは解らないが……調査は続いているとのことだ。

 

「それで、あの天使たちの目的は……?」

 

アリスの問いにアルスは両目を瞑ったまま答える

 

「"千年王国"の建設。神を信じる者たちを迎え入れて、それ以外を始末するというものだ。

 だが……聖書の神が滅んでも自分たちが代わりに執行するという性質の悪い考となった」

 

「そっちの聖書の神は随分と傲慢というか上から目線な考えだな」

 

アザゼルはうむむっと腕を組んで考えている。

同じような世界でも、異なる点が幾つかあるのだ。

 

「ですが、我々だけでもあの天使を相手にして敵うのかどうか、解りません」

 

「鋼弥が不意を突いたけど、対して傷を付ける事はできなかったわね……」

 

フィーナ、紫がそう言う。

 

「できることなら、君たちとも協力したいけど……いいかな?」

 

タオの申し出に、一誠はニッと笑う。

 

「ああ、勿論、協力するぜ!!先生もリアスもいいかな?」

 

「断る理由は無いわ」

 

「ああ、それに……形や姿は違うが、四大天使をボコれるこんなチャンスは無いしな」

 

アザゼルはクククッと、悪戯な笑いをする。

鋼弥は頭を下げて礼を言う。

 

「感謝する」

 

「よしっ!!だったら、見つけて討伐するか!!」

 

意気込むドルキーだが、アルスが止めに入る。

 

「待って、そもそもあいつらがどこにいるのか解るのか?」

 

「あー……そういえば……」

 

「少しは落ち着いて、考えろよな。単細胞」

 

「あっ!?誰が単細胞だ!!ペチャパイ!!」

 

「ペチャ……!?んだと、この風バカ!!」

 

ドルキーと望紅はギャーギャーといい合いながら、ケンカを始めた。

 

「と、止めなくていいんですか?」

 

「気にするだけ無駄よ。あの二人とケンカするのはいつもの事よ」

 

リーザはそう言いながら(何処から出したのか)紅茶を飲む。

 

「思ったんだけど、貴方達ってどういう関係?」

 

「修行仲間だ。共に過ごして鍛錬した仲だからな」

 

アリスの問いに鋼弥は答える。

いざ、四大天使の所在を捜査する。

 

 

◆◆◆◆

 

 

それぞれのメンバーで四大天使を探す鋼弥一行&一誠一行。

その一つ―――鋼弥、リオ、一誠、アリス、美羽と捜査していた。

 

「うーん……見つからないね」

 

「あんな目立つような奴らだから、直ぐに見つかると思ったけど……」

 

美羽とアリスは中々見つからず、退屈しているようだ。

 

「逆に上位種族は霊的遮断が備わっているからな。簡単に見つかりはしない」

 

鋼弥がそう説明する。

リオは精神を集中させて、四大天使がどこにいるか探っている。

 

「ところで、一誠と美羽とは兄妹なのか?」

 

鋼弥の問いに一誠は美羽とアリスを見る。

まるで、事情を話してもいいのかという感じだが、美羽が

 

「正確に言うと……僕とおにいちゃんとは血は繋がってないんだ」

 

「それに、私と美羽はこことは違う世界から来たの」

 

その言葉に鋼弥は驚く。

 

「こことは違う世界……つまり、異世界の者たちなのか」

 

「ああ、俺が中学三年の時に異世界に迷い込んで、二人と出会ったんだ。

 それで、色々とあって美羽とアリスをこっちの世界に連れて来たんだ」

 

鋼弥はようやく理解した。

初めて、一誠と出会った時、オーラが強く、赤龍帝としての力も大きくあり過ぎる。

異世界に迷い込んだ一誠はそこで鍛錬し強くなったというわけだ。

 

「………!!見つけたわ」

 

リオが指す方向は空―――――だが、何もない。

鋼弥も空を見て、ふむっと頷く

 

「なるほど、そうやって隠したか。紫と連絡して、能力を使ってくれ」

 

「どういうことなんだ?」

 

「……今に解る」

 

すると、人がいなくなったような感覚がする。

 

「紫の"現世と幽世"を使った。―――空を見ろ」

 

一誠たちは再度、空を見ると―――――先程まで無かった"白い繭"が浮かんでいた。

 

「な、なにあれ!?」

 

「あんなの、さっきまで無かったぞ!?」

 

「"幽世"を使って、欺いていたのか。

 まして、この世界の異形の連中達では感知はできない。

 まさに、うってつけの隠し場所だな」

 

他の仲間たちと連絡し、いざ―――空に浮かぶ繭へ。

 

 

◆◆◆◆

 

 

=天の繭 内部=

 

 

内部に入ると金色に輝く壁の至る所に八角形が敷かれている。

奥へと進み、大広間に辿り着くと……。

 

【現れたようですね】

 

凍てつく吹雪が吹き荒れる。姿を現す。

 

人型、黄土色で右腕が剣、左手が盾。

頭部には一対の白翼、腹部に女性の顔と異形なる天使だ。

 

【我が名は大天使ガブリエル。同朋であるウリエルとラファエルを相手にしたようですね】

 

ガブリエルがそういうと、昨日、遭遇したウリエルとラファエルが姿を現し、並び立つ。

アザゼルはガブリエルに問う。

 

「お前さんたち、この繭は一体何なんだ?」

 

【これは神を信じる者たちが乗り込む方舟。

 選ばれた民を乗せてこの世界にケガレに満ち溢れている者たちを滅ぼす。

 そして、千年王国が生まれるのです】

 

「ちっ、要は自分たちが信じる者だけが創るようなもんか。禍の団やクリフォトよりも性質が悪い」

 

「殺戮の天使よ。その翼を折らせてもらう」

 

鋼弥の言葉に、一誠たちも戦闘態勢を構える。

 

【我らに逆らう悪魔どもに裁きを下さん!!】

 

 

《BGM:Battle c5≪四大天使戦≫(真・女神転生Ⅳより)》

 

 

ウリエルと対峙するは美羽、ゼノヴィア、イリナ、珠樹、彗華、ドルキー、ギャスパー、アザゼル。

 

【来るがよい。このウリエル、負けはせん】

 

激しい放電を放ち、周囲が焼け焦げていく。

彗華が防御壁を張って電撃を防ぐ。

 

【神の雷光】

 

「なめんなよ!!!!」

 

乱鬼流の強化技―――大乱鬼流。

風の刃を八重にして、放つドルキーの新たな技、ウリエルが放った雷撃を相殺した。

アザゼル、イリナは光の槍を生み出し、同時に投擲をするが、ウリエルは力づくで叩き落とす。

ウリエルの頭上に鉄製の閂(かんぬき)が出現した。

 

「なんか、ヤバい予感!!」

 

「ラクカジャ×4!!……完全に防げれないですが、なにもしないよりは……!!」

 

彗華は防御力上昇の魔法と障壁を張り巡らせて、備える。

 

【フゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!】

 

ウリエルは閂(かんぬき)を豪快に投げ、地面に叩き付けられて地割れが巻き起こすほどの威力だ。

その余波により障壁が破壊され全員、吹き飛ばされる。

 

「洒落にならないわね……!!」

 

珠樹を初め、他の皆もこの破壊力に驚かされる。

ウリエルのこの攻撃は、地獄の門の閂(かんぬき)を折り、地上に投げつけて黄泉の国の門を開かせる。

その説があるからこその攻撃である。

 

「ちっ、世界の終わりの時に使う門の閂(かんぬき)をブン投げるなんざ……やべぇだろよ」

 

アザゼルはウリエルの攻撃方法に、悪態している。

ウリエルは神の雷光を放とうとするが、

 

「させない!!」

 

ギャスパーは闇の獣を生み出して、ウリエルの動きを封じる。

その隙にゼノヴィアと珠樹は剣を構え、彗華は二人に―――。

 

「ラスタキャンディ×4!!」

 

能力上昇魔法を4段階に重ねがけた。

 

「「はああああああああああああああ!!」」

 

ゼノヴィア、珠樹の必殺斬撃をまともに喰らいウリエルが大きく後ろに吹き飛ばされた。

彗華は弓矢を構えて―――。

 

「裂矢!!」

 

ヒュン!!――――――ドッ!!

 

ウリエルの額に矢が刺さり、爆破が起きる。

美羽は両手を構えて魔力を集める――――。

 

「スターダストブレイカー!!」

 

全属性収束魔法砲撃を放ち、ウリエルの全身を貫く、ウリエルの体に紅い亀裂が入り光が溢れる。

 

【ぐ、おお……。遠ざかる……我らの千年王国が……。

 ケガレし悪魔どものせいで……千年王国がケガレてゆく……】

 

ウリエルはそう言い、粉々に砕け散った。

 

「そんな、縛られた国なんて願い下げだよ」

 

美羽はベーっと言う。

 

 

◆◆◆◆

 

 

ラファエルと対峙するはアリス、リアス、朱乃、ロスヴァイセ、リーザ、フィーナ、シェリル、タオ。

 

【悪魔とそれに加担する者たちがこんなにいるとは……嘆かわしい事だ。このラファエル、患いを癒そう】

 

リアスは必殺を放つためチャージし、他の皆は牽制する。

前衛にタオとシェリルが武器を構えてラファエルと斬り合う。

 

【神の竜巻】

 

ラファエルを中心に荒れ狂う竜巻を起こして、一直線に向かってくる。

 

「ラウンド・シールド!!」

 

フィーナが前に出て、盾を構えると、光の障壁が生まれて竜巻を防いだ。

 

【では、これはどうだ】

 

ラファエルの鎌槍から緑色のオーラを発する蛇が出現する。

 

【シェオルの蛇】

 

蛇は速く動き、大きな口を開けて、呑み込まんとするが―――シェリルが前に出て大剣を豪快に振りかざし斬り捨てる。

しかし、シェリルは膝をついて、疲れが出ている。

 

「攻撃は防いだのに!?」

 

【我が蛇に触れし者は、体力と魔力を奪う。斬り捨てようとしてもだ】

 

素手や剣戟であの蛇を防いだとしても、接触したという時点で体力と魔力を奪われる。

ラファエルは鎌槍を大きく横薙ぎをしてシェリルを吹き飛ばす。

壁に叩きつけられたシェリルは血反吐を吐いて、ダウンする。

 

「シェリル!!」

 

「……女性に対する行い、消し飛ばしてあげるわ!!」

 

リアスは魔力を練り、"消滅の魔星"を放つ。

 

【そのような遅い攻撃、当たるとでも……】

 

ラファエルは回避しようとするが――――四肢に髪の毛がまとわりついている。

見ると、兜を外したシェリルが髪を伸ばして、ラファエルの身動きを封じていた。

アリス、リアス、朱乃、ロスヴァイセは驚いた。

 

「あれが、シェリルさんの能力!?」

 

「髪を自在に操る、あれがシェリルの力よ。私も紅のお姫さまに便乗するわ。―――プロミネンス!!」

 

青白い炎を放ち、リアスが放った"消滅の魔星"と融合し―――炎を纏った消滅球がラファエルに直撃し特大ダメージを負う。

ラファエルの右半分が消し飛び、火傷の跡が残った。

 

【ぐぅ……貴様……ラ!!】

 

ここぞというばかりに畳み掛ける、朱乃は雷光龍、ロスヴァイセは魔法のフルバーストを放ち追い討ちをかける

三つの影が走り、タオは昆で連続突きし、右拳を後ろに引き―――。

 

「破山掌撃!!」

 

タオが前に出て必殺拳を繰り出す。

その一撃にラファエルの体を"く"の字に曲げて、吹き飛ばす。

次にフィーナは剣を上段に構え、刀身が金色に光る。

 

「セイクリッド・セイバー!!」

 

光の属性が帯びた斬撃を左斜めに切り裂く。

そして、アリスが飛び出し、ラファエルの胸部の顔に触れる。

 

白の槍砲(アスプロス・ヴリマ)!!」

 

ゼロ距離から放たれた轟雷はラファエルの胸部顔を貫いた。

 

【な、何故……我らに仇をなす……。我らはケガレを駆逐し……癒すだけなのに……】

 

その言葉を最後に、ラファエルが粉々に砕け散った。

 

「神様をただ信仰する……そんなの国でもなんでもないわ」

 

アリスは千年王国の在り方を否定し、鎗を横に振るう。

 

 

◆◆◆◆

 

 

ガブリエルと対峙するは一誠、祐斗、アーシア、レイヴェル、鋼弥、リオ、アルス、カナン、望紅、紫。

 

【さぁ、悔い改めて死を受け入れなさい】

 

ガブリエルは剣先を鋼弥たちに向けて、告げる。

 

受難告知(じゅなんこくち)

 

剣先から黒い文字が描かれ、望紅とカナンに当たり二人は苦しそうに膝をついた。

 

「これ……あらゆるバッドステータスを引き起こしている!!」

 

リオはCOMPを使い二人のバイタル異常を調べて驚愕する。

 

「回復させます!!」

 

アーシアは神器を発動させて回復させるが――――効果が無い。

 

「ど、どうして!?」

 

「烙印も付加されているわね……これが消えない限り、回復はできないわ……」

 

「そんな恐ろしいものまで……!!」

 

"烙印"が消えるのは5分、それまで耐えなければ二人は危険に晒される。

 

「ガブリエルの受難告知が発動されたら、視界に入らない様に避けるしかない!!」

 

「つまり敵の視線を見て、回避しつつ攻撃しろって事かよ!!」

 

「紫、リオは護衛を頼む」

 

アルスの言葉に紫とリオの二人は頷く。

接近戦を得意とする二人が動けないの痛い。

それまでに一誠、祐斗、鋼弥、アルスがガブリエルの所へと向かい、仕掛ける。

 

「出し惜しみはしてられないね」

 

祐斗は禁手第二階層――――双覇の騎士王(パラディン・オブ・ビトレイヤー)を発動させて、高速でガブリエルを斬りつける。

鋼弥とアルスは驚いた、禁手の更なる上を発現させた祐斗に。

 

「この世界の一誠と祐斗は上の領域に達しているのか」

 

「成長が凄まじいな。だからこそ、凄い」

 

負けぬ意志と闘志が滾る二人。

アルスはサーベルを抜き、百、千を超える連続突き、鋼弥は肘打ち、裏拳、三連蹴り、正拳突きを放つ。

一誠の強烈な一撃を加えて、ガブリエルを吹き飛ばすが……、

 

【ディアラハン】

 

回復魔法を唱えて先程のダメージを白紙に戻した。

右腕の剣から光の斬撃波を幾つも放ち、鋼弥たちを吹き飛ばす。

 

【神の雹撃】

 

ガブリエルの右腕を掲げると、鋼弥たちの頭上から大氷塊が降り注がれていく。

アルスのサーベルから炎が奔り――――。

 

「フォルテ・フランメ!!」

 

幾重の火炎の斬撃刃を放ち大氷塊を消し飛ばす。

鋼弥が跳躍し、両手に気を溜めて―――真紅に染まる

 

真覇裂空波(しんはれっくうは)!!」

 

波動弾が放たれて、ガブリエルに直撃すると大きく後退した。

鎧を身に纏った一誠は左手から光が溢れて、狙いを定める。

 

「アグニ!!」

 

極大の気の奔流を放ちガブリエルを撃ち貫いた。

 

【なんという……おぞましき力、我らが敗北するなんて……、神よ……この者たちに罰を……】

 

ガブリエルは嘆きつつ、粉々に砕けた。

三人の天使たちを倒した。……どこから、威厳に満ちた声が響き渡る。

 

【三人の天使を倒すか……ならば、このミカエルが引き受けよう】

 

その言葉と共に激しい熱風が周囲を焦がし、姿を現す。

 

両腕の付け根に爬虫類の目が開かれて、両手は頭についている。

両耳には短剣のピアスを付けており、両目は閉じており微かながら炎が漏れている。

周囲には鱗を持つ蛇が周囲を漂わせている。

 

「大将のお出ましのようだな……」

 

「気を付けろ。ミカエルは先程まで戦った三人より、強い」

 

鋼弥の言葉に全員は気を引き締める。

一誠側は、これまで戦った敵とは格段に強いと本能的に察する。

ミカエルはゆっくりとこちらを向き、口を開く。

 

【汝らにも見せてやろう。かつて悪魔たちが天から地獄へと堕ちるその光景を】

 

ゴウッと熱風が広がり、辺りが炎で赤くなる。

 

【我らに刃を向けるというならば……幾らでもかかってくるがよい。

 幾憶の刃が迫ろうとも、我が尽く返り討ちにしてくれようぞ。

 ……貴様たちの相手はこの者たちだ】

 

ミカエルの言葉に天使の軍勢が出現し、一誠と鋼弥を分断させた。

リアスたちは天使の軍勢を相手にしなければならない。

 

「やれるか、一誠?」

 

「ああ、任せな!!」

 

二人は気合十分だ、ミカエルに飛び掛かり殴る蹴るの打撃をするが、相手は堪えていないようだ。

 

【天軍の剣】

 

一誠と鋼弥の頭上から光剣が雨の如く、降り注ぐ。

二人は防御して、やり過ごすが……ダメージは多かった。

ミカエルは休む暇も与えず、次なる攻撃を仕掛けた。

 

【神の業火】

 

ミカエルから炎が放たれると同時に、地から幾つものの炎柱が巻き起こして、辺りが熱と炎に包まれていく。

煙が晴れると、二人はボロボロになっているが、心は折れていない。

一誠は奥の手を出す、禁手化し、更に発動する。

 

「第二階層《ツヴァイセ・ファーゼ》――――天武(ゼノン)!!」

 

格闘主体の形態となり、構える。

鋼弥もまた、フッと笑い切り札を出す

 

「なら……とっておきを見せよう」

 

鋼弥の足元に召喚の陣が描かる。

聖なる光が溢れ出すが、傍にいる一誠は不思議と痛みを感じない。

 

「アルトリア・ペンドラゴン!!」

 

名を唱えると、光の柱に包まれると、現れたのは青いドレスに白銀の甲冑を纏った、雄々しき金髪碧眼の女性剣士だ。

遠くから見ていたアリスたちも鋼弥の能力に驚いた。

 

「えっ!?鋼弥さんが女性に!?」

 

「あれが、鋼弥の能力よ。契約を結んだ仲魔の姿になる"業魔化身"よ」

 

「しかし、また新しい仲魔と契約結んだのかよ!!すげーな!!」

 

魔界組は鋼弥の能力を説明し、新たな契約仲魔のオーラを見て頼りになるのが解る。

回復に専念していたカナン、望紅が復帰し、紫、リオと共に参戦する。

 

「待たせたな!!」

 

「休んでいた分は、きっちりと働くわ」

 

「私たちに任せてください」

 

「行きましょう」

 

残っている天使の軍勢を相手にする。

 

「お前さんたちに陽の熱を味わせてやるよ」

 

望紅の体から炎が生まれて、大きな火炎の球を生み出す。

 

炎珠天(えんじゅてん)!!」

 

両手で投げると火炎の球は天使の軍勢を巻き込み爆発を起こす。

 

「ブランク・サイン!!」

 

両手に着けている腕輪が開き、力を解放すると――――紫陽色のオーラドラゴンが生み出さし、大きな口を開けて軍勢を消滅させる。

 

「この動き見切れるかしら?」

 

紫の姿が朧になり、次々と天使たちが切り裂かれていく。

反対側に立ち、鎌をブォンと振るい静かに口を開く

 

「――――朧舞(おぼろまい)

 

天使たちは次々と魔法をはなち、紫に集中砲火をするが――――鎌が怪しく光る。

 

「ナイトメア・カウンター!!」

 

三日月を描くが如く振りかざし、鎌を振りがさすと魔法が跳ね返り天使たちは撃墜されていく。

リオはタリスマンを掲げて、必殺ノ霊的国防兵器の悪魔を召喚する。

 

「召喚――――英傑ミチザネ!!」

 

黄土色の鎧武者――英傑ミチザネを呼んだリオ。

ミチザネは刀を抜き雷撃を集め、リオも雷の魔法を唱えて複合させる。

 

「ナルカミ!!」

 

極雷撃が放たれて天使の軍勢を撃ち落としていく。

4人の怒涛の攻撃により、片付けた。

 

「うおりゃああああああああああああ!!」

 

一誠の連続の拳撃がミカエルに炸裂する、先ほどの間での威力は桁違いでミカエルにダメージを負わせる。

 

【せいっッ!!やあっ!!はああああっ!!】

 

エクスカリバーとロンゴミニアドと交合に斬撃と刺撃と巧みに攻撃する。

アルトリアはエクスカリバーを上に掲げると同時に、背後から20の光剣を生み出す。

 

【エナジーソードレイン!!】

 

光剣はミカエル目掛けて飛び、次々と切り裂く。

 

【おのれ……悪魔竜と騎士王如きがぁぁぁぁ!!】

 

ミカエルは空へと羽ばたき、最大の攻撃を放つ。

 

【ナラク落とし!!】

 

紅いエネルギーを身に纏い二人目掛けて急降下突進を繰り出す。

二人もまた、最大の必殺技を繰り出し、立ち向かう。

 

【ロンゴミニアドォォォォォォォォォォォォォォ!!】

 

「シャイニング・バンカァァァァァァァァァァァァ!!」

 

『Pile Period!!』

 

光の拳撃と光の槍撃がミカエルを貫いた。

ミカエルに紅い亀裂が入り、マグネタイトが零れだす。

 

【お、おお……おおおおお……。

 まさか、我ら四大天使が滅ぶというのか………。

 忌々しき……悪魔どもに……。】

 

「あんたらの救済なんか、この世界にも鋼弥たちの世界にも必要ない」

 

【貴方達の役目も唯一神に与えられた使命から解放されます。永久の眠りにつきなさい】

 

二人の言葉にミカエルはグラリッと傾き、天使の羽が散り散りと堕ち、崩壊した。

四大天使が倒されたのか繭の形が保てなくなり、一誠たちは脱出し、繭は音も無く消滅した。

 

 

◆◆◆◆

 

 

「行くのか?」

 

「ああ、元の世界に帰りを待っている人がいるからな」

 

数日こちらの世界に過ごして、別れの日が来た。

鋼弥たちの見送りに来てくれた一誠たち。

 

「美羽ちゃん、これを貴女に」

 

彗華から渡されたのは、指輪だ。

宝石はムーンストーンが埋め込まれている。

 

「あの、これは……?」

 

「貴女の魔力を上手くコントロールできる指輪です。きっと役に立ちますわ」

 

「ありがとう!!」

 

「アリスさんにはこれを差し上げます」

 

フィーナから渡されたのは赤い布が巻かれている黒い槍だ。

 

「その槍はアリスさんが得意としている雷を流すと便利な機能が働きますわ」

 

「ありがとう、フィーナさん」

 

「一誠、俺からはこれを」

 

鋼弥から渡されたのは、竜の装飾が施されている腕輪だ。

 

「ドラゴンリング、一誠の神器に呼応して能力が上昇する。

 お前の想いが強いほど、リングは答えてくれる」

 

「ありがとな!!」

 

一誠と鋼弥は握手する。

他の世界からきて、短い間だが……絆と友情が生まれた。

鋼弥たちは異世界のゲートを開けて、名残惜しそうに手を振って入る。

ゲートが消えて、一誠たちはしばらく見る。

 

「また、いつかな」

 

再開する時を待ち、一誠たちは家へと帰るのであった――――。




上手く書けているのか、キャラを動かせて活躍できているか、ドキドキしました。

今回コラボしてくださったヴァルナルさん、本当にありがとうございました!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。