赤金の魔導師   作:イムハタ ハジメ

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今回はこれが最後の投稿になります。
なかなかうまくかけにので連続投稿ができづ、申し訳ないです。
仕事の関係上、週に2回投稿できればと考えています。

それでは、6ページ目をどうぞ。


ページ6 なのはとの出会い

夏休みに入ってからは今まで以上にやりたいことができた。なんせ、時間はたっぷりある。

宿題なんて、美穂ちゃんや他の友達を一緒に1週間で終わらせた。なにせ、僕は本が大好き、読書感想文なんてぜんぜん苦にはならない。

友達の中にはバカなやつもいて、ほとんど自力で解けない、、、というか答えがあさっての方向に飛んで行っちゃうから、ちゃんと話を聞いて落ち着いて考えればきっとバカではない、、、と思う。

まあ、いいやつだから一緒に遊ぶのは楽しいんだけどね。

 

そんなこんなで僕は残りの夏休みを満喫した。もちろんマグニやヘルメスも一緒だ。

マグニは友達の中でも大人気でいつもなでられたりして気持ちよさそうにしている。特に肉球がすごく気持ちいい!!

田舎にも行ったし、友達と海にも行った。(海ではマグニは岩の上でごろごろしていて、もぐったりはしなかった。)

 

あっという間に過ぎていく夏休み、そんな中でもトレーニングは欠かさない。

今では魔力はB+ぐらいになっていて、後半年もすればAになれるぐらいだそうだ。

 

今日もトレーニングで隣町にまで走りに来ていた。

お母さんにお弁当を用意してもらって、ちょっとした遠足気分だ。

 

ちょうどお昼になったので、お弁当を食べるために公園によったとき、悲しそうにうつむいてブランコにすわる女の子がいた。公園内には他に同い年ぐらいの子がいるのにどうして?と思い、声をかけてみる。

 

「こんにちは。どうしてそんなに悲しそうな顔をしているの?」

「、、、え?   わたしですか?」

「うん。せっかく遊ぶための公園なのに、とても悲しそうだったから。」

その子は人見知りなのか、答えてはくれなかった。

とりあえず僕はおなかがすいていたので、お弁当を食べるためにベンチに移動して食べることにした。

包みを開けると、そこにはおいしそうな卵焼きをはじめ、ウインナーやお魚が入っていた。

マグニも「にゃ~~~!」とおなかをすかせてないているので、キャットフードを取り出して器にだしてあげた。

 

キャットフードの味がとても気に入ったみたいで、昔はチーターのプライドが高かったのか、魚や鶏肉を食べていたのだが、ふとしたひょうしにキャットフードを食べたのがきっかけで、とても気に入ってしまった。

うちとしては食費がおさえられていいのだが、、、いいのかチーター!?

 

とりあえず、僕もおなかがすいたので今は食べることにした。

「おいしいな、マグニ!」

「にゃ~~~!」

 

しばらく食べていると、どこかから視線を感じる。

ふとあたりを見渡すと、さっきまで公園の中にいた子供たちは各自家にご飯を食べに帰ってしまって誰もいなかった。

約1名を除いて、、、

 

「食べる?」

「え?」

 

さっきの子がこっちをじっと見ていた。

 

「いいの?」

「うん、誰かと一緒に食べたほうがおいしいし、君もおなかすいたでしょ?」

「キュルキュル~~~」

「あ、、///」

「ほら、こっちにおいで。」

 

「う、、うん」

「はいこれ、おにぎり。後、ほしいのはとってくれていいよ?」

 

「、、、パク、、、おいしい   !」

「まあそれはおにぎりだからあまり褒めてもお母さんは喜ばないけどね。これ食べてみて」

「これって、卵焼き?」

「うん!僕の大好物なんだ!」

「、、、うん、、、パク、、、とってもおいしいの!」

「よかった。やっと笑ったね。」

「あ、、、」

その子は一瞬だけ笑顔になったが、また落ち込んでしまった。

 

いったいどうしたんだろ?

「どうしたの?よかったら相談に乗るよ?」

「でも、、、、」

 

「じゃあまずは自己紹介からしよう。僕はとおる 白河 透 だよ。」

「とおるくん?」

「そ、小学3年生。」

 

「、、、私は、、、なのは、、高町なのはなの、、、」

「なのはちゃんね、で、どうしてそんなに落ち込んでいるの?」

「にゃ~~~?」

 

あ、マグニが食事を終えたみたいだ。

 

「か、かわいい、、、」

「マグニって言うんだよ」

 

なのはちゃんはマグニを撫ではじめた。

 

「にゃ~~~~?」

心配そうななき声をあげるマグニ。

すると、なのはちゃんが少しづつ話はじめた。

 

「なのはは、、、いい子にしてないといけないの」

「?いいこに?」

「そうなの、そうしないと、、、お父さんが帰ってこないの!!!」

そう言ってなのはちゃんはなき始めてしまった。

少し落ち着くようにしばらくなでてあげた後、もう少し話を聞いてみた。

 

内容としては、お父さんが意識不明の重態で入院しているらしい。

なのはちゃんのお母さんにお父さんはいつになったら帰ってくるの?と聞いたときに、お母さんが

「なのはがいい子にしていたらすぐに戻ってきますよ」といったのが今回の始まりだそうだ。

家にいてもお母さんはお仕事で毎日喫茶店、お兄ちゃんやお姉ちゃんもそのお手伝いだそうだ。

 

僕はそのことで涙を流し、一人で悲しむなのはちゃんを見て、助けてあげたいと思った。

 

<ねえ、ヘルメス。お父さんの怪我が病気じゃないんだったら、サイフォジオで治せるよね?>

<おそらく大丈夫じゃろう。じゃが、この世界では魔法(呪文)の存在は認識されてはおらぬ。

<つまり?>

<いきなり重病人が元気ななったら不思議がるということじゃ。>

<なんとかならないかな?>

<といわれてもの~~~。。。。>

<とりあえず、治しちまってから考えたらいいんじゃねえか?>

<え?>

<だから、とりあえず元気にしてやって、言い訳は後で考えりゃーいいだろ。俺ん時だって何とかなっただろ?>

 

た、確かに。

 

 

「じゃあさ、僕もお見舞いに行くよ!なのはちゃんのおとうさんの。そこで一緒にお願いしようよ!」

「え?、、、」

「みんなでお願いしたら早くよくなるかもしれないよ?」

「、、、そうかな?」

「うん!試しにやってみようよ!」

「、、、わかったの!」

ちょっとだけ、なのはちゃんの目に力が戻ったような気がした。

 

 

僕たちはお弁当を食べた後、なのはちゃんのお父さんが入院している病院に向かった。

どうしても動物は入れてもらえなかったので、マグニには中庭で日向ぼっこをしているように頼んだ。

 

「大丈夫かな?マグニ、、、」

「あの子はしっかりしてるから、大丈夫だよ」

 

僕たちは看護婦さんに聞いて病室へと急いだ。

 

「ここか、、、」

なのはちゃんのお父さんは酸素マスクをつけられて、眠っていた。まだ意識は戻っていないらしい。

お父さんの姿を見るなり、なのはちゃんはまた暗くなってしまった。

僕は周りに誰もいないことを確認して、病室へと入った。

 

「おとうさん、、、うぅ、、、」

なのはちゃんが泣き始めてしまった。

 

「なのはちゃん、これあげる!」

「これは?」

「きれいでしょ?僕の宝物」

 

それは青く輝く石だった。以前、美穂ちゃんとこの町の公園にピクニックで来た時に見つけた石。

あの時ひとつなくしちゃったけど、僕はどうしてもほしくて後日探しに来たのだ。

川の中を探しても見つからなかったから、あきらめかけていたんだけど、別の場所で同じものを見つけたのだ。

僕はそれをお母さんにお願いして、お守り袋にいいれて大切にしていた。

この石の入ったお守りを身に着けているとなんだか力がわいてくるようなきがしたからである。

 

「いいの?」

「うん!ほら、これをしっかり握ってお願いしよう!」

「うん、、、わかったの!」

「じゃあ目をつぶって、、、」

なのはちゃんが目をつぶってお願いをし始めたのを確認して僕は小声で呪文を唱えた。

 

『サイフォジオ』

 

しばらくしてなのはちゃんのお祈りも終わったのか目をあけてお父さんを確認する。

まだ起きない。

するとなのはちゃんはまた下を向き始めた。   その時!

 

「ツッ!」

 

お父さんの意識が戻った。

その声を聴いた瞬間、なのはちゃんは目を見開いた。喜ぶなのはちゃんを見ながら僕はナースコールを押して看護婦さんと先生を呼んだ。

 

 

しばらくして、駆けつけた先生は奇跡だと言って驚いていた。

「こんなに早く意識が戻るなんて!!」

「はは、、、結構丈夫なんで、、、」

しかし辛そうだ。

 

「この子は娘さんですか?」

「ええ、娘のなのはです。」

「そうですか、よかったねお嬢ちゃん、もうお父さんは大丈夫だよ!」

「え?」

 

その言葉を聴いて、なのはちゃんは大声で泣き出してしまった。

「よかったね、なのはちゃん!」

「うん!ありがとう、とおるくん!!」

 

「なのは、お友達かい?」

「あ、初めまして。白河透といいます。小学3年生です。」

「初めまして、なのはと一緒に来てくれて、ありがとう。」

「いえ、、、」

「お父さん!お母さんに電話してくるね!」

「ああ、頼んだよ」

 

なのはちゃんは看護婦さんに連れられて電話をするために出て行った。

え?これって二人っきりなんですが、、、

 

 

き、気まずい!!!

 

 

「透くんと言ったね、本当にきてくれてありがとう。」

「いえ、、、公園で落ち込んでいるなのはちゃんを見て心配だったもので。」

「そうか、、、で、君は何者なんだい?」

「えぇ!?」

「いや~そのね、僕はこの怪我を負ったとき、死を覚悟したんだよ。」

「はあ」

「でも聞くところによると、僕が入院してまだ1週間、、、僕は確かに鍛えてるし、丈夫だけど、この怪我を1週間で治せる自身はないんだよ、、、」

 

「まあ君の「僕が、、、少しだけ手伝いました。」、、、?」

「僕には不思議な力があるんです。それこそ傷を一瞬で治せるような、、、、魔法が使えるんです!」

 

 

「こりゃー驚いた、、、まさか魔法が使えるとは。」

「え?」

「いやーね、僕はちょっと気まずい空気を何とかしようと思って、、、」

 

<ねえ、ヘルメス、、、>

<何じゃ?主よ>

<今だけウソついていいよ>

<事実じゃ>

<後でお仕置きだね>

<理不尽じゃ~~~~!!!>

どおする?

 

「ごめんね、、、秘密だったかな?」

「、、、は、はい、、、」

「じゃあこのことは内緒にしておくよ。もちろんなのはにもね」

「あ、ありがとうございます。」

「じゃあ少しだけでいいから、僕に使った魔法を教えてくれないかな?」

「はい、僕は少しだけ回復の魔法をあなたに使いました。」

「それはどうしてだい?」

「いきなり重病の患者さんが元気になったら不自然でしょ?」

<それわしのセリフ!>

<あ~はいはい、感謝してるよ。>

<ならばよいのじゃ。>

 

めんどくさい魔導書だ。

 

「そうか、、、ありがとう、小さな魔法使い君、おかげでなのはは救われた。」

「い、いえそんな。。。」

「まだ体が痛むが、、、後は自力で治るまでがんばるよ。」

「え?ちょっとづつ回復の呪文をかけていけばいいんじゃないですか?」

「それは違うよ。今回僕は結構無茶をしてね、、、これは自分への戒めさ。」

「戒め?」

「罰みたいなものかな?ほら、なんでも魔法で解決しちゃうとすぐに無茶しちゃうでしょ?でもそれは本当はよくないんだよ。」

「癖になっちゃうからですか?」

「それもあるよ。他にもね、家族や仲間を悲しませちゃうから。」

「まだ早かったかな。でもこれだけは覚えといて。世の中にはどんなにすごい魔法でも解決することができないこともきっとある。だから、まずは自分の力で、それでだめなら仲間と一緒に。魔法は最後の手段にとっておくこと。」

「。。。わかりました。」

「君はその年で物分りがいいんだね。普通は納得できないものだよ?」

「いえ、いろんな物語を読んでいても、切り札は最後まで使わないものだったったから、、、」

「、、、そうだね。、、、それに、そのほうがカッコイイしね!」

「あはは、、、確かに!」

 

 

そんなお話をしているとなのはちゃんが帰ってきた。

 

「お父さん!今からお母さんがこっちに来るって!!」

「そうか、ありがとうなのは。」

「違うよ、なのはじゃなくて、とおるくんにお礼を言って!」

「僕はさっきお礼をもらったよ。」

「そうなんだ。本当にありがとう!とおる君!!、、、、その、あのね、、、」

「???」

「あの、、、なのはとお友達になってほしいの!」

「僕となのはちゃんはもう友達だよ。」

するとなのはちゃんは満面の笑顔で「うん!」と言ってくれた。

 

その後はなのはちゃんのお母さんが病院に来てとても喜んでいた。

その光景はとても素敵なもので、とても心があたたかくなった。

 

「透君、これからもなのはのことよろしく頼むよ」

「あ、はい。こちらこそ。」

 

僕たちはその後携帯電話の番号を交換して、連絡を取り合えるようになった。

なのはちゃんはとてもうれしそうだった。

お父さんたちからも、退院したらうちの喫茶店に遊びにおいでと招待された。

何でもお母さんの作るケーキはとても人気らしい。

 

帰りの途中にマグニを迎えに行くと、子供たちに撫で回されていたのを見て、なのはちゃんと笑ってしまった。

 

 

 

こうして、僕となのはちゃんは友達になった。

 




いかがだったでしょうか?
ご意見、ご感想などあれば遠慮なくおっしゃってください。

それでは次回もよろしくお願いします。

イムハタ ハジメ
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