緋弾のアリア  《鼠の書く舞台》   作:通りすがりの床屋

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4弾目 星伽の姉妹

「嫌がれせか……」

 

俺は星伽の巫女を撒いて、夾竹桃と少し雑談とお遊びの計画を立てて時間を潰した

それが終わったとき五時を回っていた

今は、今日から住むことになった男子寮の自室の前に立っている

遠山の部屋に同居する可能性が高いと思っていたが当たっているとはな……

俺は理子とジャンヌから事前に武偵高の情報を伝えられている

夾竹桃?やつは武偵高の百合ップルの情報以外喋らなかったよ実に有意義な情報ゴホンゴホン

情報では遠山は四人部屋を一人で使用していた……のだが今はアリア、理子、星伽の巫女が当たり前のように生活しているらしい

男子寮になんで女子がとは思わない

遠山家は先祖代々女たらし、遠山キンジは歴代遠山家でもトップレベルに入るハーレム野郎だとか

情報源は企業秘密

むしろ三人だけかと思ったとも

問題はハーレムの中に異物()が現れたときの女達のアクションが予想できないことだ

恋する乙女ほど恐ろしいものはないとブラドは胃痛薬飲みながら言っていた

ダチ公が胃痛になった原因のヒルダがああなってしまったのはほぼ夾竹桃のせいだ

俺は少し暗示をかけただけだし俺は悪くない

『脚本家の鼠』は人の行動を操っても感情は操れない

理解できないものをどう脚本に取り込めというのだろうか

じぃさんのように『条理予知』なんてチートは使えませんとも

えぇ、使えませんよーう

 

「あの、そこの方」

 

うん、わかってた

後ろに巫女装束の少女がいたことは

それが理子曰くヤンデレユキちゃんの妹であろうことはわかっていたんだ

それだけなら問題ないんだけど物凄く不機嫌そうな雰囲気が漂ってるんですよこの巫女

姉妹揃って怖い怖い

 

「はいはい、何か御用ですかお嬢さん?」

 

おもむろに振り向き一寸の間声の主を観察、営業スマイルを張り付ける

少女は風呂敷を背負い、室内だが赤い唐傘を差していた

黒髪セミロングのぱっつん前髪、目つきはキツかったが光のない目をする姉に比べれば可愛いものだ

あれ、初見だからビビった

キンジに口説かれた女にしかあの目、使わないんじゃなかったのかジャンヌよ

 

「星伽白雪お姉様を知りませんか?」

 

星伽を探しているなら男子寮に来るのはおかしいと思わなかったんだろうか

でも遠山の部屋に来るのが正解だからな

巫女侮れないなー

 

「さぁ、知らな「ハッ!お姉様の匂い!」……」

 

星伽妹は俺の言葉を途中で切って恐ろしいこと言いながら振り返った

いるよな犬並の嗅覚で意中の相手見つけるやつ

うちの真理音もフランの匂い嗅ぎ付けるし

 

「こな……ゆき?嘘じゃなかったの?」

 

星伽妹の視線の先には茫然としている星伽姉がいるじゃありませんか

女の嗅覚怖いわー

モテるやつは辛いんだろうな他人事でよかった

 

「星伽巫女の鏡とまで言われていたお姉様が……30分も門限を破るなんて。やっぱり、私が『託』で予見した通り———この悪しき武偵高に毒されていたのですね!」

 

今は5時半

星伽の巫女は小学生並の門限なのな

普通のやつなら、たかが30分だろと思うところだろうがこの手のお堅いやつらは1分の遅れも許さない

というか籠の鳥と呼ばれる箱入り娘に門限の意味あるのかね

至近距離から説教してくる妹に姉は言い訳もせずタジタジとしている

大方、遠山のため情報科にこもり、今まで緊急任務を探していたんだろうな

この時期、単位になる仕事は売り切れてるに決まってるだろうに

俺は騒がしい星伽姉妹を放っておき貰ったばかりの新品のカードキーで部屋扉を開ける

 

「ささ、お姉様!早く室内へ、そしてお湯あみですっ。何はさておき、お背中をお流しいたしますっ!」

 

そしたら急に星伽妹は俺を押しのけまごつく星伽姉を室内に押し込み、ばしんと扉を閉めた

どうやらお兄さんは視界に入っていなかったらしい

てか、ここ男子寮なんだけど当然のように入るとは不衛生な巫女だ

カギ閉めてないだけマシか

 

「あ、もしもし?俺、俺俺。今から来れる?」

 

星伽姉妹は風呂に入るらしいので取りあえず保険かけてから部屋に入ることにした

物置にでもこもるか

女子が風呂入ってるなら外で待つのが紳士?

知ったことか

長旅でお父さんは疲れたんだ

娘と歳が同じくらいの娘で興奮なんかしませんよーう

幼女も年増も無理だけどな

百合ならドンと来い

 

※ ※ ※

 

「助けて……キンちゃん……!」

 

風呂上りの星伽姉が星伽妹に襲われているように見えるが仲の良い姉妹がじゃれ合っているだけである

それが星伽姉が涙目で想い人の名を呼んでいようが、星伽妹がヤバい顔で嫌がる姉の巫女服を剥いでいても俺の中ではじゃれ合いにしか見えないねいいぞもっとやれ

 

「礫、来たぞ」

 

保険に呼び出したジャンヌさんが愉快な状況にある遠山の部屋にログインしました

 

「ジャンヌ!?」

 

「……」

 

星伽姉は助けに目を輝かせ

星伽妹はジャンヌを親の仇とばかりに睨んで

ジャンヌは冷静に状況を分析している

 

「邪魔したな」

 

空気を読めるジャンヌはログアウトしようとした

 

「丁度よかったよジャンヌ!」

 

しかし、星伽姉に回り込まれた!ジャンヌは逃げられない!

さっきまで妹に下敷きにされていたのに一瞬でどう回り込んだのだろうか

星伽の巫女が瞬間移動を使えるなんて聞いてない

 

「私は礫に呼ばれただけで」

 

「いいからいいから」

 

星伽姉妹の目からハイライトが消えてる

外には『魔宮の蠍』こと夾竹桃の顔があった

さらば、ジャンヌ

お前の尊い犠牲は忘れない

そっと、扉を閉め俺は悲鳴をシャウトする

 

※ ※ ※

 

「夾竹桃さんや。流石にやりすぎじゃないかね?」

 

翌朝、正気に戻った星伽姉妹は悶え転がっていた

妹は悦びから姉は罪悪感から立ち上がれないようだ

何があったかは寝ていたから知らないが夾竹桃からことの顛末を聞いている

内容は確実に脚色されてた

昨晩は仲がいい女子達がじゃれ合っていただけで間違いは起こっていないはず

少し、身体的接触があっただけですよーう

ジャンヌ?ぐっすり寝ているよ

あいつ相変わらずメンタル強い

相手が男なら殺してただろうけどな

俺と夾竹桃が

 

「キスくらい仲のいい女子には普通よ」

 

夾竹桃は満足そうな顔で煙管を吸っていた

普通という割に薄い本に……いやなんでもない

 

「ところで貴方、私の毒にかからなかったのね。そういうのに弱かったでしょう?」

 

「ガスマスクって便利だと思わね?なかったら乱入することになってたぜ」

 

昨日、星伽姉妹がケダモノと化したのは夾竹桃先輩様がいけないお薬を部屋に散布したからだ

本当何やってんだこの戯けは

誘ったの俺なんだけど立案した日のうちに実行に移すなよ

丁度いいところにガスマスクがなかったらお父さんバーサーカーになってたぞ

 

「少女達の友情を邪魔してたら排除してたわ」

 

「ノンケと男に容赦ない夾竹桃さん流石ですわー」

 

 

 




なんか適当になってるけど芸風だよこれは芸風
さっさと極東戦役に進めたいところ



おまけ

原作のキンジが粉雪を押し倒す場面を礫達が目撃していたら

礫「おーい!皆、また遠山が子供を押し倒してるぜー!」

フラン「……」(引き気味)

真理音「死刑。仔細なし」

ヒルダ「やはりケダモノはケダモノね汚らわしい……。だから理子、この男のことは忘れて私とベッドで(自主規制)しましょおおおお!」
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