これも全部乾巧ってやつの・・・うそですごめんなさい私の責任です。
今回から前書きを使用したいと思います。
「見たくないからあとがきにしろ」や「軽くあらすじ紹介みたいに使って欲しい」
「どっちもないほうがいいよ」などご要望等ありましたらご意見お願いします。
さぁ、今回は秋二と蘭のデート。楯無と同じように甘いのでご注意を。
では、どうぞ!
さて五反田食堂を出た俺と蘭は外に停めておいたバイクに乗る。
「蘭、どっか行きたいとこあるか?」
「ええっと・・・」
顎に手を当てた蘭は一度目を瞑ると、目を開いて舌を出す。
「すいません、特に思いつきません」
てへぺろとでも表記すればおそらく分かるだろう。
蘭のこういうふとしたところでの可愛さは異常だな。
鈴と並ぶくらいギャップ萌えが凄い。
蘭の頭を撫でながらヘルメットを渡す。
「うし、とりあえずちょっと遠めの公園にでも行くか」
「~~ッ!了解です・・・」
真っ赤になった蘭はヘルメットをかぶり後ろに乗る。
「しっかりつかまってねえと落ちるかんな」
「わかりました」
蘭が腰に手を廻し、力を込めたのを確認してからエンジンを噴かせる。
「しゃ、行くぜ!」
「はいっ!」
軽く飛ばしながら、俺と蘭はツーリングを兼ねて公園へ向け出発した。
~★~
「あの、秋二さん」
「んあ?どった、蘭」
公園と食堂の丁度中間くらいの場所の信号で止まったとき、蘭がヘルメットを叩いてきた。
「なんで公園にしたんですか?」
「・・・それ、今聞くのか?」
「だ、だって今の今まで一回も信号で止まらなかったじゃないですか!」
「それもそうか」
たしかにここに来るまで信号は全部青だった。
・・・もしかしてあいつ、いじってんじゃねえだろうな。
さすがにそれはない、か?
一応、連絡はしておくか。
と、公園にした理由だった。
「特に理由はない。強いて言えば、久しぶりにあそこに行きたかったってとこだな」
「そうなんですか」
「ああ、中2んときに鈴との別れ会的なので行ったのが最後だな」
俺たちが今向かっているのは「宇宙公園」
俺や弾が中坊のころによく鈴や蘭、あいつをつれて行っていた公園だ。
それなりに広い広場や惑星の形をした遊具、
ロケット型の椅子など宇宙関連のものがたくさん置いてある。
姉貴と束が俺と弾の友情を深めろとか言って紹介してくれた場所だ。
いつでも賑わっているあの場所はこの辺では宇宙喫茶並みに有名な場所だ。
「じゃ、久しぶりに遊びましょうか!」
「ククッ、そうだな」
再び信号は青に変わる。
早く着くように、先ほどより少し速めにバイクを走らせる。
なんでいきなり速くしたかって?
そりゃ、決まってんだろ。
理由を言ったときに蘭の眼が輝いたのと、腰に廻された手の力が強くなったからだよ。
~★~
「うし、着いたぜ」
「はい!」
バイクから降り、公園を見渡す。
と、人だかりが出来ている場所がある。
「あ!あれ、なんですかね?」
「とりあえず行ってみようぜ」
向かってみれば、そこにはバスケをしている男たちが居た。
華麗なパフォーマンスをしながらも、プロ顔負けのテクニックでボールを裁いている。
「なんだ?ありゃ」
「確か、有名なバスケットのチームでこうやって公園なんかで
パフォーマンスをすることもあるんですよね。確か名前は・・・」
「『ミラクルガイ』」
「そうそう、それです!・・・って知ってたんですか、秋二さん?」
「そこに書いてあった」
指をさしてやった方向には看板が立てられており
「ミラクルガイのスペシャルパフォーマンス!君もその凄さを体験してみよう!」
と書いてある。
「「君もその凄さを」ってことは、もしかして試合とか出来るんですかね!」
「さーな。でも、あの一人だけ服が違うのは多分一般人だろう」
「え?なんでですか?」
「動き、バネ、ボールが来たときの対応。どれをとっても周りのやつに劣っている」
さっきから違和感があったのだが、看板を見て理解した。
おそらく、さっきから何人か挑戦したのだろう。
観客の中にも疲れて汗をかいているのが何人も居る。
と、そうこうしている間に試合は終わった。
「終了です!お疲れ様でしたー!」
「なかなかいい動きだったな」
「あ、ありがとうございます!」
「さーて、そろそろ時間が迫ってきました!お次で最後にさせていただきます!」
「最後の人はー?あなただ!」
そういって派手な髪型をした男がさしたのは・・・
「・・・俺か?」
「はい!お兄さん、こちらへどうぞー!」
この俺だった。
俺はこんなものやる気はないし、めんどくさいんだが・・・
「秋二さん!せっかくですし、見せてくださいよ秋二さんのバスケ!」
「・・・しゃーねーな」
蘭が輝いた眼でこちらを見つめる。
そんな顔をされたらやらないわけにいかないじゃねーか。
パーカーを脱いで、蘭に預ける。
「うし、やるぜ」
「では黄色いシャツの僕らは敵、白いシャツのふたりがお兄さんの仲間です!」
「ああ、わかった」
「3分で終わりですから注意してください!」
「さっさとはじめようぜ」
首を軽く回し、真ん中のサークルに入る。
「あ、ジャンプボールは・・・」
「俺がやる。相手はあんた。ジャンプ得意だろ?」
「・・・いいぜ、やってやる」
178ある俺よりもでかい男が俺の前に立つ。
黒い上着の男がボールを持ってくる。
「よーい・・・スタート!」
「らっ!」「くっ!?」
身長の1,5倍近く跳んだ男。
だが俺はそれよりも、早く高く跳びボールをキャッチする。
が、素人であるはずの俺が恐らくジャンプ担当のこいつに勝った事がショックだったようで呆然としている。
そのままドリブルをして、3Pシュ-トを放つ。
振り返り、真ん中へと戻る。
「プロなら油断は大敵だぞ」
俺の言葉で全員我に返ったようだが、既にゴールは決まっている。
大きく上に跳ばしたボールはネットに触れず、ゴールに吸い込まれる。
『なっ!?』
驚いている面々。
さぁ、まだまだ行くぜ?
~★~
「し、試合、終了です・・・」
「ふぃー、疲れたぜ」
試合が終わった。
チームは俺たちの勝ち。
結果は2点差で俺たちの勝ち。
最後のダンクが決め手となった。
最初のシュートが火をつけてしまったのか、全員揃って本気できやがった。
要はプロとプロの本気の試合に巻き込まれたってことだ。
味方側も凄い勢いで急角度のパスとかな。
ただまぁ、ボールを廻しまくって、誰が打ってもいいようにしていたおかげで勝てた。
向こうは回す役、守る役、打つ役が決まっていたみたいで誰に渡すか分かり易かった。
「お兄さん、凄く上手いですね!」
「いや、3人バトルだったしな。そもそも」
「はい?」
「あんたら、パワーリストしたまんまだろ?凄いもんだよ」
そう、この人たちは重りをつけたままでやっていた。
それであのパフォーマンスだ。
さすがに素人の俺には真似でき____
「ばれちゃってました?それでも凄いですよ!」
「いや、俺も同じような条件だったし」
るんだなぁ。
俺は普段から両手両足に重りをつけている。
しかし、身体能力的には俺のほうが高いのにもかかわらず結果は辛勝。
さすが、その道のプロは違うぜ。
「___では皆さん!最後に凄い技術を見せてくれたお兄さんに拍手をお願いします!」
その場に居た全員が拍手をする。
なんか、こういうのむず痒いな。
「今後とも、僕たちもよろしくお願いします!」
そういってお開きになった。
~★~
「とってもかっこよかったです!秋二さん!」
「サンキュな、蘭」
上着を預けていた蘭が駆け寄ってきたので頭を撫でながらパーカーを受け取る。
撫でられた蘭は嬉しそうに眼を細める。
しばらくそうしてポン、と軽く手を動かす。
「さて、行くぜ。時期は若干ずれてるが、かき氷でも食うか」
「はいっ!」
頷いた蘭を連れ、屋台に向かう。
その中には・・・
「よおっ!秋二、蘭!何にする?」
「弦太郎さん!」
弦さんがいた。
いつものスカジャンにきちんとセットしたリーゼント。
屈託のない笑顔を浮かべた弦さんはカキ氷を2つ作ると、シロップを乱雑にかけた。
「うっし、宇宙スペシャルだ!」
「・・・これまた凄まじい色合いっすね」
「見た目じゃねえんだよ、秋二!とにかく食ってみろ!」
「・・・はい」
どっちかといえば美しくない茶色のかき氷。
とりあえず一口すくって口に運ぶ。
が、思っていたよりは味は普通。
というかめちゃめちゃ___
「美味ぇ・・・」
「だろ?」
普通のやつより圧倒的に美味い。
訝しげな視線を送ってきた蘭にも食わせてみると、
「美味しい・・・です」
だとさ。
その後は屋台の裏の椅子に座り、ふたりで話をしながらかき氷を食った。
「弾はどうだ?」
「お兄は・・・いつもどおりです。いっつも抜けてて」
「ククッ。あいつらしい」
食べ終わった後は弦さんの店を軽く手伝った。
蘭は可愛らしいので客はたくさん集まり、大盛況だった。
~★~
「おつかれさん!助かったぜー、ふたりとも」
「いえ、楽しかったっすよ。なあ、蘭」
「はい!ありがとうございました、弦太郎さん!」
「おう、じゃあなー!」
夕方になり、店の手伝いを終わらせた俺たちは帰る支度をし店を出る。
が、広場の方から気配を感じた。
「・・・っ!この感覚・・・まさかっ!?」
「?どうしたんですか、秋二さん」
「蘭、お前はここにいろっ!弦さんっ!」
「どうした、秋二?」
この感覚は、間違いない!
「あいつらが、いるっ!」
「何!?」
「俺はとりあえず向かいますっ!」
「・・・分かった。俺は束と連絡を取る。無茶だけはするなよ、秋二!」
「はい!」
俺は先ほどの広場へと向かった。
~★~
行っちゃった・・・
秋二さん、凄いあせった顔をしてたけどどうしたんだろう。
「弦太郎さん、秋二さんどうしたんですか?」
「悪い、蘭。説明は後だ。今はここにいろ、いいな」
弦太郎さんもなんか焦ってるし。
どうしたんだろう・・・
「くっ!やっぱりダスタードが出てきたのか!」
ダスタード・・・???
なんなんだろう、それ?
『うん。それも100体近く、反応が感じられるよ!』
「嘘だろ!?いくらなんでもあいつひとりじゃ無理だ!」
えっ・・・?秋二さんでも対応できないの・・・?
そんな・・・
なんだかよくわかんないけど秋二さんが危ないのは分かった。
私に何が出来るか分からないけど、行かなきゃ行けない気がする!
『とりあえず___を呼んどいたよ!』
「分かった!俺も行くっ!」
『ダメだよっ!弦ちゃんはっ!』
言い争ってる弦太郎さんの目を盗んで、私は秋二さんの後を追った。
さて、今回はここで終わります。区切れが悪くてすみません。
次回で閑話は終了します。
では、感想よろしくお願いします!