それでは、4ページ目をどうぞ。
僕が無意識に唱えてしまった呪文『ザケルガ』はチーターを貫いた。
まだ電撃でピリピリをしていて、痙攣しているようにも見える。
「なんでこんな強い呪文を教えたのさ!!」
「わしは「ザケル」といったのじゃ!おまえさんが勘違いをしてたまたまパワーアップ版の「ザケルガ」を唱えたから悪いんじゃそうが!!」
「だって聞き取りずらかったんだから仕方ないでしょ?それに必死だったし!!」
「まあそれがもうひとつの原因ではあるがの、、、」
「?どういうこと、、、」
「呪文を唱えたとき、お主は無意識のうちに強く心の力(魔力)を込めすぎたのじゃ?」
「それってつまり同じ呪文でも力の入れ具合で威力が変わるってこと?」
「まあそういうことじゃの。今のは本来じゃと初級の上程度(人を気絶させる程度)じゃが、さっきのは中級の中(体の弱い人なら死亡)ぐらいあったかのー」
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「え?じゃあこのチーターは・・・?」
「おそらく死んでおるのではないかの?もしくは瀕死の状態じゃ」
僕は駆け寄った。口から血を流してピクリとも動かない。僕は自分がしてしまったことに手が震えた。
「・・・のう主よ?もしここでお主が反撃していなければお主もその少女も大怪我あるいは死んでいたじゃろう。なのになぜ泣いておるのじゃ?」
「う、、、うぅぅぅ、、、」
「それにもお主が正しく「ザケル」を唱えておったとしても倒せていないかもしれん。そうすれば今度はより強い呪文を唱えたであろう。」
それでも僕は悲しかった。
いくら自分を守る為とはいえ、相手を死なせない方法はあったのではないか?
僕はこのチーターがかわいそうでしかたかった。
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「ねえ、このチーターを生き返らせる呪文はないの?」
「そうじゃのー、、、ちょっと待っておれ」
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「傷を治す呪文ならあるのー「サイフォジオ」じゃ。この呪文も魔力をこめればこめるほど回復力が増すでの」
「わかった!」
『サイフォジーー!』
すると僕の頭上に羽と水晶を持つ剣が現れた。
僕の体力がなくなっていくのを感じつつも、今はこのチーターが生き返ってくれることしか考えられなかった。
「それを動物に突き刺すんじゃ!」
「わか、、、え?大丈夫?」
「いいから早ようせんか!」
「お願いだ!えぇぇーい!!」
ドス!剣がチーターに突き刺さった。
すると水晶の周りの羽が回転しだしてチーターが光につつまれていく。
しばらくして光が収まるとチーターはきれいな状態に戻っていた。
僕はうれしくなって少しチーターの背中を撫でてみた。とても手触りがよくてサラサラだった。
しかし、チーターは動く気配がなかった。
「ダメじゃったか~、、、」
「え?生き返ったんじゃなかったの!?」
「わしは傷を治すといったじゃろ!瀕死の状態なら何とかなったかもしれんが、死んでいた場合は手のほどこしようがないわい。」
「ほ、他にはないの!?」
「後は自分を回復させる呪文だけかの~、、、残念じゃ」
「そ、そんな、、、、、もう一度『サイフォジオーーー』」
今度はもっと魔力をめるんだ!そうすればきっと!
その後2度の「サイフォジオ」を使うが、チーターが動くことはなかった。
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僕はその場で力尽きてしまった。魔力を使いすぎたらしい。体に力が入らない。。。
僕はチーターに覆いかぶさり、鼻をすすりながら泣いた。
ごめんよ、僕がしっかりと魔界の王様の話を聞いていれば、お前は死ななくてすんだかもしれないのに、、、
僕はひたすら後悔した。
ドックン、、、
すると今何か小さな音が聞こえたような気がした。
「ねえ、もう一度サイフォジオ使えないかな?」
「お前さんの魔力がないんじゃ、使えんよ。」
「後一度だけ!お願い!」
「っと、わしに言われてもの~、、、方法がないわけではないが、その分リスクをともなうぞ?」
「ど、どんな?」
「おまえさんは記憶を失う」
「え?、、、それって」
僕の思い出や友達のことを、、、
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「ウ・ソ」
「・・・今すぐ燃やしてやる!!!!」
「ま、まて!!今のにはちゃんとした理由が!」
「40字でわかりやすく説明してみ」
「今失いたくないと思った思い出を強く意識して楽しさで心を満たすことで魔力が急速にか「はい40字」って待ってくれ~~!!」
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「ッチ!」
「お主今舌打ち「燃や」わ、わかった!」
「つまり強く心に残っている思いでは心の支え(力)となって自身の魔力を急速に回復することができるんじゃ。」
「そんなこともできるんだ!」
「じゃが、この力はお主にのみそなわっておるようじゃの」
「どうしてわかるの?」
「先ほどいろいろとこの世界の情報を調べておったが、この力はレアスキルというようで、とても貴重な力だそうじゃ」
「そっか。 とりあえず、今はやってみよう!」
僕は今までで一番楽しかった思い出をいろいろと思い浮かべた。
その中で一番の思い出は、美穂や友達と一緒にキャンプに行ったときのことだった。
しばらくすると本が光りだした。
「今なら可能じゃろう、さあ、主よ!」
「うん! 『サイフォジオーーー!』」
これまでよりも強い輝きを放ち、剣はチーターに刺さると光りだした。
お願いだ!透はとにかく祈った。
光が晴れたそこには横になりながらも目を開いたチーターの姿があった。
僕はうれしかった。
するとチーターが心に話しかけてきた。
「ありがとよ。。。襲った俺なんかのために必死になってくれてよ、、、」
「いいんだよ、、、」
僕はうれしかった。しかし、この後に告げられたことは衝撃の事実だった。
「せっかく助けてもらったのによ~、俺は、もう長くないんだ」
「え?どうして?、、、」
「こやつは珍しい白色をしておるじゃろ?いわば希少種じゃ。おおかた、実験などにずっと使われてきたんじゃろ。」
「そ、そんな!せっかく助かったのに!」
「すまねえな、、、おまえ、名前は?」
「え?、、、しらかわとおるだよ」
「とおるか、、、お前のことは忘れねえよ」
「い、いやだよ!せっかく話ができたのに、もっといっぱい話したり遊ぼうよ!」
「俺はもう長くないって言っただろ、、、そろそろ、お別れだ、、、」
「う、うぅ、、、」
「ひとつだけ方法があるぞい」
「え!ほんと?」
「ウ「ウソだったら今すぐ川に流す」うぅー、、」
「方法が、 あるのか?」
「あるわい。使い魔として契約するのじゃ。」
「使い魔? ってなに?」
「使い魔というのは今回の場合で言うと、お主とチーターが主従の契約をすることでチーターは魔法生命体となるのじゃ。主がそのチーターの主人になるが、それでもチーターがよいのであればじゃがな。」
「とおるが主人か、、、悪くないかもな」
「じゃあ「しかしじゃ」、、、なにかあるの?」
「このチーターはお主を気に入っておる。その点は問題ないじゃろう。しかし、問題は主の方が多いぞい」
「たとえば?」
「どうやって飼うんじゃ?」
「、、、あ!」
「他にもあるぞ。契約を結べば使い魔は居るだけで主の魔力を常に消費し続ける。お前さんはまだ子供じゃ。それほど魔力も多くはない。毎日マラソンをするようなもんじゃぞ?」
「そっか。。。」
「俺のせいで迷惑はかけ「いいよ」、、、なに?」
「契約しよう。」
透の目には強い意志がともっていた。
「さようか。主が決めたのならわしは問題ない。」
「い、いいのかよ?」
「うん。僕は君ともっとお話したりいろんなことがしたいんだ」
「そっか・・・」
「それじゃあ、今から主の精神をリンクさせて、新たに人造魂魄を憑依させるからの、、、主の魔力は空っぽになるが、少し我慢せいよ!」
「わかった。」
僕の中から魔力がどんどん吸われていく、、、、、
「よし、」完了じゃ!
僕はその言葉を聞いたとたん、緊張の糸が切れたのか意識を手放した。
ご閲覧いただきありがとうございます。
キャンプについてはまたどこかの機会でお話しするかもしれません。
次回の投稿は少し先になりますが、書き出したからにはがんばりたいと思いますので、応援よろしくお願いいします。
それでは次回もよろしくお願いします。
イムハタ ハジメ