異世界   作:永遠の二番煎じ

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同盟

一成「どうだ?東の森まで来たか?」

シャルル「隠れろ!」

エルフ歩兵隊が東の森まで進軍していた。

一成「このままじゃあ見つかるぞ。」

シャルル「どうする?賭けてみるか?」

一成「そうだな、やってみよう。」

一成とシャルルは携帯武器を捨て丸腰でエルフ軍に投降した。

エルフ兵「亡命か?」

一成「そうだ、マゴルヒアに伝言を託された。それに異世界から来た。」

エルフ兵「なに!剛剣戦士マゴルヒアがまだ処刑されてないのか?」

シャルル「アレぜルに会えとマゴルヒアに言われたんだ!!」

エルフ兵「アレゼル?貴様!!スパイとして潜る気か?ここで首をはねてやろう。」

エルフ兵は数十名のエルフ歩兵が見てる中で一成とシャルルを処刑しようとした。

エルフ歩兵隊長「待て!!その人間兵は王国に召喚する。イングロール国王が裁判にかける。」

一成とシャルルは冷や汗をかいたが首の皮一枚つながった。二人はエルフ歩兵隊長に魔法をかけられた。

すると二人は裁判所にワープ召喚された。裁判所にはエルフ兵が厳重に目配りしていた。

イングロール「全て見ていたぞ。マゴルヒアはまだ生きてるのか?」

一成「ああ、本当だ。もう何日前か忘れたが牢屋に居た。」

シャルル「アレゼルに会えと言われたが、マゴルヒアが捕まったことをアレゼルに伝えなくていいのか?」

イングロール「アレゼルは暗号だ、人間軍が劣勢だというメッセージだ。」

シャルル「ところで俺たちはどうなるんだ?」

イングロール「選択肢は二つある。一つはエルフ国民になること、二つ目は人間共和国の女王に同盟を持ちかけろ。」

一成「女王に同盟を持ちかける?人間軍が劣勢なら戦争に勝ち人間共和国を併合すればいいじゃないか。」

イングロール「いや、そんな時間はない。オークの軍隊が南の島に上陸してくる。人間軍には同盟として戦ってもらわなければこの世界も悪魔に支配される。オークは悪魔族の末裔だ。」

するとイングロール国王の隣に立っていた黒いローブの男が話し始めた。

ダイロン「オークの力は増している、神継承の儀式の仕方を探しにここにもオークはやってくる。南の島の民が一つにならなければ勝つことは出来ないでしょう。」

イングロール「監視者ダイロンよ、下がってよいぞ。」

ダイロンは魔法で姿を消した。

シャルル「じゃあ結局国民になっても王国防衛のためにオークと戦うことになるのか?」

イングロール「そうだ、だが決めるのは君の自由だ。他にも人間の異世界人は多くエルフの国で平和に暮らしている。」

一成「なに!!俺とシャルルは異世界人はみんな戦死したと聞かされたぞ。」

イングロール「今はそれが問題じゃない、アビー女王を説得するのか?」

一成とシャルルは黙って数分考えた。だがその数分は二人にとって体感的には数時間に感じた。

一成「じゃあこの世界のためにもアビー女王を説得してみよう。自信はないがな・・・」

シャルル「カズナリまじかよ!!異世界のジャンヌ・ダルクを説得しに行くのか?」

イングロール「では仲介者カズナリよ、頼んだぞ。」イングロールは魔法を一成にかけた。

エイダ「カズナリ!カズナリ!!どうしてここにいるんだ?」

そこは一成が異世界に漂着した砂浜にいた。

一成「エイダか、無理なお願いだが女王に合わせてくれないか?」

エイダ「ええ、いいわよ。あなたエルフに魔法でここに飛ばされたんでしょ?」

一成「なら話は早い、エルフ王国が同盟を組みたいそうだ。」

一成はエイダにエルフ王国の置かれている状況を話した。そして女王に会わせてくれた。

アビー「おお!!カズナリではないか。イーストエルマンの拠点にいたのではないのか?」

一成「エルフ国王はあなたに停戦を申し込んで同盟を結んでほしいらしい。」

アビー「なるほど、カズナリは魔法で飛ばされてきたのだな。もう一人の異世界人はどうした?」

一成「俺だけが気づいたら西海岸に打ち上げられてた。」

アビー「そうか、なぜエルフにとって勝てる戦争なのに同盟を結びたがっているのだ?」

一成「この世界のことはよく知らないが、オークがこの島に上陸するらしい。」

アビー「本当なのか?」

一成「そうイングロール国王が俺に言った。そして人間とエルフの仲介をしろと言われた。」

アビー「・・・よしカズナリ!ダニエラと共にアレクシスにエルフ軍に投降しろと伝えてくれ。」

ダニエラと一成はイーストエルマンに向かった。

一成「山を越えて俺たちはイーストエルマンに送られてたのか?」

一成とシャルルは最初この山道を通った時、拘束され外を見してもらえず、どこを走っているか分からなかった。

ダニエラ「そうよ、東の森の東つまり山の西のふもとに拠点イーストエルマンはあるの。」

一成「ややこしいな。人間共和国からイーストエルマンまでどれくらいかかるんだ?」

ダニエラ「太陽が二つの時に一つが上がり、三つになるときだ。」

この世界には時計がなく、太陽によって時間を把握していた。そして太陽が三つになった時。

一成「拠点が見えてきたぞ!どうやらまだ血が流れてないようだ。」

一成は馬車から飛び降り、すぐにアレクシスに女王の意向を伝えた。

アレクシス「なに!!エルフ軍に投降するのか?」

一成がアレクシスに話しているとエリックがやってきた。

エリック「おい!どこ行ってたんだ?」エリックはうれしそうに話しかけてきた。

一成「いろいろ行ったよ。」笑いながら一成は答えた。

エリック「で?アレクとなに話してんだ。」

アレクシスはエリックに経緯を話した。

エリック「まさか!アレク、本当に信じるのか?」

アレクシス「だが戦争を続けても、血が流れいずれは人間軍が敗戦する。むしろこれが妥協点かもしれない。」

エリック「嘘だったらどうするんだ。俺たちは騙されてるかもしれないぞ?」

アレクシス「騙されているとしても俺たちに勝ち目はあるのか?元歩兵陣隊長?」

エリック「いや、ない・・・、だが我々から仕掛けた戦争を我々からやめるのは国家の恥だ。」

アレクシスはそれを聞いてエリックを殴った。

アレクシス「勝てない戦争で人が無駄に血を流す方が国家の恥だ!!!俺はみんなに投降するよう説得する。」

エリックはいきなり剣を出してアレクシスに斬りかかった。アレクシスは素早くかわした。

アレクシス「まさか。同族を手にかけようとはここで処刑してやろう、エリック!!」

アレクシスもエルフ製の剣を装備した。

一成「落ち着け二人とも!!敵はエルフかオークだろ?なんで味方で殺し合う。」

人間兵たちがエリック陣隊長とアレクシス司令のデスマッチを見ていた。

人間兵たち「クーデターか?俺はエリックに賭けるぜ。いや俺はアレクに賭ける。」

すると東の森を抜けてきたエルフ歩兵隊が西からイーストエルマンに進軍してくる。

人間兵たち「エルフ軍だ!!!迎撃しろ!弓隊構えろ!!」

エルフ歩兵隊長「ん!あそこにいるのは俺が裁判所に送った人間か。全兵止まれ!!!盾を構え待つのだ!!」

人間兵たち「おい、防御陣形に変わったぞ。どうなってるんだ?」

一成「アレクシス・エリック、エルフ軍は投降を求めてる。争いはやめよう。」

アレクシス「残念だが、エリックは多分後になって反乱分子の危険が残る。ここでけりをつける。」

エリック「いいか!!!人間兵よ、人間の地位を保つのだ!!」

一成の願いとは裏腹にアレクシスとエリックの死闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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