異世界   作:永遠の二番煎じ

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停戦協定と魔法の鏡

アレクシスはエリックに斬りかかった。だがエリックは剣で受けとめた。

エリック「ここでお前を倒し、リーダーとしての資質を証明してやるぜ。」

アレクシス「つい最近までエルフにやられろくに動けなかったお前がか?」

剣を交えながら二人は会話していた。

人間兵たち「案外陣隊長も動けるんだな!いいぞ、人間の未来がかかっている戦え!!」

アレクシスはエリックの攻撃をさばき、エリックの胸に剣を突き刺した。

アレクシス「俺に対して騎士道で十秒ももたないとは人間軍を率いる資質はお前にない。」

アレクシスは倒れたエリックにとどめをさした。

人間兵たち「さすが、司令!どこまでも付いていきますぜ。やっぱりアレクが勝ったな。」

一成は怖かったが、その気持ちを奥底に沈めアレクシスに聞いた。

アレクシス「カズナリ、お前の言うとおり投降が人間にとって一番かもな。」

アレクシスは味方を惨殺しても考えは変わらず、武器をすべて捨て後ろ歩きで真っ先にエルフ軍に投降した。

すると人間兵たちもアレクシスに続き投降し始めた。

エルフ歩兵隊長「あの人間よくやってくれたな。これでオーク軍と戦える。」

イーストエルマンはエルフ軍の支配下になり、人間軍は撤退した。

エルフ歩兵隊長に一成とアレクシスは呼ばれた。

エルフ歩兵隊長「カズナリとアレクシスだな。カズナリよくやってくれたぞ。」

エルフ歩兵隊長「私はサリオンだ。」

アレクシス「本当なのか?オークがこの島に上陸してくるのが。」

サリオン「そうだ、オークはエルフ王国北浜に上陸してくる。我々の争いに乗じてな。」

アレクシス「なんでそんなことが分かるんだ?」

サリオン「ダイロンの監視によれば異世界の扉からオーク兵が派兵されてきているらしい。」

アレクシス「異世界の扉!エルフによって封印されたんじゃないのか?」

サリオン「異世界の扉は異世界から開かれた、つまり悪魔が支配する世界からだ。」

一成「異世界の扉に入れば元の世界に戻れるのか?」

サリオン「200年誤差はあるが確率は高い。だが最悪悪魔の支配する世界に行く可能性だってあるぞ?」

一成「それでも賭ける価値はある。元の世界で祖国が戦争をしているんだ。その結果を知りたい。」

サリオン「そうか。ならば北西のオーク帝国に行けば帰れるが条件は一つある。」

一成「条件?」

サリオン「オーク帝国を敗戦に追い込むことだ。そして君が帰った後扉を壊す。」

アレクシス「異世界人が漂流してきたのは異世界の扉が開いたのが原因なのか?」

サリオン「おそらくそうだ。多分この世界各地域で異世界のものがいろいろ漂流しているであろう。」

一週間後エルマンの谷の平原でイングロール国王とアビー女王による停戦会議が始まった。

イングロール「こちらの条件はエルフ兵捕虜全兵解放とオークと共に戦うと約束してほしい。」

アビー「呑もう。そして宣戦布告して申し訳なかった。こちらからの条件はない。」

イングロール「とりあえず、我々は連合軍としてともに戦おう。まずは島をともに防衛しよう。」

アビー「分かりましたエルフ国王。合同演習でオーク軍を撃退し、北西のオーク帝国を滅ぼしましょう。」

イングロールとアビーは握手した。そして停戦は島中に広まり、対オーク軍への戦争意識が高まった。

一成はサリオンとともに西の森でエルフの拠点で剣と弓の腕を磨いた。

サリオン「どうした、カズナリ!お前の実力はその程度か?」サリオンは笑いながら言った。

一成は一か月練習していたがぜんぜん上達していなかった。

一成「煽るなよ、サリオン。」おれはクタクタになりながら言った。

マゴルヒア「サリオン、久しぶりだな。」

サリオン「マゴルヒア!!ウエストエルマンで人間軍に拉致されて以来だな!」

マゴルヒア「よう!救世主カズナリ、どうだ国を救った気分は?」

一成「そうだな、早く本当の祖国に帰りたいね。」一成は皮肉を言った。

マゴルヒア「そうか・・・ところでサリオン、一戦交えないか?」サリオン「いいね。」

二人は剣を交えはじめた。一成はエルフ王国に戻り宿で休息を取ろうとしていた。

一成「本当にエルフ王国なのか?」一成は独り言を言っていた。

エルフ王国の城下町では人間とエルフの商売で盛り上がっており、まるで一か月前のエルマン戦争が何十年も前のように思える。

グローリエル「そこの異世界人よ、なにが知りたい?」

一成「おい!エルフ女!!なんで俺が異世界人と知っているのだ?」

グローリエル「知りたいことがあればついてきなさい。」

グローリエルはボロボロの館に入って行った。

一成「待て!!」一成はグローリエルを追いかけ、館に入った。

館は暗かったが、光を放つ鏡がまぶしかった。そして鏡は光らなくなった。

鏡には現代の映画館のような雰囲気で映像が映し出された。そこには大和や駆逐艦が映っていた。

いつの間にか数百機の艦載機が十隻の日本海軍の船に波状攻撃していた。

一成は対空砲を無我夢中で撃った。ドドドドドドドド!!!と機銃を撃ち続けた。

一成「わあ!なんだこのゆれは!!!」

一成「おい、太郎!!」

一成「おい!おい!」すると曹長が俺を引っ張り言った。

曹長「一成!撃ち続けろ!!」

すると艦載機から投下された500kg爆弾が一成の対空班に命中した。

一成は海に投げ出された。

曹長「館長による退艦命令だ。全員退艦しろ。しっかりしろ太郎!!」

曹長は重傷の太郎を担いで海に飛び込もうとした時、敵艦載機の機銃が曹長を撃ち抜いた。

曹長は倒れ戦死した、太郎も大の字で倒れていた。

太郎「これで臣民としての役割を果たしたぞ・・・」

次の瞬間に太郎が倒れてた甲板が爆発した。

一成「太郎・曹長!!!おいなんで死ぬんだ。いやお前はこっちに来たんだな。」

グローリエ「いえ、あなたは真実を見ているのよ。」

一成「そんな・・・」一成は男泣きしながら鏡に映る映像を見ていた。

その後も映像は続いていた。

大和は主砲を敵艦に使うことなく、敵艦載機の波状攻撃が続く。

大和は火災による損傷の煙でほとんど見えなかったが、横に傾き沈んでいくのがかすかに見えた。

場面は変わり、智子が映っていた。

一成「智子!!!」一成は鏡に話しかけた。

智子「空襲よ!!みんな防空壕に行くと!!」すると防空壕に爆弾が落ち智子は爆風で大きな川に落ちた。

一成「智子はどうなったんだ?」

グローリエ「分からないわ。ただ真実を映しているわ。」

一成「母さん!!」

今度は母が家族写真をにぎりしめて燃えゆく実家で焼死した映像を見た。

一成「もうやめてくれ!!!なんでこんなものを見せるんだエルフ女!!!」

一成は発狂したがさらに父の姿が鏡に映った。

一成「父さん!!!」父は日南から出兵した10年後くらいの姿であった。

一成の父「なんだ!あの戦車の数は?」

日本兵「ソ連の機甲師団です!!!条約を破棄して侵攻してきたようであります!」

一成の父「よし全員、ここでソ連軍を足止めするぞ!!」

日本兵たち「ばんざーい!!!天皇陛下ばんざーい!!!」

日本兵たちがソ連の戦車相手に自爆作戦で突撃していく。

日本兵「軍曹では先に逝きます。」一成の父「よく盧溝橋から戦ってくれたな。俺もすぐ逝く。」

一成の父は地雷を背中に背負っていた。

一成「止めろ、父さん!!!」

映像はそこで終わった。そして今度は兄さんの映像が映った。

一成「・・・」一成はもう黙って見ていた。

そこには岩に囲まれた村が映っていた。

一茂「春子!逃げろ。俺はお前を必ず守ると約束したんだ。」

春子「一茂さん、死なないで!!!」

一茂「いいから逃げろ。北に行け!!」

春子「絶対生きて戻ってね!!!」春子は北に逃げた。

伍長「一茂、昭、秀雄、アメリカ兵をここで食い止めるぞ!!」

昭・秀雄「了解であります!!」一茂「あと弾が20発しかありません!」

映像が終わり、グローリエが言った。

グローリエ「元の世界にこれでも帰りたいですか?」

 

 

 

 

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