あれからどうやったらセルリが、気を感じる事が出来るようになる方法を考えた結果、一つ良さそうなのを思いついた。
今はそれを実行しようと、セルリと手を握っている状態だ。セルリは少し恥ずかしがったが、手からの方が多分分かりやすいので、何とか承諾してもらった。
「それじゃあ俺が、握っている手から気を渡すから、手の感覚に出来るだけ集中してくれ」
セルリがやる気に満ちた表情で、コクリと頷いたのを確認して俺は、気を少しずつセルリに送っていく。 端から見ても、俺が周りに纏った気が、セルリに向かって流れていくのが良く分かる筈だ。
「なんだか握った手から、力が湧いてくるような感じがするわ!」
セルリは僅かでも気を感じ取れたのが嬉しいのか、握っていた手に力を込める。声色からも喜びが少し伝わってくる。
「その感じをもっと確かにするために、気の譲渡する量を上げていくから集中してくれよ?」
「分かったはもっと集中して、絶対に気を感じてみせるんだから!」
やる気一杯のセルリに答えて、俺も気を大量に送っていく。見た目にも俺が纏う気の量が、増したのが分かる。
「んっ…何だか手からとっても温かくて、私の体全体に、その温かいのが広がって行くのが分かるわ!確かにベルが言ったとおり、お湯みたいね!」
大体気を感じ取れたようなので、気を送るのを止めてみる。
セルリは温もりが急に消えたのに、びっくりしている様子だ。これなら本当に気の感知も出来そうだ。
「その様子なら、気の譲渡を止めたのも分かったみたいだな。今度は自分の中にある気に集中してみろ、やり方はさっきと同じだ。」
「分かったわ!さっきのと同じ温かいのを、自分の中で探せば良いのね?」
セルリは目を瞑り、集中している様子だ。後はアドバイス出来ることは無いので、俺も彼女の隣で自分の気を感じる事に集中する。
これは気の制御や、感知の練習としても非常に有効だ。
例えば自分の中の気の動きを感じる事が出来れば、攻撃の時に何処に気を集中させると攻撃力が上がったか、逆に無駄な所にも気が使われていないか確認できるので、攻撃力を飛躍的にアップする事が出来る。
俺自身も気に集中して五分程が経過すると、隣から嬉しそうな声が聞こえてきた。
「有ったわ!リーク!体の中心に気が有るのが確かに分かるわ!」
セルリは余程嬉しいのか、俺の肩を掴みグワングワンと揺らして喜びを表現してくる。
余程嬉しかったのか、物凄い勢いで揺らされる。日頃から空を飛び回ったりしているので、揺れるの何て大丈夫だと思っていたが、段々気持ち悪くなってきた。
「せっ、セルリ…揺らすの…ダメ……ウプッ」
セルリも俺の顔色が悪くなったのに気付いたのか、ようやく揺らすのを止めてくれた。
「わっ、私嬉しくなっちゃって!ゴメンなさい!」
とても申し訳なさそうな顔をしているので、俺は気持ち悪さを抑えて、軽くセルリの頭にチョップをする。
「このチョップで許してやるから……早く飲み物持ってきてくれ……ウッ…気持ち悪っ」
「分かったわ!すぐに持ってくるから、吐くんじゃないわよ!」
セルリが飛んでわ飲み物を取りに行ったのを見て、改めて自分がドラゴンボールの世界にいることを強く実感した。
これから起こるで有ろう、全宇宙の存亡を掛けた戦いに、俺は生き残る事が出来るだろうか?とにかく出来る限り頑張ってみよう。
「最初の関門、フリーザがこの惑星を破壊するまで後十年…それまでには、俺も強くならなきゃな!……オエッ…今は気分を回復するのに専念しよう…」
リークの格好いい筈の決意も、最後で台無しであった。
設定
・気の譲渡。気を譲渡することにより、譲渡された相手のパワーが上昇する。<例・映画熱戦・烈戦・超激戦のブロリーと戦ったときの孫悟空>
・気の関知は自転車と同じで、一度やり方が分かれば、後は簡単に出来るようになる。