異世界   作:永遠の二番煎じ

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1945年日本とドイツは連合国軍相手に戦っていたが、次第に陰りが見え始めていた。
※これはフィクションなので1945年の史実とは多少違います。



1945

太郎「一成、ついに沖縄に向けて大日本帝国艦隊が出撃するらしい。」

一成「本当か、ついに天皇陛下の役に立つ時が来たのか?」

太郎「そうだ、正信や昭太郎みたいに俺たちは本当の臣民になれるんだ。」

正信や昭太郎は同じ海軍学校出身であった。彼らは海軍の零式特別攻撃隊の飛行特攻作戦に参加し、沖縄に集結しつつある米英艦隊に国や家族のために突撃したのである。

曹長「水兵集まれ!!!これから我が大日本帝国艦隊は菊水作戦により、沖縄に海上特攻する。そして憎き米英敵艦隊に対抗し、沖縄の盾となるのだ!!!4月7日出撃だ!!!全員臣民として役割を果たすんだ!!!」

一成「一週間後か!!!」

太郎「ついに俺たちにも天皇陛下のためにこの神の船、戦艦大和で米英と戦える日が来るな!!!」

太郎は誇らしげに言っていた。一成は太郎や他の戦死した学徒兵と同じく宮崎の海軍学校に通っていた。しかし学徒出陣によって一成の兄は南の島に派兵された。そして父は中国で戦っていた。一成は当時14歳であったが劣等感を感じていた。

それは二年前の宮崎県日南市の実家での出来事である。

一茂「一成、俺は徴兵でいやいや行くんだ。お前に母さんは任せたぞ。父は北で戦い、俺は南に行く。お前はここで母親を守ってくれ。」

千江「一成・一茂!おもち焼けたとよ。」母が一茂たちを呼ぶ声がした。

一茂「分かったか!一成?」一成「俺も6年後に兄ちゃんのために戦艦に乗って助けに行くよ。」

一茂「6年後には戦争は終わってるかもな・・・」

一成の兄一茂は東京帝国大学で実験をしていたが、徴兵された。一茂は頭がよかったために日本が負けるのは知っていた。ただ早く終わってほしいと心の中で思っていたのである。だがバカな一成は隠蔽されたラジオから流れる日本の快進撃を鵜呑みにしていたのである。

一茂が派兵される一週間前のことである。

近所「一茂ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」

町長「一茂くん、天皇のために多くの鬼畜米英を殺してきてくれ。」

一茂「はい!!!家族のために日本のためにそして天皇陛下のために戦争を終わらせてきます。」

次に一年前の一成の実家の話である。

千江「どうしたと?なんか話あるんじゃねーけ。」

一成「母さん俺海軍学校出た後兄さんや父さんを海から援護するために水兵になるよ。」

千江「そうかい・・・あんたまで亡くすのかい。」

一成「いや、日本はこのままいけば勝つ!!!父や兄もきっと日本のために戦ってるはずだ!!!」

千江「まあ、あんたの人生やから、あんたが決めればいいと。」母は寂しそうだった。

1945年二月の出来事であった。鹿児島の海軍基地付近で

太郎「ついに正信も飛行機で敵艦隊に特攻したらしいぞ。」

一成「これで俺たちだけだな。俺たち銃しか撃てない落ちこぼれだもんな。」

太郎「でも俺たち巡洋艦か駆逐艦に配属されるんだろ?」

一成「ああ、これで父や兄を海上から援護できる。」

太郎「お前まだ信じてるのか?ラジオ。」

一成「信じてるのはラジオじゃない、家族のことだ。」

その日の夜、空襲警報が発令された。

太郎「一成!!空襲だ!!!」一成「そんなことは分かってるよ!!!」

陸軍曹「全員敵機を撃ち落とせ!!!」

一成や太郎は陸軍の指揮下で高射砲で応戦した。

太郎「おい、火が落ちてこないぞ。」一成「焼夷弾のことか?」

次の日

曹長「貴様ら!!!昨日陸軍に協力したらしいな。ケツバット100回だ!!!」

一成「太郎、お前のせいでうんこする時ケツ痛いんだよ!!!」

太郎「おい、そんなことより昨日は宮崎県で空襲があったらしいぞ!」

一成「もうなにもない軍事施設にか?」

太郎「いや、町や村に焼夷弾が落ちたらしいぞ。」

一成は同じ鹿児島で軍需工場で働いてる幼馴染の智子に会いに行った。

一成「智子!お前なんか知ってるか?」

智子「なにが?」一成「宮崎で空襲があったんだぞ。日南が焼野原になってるかもしれないんだぞ?」

智子「それ8回聞いたし、私たちにはなにも出来んと。あんた標準語上手くなっちゃーね。」

一成「・・・そうだな。どうだ一年間鹿児島に来て慣れたか?」

智子「なれたっちゃー、なれたけん。でもこんな日清戦争から使ってる銃で日本軍って勝てると?」

一成「ばかっ!!そんなこと言ったら工場長に殴られるぞ!」

1945年三月一成と太郎は戦艦大和に配属された。

一成「なんかすごいところに配属されたな・・・」

太郎「ああ!!!俺たちは沈まない戦艦に乗って戦うんだ。」

一成は驚いて腰を抜かし、太郎は興奮していた。

配属された日から砲弾の運搬、敵機の迎撃など毎日訓練をしていた。

そして3月31日大和甲板でのことである。

一成「なあ、太郎おかしくないか?」

太郎「沖縄を放棄した大本営の意向と大日本帝国艦隊の沖縄特攻がか?」

一成「だって本土周辺で敵艦隊を迎え撃てば、燃料消費だって少ない。」

太郎「多分、海軍最後の大作戦だろ・・・」

一成「つまり本土で地上戦をするということか?」

太郎「大本営はそうだろうし、最後に海軍としての誇りを見せるんだろ。」

一成「そんなバカな話あるのか?」

太郎「バカな話が現実に起きてるじゃないか。何百もの敵爆撃機が空襲していて、零戦や陸軍の隼もろくに飛んでないんだぜ。つまり日本は制海権も制空権もないんだ。そして俺たちが最後の特攻かもな・・・」

4月7日菊水作戦で帝国艦隊は沖縄に向かった。

その時明け方だったが智子や母親もかすかに見えた。そして多くの国民が軍港から見送った。

一成「智子~~母さん~~~」一成は鳴きながら港に手を振った。

太郎「お前はいいな・・・俺はもうお前しかいない。」

太郎の家族や友達はみんな戦争で死んだ。

一成「何言ってんだよ!!!これで俺たちも臣民として役割を果たすんだ!!!」

4月7日昼東シナ海にて

水兵たち「あれは零戦か?いや隼かもしれないぞ。多分一式陸攻だろ。」

すると主砲から飛行機に向かい威嚇射撃した。すると曹長がきた。

曹長「あれは敵艦載機だ。きっと敵艦隊も近いぞ!!!全員配置につくんだ。」

太郎や一成は対空砲での配置であった。

すると数分後に敵艦載機の編隊が現れた。

曹長「撃てーー!!!」

対空班はおよそ10機の敵艦載機に向けて射撃した。

すると敵艦載機は急降下爆撃してきた。そしてボン!ボンボボン!!と音がした。

一成「大丈夫か?太郎」

太郎「見ろ!右舷前方が煙で見えない。」

曹長「ひるむな、天皇のために全員戦え!!」

いつの間にか数百機の艦載機が十隻の日本海軍の船に波状攻撃していた。

一成は対空砲を無我夢中で撃った。ドドドドドドドド!!!と機銃を撃ち続けた。

一成「わあ!なんだこのゆれは!!!」魚雷が命中してゆれたのである。

一成「おい、太郎!!」太郎を見るとどうやら艦載機の機銃に当たって気絶したらしい。

一成「おい!おい!」すると曹長が俺を引っ張り言った。

曹長「一成!撃ち続けろ!!」

すると艦載機から投下された500kg爆弾が一成の対空班に命中した。

一成は海に投げ出された。

 

 

 

 




次回展開が大幅『別作品』に変わります。
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