現代での艦娘達   作:夢原光一

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念願の護衛艦着任しました!

横須賀基地

提督「つ、ついに、この日が来たか」

窓を眺めながら1人の提督がそうつぶやく。

羽黒「司令官さん。今日はかなりそわそわしていますね」

赤城「何で、そんなにそわそわしているのですかね?」

提督の様子を見て羽黒と赤城がそう言う。

大淀「今日は、いずも型護衛艦一番艦いずもが横須賀基地に着任する予定なんです」

羽黒と赤城にそう言うのは、提督の秘書艦大淀である。

羽黒「いずも型護衛艦一番艦いずもって・・・」

赤城「確か、加賀さんを超えた護衛艦ですよね」

羽黒と赤城がそう言う。

大淀「その護衛艦が横須賀基地に配備されるんです。ちなみに、いずもの配備に伴い護衛艦しらねが退役します」

大淀がそう言う。

「提督!いずもが到着しました!」

1人の自衛官がそう報告する。

提督「そうか!では、いずものところへ向かう。大淀、今基地内にいる艦娘達を集めてくれ」

大淀「わかりました提督」

大淀がそう言うと提督は、いずものところへ向かった。赤城と羽黒もいずものところへ向かった。

 

 

大淀「提督。基地内にいる艦娘を集めました」

大淀がそう報告する。

羽黒、赤城を始め、大和、加賀、飛鷹、那智、高雄、青葉、天龍、龍田、霧島、陸奥、吹雪、電、雷、雪風の16人が集まった。

提督「少ない~」

大淀「申し訳ござません提督。他の艦娘達は、遠征やドック入りなどで、これだけしか・・・・」

提督「気にしないでくれ。さあ、みんな。これが我々自衛隊の念願であるヘリコプター搭載型護衛艦いずもだ!」

提督がそう言う。

電「大きいです~」

天龍「これは、他の護衛艦よりでかいな~」

電と天龍がそう言う。

青葉「大きくて当然です。二航戦の正規空母飛龍の基準排水量は17,300トン、公試排水量は20,165トンを上回り、全長は227.35mと一航戦の正規空母加賀さんを上回り、大戦初中期のアメリカ海軍主力空母であったヨークタウン級航空母艦。基準排水量は、19,800トン、全長は、247mと同規模に当たる護衛艦です!」

青葉がそう説明する。

那智「飛龍や加賀さんも上回り、ヨークタウン級と同規模とは・・・」

那智がそう言う。

提督「さあ、こんなところで喋るのもなんだから甲板のところへ行くぞ」

提督がそう言うと赤城達は、いずもへ乗り込んでいった。

 

 

雷「広いです!」

陸奥「広くて当然よ。なにしろ加賀より大きいんだからね」

甲板のところについて、雷と陸奥がそう言う。

赤城「焼いていますの加賀さん?」

加賀「焼いてなどいません赤城さん。私より全長が広いだけで、嫉妬などしていません」

赤城の問いにそう答える加賀。

高雄「提督。このいずもの能力ってどんなものですか?」

高雄が提督にたずねる。

提督「ん~、そうだな。ひゅうが型は単艦での戦闘能力を持っていたが、いずも型は艦そのものの戦闘能力は低く抑えられていて、完全なヘリコプターの運用に特化した艦だ。多機能レーダーやソナーは簡略化されて、武装は高性能20mm機関砲(CIWS)2基、SeaRAM近SAMシステムの2基以外の最低限の自衛火器を搭載せず、対潜用の魚雷すらない。艦本体も洋上を機動して対潜その他戦闘に従事するには限界の大きさであり、それ以上の大きさとなる本型は艦隊中核のプラットフォームに徹する運用が想定されているから。すなわち単艦では運用せず、イージス艦などを伴った艦隊として運用することを前提となっている」

提督がいずもの能力についてそう話す。

大和「いずもは、他の護衛艦とともに運用するのですか」

提督「ああ。航空運用機能強化のために自衛装置を犠牲したんだ。だから、単艦では使用せず、他の艦とともに行動するんだ」

大和の問いにそう答える提督。

飛鷹「いずもですか・・・。名前を聞いて、なんか少しうれしい気がします」

飛鷹の独り言がそう聞こえた。飛鷹自身、本来は客船出雲丸となる予定が急遽空母に変更されて、その名をつけられずに終わった。けど、いずもの名がつけられた時に飛鷹が喜んだ記憶がある。でも、本当はいずもは、出雲丸ではなく、旧海軍の出雲型装甲巡洋艦出雲である。本人は、わかっていたが、それでもうれしい気持ちがあったんだろう。ちなみに、出雲型装甲巡洋艦出雲はまだ艦娘化されていないのは別の話である。

天龍「それにしても、広いな~。この広さなら航空機載せれるんじゃないか?」

青葉「天龍さん。いいところ目につけましたね。そうです、このいずもは、少し改修すれば立派な軽空母になります!自衛隊の次期戦闘機F-35Bも載せられちゃうんです!けど、航空機の取得や要員養成など膨大な時間と経費がかかるので実現はほぼ不可能。さらに防衛大臣もいずもを空母にすることには否定的です」

青葉が天龍にそう言う。

赤城「そうなのですか。でも、この大きさで軽空母なんて少し不思議ですね」

提督「まあ、時代や国により基準は異なるが、基本的に正規空母より相対的に小型と見なされる空母だが、艦隊作戦行動が可能な速力を有するもの、垂直・短距離離着陸機(STOVL機)の運用を主体とし、CTOL機の運用能力を持たない艦を軽空母と指すんだ今は」

提督が赤城にそう言う。

提督「あそこに見えるニミッツ級航空母六番艦ジョージ・ワシントンは原子力空母だが、正規空母と同等だからな」

提督が横須賀基地の隣にある在日米軍横須賀基地に停泊しているワシントンを見てそう言う。

吹雪「でも、いずもが着任しましたからひゅうが異動されるんですよね提督」

雪風「え?いずもが着任したらひゅうがは異動されちゃうですか?」

吹雪がそう言うと雪風がそう疑問に思った。

大淀「はい。ひゅうがは、退役しましたしらねに代わって舞鶴基地へ配備されるのです」

雪風の疑問にそう答えた大淀。

吹雪「そうなんですか」

大淀「舞鶴には、イージス艦あたごやちょうかいなどがいますから。ひゅうがが配属されればさらに強化されるでしょうね」

大淀がそう言う。ひゅうがが異動する舞鶴基地は、旧海軍時代は軽視されていた基地だが、今は日本海側の最重要拠点として見直されて、増強しつつある基地である。

那智「そういえば提督。人から聞いた話だが、このいずも型二番艦が今年の8月に進水するって本当なの?」

那智が提督にそう言う。

提督「本当だ。いずもが進水した年に予算が下りてね、建造されて今年お披露目というわけだ。ちなみにいずも型はこの二番艦建造で終わりだ。ひゅうが型が退役するまでは、この体制を維持するらしい。このあとには、あたご型三番、四番艦。強襲揚陸艦も作る予定があるからね~」

提督がそう言う。2020年の東京オリンピックまでにあたご型三番、四番艦。さらに強襲揚陸艦も作り、日本の防衛力を強化するのだ。

雪風「オリンピックまでに、新しい艦をこんなに作る予定があったのですか」

提督「ああ。あたご型三番、四番艦は、今のイージス艦6隻体制から8隻体制にする予定もあるが、はたかぜ型のはたかぜ、しまかぜの後継艦としての役目もある。強襲揚陸艦も離島を奪還できる能力をつけるために作るらしい」

電「そうなんですか。でも、今の話、島風ちゃんが聞いたらがっかりするだろうね」

龍田「イージス艦2隻投入する代わりにこの2隻は退役するからね」

電と龍田がそう言う。島風は、護衛艦しまかぜが好きだったようだ。退役すると言ってもイージス艦就任まであと数年かかるがね。

那智「それで、提督。話は、戻すがいずも型の二番艦の名前何になるんだろうか?」

那智が提督にそう聞く。

提督「どうだろう。そこは、防衛省のお偉方がつけるからわからないが、まあ、予想するといずもは、ひゅうが型に引き続き旧国名を採用されている。となると二番艦も旧国名だろう」

提督がそう言う。

天龍「旧国名か~」

飛鷹「と言うことは、旧国名が使われた艦もつけられるチャンスがあるのですね」

飛鷹が提督にそう聞く。

提督「そうだな。自衛隊の護衛艦の大半が旧海軍の軍艦の名を引き継ぐことがあるからな。だが、そのうち大和と武蔵は大人の事情で無理だろうな。長門もいずもが作られた頃にも推す声が多数あったけど国内外で波紋を呼ぶ可能性があるしな」

提督がそう言う。それを聞いて、大和と長門の妹・陸奥は少しガッカリする。

電「長門さんがダメなら、陸奥さんはどうなんです?陸奥さんも国名ですし」

電がそう言う。

提督「陸奥か。陸奥は、長門と比べたらそんなに国内外から波紋はないが、陸奥の場合、あまりこういうことを本人の前で言いたくないが、爆発事故で沈んじゃったから、あんまり防衛省内部からいい印象はないな」

提督がそう言うと陸奥は、さらに落ち込む。

提督「陸奥、そう落ち込むな。印象は確かによくない。けど、イージス艦あたごの前例もある。可能性はなくない」

提督が陸奥にそう言う。

陸奥「なんで、そこで愛宕が出てくるの?」

提督「あたご型を決めるとき、ながととゆきかぜの2つの候補があったんだ。けど、結局こんごう型同様山岳名統一を兼ね合いという理由で愛宕に決まったけど、かなりの反対する声が多かったようだからな」

提督がそう言う。

高雄「反対される理由なんとなくわかります提督」

愛宕の姉である高雄がそう言う。

天龍「どういう意味だ高雄?」

高雄「愛宕は、レイテ沖海戦の緒戦でアメリカ海軍の潜水艦に撃沈されてしまったから・・・」

高雄が悲しそうにそう言う。艦娘の半分近くが先の大戦の記憶を保持しているのだ。

提督「まあ、そのあたごも2008年漁船を衝突させた事故を起こしちゃったけどな」

提督がそう言う。

電「提督、デリカシーがないですよ!」

提督「すまん、そんなことをいうつもりはなかったんだが・・・」

提督が電にそう言う。

青葉「陸奥さんのほかに候補が上がりそうな人といえば、加賀さんや山城さん、扶桑さんですかね」

青葉がそう言う。

赤城「加賀さんならこの役目には、ぴったりな名前ね。ヘリ空母ですし、一航戦の実績がありますから」

赤城が加賀にそう言う。

羽黒「山城さんと扶桑さんはつけられるのかな?」

那智「どうだろう。2人とも欠陥戦艦とか不幸などと言われていたからな。防衛省の連中はあんまりつける気はない気がするな羽黒」

羽黒にそう言う那智。

吹雪「他につけられそうな名前ありますかね提督?」

吹雪がそう言う。すると・・・。

大和「・・・・・信濃」

吹雪「え?」

大和「私のもう1人の妹の信濃です!」

大和がそう言う。

提督「信濃か。確かに、大和と武蔵に比べたら波紋はないが・・・。出撃する前に沈められたから、防衛省は敬遠されそうだな」

提督がそう言う。

那智「それにしても、名前をつけられるやつはうらやましいな~」

那智がそう言う。

提督「そんなことないぞ那智。あたご型イージス艦は山岳名だ。那智、羽黒、赤城、比叡、榛名、高雄などつけられるチャンスはあるぞ!」

提督が那智にそう言う。

大淀「提督。そろそろ、お時間です」

大淀がそう言う。

提督「ん?もう、そんな時間か。じゃあ、そろそろ仕事に戻るぞ」

提督がそう言うと赤城達は、いずもを降りていく。

加賀「(二番艦の名前ですか。8月が楽しみだわ)」

心の中でそんなことを言う加賀は、何処か楽しみそうな顔をしながらいずもを降りていくのであった。




連載小説もよろしくお願いいたします。なお、いずも型二番艦の進水は、別の形でお送りします。
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