名状しがたき者共が完全無欠の箱庭に来るそうですよ? 作:シロ夜叉
「これはこれは誰かと思えば名無しの権兵衛のリーダーのジンではありませんか。」
2メートルを超えるピチピチタキシードの大男が現れた。
「僕らのコミュニティはノーネームです。ガルド・ガスパー。」
「黙れ名無しが。聞けば新しい人材を呼び出したそうではないか。コミュニティの誇りである名と旗印を奪われ、なお、未練がましくコミュニティを存続させようなんて出来たものだなそうは思わないかい六人方?」
「失礼ですけど、同席を求めるなら氏名を名乗り、一言添えるのが礼儀ではないかしら?」
「おっと、失礼私はガルド・ガスパーと申します。箱庭上層に陣取る六百六十六の獣の傘下である「烏合の衆の」コミュニティのリーダーをしているってマデゴラァァ誰が烏合の衆だゴラァァ!」
紳士(笑)ぶった口はどこへやら、ジンの一言で口調が変わった。
「口を慎めよ小僧ォォ!紳士で通ってる俺にも聞き逃せない言葉はあるんだぜぇ?」
「森の王者だったあのころのあなたにならそれ相応の礼を返していたでしょうが、今のあなたはこの外門付近を荒らす獣にしか見えません。」
「ちょっとストップあなたたちの仲が悪いのはもうわかったわ。それを踏まえてジン君のコミュニティの現状というのを教えてもらえるかしら「そのことならこのガルド・ガスパーが」あなたとは話していないわ
私はジン君に聞いたの。あなたには聞いてないわそれともあなたの言う”紳士”というのは他人の話に割り込む人のことを言うのかしら?」
飛鳥から予想外の答えが切り返されたガルドは額に青筋を浮かべていた。
「ええと――――」
そのあとジンの口から出たのは、コミュニティが魔王というものに荒らされ、構成員も黒ウサギ以外は子供しか残っておらず、その子供の中にはまだギフトゲームに参加できる者がいない...etcなどの酷い状況だった。
「よろしければわたくしのコミュニティに入りませんか?名無しなどより私のコミュニティのほうg」
「結構よ。」
飛鳥の一言によって再びガルドの額に青筋浮かんだ。こんな短気でよく紳士を名乗れるものだ。
「ど、どういった理由かお聞かせいただいてもいいですか?」
「私は元の世界で地位や名誉や富、すべて約束されていたわ。私はそれをすべて捨ててこの
「私はここに友達を作りに来ただけ。」
「あらなら私が春日部さんの友達一号に立候補してもいいかしら?私たち正反対だけど案外うまくやっていけると思うの。」
「うん。飛鳥は私の知っている女の子とは違うから大丈夫かも。」
「ニャル子さんたちは?」
「僕はこの獣とうまくやっていける自信がないな。僕はジンのコミュニティに入るよ。」
「・・・私はニャル子が行くところに行く。」
「僕は、真尋くんについていくっ!
「私はもちろん真尋さんについていきますよ!真尋さんあるところにニャル子あり。です!」
そんなことより。とニャル子がしゃべりだした。
「箱庭ではパッツンパッツンの服を着るのが流行ってるんですか?」
するとジンが答えた。
「あんなパツパツの服を着て似合っていると思い込んでるのは修羅神仏があふれる箱庭中を探しても自称紳士(笑)のガルド・カスパーただ一人だけです。」
「いやいやジン君いくらこんなダッサイピチピチでも名前を間違えるのは失礼ですよ~」
あっはっはとジンとニャル子が談笑していると
「てめえらぁ、いい加減にs」
『黙りなさい』
飛鳥が命令するとガルドの口がガチンと何かの力に強制されるように閉じた。
ガルドが口を開けようともがくが開く気配はない。
「私の話はまだ終わってないわ。あなたは『そこら辺の地面に正座して、私の質問に答え続けなさい』」
ガルドはドスンと正座させられた。
「お客さん、当店での揉め事は・・・」
「ちょうどいいわ、猫の店員さんにも聴いていてほしいの。きっと面白いことが聴けるはずよ。」
「ジン君、コミュニティ自体を賭けて行われるギフトゲームというのはそうそうあることなの?」
「やむを得ない状況なら稀に。しかし自分たちの家そのものを賭けるというのと同義なのでそんなにあることではありません。」
「そうよね。それくらいなら箱庭に来たばかりの私でもわかるわ。そういう戦いに強制力を持つことからこそ、魔王は恐れられているはず。魔王でもないあなたがなぜそんな大勝負を続けられたのかしら。『おしえてくださる?』」
「あ、あいてのコミュニティの女子供をさらって脅迫してゲームに参加させた。」
「まあ、あなたのような外道が考えそうな方法ね。でもそんな方法で吸収した仲間があなたのもとで従順に働くかしら?」
「各コミュニティから子供を数人ずつ人質を取ってある。」
それを聞いていた飛鳥たちの顔にも嫌悪感がにじんでいた。
「それでその子供たちはいまどこにいるのかしら?」
「
その場の空気が凍り付いた。
「泣き声にイライラしておもわず殺した。その後自重しようとしたが両親が恋しいと泣くのでやっぱりイライラして殺したそれ以降連れてきたガキはその日に殺している。しかしそのことが身内のコミュニティにバレるとコミュニティに亀裂が入る。だから殺したガキは腹心の部下が喰」
『黙れっ!!!』
再びガルドの口がガチンと閉じた。
するとそこまで黙って聴いていた真尋が口を開いた。
「ふ、ふざけんな!!」
怒り任せに投げつけたフォークはガルドの真横のコンクリートに深く突き刺さっていた。
「お前は自分の勝手で人の命を奪ったんだぞ!解ってんのか!お前が一人でコミュニティ大きくしようとするだけなら勝手にやれよ。だけど違うだろ!
真尋たちの世界ではそれはもうたくさん事件が起きた。しかし、その事件のすべては後になってから「ほんとにくだらなかったな」と笑っていられるものだった。
だが、これは違う。こいつは自分勝手に他人を巻き込み、あまつさえ人を殺した。これは、笑えない。時間が解決してくれるようなものではないのだ。
他のみんなが言いたかったことはすべて真尋が言ったようで、みんな射殺すような視線でガルドを見ていた。
飛鳥がパチンと指をはじくと、拘束が解けたようにガルドが立ち上がり自分のことを好き勝手に言った真尋に向かって襲い掛かった。
「こ、小僧ガァァ」
『あなた、誰に、手を、出してるんですか?あなた、ふざけていると地獄を、みますよ?』
気付くと上空から一枚の黒いギアスロールが降ってきた。
ニャル子が魔王化しました。
この後もいくつか原作にない設定(原作クラッシュ?)を出す予定です。