自称神様によって住んでいた世界とは違う世界に
放り込まれる
そこで幽が出会うものは・・・
楽しんでいってください。
「あら、気がついた?」
幽の真横で話しかける幽と同じくらいの年の少女が
幽に話しかける
しかし、少女はなぜか何かに吹き飛ばされたのか
泥だらけである
「・・・あんた、誰? しかもなんで泥だらけ?」
幽がそう聞くと、少女は怒ったように
「あんたねぇ・・・、いきなり空から降ってきて
私に当たった挙げ句に謝りもしないで名前聞くの
失礼だとは思わないの?もしかして、頭の弱い人?」
(え?俺、空から降ってきて人に当たって無傷?
マジか・・・。)
「ねぇ、なんとか言いなさいよ。・・・まさか、
会話ができないお子さま?」
さらに無視されることに腹を立てたのか少女の顔が
みるみる赤くなっていく、もうそれは真っ赤に熟れた
トマトのようだ
「誰がお子さまだ、誰が。あとその、なんだ、
空から降ってきてあんたにぶつかったのは
不可抗力だから謝らないぞ。
まぁ、自己紹介くらいは、
俺は高山幽。あんたは? そんで、ここはどこなん
だ?」
少女は釈然としない様子ではあったが
機嫌を直し
「私は、エル・リンクス。エルでいいわ
最強無敵のデュエリストいえば私のことよ!
それで、ここはルーンタウン、
まぁ、辺境の町っていえばいいかしら。
何か質問ある?」
エルは胸を張り誇らしげに話す
幽はその言葉や態度に多少イラついた
なので
「おい、デュエルしろよ。」
エルはいきなりのデュエルの申し込みに
戸惑いつつも
「構わないけど、あんたデュエルディスク
持ってるの? 持ってないとできないわよ。
その様子だと、持ってなさそうね。ほら、
これ使いなさい。」
エルは幽に向かって
スマートフォンのようなものを投げつける
「これは?」
「デュエルディスクよ。電話機能からメールまで
これ1台で済んじゃう優れものよ。予備に
持ってたやつあげるわ。そこのDUELの
ボタンを押してみなさい。」
幽がボタンを押すと側面からボードが出てきた
エルは満面の笑みを浮かべ
「さぁ、始めましょうか。軽く捻ってあげる!」
「デュエル!!」×2
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「いけ!クリフォート・シェルで
ダイレクトアタック!」
幽 LP 6400 エル LP 0
「きゃぁぁぁ!!」
幽のクリフォート・シェルの攻撃で
エルが宙を舞う
「ま、まだよ。いまのだってまぐれに
決まってるわ!もう一度デュエルよ!」
幽は疲れきった表情で
「やだ。」
と言い切った
「なんで!? 勝ち逃げする気?」
「もうこのやり取り何回目だよ!
50回以上だぞ!いい加減にしろ!」
エルが宙を舞うのはこれが初めてではない
毎ターンダメージを受け爆風やら光弾で
吹き飛ばされまくって、すでにエルは
ボロボロである
「最強無敵のデュエリストとかいってたけど
お前初心者だろ。プレイングが雑ってレベル
通り越してるぞ。」
実際そうであった
サイクロンを召喚師のスキルに対して
発動したりなどど散々であった
「これで最強無敵のデュエリストとか
お笑い草だ・・ぜ・・?」
エルはさっきから地面に体育座りをして俯いている
「おい?どうしたんだよ?なんかいいた」
「うるじゃーい!うわぁぁぁん!!
そうよ!私デュエル初心者よ!
なにかもんぐでもあるの!?」
エルは泣きじゃくっている
しかも、結構うるさい
周りの人々が何事かと集まってくる
(まずい!これじゃ年頃の少女を暴行して
泣かせたみたいじゃねぇか!)
幽は慌てたように
「悪かった!言い過ぎた!謝るから、
泣くのやめろよ。な?」
「うぇ、ひっく。わがっだ。」
とりあえず泣きじゃくっていたエルを宥める
「・・・家に案内ずる。づいてぎなざい! 」
(まだ、泣いてるし・・・。)
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「ここが私の家よ。」
エルは幽を連れて自宅に来た
一方、幽はエルの家と
まわりの家を見比べていた
(気のせいか?こいつの家と周りのやつらの
家、なんか違う気がするんだけど)
周りの家は綺麗な普通の住宅
エルの家は至るところに損傷がみられ、
とても人が住めるような建物ではない
「おい、1つ聞いていいか?
なんで周りの家とお前の家こんなにも
違ってるんだ?」
すると、エルは話を逸らせたいのか
「うちは少し貧乏なだけよ。
さぁ、はいって。」
「お、おう。」
幽とエルはエルの自宅に入っていく
「ママ!ただいま!」
「あら、お帰り。遅かったわね。
そこの人は誰かしら?」
(あれ、こいつが泥だらけなのには触れないのか。)
「あ、えっと高山幽っていいます。
ちょっと事情があってエルと知り合って
ここに。」
「あら、そうなの。何も無いし、貧乏な家で
ごめんなさいね。」
「いえ、別に気にしないでください。」
「そうよ、初心者の私を散々いたぶるような
クズなんだから。」
「デュエルを吹っ掛けてきたのはお前だろうが。
自業自得だ、自業自得。」
「なんですってぇ~!」
エルはうがーと両手をあげ、怒る
それを見てエルの母はくすりと笑い
「あらあら、エルったら、
私はフィオナ・リンクス。この子の母です。
こんな子だけど仲良くしてあげてね。」
「はぁ。」
「あ、私風呂沸かしてくるね! 」
エルは元気よく外へ飛び出していく
幽は気になっていることをフィオナに尋ねた
「1つ聞きたいんですけど、
何で貧乏何ですか?」
フィオナはその質問は意外だと言うような表情で
「なんで、といいますと?」
「この町はざっと見ると小さな町だけど
貧しい町じゃない。なのに、この家だけだ
こんな状態なのは。何か理由があるんですか?
こんなのはどう考えても不自然です。」
「・・・・・・、あの子話してなかったのね。」
フィオナは少し考え
「この世界には身分制度があります。
その基準はデュエリストの強さ、
強ければ強いほど待遇が良くなっていき
弱ければ弱いほど奴隷のような扱いを受ける、
そんな世界なんです。」
「それじゃあ、この家がこんな状態なのは・・・。」
フィオナはゆっくりと頷き
「そう、私の夫レオン・リンクスが
大きな賭けをしたデュエルに負け
その上死んでしまったから」
「パパは死んでないっ!!」
話を聞いていたのかエルが外から戻ってきた
「エル・・・・、信じたくないのは
私だって同じなの。でも・・・。」
さらにエルは声を荒げ
「死んでないっ!私は絶対に信じない!」
エルは自分の部屋に閉じ籠ってしまった
「ちょっと!? エル?開けなさい!
エル!? すいません、あの子ったら・・・。」
フィオナは申し訳なさそうに謝る
「いえ、聞いたのは俺ですし、その大きな賭け
というのは?」
「年に1回デュエリストの待遇を決める
大会があるんです。それで優勝すれば
大きく待遇を改善することができるんです。
夫は順調に勝利を重ねていき、決勝にまで
駒を進めたんです。しかし、その決勝に夫が
現れることはありませんでした。結果は
試合放棄による不戦敗。夫はデュエルから
逃げた卑怯者と呼ばれ、待遇もさらに悪いものに
なってしまったんです。あの子は卑怯者の娘と
呼ばれ、迫害を受けました。」
「そんなことが・・・。どうしてレオンさんは
決勝にでなかったんですか?」
フィオナは俯き
「分かりません・・・。夫はデュエルから逃げる
ような人じゃないんです。
なのに、どうして・・・。」
その時だった
突然ドアが蹴破られ、いかにも悪党という感じの
男達が入ってきた
「よぅ、邪魔するぜぇ。」
幽はそれを聞き
「邪魔するんなら帰れ。」
「ハイハイ~、ってするかアホ!
誰だか、知らねぇがあんま生意気いうと
捻り潰すぞ!」
幽と男達のリーダーに険悪な雰囲気が流れる
フィオナは怯えた様子で
「あ、あの何かご用でしょうか・・・?
今月の借金の返済は
済んでいるはずですが・・・・・。」
男達のリーダーは意地悪そうな笑みを浮かべ
「いやぁ~それがですね~、
返済額が足りないんですよねぇ。
だから色々と差し押さえにきたんですよぉ。」
フィオナは慌てて
「そんな!きちんと返したはずです!」
「うるせぇ!足りねぇもんは足りねぇんだよ!
なんなら奴隷として体で働いて返すか?アァ!?
デュエルで決めた契約ぐらいきちんと守れや。」
幽は男達のリーダーに
「デュエルで決めた契約?なんだそれ?」
叫び声を聞いて出てきたエルが
「この世界ではね、契約やその他諸々を
デュエルで決めることもできるの。
私達はそのデュエルに負け、理不尽な契約を
結ばされてるの。」
「おいおい、エルちゅわ~ん。そんな言い方は
ないんじゃねぇかなぁ?」
「つまり、デュエルに勝てさえすれば相手に
どんなこともさせられる解釈でいいのか?」
エルはきょとんとして
「えぇ、そうだけど・・・ってまさか!?」
幽はにんまりと笑みを浮かべて
「その通り、ちょっとこいつら見てると
腹立ってきたから、潰すついでにその借金
チャラにしてもらうわ。」
男達のリーダーは
「・・・おい、口に気を付けろよ、糞ガキ。
お前もこいつらみたいな目に合わせてやろうか?」
いかにも怒っている
それはもうかんかんに
幽はそれを聞き
「その言葉をそっくりそのまま返すぜ、グズ野郎。
ここじゃなんだし、表でろよ。」
全員が外に出て、幽と男達のリーダーは
デュエルディスクをセットし
「いまさら、やっぱやめますなんて通用しねぇぞ。
捻り潰される覚悟はいいか?糞ガキ!」
「言ってろ、すぐにその発言を後悔させてやる。」
「デュエル!!」×2
(やっべぇ、超逃げたい、もとの世界に
帰りたいよぉー)
悪党達のリーダーに内心ひびりながらデュエルを挑む幽
このデュエルの勝者は誰になるのか?
幽、悪党達のリーダー
「勝つのはこの俺だ!!」
おお、こわいこわい(´・ω・`)