ソードアート・オンライン~黒の魔法剣士~   作:ドラグニル

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セウスの雷霆

 

キリトはシロウという謎の男と出会い勝負を申し込まれる。そしてそれを承諾し、現在に至る……

 

 

「さーてとじゃあ行くぜ!!キリトさん!!」

 

「来い!!」

 

するとシロウはキリトに一直線で走りながら剣を振るう。だが、それをキリトは剣で受け止めつばぜり合いが起こる。

 

「俺の最高速度の一撃を…んだよその異常な反応速度は!!チート級じゃねぇか!!」

「へ…良く言われるよ!!」

 

「くっ!!」

 

筋力に能力値を振っているキリトの方が力が強いのか、シロウはキリトに剣で体を弾かれる。負けじとシロウはキリトの方に目を向けるがそこにもうキリトは存在せず、シロウは周りを見渡す。

 

「(どこだ…右、左…)!後ろか!!」

 

「残念、上だよ!!」

 

「がっ!!」

 

キリトはシロウが反応する一歩手前でシロウを斬る。…が浅かったのか直ぐにシロウは体勢を立て直す。

 

「今の所はキリト君が押しているわね…」

 

「そうですね…確かにシロウは押し負けていますね。さすがは黒の剣士という所ですね。…ですが…」

 

「?」

 

アスナはクラウドの腑に落ちない言い方に疑問を持ちながらも戦いを観戦する。

 

「はぁ…はぁ、やっぱり…最高だぜアンタ…」

 

「そうか?これでもまだまだ余裕だけどな?」

 

「…仕方ねぇ、出し惜しみは無しにするか…エンチャント、セウスの雷霆!!」

 

「何だ…自分に雷属性をエンチャントだと?」

 

「これを使うのはアンタで三人目だぜキリトさん!!」

 

「そりゃどうも…」

 

雷の雷鳴とともにシロウはとてつもない速度の一撃をキリトにぶつける…、それをなんとかキリトは防ぐがあまりの速い一撃に体が宙に浮いてしまう。

 

「がはっ!!そんなのありかよ!!」

 

「(マジかよ…初見でこれを防がれるとか初めてだぜ…)まだまだ行くぜ!!キリトさん!!」

 

「ぐっ!!(なんて速く、そして重い一撃なんだ!!防御するので手一杯だ!)」

 

シロウは円上に動きながら剣を右手に持ち、左手に雷の槍を作る。

 

「Le jugement en lui-même dans le tonnerre de ma main gauche《我が左手の雷でそのものに裁きを》」

 

「おいおいおい!!それこそチート級だろ‼」

 

シロウは空中に跳躍すると左手の雷で造った15本の雷の槍をシロウの周りに展開する。そしてそれを一気にキリトに放つ。

 

「ボルテクスランス!!」

 

「ぐっ!!うおおおお!!」

 

キリトは必死にシロウの雷の槍を全て切り払うがキリトの体には雷による傷跡が残っていた…

 

「はぁ…はぁ…」

 

「さっきとは立場が変わったなキリトさん!!そしてもう一度…今度は両手も使って2倍の30本だ!!」

 

「はぁ…はぁ…(まずい…さすがに次は防ぎきれない…もう…あれしかない‼)」

 

「終わりだぜ!!キリトさん!!」

 

するとシロウは雷の槍をまとめてキリトに放つ。

 

「キリト君!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

アスナとリーファはあまりの攻撃にキリトの身が心配で声を荒げる…。そこにはキリトの姿は無く、皆が諦めたその時…シロウのさらに頭上からキリトの姿が写し出される。

 

「嘘だろ!?…ならばもう一度‼」

 

「ああああああ!!」

 

「左手にあるあれは!!固有魔法の剣…カラドボルグ!!」

 

「おおおおおお!!」

 

「くっ…(時間が間に合わずに15本しか造れなかったが…)ボルテクスランス!!」

 

「これで最後だ!!スターバースト…ストリーム!!」

 

この世界においてキリトの二刀流スキルスターバーストストリームは本来発動できない筈がSAOやALOでの経験により自ら発動させる。

 

「うおおおお!!」

 

「アアアアア!!これで止めだ!!」

 

「ぐっ!!まだだ!!」

 

残りの一本の雷の槍を手でシロウは掴み自らキリトに攻撃を仕掛ける。それをキリトは右手の剣で防ぎ最後の一撃をシロウに食らわせる。

 

「アアアアア!!」

 

「(俺の全力の一撃を防がれるなんて)やっぱり最高だぜキリトさん…」

 

シロウの言葉と共にキリトはシロウに止めをさして勝負が決まる。キリトは体力をまだ半分ほど残しながら勝利を掴みとる。

 

「いやぁ、負けた負けた‼俺の完敗だぜキリトさ…」

「キリトくーん!!」

 

「アスナ!!ってうわぁ!」

 

ぼふっ!!アスナは戦いを終えたキリトに走りながら抱きつく。シロウはあまりの事に言葉を遮られてしまう。それを見た仲間達は呆れた顔をする。

 

「あの~いつもあんな感じなんですか?」

 

「まぁ…」

 

「大体あんな感じね…」

 

リーファはリズベットと共にシロウの質問に答える。だが忘れてはならない…ここはダンジョンの中であり、ましてやキリトは女なのだ…ここを通る人々は口々に喋る。

 

『おいおい…あれって元SAOプレイヤーの閃光のアスナじゃね?』

 

『ほんとだ…まさか閃光のアスナがそっち系とはな…』

 

『百合だ百合…」

 

『ぐふふ…アスナたんマジ天使…』

 

『私もあんな風に抱いてほしいなぁ…』

 

後半はほぼ脱線していたが…この事をきっかけに当分の間、アスナにはそういう趣味だと誤解されるというのはまた別の話である。

 

「おっほん!!キリト、アスナ…今は早く次の所に行くわよ」

 

「あ、あぁそういう事だから退いてくれアスナ…」

 

「う、うんごめんね…それとシロウ君達もごめんね…」

 

「え、あぁ!!いいんすよ別に…そんな光景はもうクラウドとボスで慣れてるって言うか…」

 

「何言ってるんですかシロウ!!」

 

「いてっ!!」

 

シロウはクラウドの拳骨をくらい目を回す。それを見てアスナは苦笑いをしながら一つ質問をする。

 

「ボス?」

 

「え、えぇ…私達はディアブルゴルーというチームに入っていて…そこのボスの名前がカルトっていう人なんですよ…」

 

「カルト!!」

 

「どうかしたの?カルマさん?」

 

「いや、何でもない…」

 

カルマの過剰な反応に皆は疑問に思いながらも話をする。そして時間が経ちシロウ達は一足先にキリト達と別れる。それを見計らってかカルマは一人何処かへ行ってしまうのであった…。

カルマがいなくなったことに気付くのはほんの数分後の話である…

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