Fate/kaleid saber   作:faker00

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戦力を取るか? ロマンをとるか? そして僕はエミヤをとった(グッバイバサクレス……)


第5話 光の皇子の真髄

「なんで――」

 

 イリヤスフィール・フォン・アインツベルンはただの少女である。

 

 彼女はアルトリア・ペンドラゴンのように不退転の決意などを持ってはいない、衛宮切嗣のように己の心を殺し切ることでを救おうという覚悟などない、とある錬鉄の弓兵のように届くはずのないという矛盾に気づきながらなお理想に歩き続ける心など持っていない。

 

 元を辿れば本当にどこにでもいる少女であり、彼らのように人を超えた想いをもってして己を保つことなどできはしないだろう。

 それは絶対の事実である。

 

 しかしだ。それでも通り抜けてきた修羅場という経験によって、ある程度その心を強くすることは出来る。

 今まで彼女がしてきたのと同等、もしくはそれ以上の経験をしたことのある同世代の人間など世界中どこを探したところでそうはいないはずだ。

 そういう意味で彼女は常人に比べればよほど崩れにくい心を持っていると言って問題ない。

 

 だが――所詮はその程度。

 明らかな埒外な状況に追い込まれた時、彼女の平常心はあっさりと崩れ去る。

 そして今、目の前に見えている光景はその埒外に当てはまるものだった。

 

「クロ――?」

 

 エリカを抱いたままダリウスが横にはけるとその姿があらわになる。その人物にイリヤは全身から血の気が引くような錯覚を覚えた。

 

 自分と良く似た……を通り越して瓜二つと読んで差し支えないその容姿を見間違えるはずがない。

 

 初めて会った時は今と同じ様な状況だったはずだ。けれども、それは本当に最初だけだ。それからの彼女は敵ではなく、頼れる仲間であり、イリヤにとって唯一の姉妹だった。

 だというのに、今イリヤの目の前に立つクロはまるで彼女だけ時間が巻き戻ってしまったかのように冷徹で、感情も感じさせない虚ろな目でイリヤを見ている。

 

 それが、何よりも恐ろしく、悲しかった。

 

 

 

「――イリヤさん。あれ、クロさんであってクロさんじゃありません」

 

「え――?」

 

 だからこそ、彼女の隣にルビーが間に合っていたのが救いだった。

 

 不可思議なルビーの言葉に悪い意味で自分の世界、殻に閉じこもりかけていたイリヤの意識が外へ向く。

 

「どういう……こと?」

 

「肉体面がクロさんであることは間違いありません。感じられる魔力から恐らくその技量も……しかし彼女を彼女を足らしめる魂、意識のようなものが感じられません。

 言うならばあそこにいるのはクロさんの人形です。少なくとも、イリヤさんの知っているクロ・フォン・アインツベルンとは全くの別人」

 

「別人――」

 

 普段の彼女からは想像もつかないような冷静かつ静かな怒りの篭った声に、目前の現実を拒絶せんと泳いでいたイリヤの焦点が合う。

 

 落ち着いて見てみれば確かに様子がおかしい――イリヤは一度深呼吸するとクロを真っ直ぐ見据える。

 先程は一目見た瞬間に完全に気圧され思考停止してしまったのだが、それを乗り越え冷静になればいつものクロでないことは明白だった。

 

 冷徹だと思ったその目は別にイリヤを見ているわけではない。何も見てはいない。

 一直線に向けられていると思った殺気は特にどこに向けられているわけではなく、全方向に放たれているそれが平等に当たっただけ。

 感情が感じられないのは、意図して抑え込んでいるのではなく、ただそんなものがないからだ。

 

 あれがクロ・フォン・アインツベルンではない何かなのは疑いようもない。

 

 

「じゃあ一体あのクロは」

 

「まだ正確には分かりません。単純な催眠の類なのか、それとも魂レベルから弄られているのか――ただひとつ言えることは」

 

 そこまで言うとルビーは自らイリヤの手の内に収まる。

 

「あのクロさんを倒さないことにはイリヤさん、そしてクロさん、どちらの未来もないということです」

 

「――――」

 

 その言葉でイリヤの決意は固まったと言って良いだろう。

 

 今まで無意識のうちに出ていた全身の震えが収まるのを彼女は感じた。自分だけならどうだったかわからない。しかし、自分がやらなければ大切な人も死ぬ。

 それを看過できるほど彼女の良心は鈍いものではなかったし、そこまで分かっていて震えているほど弱くはなかった――そんなものは、あの日セイバーと共にバーサーカーとの戦いに挑むと決めたときに捨てている。

 

「――ルビー」

 

「はい、なんでしょうイリヤさん?」

 

「クラスカードは何枚ある?」

 

 覚悟を決めてルビーに問いかける。それを聞くとルビーはどこか満足気に――不出来な妹の成長を見守る姉というところだろうか――に頷くと、どこか明るい声で答えた。

 

「セイバーさんの以外全て揃っています。いきましょう、マイマスター!!」

 

 

 

 

 

 

「―――■■!!」

 

 イリヤが転身を終えるのと同時に今まで微動だにしなかったクロが咆哮を上げイリヤへと飛び出す。

 今までは敵として認識されていなかったということなのか、無論全霊で迎え撃つイリヤにそんなことを考える余裕などありはしないのだが。

 

「グッ――! 相変わらずむちゃくちゃな……!」

 

「イリヤさん! 集中して!」

 

「分かってる!」

 

 一息のうちにおよそ七度、イリヤの持つ剣型に変形したルビーと、クロの持つ双方なの合わせて3本が火花を散らす。

 その1つ1つが周りの木々に茂る葉を散らす程の風を巻き起こす程の魔力の塊であり、万が一急所を貫けば即死は免れない斬撃である。

 そして息が詰まるような八激目、接近を嫌がったイリヤが横凪ぎに払ったルビーをクロは沈み込むようにして交わし、イリヤの懐へと潜り込む。

 

「や――!?」

 

「イリヤさん!!」

 

 伸ばした腕を反応したイリヤが戻すのと、飛び込んでくるクロが切り裂くの、どちらが早いかは明白である。

 軽率な一撃に死の到来のイメージが見えたイリヤだったが、それよりも更に早く動いたのがルビーだった。 

 イリヤの腕によって受動的に動かされるのを待つのではなく自分から強引にその腕を引っ張る。

 

 果たしてその判断は英断であり、勝利を確信して確実に仕留めるべくほんのわずかながら威力を重視して振るわれたクロのアッパーカットにも似た軌道の一撃を横向きに受け止めることに成功する。

 そしてその状態から無理に押し返すのではなく"逆方向"に魔力でブーストをかけ、ルビーの意図を把握したイリヤも斜め後ろへ、高飛びの背面飛びのように飛ぶ。

 クロの斬撃の威力もあってその身体は相当な高さ――スイング後のクロでは到底追い打ちが出来ない――まで舞い上がり、地に降りる頃にはクロとの距離は十分なものに達していた。

 ここでイリヤはようやく1つ大きく呼吸するだけの余裕をえて一度深呼吸する。

 

 こうして真っ向から突っ込んでくるクロを正面から受け止めたイリヤ最初の戦いの結末はあっさりとついた。

 無論、彼女の撤退という結末で。

 

「ふう……ありがとうルビー、あのままだったらやられてた」

 

「いえいえ――しかしこのままだと……」

 

「勝てない。それもまだ弓すら使ってないアーチャーに……けど絶対に本職剣だよね」

 

 

 クロはイリヤにこう言っていた。

 

「自分の力はアーチャーのものである」と。

 

 そしてそれが本当であることは今まで彼女の戦闘の際でイリヤ自身分かってはいた……はずなのだがいざ目の前にするとこのまっとうな疑問に辿り着く。

 

 アーチャーという割に彼女の戦闘で弓が用いられる割合は少ない。剣と対照し比率にするとせいぜい弓2剣8が良い所である。

 基本的に各々のクラスにあった攻め方をするのがサーヴァントの特色なのだが、彼女の力はあきらかに異質であった。

 

「本来アーチャーのクラスはその名の通り弓を活かした遠距離特化のサーヴァントなので今回のような展開はこちらからすれば願ったりかなったりの筈なのですが……一体どこの英雄なのか、私にも検討がつきません」

 

「まあそもそもそんな英雄さんはいたところでセイバーとかそっちの扱いで伝えられるよね……」

 

 結局のところ何度考えた所で結論など出ないし、そもそも今は関係ない。

 自分で出した疑問なのだがイリヤはその疑問をあっさりと頭の隅に追いやるとクロを見る。

 

「――――」

 

 近接攻撃の強い相手には遠距離が有効、そんなものはイリヤ自身分かっている。しかし残念ながらそのカードはよりにもよって相手の手の中にあり、こちらには有効打となりえそうなものがない。

 そうなれば、彼女が選ぶカードは必然だった。

 

「ルビー! ランサー、夢幻召喚!」

 

「りょーかいです!」

 

 青い槍兵、赤き魔槍ゲイ・ボルグを手に戦場を駆けたアイルランドの大英雄クーフーリンへとイリヤの姿が変わる。

 相手が接近戦を望むというのならば受けて立つ。

 

 イリヤが選択したのは再度の真っ向勝負だった。

 

「いくよ――」

 

 陸上のクラウチングスタートの如く身を屈める。

 強化された彼女の脚はまるで限界まで引き絞られた弦のようにぎりぎりと音を立てた。

 

「そお……りゃあ!!」

 

「――■■!?」

 

 一瞬、今まで何もなかったクロの顔が驚愕に歪んだようにイリヤには見えた。それが彼女本人のものなのか、それとも彼女を乗っ取っている何かなのかは分からなかったが。

 

 周りの者が見れば消えたようにしか見えないほどのスピードでイリヤは大地を蹴った。元々地面に足を置いていたにも関わらず彼女の足型に数十cm抉れるほどの威力で。

 その常人ならざる瞬発力から弾き出された速度は一瞬ながら音速の壁を優に飛び越え、視認すら困難なものとなる。

 

 

 しかし相手も常人ではない。咄嗟の反射であり意図した反応では無いのだろうが、クロはイリヤが正面に突き出した槍の軌道を的確に察知し双刀をクロスするように構え受け止めようとする。

 

 

「――■■!!―!?」

 

 クロの困惑したような唸り声が響く。

 それを見てイリヤは当然だと心の中で呟く。

 なにせイリヤがクロを見ているのはクロが予測した正面ではない。斜め後方なのだから。

 

「ルビー! 心臓はなし! 足を止めるよ!」

 

「おっけーです!」

 

 空中で体を翻すとほぼ同時のタイミングでクロの両足を狙いイリヤは槍を突き出す。

 不意をついたようにも思えたがすんでの所でクロは上へ飛び、槍は地面に突き刺さる。

 だがまだ諦めない。不十分な体制のクロを追いイリヤも直ぐさま真上に飛ぶ。

 

「そおれえ!」

 

 タメがない分今度はクロもしっかりと視認した上でイリヤを迎え撃つ。しかしイリヤもひかない、そのまま出せる限りの最高速を用いて捌ききれない連撃を繰り出す。

 

「―――■■■!!」

 

 今度の勝敗は先程と真逆。

 

 イリヤの槍を受け切れずにクロは弾け飛んでいく。それでも致命傷を防いでいるのは流石というべきなのか。

 

「いける!」

 

 砂煙のように泥を巻き上げなから叩きつけられたクロは地面を滑るが素早く体制を整えるが、アドバンテージを取ったイリヤはそれ以上のスピードで追い、手を緩めない。

 圧倒的な初速を持ってクロの周り全方位を飛び、駆け、完全に脚を止めて防御に徹するクロをひたすらに攻める。

 

「セイバーさんの言う通り……!」

 

 手応えを掴み心の中でイリヤはセイバーに感謝した。

 このような戦法を彼女に教えたのはセイバーその人である。クラスカードの元となる英霊との戦闘経験のある彼女はその力の有効な活用方もイリヤや凛以上に理解していた。

 

 

 

 

 

『次は――ランサーですね。彼の能力は使い方次第でどこまでも強くなる』

 

 眼鏡を掛けてホワイトボードの前に立つセイバーがサーヴァントについての説明をしたのはいつのことだったか、彼女が現れてそう過ぎていない頃だったはずだ。

 因みに眼鏡は凛からの借り物であり、発言者がそれをつけるのが当然のような流れになっていた。

 

『使い方……ランサーって1番単純そうだけど?』

 

 その言葉を聞いてイリヤは首を傾げた。セイバー曰くランサーが1番使いこなすのが難しいらしいのだが、イリヤにはキャスターやアサシンの方がよほど簡単に思えたからだ。

 

『ふむ……ではその心は?』

 

『えーと……』

 

『ランサーって最速の英霊なんでしょ? ならベストの戦い方なんて簡単に分かると思うけど』

 

 答えようとしたイリヤを遮ってはいはーい!とクロが手を挙げる。彼女の言っていることと大体思っていることが同じだったためイリヤも文句は言わなかったが。

 

『どのような?』

 

『トップスピードを活かした短期決戦、さっさと攻め落としちゃえばいいじゃない。いざとなったらゲイ・ボルグもあるんだし』

 

 これもまたイリヤの思っていたことと一緒速いのならそれを活かしてしまうのが1番いいに決まっている。

 しかしそんなクロの言葉にセイバーはふふん、と胸を張り、凛とルヴィアは何やら怪訝そうにクロを見ていた。

 

『いい間違いですね。クロ。表面的に見ればそうかもしれない。しかしそれはランサーの速さを履き違えている。イリヤも分かりますか?』

 

『んー……わかんないや』

 

 セイバーの問いにイリヤは素直に白旗を挙げる。それを見たセイバーは何故か得意気だった。

 

『では解説ですね。確かにランサーは速い。しかし、トップスピードだけなら魔力放出を使っている時の私、そしてバーサーカー辺りとは大して変わらないのです。もちろん1番なのは間違いないのですが――』

 

『そうなの!?』

 

『はい、ですが私やバーサーカーが速さで真っ向からランサーと対峙できるか、と聞かれれば答えはノーです。彼の土俵では勝つのは難しい。

 その原因がこれなのですが、ランサーの持つもう一つの速さ、敏捷性に他ならない』

 

『敏捷性……』

 

『そうです。簡単に言うと小回り、切り返し、急制動の能力が桁外れている。それこそがランサー、クーフーリンの最強の武器です。

 短い時間で正面から攻め落とすのではない、じっくりと、何度も死角からじわじわとダメージを与えていき、時間をかけて隙を見つけそこを必中の槍で確実につく。長期戦こそが真の戦い方になる』   

 

『ほぇー……』

 

 その説明でようやく何となくだがイリヤにも理解ができたような気がした。 

 最もその理解は、彼女の好きな体育の短距離走に例えて、直線よりもカーブを走るのがうまい人のようなものだろう、という安易なものだったが。

 

『さっすがおねーちゃん! 分からなかった私に補習してー!!』

 

『こ、こら! 突然何をするのですクロ!! 急に飛びついて……しれっと胸に顔をうずめない! 貴女、知らないふりをしていただけで分かっていたのでしょう!!』

 

『えー、知らないよー?』

 

『あー……』

 

 クロがセイバーに飛びつく。

 それが確信犯である事はその場の誰が見ても明白だった。

 真剣な空気から一転し、なんとも言えない雰囲気がその場を支配する。

 

『まあ、あのシスコンはほっといて』

 

『凛さん?』

 

 頭を抱えながら凛がイリヤの隣に座る。美遊とルヴィアは軽くキレる寸前になっているセイバーをなだめるのと、クロを引き剥がすのに全力を尽くしていた。

 

『今回の話は割りと重要だからちゃんと覚えておきなさい、いずれ役に立つ日がくるはずだから』

 

 

 

 

 

 

 

「開いた!」

 

 何度飛び回ったのかはもうわからない。

 ひたすら押しに押しつづけたイリヤに遂にチャンスが訪れた。

 疲労から防御姿勢が徐々に小さくなり、上半身の守りが薄くなる。これだけ広くなればいくら反応出来たとしてもランサーの槍を防ぎ切ることは出来ない。

 そう確信するのに十分な綻び。

 

「これで……終わり!!」

 

 一際大きな大木でもう一度踏ん張る。

 この戦い2度目となるトップスピード、イリヤは勝負を決めるべく蹴り出した。

 

 

 

 

 

―――――

 

「クロ――?」

 

「なにセイバー、あの娘知り合い? そんな穏やかな空気じゃないけど」

 

 見間違えるはずがない。イリヤと対峙している少女が誰か、それは確実だ。

 

 リンの言葉に答えるよりもはやく、私は彼女達に駆け寄ろうとし

 

「なっ!?」

 

 見えない壁のようなものに弾かれた。

 立ち上がり何も無いはずの空間に手を伸ばす。するとそこには確かに彼女達と自分を隔絶する何かがあった。

 

「これは――いったい」

 

 試しに斬りつけるがびくともしない。それどころかイリヤとの距離は数mだというのに私がここに気づいている様子すらない。

 

 

 

「ほう……思ったよりも早かったじゃないか」

 

「ダリウス――!」

 

 握る拳に力が篭もる。

 

 そのタイミング見越していたかのように、耳障りな声とともに2度目の遭遇となるダリウスが木陰から姿を現す。その隣には見たことがない小さな少女も一緒だったが。

 

「これをやったのは貴様か――」

 

「ああ、物語は己の内にて(イストリア・オブ・カルディアー)、物語の内容は外界に放たれるまでは作者の心の中だろう? 彼女達の物語はまだ紡いでいる途中だ。完成するまでは例え世界が滅びようとも干渉はできない。

 無論、それは私とて例外ではない」

 

「結界型の宝具と言うわけか……」

 

 それなら話は早い。

 

 私は剣の矛先を変える。

 

「やる気か?」

 

「もちろんそのつもりだ。宝具なら使い手が滅びればその効果はなくなるだろう。彼女達のどちらかが倒れる前にお前を殺す」

 

 剣を向けられてもなお不敵に笑うダリウスは不敵に笑う、がすぐにその表情は微妙なものに変わった。

 

「それは困ったな……私はこの物語の行く末を見届けなければならない。というわけでどうしてもと言うのなら今回は彼女達が相手をしよう」

 

「なんだと――? お前たちは!?」

 

 ダリウスがパチンと手を叩くと上空から2つの人影が舞い降りる。

 

 巻き上がった泥が消えると、そこに立つ人物はどちらも見覚えがあるものだった。

 

「ダリウス様の道を遮るというなら排除する」

 

 ギルガメッシュの宝具を操るというアンジェリカ

 

「また会ったねーアーサー王様ぁー今度こそぶっ殺してやるよ!」

 

 エクスカリバーと互角の打ち合いをしたベアトリス

 

 そう簡単には突破できそうにない壁が並び立つ。

 

「だが――」

 

 今回はあの時とは違う。私の思いに合わせるように両隣に戦士が並ぶ。

 

「なるほどね、よく分かんないけどあいつらぶっ倒せば士郎に近づくんでしょ? ならやるしかないじゃない――先生、後ろからフォローお願いします」

 

「ほんとに度胸が良いというかなんというか―ま、嫌いじゃないですけどね。セイバーさん、僕と凛さんであの盗っ人を殺るんでセイバーさんはあの煩そうなのをお願いします」

 

 やる気満々というか息がピッタリというか、リンとギルはいつでもいけると言わんばかりである。

 そしてそのギルの煽りが戦いの火蓋を切ることにとなった。

 

「あぁ!? テメエから先に殺してやろうかクソガキィ!!」

 

「はん! 君みたいな下品な雌豚を相手にしている暇は僕にはないんでね! 行きましょう凛さん!」

 

「言われなくても!」

 

「いくぞ!」

 

 

 

 

 




どうもです!

どうせFGOの事しか書くことねーんだろ?と思ったみなさん……正直言ってそのとおりですm(_ _)mだが今回は一味違います!折角なんで皆の役に立つことやるぜ!ってことで1個やってみましたよ!

題して、「幸運はドロップに関係あるのかないのか!」

軽く説明を、サーヴァント個別に設置されている幸運値、本編においても地味に働いている(兄貴とかエミヤとか)あれはこのゲームにおいて関係あるのか?
軽く都市伝説化してるこの話題を曜日クエ(種火)でやってみました。

まずそもそも僕のパーティは元々大分不幸……並べて見ると
オルタ様(59,C)マシュちゃん(37,C)槍兄貴(40,E)緑茶(40,D)清姫(33,E)キャスニキ(35,D)……酷すぎワロタ。体感的にはせいぜい2-3回に1個、あれ、これ完全に幸運のせいじゃ……

という訳でパーティから選りすぐりの幸運を集めて10回ほどノンストップで回してみました!目標はドロップ率4分の3!!
オルタ様(59,C)ステンノ様(20,EX)リリィ(25,A+)デオンちゃんくん(35,A)ゲオルギウス先生(25,A+)
フレンドはアルトリアさん(A?)ギル様 バサクレス(B)で回す。

そして結果は……
2→1→1→2→0(ミスって不幸パーティ)→1→1→0→0→1→0→2→1

速報、幸運パーティ、12/12でなんと平均1つ金を落とす。

これ多分幸運関係ありますわ!不幸パーティ案の定落ちないし!

更に特筆すべきはギル使用時、なんと2→1→2→1と期待値1,5!金ピカやべえ!!

というわけでまとめ、試行回数が少ないため確実とは言えないが戦力に余裕ありそうなら幸運パーティ作っておく価値はありそう。


また何かやってみようと思うので何かありましたらー

それではまた!評価、感想、お気に入り登録じゃんじゃんお待ちしております!!

PS種火は全部エミヤに食わせました

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