注意事項として、もはや完全に艦娘の戦闘シーンではありません。(長門秘書艦もびっくり)
それでは、最終回(仮)お楽しみください。
キィィィィィン
金属と金属がぶつかりあうようなするどい音が周囲に響いた。否、金属ではない。飛行場姫の防御シールドと、飛龍がその手刀にまとわせた防御シールドが衝突したのだ。
火花を散らしながらも、二つのシールドは、互いに弱まる気配はない。
最初にその均衡を破ろうとしたのは飛行場姫であった。
「シズメ・・・・・・シズミナサイ・・・」
不気味な声でそう言うと、体の左右に滑走路のための帯を展開した。殆どゼロ距離に近い位置で、飛行場姫が飛龍に向かって爆装した戦闘機を、半ばぶつける勢いで射出した。
直撃。数十機にも及ぶ敵機による爆撃をもろに喰らった飛龍の身体が大きくよろけ、全身から血が吹き出した。が、ただそれだけであった。
「お前が沈め!」
全身から血を流しながら、それでも彼女は叫び、よりいっそう腕に力を込めた。
少しずつ、少しずつ、手刀の先が飛行場姫の防御シールドの内側へと入り込んでいく。
それと同時に、片目からは青い焔のようなものが溢れ始める。
「うあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!」
ズブリ、という嫌な音を立てて、手刀は、防御シールドを完全に突き破り、飛行場姫の胸の中心を貫いた。
「まダ・・・・・・終わらなイ・・・完全二お前を沈メルまで・・・」
くぐもった声でそう呟き、飛龍は突き刺した腕を引き抜いた。その手の中には何か、青白く光る玉のようなものが握られている。
「カエセ・・・・・・ワタ・・・シノ・・・イノチ・・・ヲ・・・・・・ヲ・・・カエセ!」
飛行場姫はそれを奪い返そうと飛龍に腕を伸ばした。が、
「もう、遅いよ・・・」
静かに、そして深く、負の感情に満ちた声で飛行場姫に言い放つやいなや、一息にその玉を握りつぶした。
パキィッ
小気味いい音と共に、飛龍の手から青白く光る破片がこぼれ落ちた。
「アアアァァァァアァアアァアッ!シズム・・・シズ・・・ム!!!!」
玉が粉砕された途端、飛行場姫の肉体は、悲鳴と共に、まるで雪がが溶けるかのように、ドロドロになり、崩れていく。
そして数十秒が経過した頃には、完全にその姿を消した。
「終わ・・・・・った・・・」
最後に静かに呟くと、飛龍は目を閉じた。一瞬の浮遊感の後、軽い衝撃と共に、冷たい海水が全身を優しく包み込み、全身から力が抜けていくのをを感じた。
(やっと、けじめがつきました・・・・・・先輩・・・姉さん私も・・・もうじきそっちに・・・・・・)
心の中で言い切る前に、飛龍の意識は暗闇へと沈んでいった。
「飛龍さん!」
誰かが飛龍を呼ぶ声も、彼女には聞こえていない。
この後の展開の都合で、最低文字数ギリギリでした(笑)前回書きすぎましたね。
この後編を書き上げてから、とある艦これのサイトをみたところ、衝撃の事実に気づきました。
「飛行場姫・・・陸に固定かよ・・・」
すでに前回から、飛行場姫が海上に飛び出しているのですが・・・・・・(気にしないでくださいorz)
一つ言っておきますと、一航戦も二航戦も、このまま沈めたまま終わりにするつもりはありませんので。ご安心を。
それでは次回、飛龍覚醒・後日譚でお会いしましょう。お相手はうp主でした。(サラメシ風)