IS~宇宙戦士~   作:煉獄 龍騎

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第1章 学園生活1学期キターッ!
第1話 学・園・初・日


 

はぁ、めんどくさい。

マジでどうしてこんなとこに俺がいなきゃならないんだ。

これも、目の前で机に突っ伏している愚弟のせいだ。

 

それは2、3ヶ月前のことだ。

俺と愚弟は高校受験のために、多目的ホールにいた。

理由はよく知らんが学校で受けるのではなく、ホールになっていた。

が、俺は受験日の前日に諸事情で深夜、それも4時頃まで起きていた性で爆睡中。

会場に入れないことを防ぐために愚弟が俺を運んでくれたようなので

そこにはまあ、感謝してもいい。

だがしかし、こいつはイカれたことをした。

全く違う学校の受験会場に(・・・・・・・・・・・・)行ったのだ。

さすが愚弟、道に迷ったのだ。そこもまだ、まだなんとかなる。

だがここで受けたのがIS学園の受検だった。

インフィニット・ストラトス___ISは女しか使えない。

使えないはずだったのだが、愚弟は見事動かすことに成功してしまった。

そこからなんだかんだでここまで来てしまった。

俺が動かせるのはともかく(・・・・・・・・・・・)このバカも動かしてしまった。

そのせいで、この女だらけ女子校もどきに入学する羽目になった。

 

はぁ、思い出しただけで腹が立ってきた。

 

「一年間よろしくお願いしますね!副担任の山田真耶です!!」

 

ふむ、やまだまや・・・

___なかなかいい名前じゃあないか。

覚えておこう。

 

「自己紹介お願いします、えっと出席番号順ですかね・・・」

 

ほう、自己紹介。なかなかいいな、これを利用してこの愚弟を辱めてやろう。

 

「織斑君!織斑一夏君!!」

「は、はいっ!?」

 

声を裏返らせやがったか、無様。

緊張でガチガチの無様な弟は教壇に上がる。

その瞬間___

 

「ヘブッ!?」

 

盛大にすっ転んだ。

まあ当然だ。俺があいつの足にむかって消しゴムを投げたからな。

クラスは爆笑。愚弟は顔を真っ赤にしながら俺を睨む。

まあ、全然怖くないし。そもそも男に顔真っ赤で睨まれるとか寒気ものだよな。

 

「え、えっと…織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

クラス中からの期待の眼差し。

___みんなには悪いが期待に応えられるような奴ではない。

こいつは恐らく・・・

 

「「以上です」」

「えっ?」

 

やはりな。見事にハモってしまった。

そしてクラスメイトはズッこけまくる。

そして、この瞬間俺のリバースカードオープン!!

 

ズバァン!

「いってえ!!」

 

クラス内に響き渡る快活、それでいて重い一撃。

放ったのは・・・

 

「げぇ!?関羽!」

ズバァン!

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」

 

速攻魔法、「鬼の一撃」!

 

ズバァン!

「ふぎゃ!」

「___何故俺を殴る」

「貴様失礼なことを考えていただろう」

 

さすが我が姉。どっかの馬鹿とは大違いだ。

 

「とりあえず自己紹介をしろ」

「あいよ」

 

呼ばれてしまったからにゃしゃーない。

俺は席を立ち、教壇に上がると振り返る。

 

「俺の名は織斑秋二(おりむらしゅうじ)。さっきの馬鹿の兄でここの暴力大魔神

「ふぎゃ!」失礼、織斑千冬の弟だ。それから先に言っておく」

 

「俺は基本人の名前を覚えない(・・・・・・・・・・・)。あだ名をつけるだろうからよろしく頼む。以上」

 

まあ、こんなものでいいだろう。

 

「ふん、まあいい。さあSHRは終わりだ。諸君らにはISの基礎知識を

 半月で覚えてもらう。いいな。いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ。

 私の言葉には返事をしろ」

 

軍隊のようだな。

 

 

~★~

 

 

「まったく、シュウ兄は俺を何だと思ってるんだよ!」

「愚かなる弟、略して愚弟」

「酷い!!」

 

休み時間。頭を殴られまくった愚か者を横目で見ながら俺は、メールをしていた。

親友に現状報告などをするためだ。

そんななか___

 

「ちょっといいか」

 

ポニーテールの少女が現れた。

 

「愚弟に用か?篠ノ之」

「ああ」

「持っていけ、正直ただの邪魔だからな」

「だから酷いって!」

 

ギャーギャー喚き散らす馬鹿を無視し、メールを送る。

と、同時に

 

「ねえ、ねえ。あっきー」

 

一人、女子が話し掛けてきた。

 

「その『あっきー』って俺のこと?」

「うん!しゅーじってーあきって書くんでしょー?」

「まあ、そうだけど」

「ダメー?」

 

たずねてくる少女。まあ、別にいいか。

 

「許可しよう」

「ありがとー!」

 

そういって笑いかけてくる少女。

・・・まさかとは思うが

 

「それで?名前はなんて言う?」

「布仏本音でーす」

 

____やっぱりか。

まあ、今は言うべきじゃない。

 

「そうか、よろしくな。布仏(・・)

「「なっ!?」」

 

布仏に返事を返すと、クラスの入り口から驚愕する声がふたつ。

愚弟と篠ノ之だ。

 

「しゅ、シュウ兄が」

「名字で呼んだ!?」

「え?普通じゃない?」

 

クラスメイトの1人が言う。が、しかし今回は愚弟が正しい。

 

「いや、違うんだよ。シュウ兄が人の名前を呼ぶことなんか滅多にない」

「ああ。事実私が名字を呼ばれるようになったのは出会ってから5年だ」

「俺が知ってる限りシュウ兄が名前を呼んでるのは5人だ」

 

クラス中から驚く声。まあ正確にはもう2人いるがな。

そこでチャイムが鳴る。

早く座ったほうが良いぞ、愚弟。

後ろに修羅が立っているからな。

 

 

~★~

 

 

授業になると愚弟は冷や汗を流しまくっていた。

おおかた授業内容が分からんとかいう素っ頓狂なことになっているに違いない。

と、そこであからさまに様子のおかしい馬鹿に気付いた慈愛の化身、真耶が

分からないところがあるか聞いた。

するとこいつは

 

「ほとんど全部分かりません!!」

 

馬鹿発言をした。

 

「ぜ、全部ですか・・・?」

 

ほら馬鹿、せっかく慈愛に満ちていた真耶が口をあんぐりさせてるだろう。

 

「えっと、織斑君じゃなかった、一夏君以外で分からない人はいますか?」

 

まあいないな。

 

「ウェ!?シュウ兄も!?」

「当たり前だろう、愚かなる弟」

「何でだよ!」

「貴様とは細胞レベルで格が違う。それに・・・」

「それに?」

 

俺は口元に弧を浮かべ声高々に言い放った。

 

「俺はお前が電話帳と間違えて捨てた(・・・・・・・・・・・・・・)参考書で予習をしたからな」

 

瞬間一陣の風が俺の横を駆け抜け、愚弟の頭から快音が響く。

ズバァンッ!

 

「必読と書いてあっただろう馬鹿者」

 

そして、愚弟は1週間であのクソ分厚い参考書の中身を覚える事になった。

 

無様。

 

 

~★~

 

 

 

「ちょっとよろしくて?」

「へ?」

「…」

 

授業後、ジュース1週間という格安の対価で俺は愚弟に参考書の中身の解説及び説明中。

そんな中話しかけてきたのはいかにも、といった雰囲気の女。

 

「まあ、何ですの?そのお返事!」

 

こいつはたしか代表候補生。

そうだな、こいつのあだ名は___

 

「なんだ金粉ロールケーキ。用件をさっさと言え」

「!?」

 

どーよ、金粉ロールケーキ。

いいと思うんだけど・・・

 

「あ、あなた!わたくしに言いましたの!?」

「もちろんそうだ」

「なんですって!?このセシリア・オルコットに___」

 

あ、あんたセシリア・オルコットっつーの?

っとメール来た。

 

自分で火種を撒いたことをほっぽり、休み時間終了まで黙ってメールをする秋二であった。

 

 

~★~

 

 

「クラス代表を決める」

 

姉貴はそう言った。

 

「クラス代表?」

「委員長的な奴じゃね」

「自薦他薦は問わない」

 

その瞬間クラスメイトのほとんどが手を上げる。

 

「一夏君がいいと思います!」

「あっ私も!」

「私は秋二君がいい!」

「賛成!」

 

うん、だろうとは思った。

だって世にも珍しい男子だよ?

こうならないほうがおかしい。

 

「納得いきませんわ!」

 

いきなり立ち上がった金粉(略)。

マシンガンの如く喋る金粉に感心しながら聞き流していると

 

「だいたいこの極東の猿ばかりのこの国で過ごすことが苦痛ですわ!」

「イギリスだって大したお国自慢無いだろ。世界一不味い料理で何年連続覇者だよ」

 

このふたつの言葉とほぼ同時に俺は動いた。

まずは殺気を放つ。

愚弟にはアイアンクロー。金粉には・・・これでいい。

しかし、俺が投擲したシャーペンは教卓方向から飛んできた黒い板に突き刺さった。

 

「織斑兄、よせ」

「いやだね。こいつらはことの重大さが分かって___」

 

そこまでしかいえなかった。

否、遮られた。

 

「秋二!」

 

振り返れば、鋭い眼光で俺を見ている姉貴。

それだけで俺は冷静になれた。

殺気を収める。

 

「さて、まずは愚弟。お前からだ」

「いちち・・・え?」

 

素っ頓狂な顔をする馬鹿。

 

「いくら罵倒されたからとはいえ、お前も罵倒していては同じだ」

「で、でもシュウ兄!あいつは・・・」

「でもじゃない。どんなに相手が悪かろうと同じことをやればお前も同類だぞ」

「うっ・・・」

「お前なら分かるはずだ。俺と姉貴の弟のお前なら」

 

愚弟が頷いたのを確認した後、俺は向き直り金粉の方を向く。

 

「さて、今度は貴様だ」

「な、なんですの?」

「貴様、日本を極東の猿がいる国と言ったな」

「それが何ですの!」

「そうか、なるほど」

 

一呼吸置く。

 

「それがイギリスの意見か」

「え?」

「貴様はイギリスの代表なのだろう?つまりそういうことだ」

 

俯いた金粉に向かって俺は言う。

 

「よく考えて言葉は発することだ」

 

パンパンと手を叩く音。

姉貴だ。

 

「さて、決着は決闘でつけろ。勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う」

 

 

~★~

 

 

 

「あっきー、ごはんいっしょにたべよー!あとおりむーも」

「いいぞ。ちょっとまってろ」

「いつまでそうやってる気だ、行くぞ!」

 

放課後、机に突っ伏す馬鹿を叩き起こし、首根っこを掴み教室を出ようとする。

 

「よかった、ふたりともまだ帰ってなかったんですね!」

 

と、真耶と遭遇。

 

「なにか?」

「あの、ふたりの寮部屋が決まりました!」

「ほう!」

 

部屋が決まったらしい。

真耶が諸注意を話してくれる。

 

「荷物は私が用意した」

 

姉・降・臨!

 

「さんきゅ、姉貴」

「構わん、姉弟だからな。それから」

「ん?」

「山田君には敬称をつけろ」

「あいあい」

 

怒られちった。まあいいや。

 

「んじゃ、真耶姉で」

「ふむ、いいか?山田君」

「は、はい!構いませんよ!」

 

んじゃ真耶姉で。

 

「では、これが一夏君の鍵で、こっちが秋二君のです」

「あれ?別々ですか?」

「ええ、まあ。すみません」

 

申し訳なさそうな真耶姉に別にいいと伝え、鍵を受け取る。

 

「あれー?」

「どうした、布仏」

「ここ、私のへやだよー?」

 

ふーん。知らない奴よりいいか。

 

「もーいい?姉貴。腹減った」

「ああ、ではな」

 

姉貴と別れ食堂へ向かう。

 

これからも楽しいことが待っているという期待を胸に___

 

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