ドラゴンボール~生き残りのサイヤ人リーク~   作:濁り

12 / 14
明日から毎日更新では無くなるかもしれません。二日や、三日毎に更新するかもしれませんので、ご了承ください。絶対に失踪はしません。


第十二話・悔し涙

 「気は動物や植物大きいものだと星、誰もが持っているものと言う事は、教えたよな?」

 

 セルリとベルは頷いて答える。二人とも真剣に聞いてくれるので、此方も話し甲斐がある。

 

 「勿論俺達も持っている。そして俺達が、エネルギー波として使っている物の正体も気だ。無意識にでは有るが、セルリもベルも普段から気を使って肉体の強化をしているのも教えたよな。それを意図的に行うことによって、俺は戦闘力を上げている」

 

 無意識で行うのと、意識的に行うのとでは、気の強化の度合いに差が出るのは、当然の結果だろう。

 セルリはそう言うことだったのかと納得しているが、ベルはイマイチ理解しきれてないようだ。

 

 「ベル。実際に軽くやって見せるから、スカウターで数値を見ててみろ。」

 

 「分かりました」

 

 ベルが了承したので早速、気の増幅を行い戦闘力を上げる。

 

 「はぁぁあああ!!」

 

 俺の気合いと共に戦闘力が上がったのを、スカウターで見たベルは、本当に数値が変わった事にとても驚いている様子だ。

 

 「す、凄いですね。確かに戦闘力が上昇しています。」

 

 気の理解をして貰った所で、次のステップに進もうか。

 

 「俺の戦闘力の増加の原理を理解して貰った所で、次は二人にも……と行きたいけど、その前に二人には、気を感じる所から初めてもらうぞ。そっちの方が後々楽なんでな。先ずは自分の中にある気をもっと感じて欲しいから、二人とも取り敢えずエネルギー波の弾を作って、それを掌の上で保ち続けてみてくれ。そうすれば体中から弾に向かって、力が流れていくのが分かる筈だ。」

 

 俺自身も気の弾を作って、掌に浮かべてお手本を見せる。

 

 二人も俺に習い弾を作って、浮かべている。気の制御は、ベルの方が得意らしく安定している。セルリは制御が上手くいかないのかいかないのか、弾が揺らいだり、形状が縦長になったりと苦戦している様子だ。

 

 弾を作ってから数分すると、ベルは気が弾に流れていくのが分かったらしく、自分の中にある気を把握出来たようだ。

 

 「分かりましたよ!気の流れと、自分の中にある気が!湯気の様な、お湯の様な、とにかく温かくて不思議な感じですね!」

 

 余程嬉しかったのかベルは、ピョンピョンとその場で跳ねている。

 

 一方セルリはまだ気が分からないらしく、先にベルが理解できた事に焦っている様子だ。

 

 「セルリ。俺は気が感じれる様になったのに一週間は掛かったから、そんなに焦らなくて良いぞ?誰しも得手不得手は有るんだからな」

 

 セルリは俺の話しを聞くと、何故か涙目になる。なにか不味い事でも言ったのだろうか?と内心焦っていると、セルリは何時もの元気は何処へ行ったのか、弱々しく話し始めた。

 

 「わっ、私…初めて気の話しを聞いてから……ずっと影で気を感じれるようになろうとっ…が、頑張ってたのに……そっ、それでリークを驚かせ……ようと、思ってたのにっ……全然分かんなくて……ベルはすぐ分かったのに…グスッ」

 

 遂にはポロポロと涙を流して、泣き始めてしまった。

 確かにずっと出来るようになろうと頑張ってたのに、隣が簡単に出来てしまったら、そりゃ泣きたくもなるだろう。ベルはとても気まずそうにしているし、どっちも見てられん。

 

 「取り敢えずベルは、飲み物でも持ってきてくれないか?」

 

 「はっ、はい!取りに行ってきます!」

 

 ベルは俺の意図を理解したのか、走って飲み物を取りに行ってくれた。次はセルリをフォローしないとな。

 

 「セルリ。さっきも言ったけど、得意な事や苦手な事は誰にだって有るから、気にすることないぞ?」

 

 「グスッ…で、でもっ頑張ったのに!あんなに一杯練習した…のにっ……」

 

 俺は片手でセルリの頭を撫で、もう片方の手で抱きしめながら慰める。

 

 「大丈夫。セルリが努力家なのは分かってるから、俺の辛い修行の後にも気の練習ずっとしてたんだろう?セルリは凄いぞ!俺はセルリの事を尊敬してる!一つ二つ苦手な事が有ったって、セルリが凄い事に、変わりはない。気の練習だって分かるようになるまで教えるから大丈夫だぞ?」

 

 「ほっ、本当に…私は凄いかっ?わっ、私も出来るよう……になる…か?」

 

 「セルリは凄いよ。それに下級戦士の俺だって出来たんだ、セルリなら絶対出来るよ。」

 

 セルリは俺の言葉に安心したのか次第に泣き止み、数分後には何時もの勝ち気なセルリらしい表情に戻る。それでも目は赤く、人前で泣いたことが恥ずかしかったからか頬も真っ赤だ。

 

 「そのっ、もう大丈夫だから……抱きしめるのはもう良いわ!」

 

 確かにセルリが落ち着くまでずっと、抱きしめ、頭を撫でたままだったので離れる。

 一瞬セルリが、名残惜しそうに見えたのは、俺の気のせいだろう。

 

 「リーク!その…あっ、ありっ…」

 

 「なんだセルリ?」

 

 セルリは更に頬を染め、そっぽを向いてしまう。

 

 「なっ、何でもないわよ!」

 

 何か言うのかと思ったけど気のせいか。

 

 

 

 その後ベルも帰って来たが、今日は修行をする気分になれなかったので全員一致で解散となった。

 

 去り際にセルリが「……ありがとう」と言ったのは、リークには聞こえていなかった。




設定

・純血のサイヤ人は男性や女性に関わらず髪型が変わらない。しかし、禿げることはある。<理由・ナッパは昔髪の毛が有ったので…>
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。