一茂は共和国から西の山の頂上に送られた。山に行く輸送馬車の中で。
ベル「あれ!!カズナリ?」
一茂「いや、俺は一茂だ。まあ一成の兄だ。」
ベル「そう、私はベル、よろしく。」
一茂「あんたが防衛隊のトップか、よろしく。」
ベル「あんたカズナリと違ってかっこいいね♪」ベルは照れながら正直に言った。
一茂「一成も六年年取ればこうなるよ。」一茂は冷静に切り返した。
ベル「・・・それより、カズシゲは異国や異世界で戦争経験あるのか?」
一茂「異世界ならあるが・・・負け戦だよ。」
ベル「あんたがその時指揮してたの?」
一茂「俺はただ恋人と逃げただけだ。ここじゃあ剣と弓矢で戦うらしいな。」
ベル「恋人・・・」
一茂「おい、聞いてるのか?指揮官!」
ベル「うん、ごめんなさい。」
一茂「指揮官が謝ってどうするんだ。大丈夫かこの連合軍。」
ベル「じゃああなたを私の権限で私の護衛してもらうわ。それに助言も。」
一茂「正気か?この島に来て一日経たない野郎をナンバー2にするのか!!もっとよく考えろ。」
ベル「あなたならこの窮地を救ってくれる救世主だと思ってるから。」
ベルは一茂の向かいから隣に座り甘えた。
一茂「なんだこいつ。」
ベルはいきなりの昇進と恩師アレクシスの死で心が乱れだれかに甘えたかったのである。つまりツンデレというものであろう。ベルの目からは一茂がアレクシスと何か同じものを持っていると感じた。
一成「ここ体育館だったんだな。」
サリオン「そうだ、エルフの学校の体育館だ。」
一成「この世界にも体育館があったのか。」
サリオン「カズナリ、君はアリエル王女の近衛兵だ。王女に気に入られたようだな。」
一成「そうか?俺にはあの王女が何を考えてるかさっぱり分からないけどな。」
サリオン「そうだ!君のした質問に答えてあげるよ。」
一成「今更・・・」
サリオン「シャルルは元気だし、軍では俺の次に偉い。オーク軍はあれ以来ウエストエルマンで停滞していて今は追い返して二週間くらいかな。もはやオーク軍の中で反乱がおこりそうらしい。」
一成「待て・・・シャルルが王国軍ナンバー2でオーク軍が分裂危機!!!」
サリオン「シャルルがオーク軍ナンバー9を殺し、エルフ王国占領作戦の指揮を巡ってオーク軍内で対立してるんだ。」
一成「すげーな、シャルル。見事に異世界で結果残したな。それにオーク軍は内部で対立するくらい余裕があるんだな。」
サリオン「オークは欲深く、気性が荒い悪魔の種族だからな。着いたぞ、カズナリ。」
一成「お前は一緒にイングロールに会わないのか?」
サリオン「俺には入城の許可がない。王女を頼んだ近衛兵!」
一成「おい!!」
サリオンは城下町に消えた。
門番兵「あなたは名前と許可した王族を言ってください。」
一成「一成、アリエル王女の新米近衛兵だ。」
門番兵「うぬ、名簿にあるな。王族を頼むぞ黄色の近衛兵」
一成「俺そんなに黄色いか。」
一成はぶつぶつ言いながら城の中に入った。
すると魔法がかかり、王女の応接間の前にワープした。
一成「この魔法はアリエル王女か?」
一成は応接間に入ったそして立って待っていた。
アリエル「これで三度目ですね、カズナリ。」
一成「王女、なぜ私を近衛兵にしたんですか?」
アリエル「私は姉グローリエルが持つ真実の館であなたを鏡の中で見ました。あなたは最初イングロール国王・私の父に人間とエルフの停戦を持ちかけるのを見ました。そして町で食材を拾う姿。あなたが同族に刺され気を失う姿。そして最後は私を守る姿でした。」
一成「守る?だから俺を近衛兵に採用したのか。ボロボロの館も王族の所有物だったのか・・・たしかに館で会ったエルフの女性と王女は似てる。」
アリエル「これからは私を導いてください。異世界の兵士さん。」
一成「最後に守るってことは俺は殺されるのか?」
アリエル「・・・わかりません。しかしあなたもシャルルに劣らず結果を残し、連合軍創設のきっかけを作ったのはカズナリです。それを忘れてはいけません。あなたがた異世界人は同族を導く勇者であり救世主です。」
一成「答えになってないが、採用してくれてありがたく思う。」
アリエル「いえ、あなたにはエルフ王国の未来がかかってますから。」