紅の牙と黒提灯   作:雅音かぐや

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第11話

桃太郎「ちょ、ちょっとお二人さん…!?」

「お二人共も性格が合わないのね~・・・」

「いいぞ~、もっとやれ~♪」

 

 

 ビキッ…!

 

 

鬼灯「…一旦休戦しましょう」

 

 

雅「同意だ」

 

 

 ヘラヘラと寄って茶々をいれてきた白澤に二人は張り合いをやめ、キッと白澤に定めた。

「・・・へ?」

 サーッと血の気が引いていく白澤にじりじりと詰め寄る鬼神と羅刹。

「ちょ、ちょ…!!待て待てって…!何で僕に詰め寄ってくるのさ!?」

「アンタの言動が一々癪に障って仕方ないんだよ…」

「つまり、存在自体がむしゃくしゃするんです…」

「八つ当たりにしか聞こえない!!こんなところでチームワークよすぎだろ!!」

 すると、パキパキと指を鳴らしながら詰め寄る雅が突然、

 

 クラッ・・・

「!う・・・?」

 

 頭を抱えよろつくなか、倒れそうになったところを鬼灯が支えた。

「!大丈夫ですか?」

「あ…ごめん…急にかっとなったから酔いが回って…」

「た、助かった…!ってお前!何軽々しく雅ちゃんに触ってんだよ!」

「支えているだけですよ。貴方みたいに邪な考えを持ち合わせていません。というか、さっきから貴方、雅さんに執着しすぎですよ」

「執着するも何も。僕は雅ちゃんのことが好きなんだもん」

「はぁ?今日会ったばかりで、何言ってんだか・・・」

「貴方みたいな女たらしに務まりませんよ、雅さんは」

「おお、よく分かってんじゃ・・・」

 

 

 

「むしろ、私の方が務まりますよ」

 

 

 

 刹那、そっと雅を抱き寄せ、無表情で爆弾発言を唱えた。

 その場に居た閻魔大王、ならびに極卒達はその場で凍りつき愕然とした。

「・・・な、何を言ってんだよ!!しかも無表情でどえらい発言しやがって!!冗談にも程があるぞ!!」

「冗談もありますが、貴女はまんざらでもなさそうですね。こうやって私に寄り添っているんですから」

 見上げると鬼灯の顔が目と鼻の先にあり、雅の頬が赤く染まった。

「そっちからしてきたんじゃないか!!」

 鬼灯の腕から振りほどき、少し距離を置いた。

「全く、なんなんだよアンタは…!人をおちょくる限度があるだろ!それに誤解を招くような発言も!!みろよ、周りが凍りついたこの感じ!!」

「それを鵜呑みにし、信じた貴女もその一人ですよ」

「こ、こいつ…!!」

閻魔「ま、まぁまぁ二人とも…!きっと飲みすぎたんだよね、もういい時間だし切り上げようか?」

「いいや、迎え酒だ!この鬼神をへべれけにするまで何人たりとも口出し無用だ!!」

 どんと一升瓶を机に叩きおき、黒衣の鬼神を睨みつける。

「馬鹿なことを考えますね貴女は、どうなってもしりませんよ」

 

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